【個】事実は小説よりすごい
虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
昼下がり。
カフェスペースは矢張り混んでいる。
なんとか席を確保して溜息を吐いたが、
――この分では、相席になるのは時間の問題だろう。
*Location
昼下がりのカフェ
めっちゃ混んでるので相席必須
*Talk
#スィーリ・ラウタヴァーラ
#虚ヶ谷・ワチカ
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虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
あ、わ、ご、ごめんなさい!
いやあの、えっと……
(幸いにも、この混雑だ。「あ」程度の声は直ぐに店内に消えてしまう。……おずおず、と相手を見るようにして)
もしかして、スィーリちゃん…ですか?
あの、リュヌと、仲が良い……
(ですよね、と言わなかったのは万が一を恐れてだ。いや万が一ってなんだ。わっちにも判らん。)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
……ぇっ!?
(今度はこちらが声を上げる番だった)
(初対面の、はずだ。だが、相手は自分の名前を知っていた。さらには──)
えぇ、そうです。私がスィーリ・ラウタヴァーラですが。
待ってください。今、リュヌの名前を……。
(そう、彼女の口から出てきたのはリュヌ。最愛の人の名だった)
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
あ、やっぱり!
わっち、虚ヶ谷ワチカっていいます。リュヌとは同じシェアハウスに住んでて。
(緊張が解けて、笑みを浮かべて少女はきみを見詰めている)
時々リュヌが可愛い子と一緒にいるなーって思ってたンです。其れでリュヌと話した時に名前を聞いて……
わあ、まさかこンなとこで会えるとは思わなかったなあ。
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
あぁ、シェアハウスというと、あの……。
(二度ほど、訪れたことがある。一度目は庭先に。そして二度目の先日はキッチンとテーブルを借りた、あの寮のことだろう)
(なるほど、リュヌのことを知っているのも納得だ。そして同時に私のことを知っているのも)
虚ヶ谷様でございますね。
すみません、先ほどは取り乱してしまいまして。
スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
ふふ、でもそうですか。リュヌが私のことを……。
(自分の名が他で出ることなどこれまでもあったことだ。しかし、リュヌが自分のことを離している姿を想像すると──不思議と胸の奥が温かくなる)
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
そうそう。あのお社が隅っこにあるお家です。
(ウンウン頷いて、)
あ、う、虚ヶ谷様なンてとんでもない!
ワチカでいいですよ! もう全然呼び捨てで全然。
大丈夫、突然名前を呼ばれたら戸惑うものですから。わっちだってそうなりますから。
虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
はい!
遠目で見ただけだけど可愛い子だったね、って言ったら、近くで見たらもっと可愛いんだって。
――本当に、近くでみるともっと可愛い。
(なんて。言ってから自分が恥ずかしくなる)
…っと、あ! メニュー見ます!?
(そういえば彼女も注文をするのではないだろうか。慌ててボードを取って渡そうとして)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
──では、ワチカ様と。
私のことも遠慮なくスィーリと呼び捨てなさってください。
(元気がよくハキハキとした人だ。それに、とても可愛らしくもある)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
も、もぅ、リュヌったら私の事そんな風に言っていたんですか?
恥ずかしいなぁ、もぅ!
(思わず敬語が崩れるぐらいには、本当に恥ずかしがっているようだ)
(しかし言葉とは裏腹に、その顔には満面に笑みが浮かんでいることが見て取れるだろう)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
……っと、そうですね。あの暑さから逃げてきたというのに水分を取らないのは間違ってますし。
(礼を言って、ボードを受け取る。メニューを見ると、店員にロイヤルアイスミルクティーを1つと告げて)
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虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
本当は「様」ももぞもぞするンだけど、……でも、えっと、メイドさん? なら、仕方ないよね。
…じゃあ、わっちはスィーリって呼ぶ!
(なんとなく「ちゃん」を付けたくなるのを我慢する。でも時々はスィーリちゃんって呼んだって構わないだろう。…多分。)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
そンな風に言ってたンですよ!
わっち吃驚したンです。三度のご飯と走る事が好きなリュヌに好きな女の子が出来るなンて、……あ、いや、吃驚っていうと失礼かな。いやでも本当に驚いて。
色々聞かせてもらいました。へへへ。
(ああ、本当に好きなんだ)
(一目見てそう判る笑顔だった。リュヌは幸せものだなあ)
(注文を受け取って厨房へ戻る店員へちらりと視線を投げて、スィーリに視線を戻す)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
申し訳ございません。おっしゃる通り、メイドとしての線引きがございまして。
(そんな中でリュヌ、と呼び捨てしている彼の存在が際立つのは、仕方のないことかもしれない)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
ふふ、確かにびっくりされたでしょうね。
本当に彼は常日頃走ることしか考えてませんし、ずいぶんと子供っぽいですから。
……まぁ、ちょくちょくいろんな女の子と仲良くしているとはよく聞きますけど。
(最後の台詞にはなぜか冷たいものが含まれていて。あきらめと不安が混ざった何かが)
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虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
はぇー。
わっち、メイドさんっていうのも初めて見ました。
お料理とか…お洗濯とか…するンですか?
(わっちの知ってるメイドさんというと、そんなイメージだ。お金持ちの家にいて、家事をする人)
(そんな人が、リュヌだけは呼び捨てにしている。……特別なんだ。とってもとっても特別なんだと、その呼び方だけで判る)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
うン。すっごく吃驚しました。
わっちさえ恋のなんたるかを知らないのに、リュヌに先に知られてしまうとは。
(むー、とむくれ。ほうじ茶ラテを一口)
――あ!
(本日二度目の「あ」)
やっぱりそうなンですか!?
リュヌはそうゆうとこあるけど大丈夫かなーって思ってたンですよ!
本人は「みんなニコニコハッピーが良い」って言ってましたけど。そうゆうとこはまだ判ってないってゆうか。
(わっちは恋が判らない。でも、特別な女の子が寂しくなる気持ちは判る。わっちはスィーリの言葉に、寂しさを聞いた気がして)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
料理……も、します。もちろん。
(苦手意識からか、やや奥歯にものが挟まったような言いぶりで)
あとは、そうですね。掃除、洗濯、買い出し、要人警護、敵対組織殲滅──なんでもこなすのがメイドです。
(胸を張って告げるのは、”武装“メイドとしての常識でした)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
(気付けば店員が運んできてくれたアイスティーが手元に。ストローを指して一口、喉を潤して)
そう、そうなんですよ、ワチカ様!分かっていただけますか!
私とのデートの最中でさえ、誰々とどこぞにいって楽しかった、今度誰ぞと美味しい何かを食べにいくんだー……。
デリカシーなさすぎると思いませんか!!?
(先ほどまでの優雅然としていた姿はどこに行ったのか。我意を得たりとばかりに勢いよくまくしたてるのは、こういった話をできる相手がいままでいなかったからなのかもしれない)
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
そうなンだ! 凄い……!
って、よ、要人警護!? 組織殲滅!? そンな事まで!?
め、メイドさんって凄いンだ……!!
(じゃあきっとすっごく強いンだ。強いし物腰は柔らかいし何でも出来る。完璧じゃないか?)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
わかる。わかるわかるわかる。
(赤べこの如く頷く)
だから吃驚したンですよ! 皆友達だぜー!みたいな概念のリュヌが!? みたいな!!
……あぁー……それは……それはアカンやつ…
(頭を抱える。そして思案するように唇に指を当て)
デートの時ってアレですよね。自分だけ見てて欲しい、ですよね? そういうものですよね?
(わっちはまだ恋という概念を掴み切れていないので。確認しつつ)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
えぇ、メイドは万国共通主人を助け、導く最強の存在でございますから。
(当然です、と頷きを返して)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
そう、全人類皆友達!男女とか関係ないぜーって顔しちゃって。
そりゃまぁ、そういう親しみやすいところも彼の良いところだとは思うんですが……。
(これが惚れた弱みか)
でも、そう。せめてデート中ぐらいは私の事だけを見ててほしいんです。
もっと私に夢中になってほしいというか。他の人なんて目に入れないでほしいというか。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
最強の存在……!!
すっごい!! リュヌには勿体無い……っていうと、スィーリに怒られちゃいそうだな。
勿体無いなんて事、ないんだよね。きっと。
(彼女には彼で、彼には彼女じゃなきゃダメ。其れがきっと、恋愛なんだろう)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
まあ実際、何でも男女関係ないところあるから…
(思い出す。「ランニングいこうぜ」と言われ、ほぼ同じコースを遠慮なく走らされたあの日を)
うんうん。そういうもの。(と、わっちは心の中でメモをとる)
自分だけ見てて欲しいし、アレでしょ、「景色より君の方が綺麗だよ」とか。いやこれは極端すぎるか?
……あ。(この前話したアレソレを思い返して、一つ)
でも、そういえば…
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
ふふ、もちろん学園にはもっとお強い方もいっぱいいらっしゃいますが。
主人を護るということに関しては、メイドに右に出るものはいないかと。
スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
えぇ、少なくとも私は……リュヌがいない人生なんて、考えられません。
(それは惚気というにはあまりに重く。しかし、彼女の本心であることは間違いないようだ)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
あはは、そんな気障な台詞を彼が言ったら思わず笑っちゃうと思いますけどね。
どんな本を読んで勉強してきたんだ?って。
(想像してみて思わず吹いてしまった)
──どうかしましたか?
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虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
おおー!!!
従者としての務め…みたいな奴かな!すごいな! あ、メイドといえばクリスタさンもそうだけど、……そっかあ。メイドさんって強いンだ。
攻めの強さじゃなくて、護りの強さなンだね。
(お掃除とかも家を護る一環だもんね、と。納得して頷く)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
…ふふ。
…なンでだろ。いま、わっちすごく嬉しい。
わっちの友達が、誰かにとってのかけがえない人になってるって、嬉しい事なンだね。スィーリがそういう人を見付けられたって事も、嬉しいなって思う。
一生かかったって見付けられるか判らないじゃン? 「この人じゃなきゃダメ」で「傍にいなかった頃には戻れない」人なんて。
虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
えひひ、やっぱり?
わっちも今想像して笑った。
(いつの間にやら、敬語はすっかり抜けていた)
――でもね、リュヌに聞いたンだ。恋人らしい感情とか思う? ぎゅーってしたいとか、そういうやつ…って。
そしたら、言ってたよ。
「大切にしたい」って。
……優しい顔してた。
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
はい、クリスタ様もメイド道を体現されたようなお方ですから。
私の憧れの1人でもあります。
スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
そう、ですね。ワチカ様もおっしゃる通りかもしれません。
リュヌと出会えてなければ、私はただ1人のメイドとして過ごしていたことでしょう。
いえ、それが決して悪いことだとは思いません。ですが──女としての喜びを得ることはなかったでしょう。
(それは決して性的な何かというわけではなく。ただ純粋に、一人の少女として自分がつかみ取った幸せなのだと)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
大切に、したい。リュヌが、私のことをそんな風に……?
(あぁ、いけない。人前だというのに)
(頬がにやけるのを、止められないっ)
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虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
――女としての、喜び。
(少し首を傾げた。まだわっちには判らない事だったからだ。化学式があれば判るのになぁ)
誰かに好きだって思ってもらえたり、誰かを好きだと思う喜び…ってコト、かな? ごめンね、わっちね、まだ恋愛とか巧く理解出来てなくて……
虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
うン。
だからわっち、其処でまた吃驚した。
ほら。リュヌって嘘つかないでしょ。だから本気なンだなって。
……なンかなー、悔しい! リュヌに先に大人になられた気分ー!
(ずびー、とラテを啜りながら拗ねてみせる。無論パフォーマンスである)
ねねね、二人の出会いって何処だったの?
やっぱり学園?
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
いえ、私もまだまだ恋愛初心者ですから。上手に伝えることができてないかもしれません。
でも、きっといつかワチカ様も。そういった運命の出会いがあると思いますよ。
スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
ふふ、そうですね。リュヌは本当に裏表がないですから。
きっと、本気で私のことを想ってくれてるんでしょうね。
(パフォーマンスであるとは分かっていても、拗ねるワチカ様可愛いなぁ、なんて思いつつ)
えぇ、そうですね。学園で、確か最初にあったのは……視聴覚室でプラネタリウムを見た時だったでしょうか。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
運命の出会い。
そうなのかな。――……わっちも、…恋、してみたいな。
(するのではなく落ちるものなのだという。気付けば侵されているのだという。つかみどころのない「恋」に、いつか触れられるだろうか)
でもー、スィーリは初心者じゃないと思うなー。
だってもう出会ってるし、捕まえたし。中級者くらいなのでは~?
虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
うン。
まあ、そういう所は良い所なンだけどねー。
スィーリの言う通り、子どもっぽいンだろな。良くも悪くも。
(今頃くしゃみしてたりしてね、と笑う)
プラネタリウム?
えっ、良いなあ…!! ロマンチック~~!!!
(恋を知らぬ乙女でも、浪漫くらいは判るのだ!)
星を見ながら語り合った感じ!?
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
この学園はイベントも多く出会いの場もたくさんありますから、きっと出来ますよ。素敵な恋。
(なんて偉そうなことを言えるほど恋を理解しているわけではないが)
それはもう捕まえるのに必死でしたから。いっぱい泣かされもしました。
そういった意味では経験はつめてるかもしれませんね。
スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
ふふ、残念ながらそんなロマンチックなものではありませんでしたよ?
たまたま知り合いが上映しているところに伺ったらリュヌもあとから来まして。
昼休みの短い時間だけ、3人で一緒に人工の夜空を見上げた仲、といったところでしょうか。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
出会いの場…そうなのかなあ。
わっちの周りは……うーン? あンまり浮いた話聞かないけど、言わないだけでみんなカレシとかカノジョとか……え!!
(飛び上がった。いや、正確には飛び上がるほど吃驚した)
な、泣かされたの!? リュヌに!? 他の子!? 大丈夫だった? な、何かされたの?
(おろおろとする。きっと今は大丈夫なのだろうけど、其れでもやっぱり女の子が泣くのは許せないわけで)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
あ、そうなンだ?
二人きりで見たのかと思っちゃった。そっかあ…
でも良いね。出会いって物々しいものじゃないンだなあ。何でもないような事が運命の岐路になる、ってゆうか。ね。
(気付けばラテは空になっていた。振ると氷がころころ鳴って)
ねえねえね、教えてよ。二人の事、スィーリの事。
例えばアレよ。告白はどっちからしたのかとか。
(相変わらずブレーキ忘れてブッ込んでいくわっちである)
(。)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
リュヌに、です。
何かされたわけではなく、むしろ何もされなかったというか、むしろ放置されたというか……いえ、これ以上はやめておきましょう。彼の名誉の為に。
気になったら、ぜひ今度聞いてみてください。今年のプロム、どうだった、って。
(この場では内緒にしておくが、爆弾を残しておこう。いいよね、これぐらいの仕返しはしても?)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年9月10日
ぇ、告白ですか?さすがに恥ずかしいなぁ……。
でも、こうやって色々聞いてくれたワチカ様ですから、特別ですよ?
(そういうと声を小さくして──)
(。)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
あいつ今日飯抜きにしよ。
(女の子を泣かすなどと)
どんな理由があろうとも女の子を泣かす奴は悪です!
――あー。(↑)あー。(↓)なるほどね? 成る程。
今度聞いてみるわ。どンな反応するかが楽しみだな……
(プロム。其の一言で大体を理解した)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
そうそう!!
どっちからとか…えっ良いの。(吃驚する)えっ…
(でもせっかく教えてくれるなら聞きたい。そっと耳をそばだてて、)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
……!!!
はにゃー!!
虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
(乙女回路がショート寸前になるのだった!)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年9月10日
【おしまい!】