【個】番長と生徒会と
竜城・陸 2021年9月3日
使われなくなった区画の建造物を解体して確保した、開けたスペース。
廃材の上に腰を下ろして、ぼんやり待っている。
場所:
未整備区画・青
書き込み可能:
#錣吹・しとら
#竜城・陸
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竜城・陸 2021年9月3日
ああ、そうなんだ。
というか詳しく聞いたことはなかったけれど、その口振りだと君はこの時代の生まれということかな――
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竜城・陸 2021年9月3日
――――ああ、
そうか、見てたんだ。
錣吹・しとら 2021年9月3日
あんだけバカスカ派手にやってりゃ当然だろうが(憮然とした表情で)
力の差なんざアレ見りゃ分かる。アンタぶっ飛ばすにはアタイの力が足んねえのもな。
(無効票)
錣吹・しとら 2021年9月3日
けど、そういう理屈じゃなく面白くねえんだよ畜生!(八つ当たりするように石を蹴り上げる)
竜城・陸 2021年9月3日
…………。
しとら、ちょっと手を出してみて。
錣吹・しとら 2021年9月3日
あ?(素直に出す)
竜城・陸 2021年9月3日
(手袋を脱いだ自分の手を差し出して、掌が合わさるくらいの距離まで持っていく)
(勿論、実際に触れはしない)
・・・・・・・・・・・・
(制御をしないと、どうあっても殺してしまうから)
(無効票)
竜城・陸 2021年9月3日
(――気付いていただろうか。)
(息を吐き出すたび、言葉を紡ぐたび、ひらひらと呼気に纏わるように揺らめく氷晶)
(触れるほどの距離に近づけば、)
(――“まるで強制的に熱を奪われるような”、“命ごと吸われていくような”感覚があることを)
錣吹・しとら 2021年9月3日
(――感じていた。)
(こんな時期に、こんな雪のような氷が生まれるはずもない)
(近寄るほどに感じる死神のような怖気も)
(――”殺さないように加減されている”感覚があることを)
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錣吹・しとら 2021年9月3日
――――だから(拳を握りこむ)
それを止めろってんだ馬鹿野郎!!!(そのまま冷気を発する陸の手のひらに叩き込もうとする)
竜城・陸 2021年9月3日
――――、
(まさか、そんな行動に出るとは思わなくて。少しだけ反応が遅れた)
(――“普通ならば”、逃げるに決まっているのに)
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竜城・陸 2021年9月3日
(一瞬でも触れてしまえば、見る間に拳は凍り付いてゆき)
(一秒も触れたままであれば、まるで腐り落ちる寸前のように黒ずんでしまうだろう――尤も、男は手を離そうとするから、彼女がそれを許さなければ、ということになるが)
錣吹・しとら 2021年9月3日
(痛みに顔を歪めながら、それでも手を離すのを許さない)
いいか、よく聞け。アタシは手前の餓鬼じゃねえし、手前はアタシの親じゃねえ。
アタシはアンタに勝とうと思って喧嘩吹っ掛けたんだ!なだめすかされて良い子だから身の程を知れってか!?冗談じゃねえ!
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錣吹・しとら 2021年9月3日
. ・・・・
――アタシは”竜城・陸”をライバルだと思ってる。アンタにとってアタシはなんだ?守んなきゃいけねえ子分か?
――答えやがれ
竜城・陸 2021年9月3日
(離そうとした手を、そのまま捕らえられた)
(魔力を制御しなければ――と思ったけれど。今、それをすれば、彼女はきっと許さないだろうと思った)
(指から、掌を。手首を伝って、腕を――這い上っていく冷気が、彼女の身体を侵すさまに)(こちらのほうが、ずっと、痛そうな顔をしていただろう)
(平時の穏やかな笑顔など、見る影もないくらいに)
(無効票)
竜城・陸 2021年9月3日
――俺にとって人間は、触れれば殺してしまう脆い生き物だ。
それは、世界がどんなに変わろうと、変わらない。変わらなかった。
…………だけど
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竜城・陸 2021年9月3日
同じ目線に立てる相手が、欲しくないわけじゃないよ。
そうなってくれればいいとも、思っている。
だから殺したくないし、だから守る。
少なくとも今はまだ、そのつもりだけど。
(無効票)
竜城・陸 2021年9月3日
(手を、離した)
(立ち上がって、二歩、離れる)
(――“加減”ではない)
(現に、彼女にもわかるだろう)
(“触れれば侵される”だけだった冷気が、)(――触れぬままでも足元から這い上がり、命を吸おうとするのが)
(――逃げたわけでもない)
(離れたのは単純に、“これが一番いい距離だから”)
(無効票)
竜城・陸 2021年9月3日
しとら。
(――そう)
(彼女の得物の、最適な距離)
打っておいで。
錣吹・しとら 2021年9月3日
――(手首を回す。肘、肩と徐々に大きく動かしていく。冷気に晒された体は強張り、普段のコンディションとは程遠い)
(鬼伽藍を握る手は小刻みに震え、持ち上げるのも酷くゆっくりである)
(無効票)
錣吹・しとら 2021年9月3日
(――武者震いである)
(凍傷のように、冷やされた分だけ熱く燃えていた)
(心が怒りと不甲斐なさを燃料に、どこまでもボルテージを上げていく)
(無効票)
錣吹・しとら 2021年9月3日
――――らぁぁあぁああああああああ!!!!!
. ・・・・・・・・・・
(普段のコンディションではない、ベストコンディションで鬼伽藍を振り下ろした)
竜城・陸 2021年9月3日
(――光とは、己である)
(己とは、光である)
(故にその創造には、僅かの間も要することなく、)
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竜城・陸 2021年9月3日
(創出された盾が、その一撃を受け止めた)
(一歩も退がることはなく、)
(その盾には、僅かの瑕疵も認められず、)
(当然、その身に僅かの傷とて刻まれず、)
(無効票)
竜城・陸 2021年9月3日
(――左手に生んだ光の槍を、薙ぐように振るった)
(細腕とは思われぬ膂力で)
(胴を断ち切るように、一切の容赦なく)
錣吹・しとら 2021年9月3日
――ガハッ!!!(渾身を籠めた一撃の後では防御もできず、木の枝で虫を払うような様で大きく吹き飛ばされる)
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錣吹・しとら 2021年9月4日
(背中からしたたかに地面に打ち付けられる。痛みに顔を歪めながらも)
――――へっ
(無効票)
錣吹・しとら 2021年9月4日
やりゃ、できるじゃねえか(その顔は、触るまでもない。と示された時より幾分も穏やかであった)
竜城・陸 2021年9月4日
――――。
(歩み寄って、)(もう、身を侵すような冷気が、彼女の肌を撫でることは、なく)
(無効票)
竜城・陸 2021年9月4日
これも、使うつもりがなかったんだ。晴とやる時だって、本当は。
“自分”と“人間”を隔てるものだからね。
(何から話そうか。考えて)
(何を話しても蛇足だな、と思って、黙った)
…………癒しても?
(凍り付いた片腕を目線で示して、問いかけた)
錣吹・しとら 2021年9月4日
…………好きにしな、勝ったのはアンタだ(横たわったまま動かずに)
竜城・陸 2021年9月4日
(そう。)
(小さく、吐息のように零して)
(――それだけで。見る影もなく凍り付いた腕が、瞬く間に元の姿を取り戻すだろう)
…………そう、ええと、なんだっけ。
使うつもりはなかったんだけど。
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竜城・陸 2021年9月4日
――目を、逸らされたことがないんだよ。
俺と矛を交えた人は、全員そう。
(横並びの立場にあった友人だって、そう)
(加減をされた、と不機嫌にしていた後輩も、そう)
(そして、何よりも最初は、)
君も含めてさ。
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竜城・陸 2021年9月4日
だから、もしかしたら、いいのかもしれないって。
(――“天災”であっても)
(――忌むべきものであっても)
(――奪うしか出来なかったけど)
ここでは、“普通”にしててもさ。
錣吹・しとら 2021年9月4日
…………………………(独白を聞いて押し黙ってる)
(無効票)
錣吹・しとら 2021年9月4日
………………………………………………………………………………………………………………………………いやなに当たり前のこと言ってんだ?(呆れたようにジト目を向ける)
竜城・陸 2021年9月4日
俺にとっては当たり前のことじゃなかったの。
(もう大丈夫、と念押しするみたいに、すっかり元通りになった彼女の腕をぽんと叩いて)
同年代の子供に混じることなんてなかった。
自由に学べることだってなかった。
満足に身体を動かすことだってなかった。
…………こうならなかったら、きっと一生そうだっただろう。
生まれ持った力を振るったことだって、一度しかなかったしね。
錣吹・しとら 2021年9月4日
(ぐるぐる腕を回しながら起き上がる)
…………そうかいそうかい、まあアンタは千年以上前から流されてきたんだし、そういうしがらみだってあんだろうな(うんうんと頷き)
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錣吹・しとら 2021年9月4日
――でも知らねぇぇぇぇぇええええええええ!!!(くわっと見開き)
今は2021年だし、ここは新宿で、アンタも含めてアタシら大体ディアボロスだ!テメエにガンつける奴もいるし、喧嘩売って半殺しで返り討ちにされてる馬鹿もいる!
何が言いたいかってえとぉ!
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錣吹・しとら 2021年9月4日
もっとアタシらを見ろ!アンタの知ってるもんなんか良くも悪くもここにゃねえぜ!(胸を張る)
今となっちゃぁ、いるかいねえかも知らねえが、神様は何も禁止なんかしてねえんだ。自由に生きろよ!
竜城・陸 2021年9月4日
…………まったく。
本当、皆揃いも揃って同じようなことを言う。
言われなくとも今後はそのつもりだよ、だから――
(無効票)
竜城・陸 2021年9月4日
登っておいで。
その過程で必要なら、幾らでも相手になるからね。
錣吹・しとら 2021年9月4日
ハッ。ほざいてやがれ、何なら今からでも――ぉ(スコンと膝から崩れ落ちる。去勢を張っていたが限界であった)
(無効票)
錣吹・しとら 2021年9月4日
――――ッチ。おい、お頭(霞む視界の向こう、超えるべき壁を見ながら)
(演出継続)
錣吹・しとら 2021年9月4日
. ・・・・・・・
次は戦いにしてやる。――首洗って待ってろ(そう言って、前のめりに倒れながら気を失った)
竜城・陸 2021年9月4日
万全の時に挑んできたほうがいいと思うけれど――
(なんて、軽口交じりの言葉が、)
(無効票)
竜城・陸 2021年9月4日
(ぐらりと揺らぐ身体を見て、途中で止まって)
(槍と盾は、瞬きの間に光の粒子となって、消えて、)
(――そのまま、手を伸ばした)
(無効票)
竜城・陸 2021年9月4日
(――前のめりに倒れる、自身より二回りほど小さな体を、抱きとめて)
……全く。まだまだ遠そうだね、しとら?
(なんて、本人が起きていたらきっと、烈火のごとく怒るのだろうけれど)
(演出継続)
竜城・陸 2021年9月4日
(背中と、膝の裏に腕を入れるようにして、抱きかかえる)
(ばさりと。ひとつ大きく羽搏いて、浮き上がり)
……さて、家は――確か、スイと同じ寮だったかな……
(呟いて、)
(緩やかな速度で、空をゆくのだった)
竜城・陸 2021年9月4日
(抱きかかえられて帰ってきた姿を見た寮生がいるかは知らないし)
(それで何か騒ぎがあったかもわからないけれど)
(それはまた、別の話である――――)