【個】篝火を囲う
風花・葡萄 2023年5月3日
ヴァルプルギスの夜。
──発祥を辿ると、悪霊や悪魔、魔女を退散させる為の、春を祝う夜の祭典らしい。
そんな夜に、僕がいるのもなんだかちぐはぐというか、改めて思うと気が引ける気はするけど──
まぁ、イベントはイベントだし。
思い出深くもあるし、こう言う夜も悪くない。
#風花・葡萄
#上巴・九虚
1
風花・葡萄 2023年5月3日
(──シャツのボタンを2個ほど外して、)
(ネックウォーマーを引き下げる。)
……ウェルカムドリンクでいい?
(無効票)
上巴・九虚 2023年5月3日
よくわかってんねぇ、そういう事だよ。
(に、悪びれもせずに返す。恐らく、学園の方針には一致しないだろう話なのだが)
緑を選んだ理由ねぇ。こないだ話してた時にさぁ、購買の話が出てねぇ。
なんでも人によっちゃ、余った品とか、期限切れになるモノとか、貰ったりしてるって話じゃん。
これだ、って思ったわけよ。
(かり、唐揚げを齧る。残り物を食べる気満々、食欲で選んだらしい)
(…要は、適当に選んだという事だろう)
上巴・九虚 2023年5月3日
自分のカラダを奢りとは、また大胆なセンパイだねぇ。
(にや、口元を舐めて笑みを浮かべ、少年の後ろへとまわる)
(肩に手を置き、首筋に…)
(と、近づいた所で、くっくっと可笑しそうに笑い始めて)
…思えば、初めは「指先から」だったよねぇ。それを思えば…
君に関しての話なら、感慨深いものがあるかもねぇ。
(つん。首筋の傷跡に、人差し指を当てて…ゆっくりなぞる)
(それも、以前に一度やったように)
(無効票)
風花・葡萄 2023年5月3日
安心するくらい即物的な理由だったな。
(まぁ、そんな事だろうとは思った。…………一抹、ほんの一抹くらいは、まぁ……僕がいるから気安かった、くらいの理由だったら嬉しいな、とは思ったけど。)
君らしいや。
(小さな嘆息混じり、そんな事を言って)
……ていうか物作りとかできるの??
(若干そっちが気になった。)
風花・葡萄 2023年5月3日
大胆も何も今更だろ?さんざあげてるし。
(最早普通に送る日々の一幕になってしまったくらいには、文字通りの日常茶飯事だ。)
……ああ、そうだ。最初はそうだった。
(──まだ、色々なことに慣れてなくて。)
風花・葡萄 2023年5月3日
──あの時は、悪い事したね。
(……なぞる指がくすぐったいな、なんて思いながら。)
(──昔は、君の指を裂いた行いは、いつの日からかなりを潜めて久しい。当然、今日も君の指を裂くことはない。)
(……色々と理由はあるが、まぁ、これも一つの成長と言えるのかもしれない。)
(無効票)
上巴・九虚 2023年5月3日
即物的な理由じゃなきゃ、ダメでしょ?
(多分、本音…長く同じ場所に居るのを避ける…に気づいているだろう、それを考慮に入れて、ぽつり)
現代的なモノ作りは全然。魔道具なんかの類なら、そこそこ作れるよぉ。
ほら、前に一回あげたでしょ?ああいうの。
(以前渡したプラネタリウムの事だろう)
上巴・九虚 2023年5月3日
別にいいよ、気にしてないしねぇ。
むしろ、あの程度なら感謝してもいいぐらいだよ。
(吸血鬼という存在が、いつでも好意的に受け入れられているわけもなく)
(あの時の存在は、今も元気にしているだろうか…そんな事を思いながら、なぞるのをやめて)
それに、今、こうしてくれてるんだしねぇ。
(そっと、首筋に口を近づける)
(無効票)
風花・葡萄 2023年5月3日
……なんでだい?
別に理由なんてなんだっていいと思うけどな。
……君が、どっちかっていうと。
誰かと深く関わるの避けてるのはわかるけどさ。
────……
風花・葡萄 2023年5月3日
(魔道具──前にあげた──)
(タイツニミエール!?!?)
あっはいその節はお世話に…………。
(……。待てよポーチとプラネタリウムの事かもしれない。)
いやあの うん そうだねツクレルネ。
風花・葡萄 2023年5月3日
(──閑話休題。)
……指を切られて感謝する、ってのも妙な話だけどな。
……「チョコ」は割と元気だよ。
どこかのお姉さんにめちゃくちゃ懐いたりしたしね。
(──ぽつりと語る名前は、君の指を切った存在の愛称だ。)
(……君の醸し出す空気感が、彼女を少し気にかけてたような気がしたから。)
……──っ、
(──唇の感触。そのあと、つぷ、と牙が沈む。……血の味わいはいつも通り、芳醇な葡萄酒のような。人の血らしからない、魔素と呼ぶべきものを多く含むそれだ。)
……、
ねえ。……ドリンク代代わり。一個聞きたいんだけど、いい?
(無効票)
上巴・九虚 2023年5月3日
それぐらいな方が安心するからねぇ、周りも。
(も。無論、自分も)
お世話になった、ってぐらいに楽しんでくれたなら何よりだねぇ…
(1つ、で思い浮かんだのがそれかぁ…みたいな顔)
(いや、全然いいんだけど。気に入ってくれて何よりなんだけど)
上巴・九虚 2023年5月3日
(ぺろ、肌を少し舐めて、口をつけて)
(く、つぶ、牙が肌を破る感覚と)
(いつもの味、いつものぬるりとした命が、口を満たす感覚)
(それと同時に…自分の中の欲望も、少しずつ、満たされていく感覚)
ん…ちゅ、は……
(漏れ出るような息と声で、少年の首元をくすぐって)
上巴・九虚 2023年5月4日
(暫し後。口を離して…ぺろ。最後に、傷跡を舐める。いつものように)
…んぁに。いいよぉ、答えられる事ならね。
(浸っているのか、少しとろんとした声色で応える)
(無効票)
風花・葡萄 2023年5月4日
やめろよそんな絶妙な顔すんなよ
仕方ないだろっていうかアレは送ってくる方も来る方だろ!?!?
……まぁ、なんていうか──
プラネタリウムも、ポーチも。
どっちも有難く使ってるよ。
(……そこは、真面目に。ポーチは普通に便利だし。)
風花・葡萄 2023年5月4日
(──プラネタリウムも。少なくとも、あの空は。君の話を聞いて以降は「君」の記憶にある、800年前だかの空の色、なんだろうなとか思ったりして。)
……。
(艶かしい音と、舌がなぞる感覚だけは、何回やってもどうも慣れないな、なんて思いつつ。)
(──少し、呂律の怪しい君に。)
風花・葡萄 2023年5月4日
(──気になってた事を、聞いてみる。)
……どうして、「上巴・九虚」なんて名前にしたんだい?
君。
風花・葡萄 2023年5月4日
……──。
出身、ロシアでいいんだよね。
和名っぽいのはこっちに準えたのかな、なんて思ったりはしたけど。
……なんでこの名前にしたのかな、って。
実は結構気になってさ。
(無効票)
上巴・九虚 2023年5月4日
そーだよ、大体ロシア。まぁ、「いつから」の出身にするかで変わってくるけどねぇ。
(意味深に零す。普通の生でない事は知っているだろう相手だから)
お察しの通り、こっちに合わせて作った名前だよ。
上巴・九虚 2023年5月4日
どうして、って言われると…そうだねぇ…
…こっちの世界じゃ、「もじり」ってのを、よく使うでしょ?それに習ってね。
くうろ、くろう…さて、後は何でしょう。
(くっくっ、ヒントだけ出して、意地悪っぽく笑う。当てられると思っていないのか、当てられても構わないのか)
ま、名字は思いつきだけどね。
(名前の方だけ、という事だろう。この思いつきというのが、いつもの軽口でなければ、だが)
(無効票)
風花・葡萄 2023年5月4日
……いつから。
──800年の歴史のどこを選ぶかで在籍も違う、って訳かい。
(歴史的に考えてもまぁ妥当かな、多分。……ディヴィジョン史が丸々僕らの知ってる歴史が当てはまるか、というと怪しい気はしつつ。)
──そ。やっばり元の名前はちゃんとあるんだ。
…………、
風花・葡萄 2023年5月4日
──捩り、か。
まぁうん、わかるよ。
(心当たりはあるというか、まぁよく使う手法だよな、名付けに。)
逆に上巴にした理由もなんか気になるな、そう言われると。
思いつきか……
九虚。クロウ。爪、鴉……
……流石にこれだけじゃわかんないな。
(まぁ、本名をここで当てる気はない。興味はあるけどそこは本質ではない、というか──)
──、九つの虚、なんて字にしたのはさ。
風花・葡萄 2023年5月4日
……君が"何を思って、そう言う字を選んだ"のか。
結構気になるんだよ。
(そう言う意味では、上の巴、という字もそうだ。)
クウロ──は中々それに当たる言葉がないから、多分クロウかな。
そこから派生した言葉を選ぶと思うんだけど……
風花・葡萄 2023年5月4日
……それなら、「鴉」とかの捻りの無さでも良さそうなのに。
君は何を思って。九つの虚って字を当てたのかなって。
(──引いては。君が、君として確立された時。)
(君はどう言う気持ちで、その名前を選んだんだろう。)
…………変な事気にするな、って思うかい?
正直僕もそうだよなって思う。
(これでもし、適当に選んだ字って言われたらとんだ間抜けだなぁとか思いながら。)
(無効票)
上巴・九虚 2023年5月4日
そういう事。場所の名前が変わるほどに長生きなんて、するべきじゃないよねぇ。んふふ。
おー、いいねぇ。近い近い。
(自分でクロウまで言っているのだから、出て当然の単語なのだが…それに対して)
(良く言えば囃し立てる、悪く言えばおちょくるように)
上巴・九虚 2023年5月4日
なるほどねぇ、気になるのはそこかぁ。
(本名を気にしているのかと思っていたようで、ふーん、とのんびりした感想を漏らして)
んふふ。適当に選んだ、って言ったらどんな顔するか、かなり気になるとこなんだけど…
残念だねぇ、きちんと意味が有っちゃったよ。あっはっは。
上巴・九虚 2023年5月4日
(するりと立ち上がり、手を広げて)
(大仰に、道化がするように…嫌に楽しそうに)
…あたしの"九"割は、"虚"(ウソ)だ、って事だよ。
どう?なかなか良いセンスだと思わない?
(楽しそうに、全く楽しくなさそうに。感情を表すなら…諦観、だろうか)
(無効票)
風花・葡萄 2023年5月4日
──名前は、最も簡便に、簡潔に。
そうあれかしと人を戒めるモノだから。
(──僕がかつて、それに縛られていたから。)
これが呪いになるか 願いになるかは
人それぞれだ。けど
風花・葡萄 2023年5月4日
(良いセンスか、なんて問われたら。)
風花・葡萄 2023年5月4日
全然。
(──僕は、僕の在り方に賭けて。君にこう言う必要がある。)
……君の名付けがどうこう以前に、
風花・葡萄 2023年5月4日
そんな名前をつけたくなるような
君の立場が。
何一つ、笑えないよ。
風花・葡萄 2023年5月4日
(──だから何をするか、なんて。多分、そこは大して変わらないんだけど。)
……変な話聞いて悪かったね。
──君の事は、ちゃんと知っておきたかったから。
……あと、その顔は。
あんまり好きじゃないな。
(800年の、積み重なるような、諦念と諦観を感じさせる、その顔は。)
(無効票)
上巴・九虚 2023年5月4日
おや、厳しいねぇ。やっぱり九割ってのは不遜に過ぎたかい?
(そんな事を言ってるわけではない、というのは理解の上で)
(九割でも足りない、という意味だろう)
優しいねぇ。他人の立場や問題なんざ、笑い飛ばしてやりゃいいのに。
笑う門には福来る、重苦しくしてると幸せが逃げてくよぉ?
(少しずれた、否、ずらした返答を返していく)
上巴・九虚 2023年5月4日
んふふ、あたしはいいけど。どう?知って後悔した?
もうちょっと、明るく楽しい話を出してあげられりゃよかったんだけどねぇ。
…ま、あたしの事を知ろうと思うなら…こういう話ばっかり出てくると思っとくといいよ。
(薄い笑いを滲ませて。そう簡単には消えないのだろう、諦観の笑顔)
上巴・九虚 2023年5月4日
…そーだねぇ。それじゃあ、せっかくだし…
葡萄の名前の由来も教えてよ。
きちんと、幸せに笑える、センス良い由来を…ね♪
(に。楽しそうな笑顔を浮かべたと思えば、返しの質問)
(無効票)
風花・葡萄 2023年5月4日
君が軽薄に笑い飛ばす分。
僕が重く受け止めてバランス取らないとってね。
────九割が虚(うそ)、って名前を。君がつけたならさ。
風花・葡萄 2023年5月4日
……残りの一割には。
君の「本当」があるんだろ。
(……多分。敢えてつけた名前には。裏を返せば、それが有るんだと思う。)
──後悔なんてしないよ。今は。
どこかこの先でするかもしれなくても。
……ただのお節介かもしれなくても。
……僕の我儘でも。
(できるなら、)
風花・葡萄 2023年5月4日
────君には、幸せになってほしいから。
……だから、僕が君を知ろうとするのは、変わらないよ。きっと。
(知らなくては、幸せにするにも、どうしたらいいか迷ってしまうだろうから。)
風花・葡萄 2023年5月4日
……「葡萄」の由来なんて、ほんとに大したもんじゃないよ?
────ほんとに、
風花・葡萄 2023年5月4日
……つぐが間違えて呼んだだけなんだ。
「ぶどう」って。
(君の名前と比べれば、ほんとうに。側で聞けばなんともしょうもない理由で────)
風花・葡萄 2023年5月4日
けど。
(──■■■■■■じゃない。)
(ただの、瑞々しくて。美味しそうな。ありふれた、果実の名前に。)
(それまで定められた在り方以外のモノに。)
……そのどうしようもない、凡庸な名前と。
ただの"葡萄"であれる事に。
──何より救われたんだ。
風花・葡萄 2023年5月4日
……大して、面白みもない由来だろ。
(──そう言う割に、僕は。少しだけ、誇らしさの滲むような顔をしてるのかもしれない。)
────これは。差し支えなければなんだけど。
風花・葡萄 2023年5月4日
……君にも何か。愛称つけてもいいかな。
(……こんな提案は、突拍子もないだろーか、なんて思いながら。篝火の薪が崩れる音を聞きつつしてみる)
(。)
上巴・九虚 2023年5月4日
そうだねぇ。大したもんじゃない、「本当」が…ね。
(本当に、ちっぽけな、本当が)
幸せ、か。んふふ。
(自分一人がそうなるのですら、難しいのに)
(他人を幸せにすれば、自分がそうなれないかもしれないのに)
…傲慢だねぇ、眩しいぐらいに。
(人に想われる。どうしようもなく、隠しようもない、嬉しいという感情)
(せめて表には出すまいと、皮肉を言うように)
上巴・九虚 2023年5月4日
間違えただけ、ねぇ。
(けれど、それを自らの名前としているのなら)
(ただの葡萄…きっと、「普通」であれる事が、救いになる)
(実に覚えのある話だ。そして、羨ましく、もう手の届かない、眩しい話だ)
(「面白みもない」という話を、嬉しそうに、誇らしそうに話すのであれば)
そうだねぇ。良い感じに、面白みのない話だ。
(そう返す。面白みのない由来、すなわち普通の由来である事を、肯定するように)
上巴・九虚 2023年5月4日
(いきなりの提案にも、くすりと笑ってみせて)
(あるいは、名前に拘る様子から、予想していたのだろうか)
んふふ。いいよぉ、由来も聞かせて貰っちゃったしね。
それじゃあ…ひとつ、面白い愛称を頼むよ。「ぶどっちゃん」。
(自らの付けた愛称を呼んで)
(。)
風花・葡萄 2023年5月4日
──君を光の方に連れてく、みたいな啖呵切ったんだ。
(三月の、君の誕生日の時のことを引っ張って。)
風花・葡萄 2023年5月4日
眩しいくらいで丁度いいだろ?
(そんな風に、笑みを溢す。)
風花・葡萄 2023年5月4日
ね。
面白みがなくて、ありふれてて。……だけど、なんとも幸福だ。
(──僕は、そうして救われたから。)
(────)
……ん。
少し時間は貰うかもだけど。
風花・葡萄 2023年5月4日
とびきりの、考えとく。
(──もうしばし、篝火の爆ぜる音とともに。)
(聖ヴァルプルギスの夜は、更けていく──。)