【個】“神のみぞ知る”との事を聞く
閨宮・右夜 2023年4月28日
出会いは偶然。
音を交えたわけでもなく。
だから今はまだ何の日でもなく。
黒猫は校舎裏で、相棒片手に人を待つ。
🐾 出演者 🐾
#音紡・奏
#閨宮・右夜
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音紡・奏 2023年4月28日
おう、派手にやろうぜ。
(さて、ギターはある)
(あと必要なのは、ドラムと、ベースと…ボーカル)
(それだけあればまぁ、表現は無限大だな)
(無効票)
音紡・奏 2023年4月28日
(儀式のように、眼鏡を外して)
(深い呼吸をして───よし、行こう)
(無効票)
音紡・奏 2023年4月28日
(遠慮なしのギターを軸に、ビートボックスを展開)
<腹の底に響くように、ベースを嘶かせて>
<リズムの軸となるように、ドラムが>
(まったく同時、その口から溢れ出る)
(無効票)
音紡・奏 2023年4月28日
(加速するようなゴリゴリのロックスタイルなら)
(充てる歌詞は、こうなるだろ?)
『奇人変人 アブノーマル』
『普通じゃなけりゃ おかしいか?』
閨宮・右夜 2023年4月28日
(喉に楽器があるんじゃなくて)
(声に狂気が宿ってんだ)
(同じ場所から違う音[モノ]が吐き出されるのは)
(場合によってはホラーでテラーだ)
パ ラ ド ク ス
(ありえないことを前に、圧倒される――――)
(無効票)
閨宮・右夜 2023年4月28日
(――――なんて可愛げのあるボクだったら)
(「かみさま」なんて求めてない)
(これぐらいしてもらわないと張り合いがない)
(音に音を重ねて、向ける相手はどこかの誰か)
(楽譜もプランもない演奏の即興劇なのに)
(指が迷わない事に疑問すら抱かない)
(無効票)
閨宮・右夜 2023年4月28日
(だからほら――――[つづけて]って)
(かき鳴らす)
音紡・奏 2023年4月28日
(ここはただの校舎裏)
(聴く者がどれほど居るかも分かりはしない)
(居ないかもしれないけど)
(オーディエンスが居ないから音楽やらないとか、ありえないだろ)
(無効票)
音紡・奏 2023年4月28日
『偉人名人 アンナチュラル』
『トんだ発想には 神が宿る』
(何の打ち合わせもないのに急かすとか、酷い奴だ)
(ま、面白いけどさ!!)
(無効票)
音紡・奏 2023年4月28日
(リズムをちょっと変える───タメを作るからだ)
『時代が追い付いてないからって』
『老衰するまで待てないよな』
(時々いるよな。生き様が時代にそぐわない奴が)
(じゃあ追いつくのを待つか?いつになるかわからないのに)
(無効票)
音紡・奏 2023年4月28日
『こちとら4分ちょっとで生きてんだ』
(寿命なんて一曲でいい)
『生き急ぐほど加速していく』
(置き去りにするのを止められない)
(ほら、もうサビいくぞ。心の準備はいいかと、ダン!!地面を強く踏む!)
閨宮・右夜 2023年4月28日
(追随するのに必死に) (ならない)
(ついつい変調で調子に) (のっちゃう)
(無効票)
閨宮・右夜 2023年4月28日
(知っている歌の先を歌えるように)
(向けられた穂先に対して身構えるように)
(勝手に動いた指が弾く音が)
(脳が認識する前に繰り出される)
(ボクは今、捧げているのだろうか)
(それとも)
(無効票)
閨宮・右夜 2023年4月28日
『誰もついていけない』
『音速』
(一秒たりとも無駄には出来ない)
『過去にすら響く』
『格好の獲物』
(一瞬一瞬の音に意味がある)
(無効票)
閨宮・右夜 2023年4月28日
(置いていくなよ――なんて言わない)
(追い越させないでよ――としか言えない!)
音紡・奏 2023年4月28日
『エゴの穂先が』
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ『音を乗せて突き刺さる』
(音に宿った意味たちに)
『傷口を広げてやる』
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ『音楽のキズはもう塞がらないって』
(お前は何を見出す?)
(お前にこんな熱情があるって)
(無効票)
音紡・奏 2023年4月28日
『知ってたか?」
(口角が吊り上がる)
『不意に開くぞ』
(無効票)
音紡・奏 2023年4月28日
ㅤ
ㅤ
『そらみたことか』
ㅤ
ㅤ
閨宮・右夜 2023年4月28日
(知ってたよ)
(この熱情を)
(吐き出す場所を探してたんだから)
(無効票)
閨宮・右夜 2023年4月28日
(不意に、開けた)
(空を見た)
(無効票)
閨宮・右夜 2023年4月28日
『ああ』
(じゃんっ、と、それを区切りとするように)
『――――青かった』
(音と歌を、〆て)
(締め上げて)
(無効票)
閨宮・右夜 2023年4月28日
………………あっつ。
(流れる汗を、袖で拭って)
(無効票)
閨宮・右夜 2023年4月28日
燃えた。
(ばちん、と弾けたのは)
(ギターの、弦の方だった)
音紡・奏 2023年4月28日
(うぉー、あっつ…なんかライブんとき以来だな。ここまでカロリー持ってかれた感じするのは)
(髪の先から汗が垂れて、ふぅと熱っぽい息が漏れた)
あっづ……ふぃー。
(無効票)
音紡・奏 2023年4月28日
(よ、と眼鏡をかけなおす)
…あ、お前弦が。
閨宮・右夜 2023年4月28日
ごめんね、ちょっとはしゃぎすぎた。
(相棒をいたわるように撫でる)
(板は割らないようにしないと)
つい歌っちゃった。
久々に、燃えた。
(繰り返し、繰り返し)
ありがとね。
音紡・奏 2023年4月28日
まさかノッてくるとはな。
結構いいもの持ってんじゃん。
(彼女の相棒に目を向けて)
ナイスファイト…面白かった。
(なんて、賛辞を贈ってみたりして)
(無効票)
音紡・奏 2023年4月28日
(さて、どうだったか…とはこっちから聞く気はない)
(どう見出したかは、勝手に言うだろ)
校舎には聴こえてそうだったな。
ま、こんだけやれば当然か。
閨宮・右夜 2023年4月28日
いいじゃん、聞かせてなんぼの音楽だし。
(手入れが必要だ、よ、とギターケースに)
秘しておくにはもったいなかった。
(と、思うよ)
(無効票)
閨宮・右夜 2023年4月28日
ま……とりあえず。
(普段笑わない黒猫も)
さいこーだった。
(気持ち良いときは、笑うものだよ)
音紡・奏 2023年4月28日
んま、それもそうか。
しかし結構いい具合に仕上がったな。
ちゃんとした曲に仕上げたくなってきた。
(無効票)
音紡・奏 2023年4月28日
そりゃ当然。
オレとやったんだし、そうでなくちゃな。
オレもめーっちゃ気分良いよ。お前のギター、アガるな。
(傲慢ながらも、確かに認めるように)
閨宮・右夜 2023年4月28日
当たり前じゃん。
ボクの命だよ。
(謙遜も傲慢もなく、当然の事実を告げるように)
でも、ちゃんとした曲にしちゃうの、もったいないな。
偶発から生まれたものは、偶発のままにしておいたほうがよくない?
(止めるつもりはないけれど)
(即興の、荒削りだったからこそ)
(燃えた)
(無効票)
閨宮・右夜 2023年4月28日
――――「かみさま」。
(無効票)
閨宮・右夜 2023年4月29日
とは、まだ呼ばない。
……ふふ、今はね。
捧げるより、並んで弾くほうが面白かった。
音紡・奏 2023年4月29日
…なるほど、そりゃそうか。
(命を燃やしたのなら、熱に充てられてしかるべきだしな)
む……それも一理あるな。
んじゃ、この曲は今日限り。幻のステージってことで。
聴いてた奴を悶々とさせてやるのもいいしな。
(それ採用、とうなずいた)
(無効票)
音紡・奏 2023年4月29日
……いいね。
ま、お前にとっちゃ一大事だ。
見出し方も好きに決めなよ。
それに。
(ばっ、と両手を広げる)
(無効票)
音紡・奏 2023年4月29日
此処にはアーティストがあちこち居るんだ。
オレだけで満足するわけないだろ。
(そうだろニュービー)
(もっと色々、味わってみたいだろ?)
閨宮・右夜 2023年4月29日
うん。
他のライブも一緒に見た。
どいつもこいつも――――盛り上がるじゃん?
(無効票)
閨宮・右夜 2023年4月29日
だから、センパイに「かみさま」を見出したときは、
恋する乙女のように告白するから、宜しくね。
(冗談みたいなことを、冗談みたいに言って)
――――でもさ。
(無効票)
閨宮・右夜 2023年4月29日
楽しかったから。
またやろうぜ。
音紡・奏 2023年4月29日
恋する乙女は余計だろ。なんだそのプレッシャー。
(まったくこいつは)
(無効票)
音紡・奏 2023年4月29日
ん……やろうぜ。
気の向くまま、やりたいときに。
どこでだってな。
(それが、アーティストの生きざまってやつだ)
(無効票)
音紡・奏 2023年4月29日
……なんかめっちゃ疲れたし、腹減ったな。
(ぐぎぎぎ、と体を伸ばした)
閨宮・右夜 2023年4月29日
お、じゃあ、なんか食べいく?
誘ったのボクだし、今日のところは奢ってあげてもいいよ。
学食でも、カフェでも。
(上から目線に尊大な猫)
…………あ、そだ。
(🎤 続行 🎤)
閨宮・右夜 2023年4月29日
すっかり忘れてたけど。
ボクとキミ、同い年だったみたい。
(ウケるね、って言いながら、先を歩き出す)
(尻尾は多分、着いておいでよ、って言ってるはず)
音紡・奏 2023年4月29日
そんな上からなことあるか?
んじゃー行くか。糖分ほしい気分だな。
ん?
(無効票)
音紡・奏 2023年4月29日
…………。
(🎤 続行 🎤)
音紡・奏 2023年4月29日
別に…大して変わんないな。
(お互い態度変わらない未来しか見えなかった)
ていうかお前、ほんとに行き当たりばったりだな色々と。
(肩をすくめながら尻尾に導かれるままついていくことだろう──)
閨宮・右夜 2023年4月29日
🐾 🎤 🐾 🎤 🐾 🎤 🐾 🎤 🐾 🎤 🐾 🎤 🐾 🎤