【戦】今日は晴天、喧嘩日和!
一之瀬・一貴 2021年9月2日
トラックに砂場、バスケットのリングにサッカーのコート。
手入れはされ、しかしどこか古さも感じるグラウンドの、ど真ん中。
凶悪な眼光をぎらりと振りまいて、一人のチンピラめいた男が立っていた。
ここは旧校舎グラウンド、"黒"の縄張り真っ只中。
時刻は放課後、空は晴天、喧嘩をするに不足無く。
男を見やる周囲の視線は、奇異か好奇か、憐憫か。
いざやいざいざ、その時は近い!
この旧き学び舎に、今一時の喧嘩の熱を!
<タイマン!>
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林・蓮花 2021年9月2日
(斥力を纏った傘と拳が打ち合う)
(力が反発し合い、互いを跳ね飛ばす!)
(無効票)
林・蓮花 2021年9月2日
うぇ!?
(ダメージは皆無だが、勢いに負けて軽い身体が跳ね飛ばされる)
(空中で軽く身体を斥力で打ち上げ姿勢を整えながら危なげに着地してたたらを踏む)
一之瀬・一貴 2021年9月2日
("気合い"を込めて、捻り込む)
(拮抗は刹那)
(再びの衝撃に、蹴り飛ばされたボールのように転がり)
(無効票)
一之瀬・一貴 2021年9月2日
(跳ね起きる)(めちゃくちゃ痛え、が)(不敵に笑え)
ムテキのチカラ、っつーわけじゃねえみてえだな。
(吹き飛ばされたが、確かに一瞬「めり込んだ」感触が、した)
(無効票)
一之瀬・一貴 2021年9月2日
(泥まみれの姿と、傷一つない相手だが)
(馬鹿みてえな差でも、一歩にも満たない範囲を、詰めてやったと)
林・蓮花 2021年9月2日
そんなもの、あるわけないですよ。
どんなに無敵に見えるものでも、よく見て、よく考えてれば何かしらの突破方法はあるものです。
(知り、考え、学ぶ。 それが黒のクラスなのだから)
(無効票)
林・蓮花 2021年9月2日
じゃあ、もう少しギア上げていきます。
(雨脚が少し強まり、ぬかるんだ地面が泥雫を跳ねさせる)
(両手で握った傘の石突を下げ、踏み込む)
(無効票)
林・蓮花 2021年9月2日
(その動きは付け焼刃もいいところだ)
(だが、踏み込みと同時に空を切った傘から迸った水滴は、コンクリートを打ち抜く勢いで散弾の如く一貴に殺到する)
一之瀬・一貴 2021年9月2日
ハッ。
ムテキだろォと、ブチ抜くだけだ。
("気合い"を込めれば、拳は届く)
(無敵だろうと、最強だろうと、)
(番長だろうと)
(無効票)
一之瀬・一貴 2021年9月2日
(進む)
(本当に、素人臭い)
(苛立ちが高まる)
(無効票)
一之瀬・一貴 2021年9月2日
(見える)
(凶悪に歪んだ眼光が、限りなく不可視に近い揺らめきを、捉え)
チッ……!!
(息を詰め、腕一本で身体の中心線を)
(即座に終わるラインだけを庇い、そのまま距離を詰める)
林・蓮花 2021年9月2日
論理的じゃないね。
(赤のクラスっぽいなぁと苦笑を零し……)
(あれ、緑のクラスじゃなかったっけ?)
(無効票)
林・蓮花 2021年9月2日
(耐久力を前面に押し出してくるタイプはやり易い、だが同時に苦手だ)
(また目つきが険しくなってる。 あれはきっと私の動きを見ての反応)
雨上がれ。
(無効票)
林・蓮花 2021年9月2日
(その言葉とは裏腹に雨は降り続ける)
(そして、その言葉に答えるように、足元から泥を含んだ雨粒が上昇していく)
(無効票)
林・蓮花 2021年9月2日
(水の散弾を追うように、泥水の散弾が視界を遮るように放たれる)
一直線に突っ込んでくるだけじゃダメだよ。
(視界不良を利用して、回り込むように、子供らしくてってと横に走る)
一之瀬・一貴 2021年9月2日
(じろり)
(泥水の目隠しを越えてでも、)
(その眼はただ、執念を以て)
(無効票)
一之瀬・一貴 2021年9月2日
フ、オ、ォ!!
(身を捻るように、抉り込むように、)
(ダメージは蓄積し、苦痛に苛まれた身体で)
(今日もっとも鋭い拳を、その姿へ)
林・蓮花 2021年9月2日
(私も"視ている"。 その、じっとこちらを見据える目を)
(無効票)
林・蓮花 2021年9月2日
(想定通り。 練り上げた斥力を傘の石突きただ一点に絞り込む)
(鋭い拳に合わせるように、傘を突き出す)
(無効票)
林・蓮花 2021年9月2日
一直線はだめって言ったじゃん。
一之瀬・一貴 2021年9月2日
(こいつの、つまりはブッ飛ばす力)
(正面から打ち合えば、結局はふっ飛ばされる、)
(正解は回り込むか?逸らすか?ずらすか?隙を伺うか?)
(そのどれもが正しく、こいつの指摘は正しくて、)
(無効票)
一之瀬・一貴 2021年9月2日
(うるせェ)
うるせェ、ってんだッ、ろ!
(無効票)
一之瀬・一貴 2021年9月2日
(吹き飛ばす力を、吹き飛ばされる腕を身体を、)
(無理矢理に抑えつけて、ただ意地で耐える)
(全部が全部、そのまま伝わって、)
(メキだのベキだのヤベエ音が内側からしてっけど、)
(無効票)
一之瀬・一貴 2021年9月2日
まだ、
ブンナグレル
拳 の 距離だ
林・蓮花 2021年9月2日
(根性論で貫き通す。 その根性は……怖い)
(理性的じゃないし、はっきり言って頭がおかしいと思う どう考えても骨折れてるのに、なんで突っ込んできてるの?)
(無効票)
林・蓮花 2021年9月2日
(倒れないというのなら……足を崩すか)
(右手で傘を持ち、左手を正面に伸ばして、手のひらを上にしてくいくいと)
一之瀬・一貴 2021年9月2日
(泥濘に杭を打ち込むように踏み込んで)
(鉄板もぶち抜ける拳を全力で、)
(その単なるガキにしか見えないツラへと、振り抜いた)
林・蓮花 2021年9月2日
(やっぱりまた一直線に突っ込んでくる)
(なら、私はその心意気に答えて……)
(無効票)
林・蓮花 2021年9月2日
(……やる理由はない。 斥力で自身の身体をとんと強めに押し、拳の直線上から大げさに避ける)
(たたらを踏みながらもさらに斥力で傘を押して身体を回転させ、踏み込む一貴の膝に傘を打ち込む)
一之瀬・一貴 2021年9月2日
(チ、と舌打ち一つ)
(滑るような一歩から、空振った拳の反動をも用いて、
もういっぱ、つぅ?
(ズッ、と。ほんの僅かに、足を取られて、踏ん張りが効かず)
(無効票)
一之瀬・一貴 2021年9月2日
(そのまま、膝に一撃を受けて)
(ぐるりと面白いようにその場で一回転)
ウっ、グフゥ……
(気を張った隙間の瞬間に、背を強かに地面に叩き付けられて)
(膝が笑って、腕の感覚が戻ってきて、あっつうか痛え痛え痛え)
林・蓮花 2021年9月2日
(ぱちゃぱちゃと泥水を跳ねさせながら近づき、すっと喉元に傘の石突きを突きつけ)
続けますか?
一之瀬・一貴 2021年9月2日
(ぐ、と全身に力を込めて)
(ハ、と短く息と共に抜く)
負けだ、負け。
……今日んトコはな。
林・蓮花 2021年9月3日
投了ですね。
(傘を刀のように振って、鞘に収めるように左手に持ち替え)
(それと共に、一気に雨が降り止む)
一貴さんは強いよ。
(ポケットから眼鏡ケースを取り出してそうつぶやく)
一之瀬・一貴 2021年9月3日
あー、くっそ。
(ぬかるんだ土は、腫れ上がった身体から熱を奪い)
テメーはアレだろ。
喧嘩も、戦んのも、嫌いだろ。
林・蓮花 2021年9月3日
普通そうだよ。 誰だって喧嘩も戦うのも好きじゃないでしょ。
「戦い大好き」とか言ってる普通の女子小学生とか嫌だよ。
というかね、一貴さん強いけど、今のままだと遠からず死ぬよ?
一之瀬・一貴 2021年9月3日
フツーじゃねえロクデナシだっていんだろーが、目の前とかに。
(オラ、と身を起こして)
(ウォォォ、と半ば態勢を崩して)
知ったことかよ。
それで死ぬなら、そこまでだっただけだ。
林・蓮花 2021年9月3日
(ハードケースから取り出した眼鏡を掛け)
特殊な人種だと思うよ。 白クラス呼ぶから動かない。
(無効票)
林・蓮花 2021年9月3日
死んで悲しむのはあなたじゃないんだよ。
一之瀬・一貴 2021年9月3日
てめえで行く、ほっとけ。
(ぎしぎしと不自然な動きのまま、背を向けて)
(一歩一歩、ゆっくりと歩いて行く)
(無効票)
一之瀬・一貴 2021年9月3日
(あぁ、本当に)
(無効票)
一之瀬・一貴 2021年9月3日
(こんな強いだけの、単なるガキが)
(身体張って、アタマで命掛けて、)
(んなもん、ロクデナシがやんのが相場だろうが)
(そんなことが、)
(技だのなんだの関係無く、ただ正面からぶん殴りたくなるくらいに)
(無効票)
一之瀬・一貴 2021年9月3日
(ただ、)
(ムカついた)
(無効票)
一之瀬・一貴 2021年9月3日
テメーが死ぬよりゃ、よっぽど少ねーよ。
(、)
一之瀬・一貴 2021年9月3日
(吐き捨てるように呟いて)
(一度も振り向くことなく、泥だらけの身体を引き摺り、去って行った)
林・蓮花 2021年9月3日
強情だー。
(やれやれと溜息を吐き)
(無効票)
林・蓮花 2021年9月3日
そうなるように、もっともっと、誰にも負けないくらい強くなってね。
(無効票)
林・蓮花 2021年9月3日
(そうだ。 みんなが、私みたいな素人に負けないくらいに強くなってもらわなくちゃいけない)
(一部の人がいくら強くても意味がない。 たくさんの人が強くならなきゃ、この世界は終わらないのだから)
(無効票)
林・蓮花 2021年9月3日
(ぬかるんだ校庭に視線を落としてため息を零し、傘を握りしめていた手から力を抜く)
(顔を上げ、からっと晴れた雲一つない空を見上げて息を吸う)
(、)
林・蓮花 2021年9月3日
よし、一貴さんの身体は心配だけど本人がいいって言ってるし、見回りでもしよ。
もし見回り中にばったり遭遇しても偶然偶然。
(そう呟き、旧校舎に背を向けて歩き出すのだった)