Read me.

『Read me.』

ララ・ペック  2021年8月15日
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――――『僕、別の世界からやって来たって言ったら信じる?』って言うと
『どこの映画の真似だよ』って君は笑うだろうか。
『元ネタ古ぃよ』かな?あの映画僕らが産まれた頃だもんな。
今年で……うん、ー_周年だって。
え、ノイズでよく分からない?まぁ気にしないでよ。

……それともそんな事想う余裕もないかな?
そうだよな、緊急事態だもんな。

この『Read me.』ファイルは今君の脳内に情報圧縮を掛けた上で直接読み込まれてる。
時間が停まったように感じる中で脳裏にメッセージがダイレクト入力されるのはなかなか面白いだろ。
最後ちょっとだけ頭痛くなるけど許してくれよ?

さて、混乱するだろう君に良い知ら ̄と悪い知らせをご報告しよう。
先ず良い知らせは『悠乃・オーウェン女史は無事』だ。

悪い知らせは――彼女以外は君の家族も、君の幼馴染のお姉さんの家族も、級友一同も観測できない。
通った学校も、通学路も、友達も、その他大勢も、凡そ35万人――人類全人口の約0.005%を除いて観測不能になった。

僕が今観測できる範囲で『地球は新宿以外喪失してる』。
とんだ厄ネタを引いたな、君も。
僕も……僕らもなか_かだったけど、此処までじゃなかった。

それに地球の99.995%喪失だけじゃない。
ゲームの陳腐な導入みた ̄だ_ど、侵略者がいる。
喪われたものを取り戻すにはその侵略者と戦わなきゃいけない。

――君の出番だぜ、英雄。

……なんて、何を馬鹿な、って話だよな。
別に君が戦う義理 ̄って別にないだろ_。
これはマジな話だ。きっと君がのんびり寛いでたって他の誰かが世界を救ってくれるさ。

――でも戦うだろ?君は。
そういう奴だ ̄て知って_よ。
だから態々『因果を辿った果て、何処かの世界線で危機に陥った君がいた時に』なん ̄
七面倒くさ_条件をこい ̄に付けたんだ。

これは僕から君 ̄の少し特別な贈り_だ。

眼鏡型電脳ゴーグル。『ID』と名 ̄を付けた。
眉間を押_と組み込 ̄だ『仕掛け』が作動する。
『仕掛け』の使_方は別途平行_-インプットしている途中だ。終わ_頃には自然とハウツーが身に染みてる。
僕_親切さに泣いて喜ぶと良 ̄ぜ、君。

――――本当は

君と肩を並_て戦 ̄たらどん_に良かった ̄うな。
そう思わず ̄は_らーない。

けど『そ ̄はならなかった』-だ。

別 ̄界の僕がこう_て君に介_できる-は、この一回の『Re-d me.』っきりだ_ら
 ̄の日が来る事はきっ_ないけど――でも僕は、こ_選択に後悔はして ̄い。

僕は ̄の世界を全力で
僕_隣に ̄る人た_と生きる_ら
君は君 世界_全力で
君の隣に新  並ぶ人た ̄と生きて
 れで地球を救ってみ_よ。

全 救え ̄-、喪わ_-もの ̄全部戻ってく 筈だ。

――さて、名残惜  け_、ノ_ズも酷 。『R_@d m .』は此処 お終 ̄。
最後_君にちょ-_したエ_ルを贈る_しよ ̄。

喩_世界_変わっ_も
君 僕の知_ハルじゃな ̄て
僕_君 知 ̄僕じゃな-_も

君 何 ま_も掛ー替え な
僕の友達_
僕 ̄一番のヒーロー_。
信じ_るぜ、英雄。





……頑張れよ、ハル。

――――"ジャック"より




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