【戦】選択、後悔、節目。
グスタフ・カツラギ 2023年4月1日
――4/1。新学期の直前。
刀を携え校門で待ち構える男が一人。
桜枯れ校舎崩れる激戦の中、凶刃が彼へと向かう。
刃の主は裏切り者。命を捨てた鋼の兵士。
どうしてこうなってしまったのか――考える暇はない。
――無人の校舎前にて。
発言可能
#星見・晴
#グスタフ・カツラギ
4/1、20:30~。
1
グスタフ・カツラギ 2023年4月1日
視線を外したまま、駆ける彼を見もせずに呟く。
「退いてくれ。」
グスタフ・カツラギ 2023年4月1日
振り下ろされた刃は、軽い音をして鋼に遮られ
「進んだって地獄だろ」
大質量の断頭鎌が首を狙う。
(無効票)
星見・晴 2023年4月1日
明らかに、致命に至る断頭の一振りだった。
星見・晴 2023年4月1日
その〝命の危機〟ゆえに。
《此れは、宇宙の最果てまで至る原我である/
/ID TO BE COSMO END》
アクセス
《始動キー承認》
コネクト・パラドクス
《因 果 接 続》
コンバージェンス
《事 象 収 斂────》
星見・晴 2023年4月1日
 ̄三二ニ=─=ニ二三_ ̄三二ニ=─=ニ二三_ ̄三二ニ=─=ニ二三_ ̄三二ニ=─=ニ二三_
《MODE: REGULUS>>Stand by.》
 ̄三二ニ=─=ニ二三_ ̄三二ニ=─=ニ二三_ ̄三二ニ=─=ニ二三_ ̄三二ニ=─=ニ二三_
星見・晴 2023年4月1日
赤い獅子の機甲が現れる。
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=25987
『──〝我流天晴〟』
一言の呟き。
その間に放たれる、因果豪斬の数、数十に上る。
命の危機を齎しに振り抜かれたギロチン、その刃が首に届く前。
焔と雷をも纏った斬撃で斬り伏せ、更にお前の体をも。
一で届かないなら、百でも千でも重ねる。
それをただ行動に移し、お前を討ち据える。
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2023年4月1日
文字通り、無数の剣撃――一つ一つが致命であり、一つ一つが全霊、捌くにも受けるにも乾坤を要するほどの波濤。
前であれば、受け止めなお進むとしていたであろうものだが。
グスタフ・カツラギ 2023年4月1日
・・・・・
一歩後ろに。まず一を躱す。
・・・・・・・・
刀剣を横に小突く。これで二を躱す。
無論、当たるものも当然あるが――大多数をその機械兵はいなし捌いている。
「フフ」
グスタフ・カツラギ 2023年4月1日
その最中、突如漏れ出るような笑い声。嘲るでもなく、ブラフでもなく。
ただ、零れたと言えるような笑い声がだんだんと大きくなる。
「ハハハ」
「ハハハハハハハハハハハハ!!!!」
グスタフ・カツラギ 2023年4月1日
「ああいいな、この体!肉などとっとと捨てて忘れ去ればよかった!」
「思うように体が動く!見え過ぎて頭が割れることもない!手足の駆動にラグがない!思考と反射が同一化している!」
「ヒトにこだわる必要なんて――何もなかった!」
グスタフ・カツラギ 2023年4月1日
いつか、いなすことを止めていた。致死の嵐を受け止めながら、喉だけがゲラゲラと笑い声を出している。
「意外と遅かったんだな、英雄さん。」
雷霆よりも濃密な嵐を受けながら――大きく振りかぶる。
グスタフ・カツラギ 2023年4月1日
じゃらり。鎖の如きその武器が力任せに引っ張られ……大気を噛み千切りながら襲い掛かる。
鋼が軋みながら――それは理外の剣戟に寄るものか、別の理由かはさておき――赤熱し、稼働する速度は上昇する。
弾かれれば角度を変え、受け止められればもう一度。逸らされれば抉るように。
同一にして無数の斬撃を返すのだ。
(無効票)
星見・晴 2023年4月1日
後退。それにより空を切る刃。
『────、』
いなす動き。
それにより逸れて、当たらない一撃。
『────。』
星見・晴 2023年4月1日
笑うお前を
ヒトに拘る必要なんてないと言ったお前を
最早、人外に、文字通り成り果てたお前を
機械の鎧の中で、見る。
『……確かに。前より早いな、お前は』
星見・晴 2023年4月1日
角度を変え、何度でも、抉り込むように振るわれる鋼の嵐。
それを、焔と雷を纏う刃で、何十、何百と打ち合う。
星見・晴 2023年4月1日
その中で、
星見・晴 2023年4月1日
『──遅くとも』
星見・晴 2023年4月1日
『例え、鋼だけになったお前の方が強かろうと』
星見・晴 2023年4月1日
『迷っても』
『悩んでも』
『鬱屈としたものを抱えてても』
星見・晴 2023年4月1日
『それでも』
『どれほど傷付いても』
『全てを受け止めて』
星見・晴 2023年4月1日
『一歩前に、足を進める』
『そんなお前が』
星見・晴 2023年4月1日
『ダチとして、好きだったぜ。グスタフ』
星見・晴 2023年4月1日
弔いの代わりの言葉を、お前に。
星見・晴 2023年4月1日
────百を超え、千に届く撃ち合いの果て。
剣戟から漏れ出た焔と雷は、消える事なくオレ達の周囲に渦巻き
超常の雷炎嵐と化していた。
──それを、
星見・晴 2023年4月1日
〝双獅子〟の、「焔と雷を己のリソースとする」能力を以て
全て回収する。
ギュゴオ、と言う音を立てて
全ての雷と焔は、今、この真紅の獅子の裡に注ぎ込まれた。
それを──
星見・晴 2023年4月1日
全て
天高く掲げた
刃に捧ぐ。
星見・晴 2023年4月1日
刃が、極光を纏う。
因果を掌握する〝コスモノート〟の権能と
因果を断つ人越豪斬、その一刀、重ね合わせ────
『────輝け』
星見・晴 2023年4月1日
.
アス
『駕凌────』
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=31669
トラ
『天星ぁぁぁあアアアアアアア──ッッ!!!!!!』
星見・晴 2023年4月1日
最後の一撃が
脳天から、地面へ。
天から堕ちる星の如く、放たれた。
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2023年4月1日
「最初から選ぶ必要もなかった!持っているものを使えばいいだけなんだから!!!」
「だから、本当に、厭になるな。」
腕を振るう。一撃が飛ぶ。足を運ぶ。また一撃が飛ぶ。
歩く武器庫、戦術ヒト型兵器。実にその完成形だ。
グスタフ・カツラギ 2023年4月1日
だというのに心は晴れず、攻めあぐねてはもどかしさが溜まっていく。
これで良いはずなのに、何も好くないという気持ちが浮かんでくる。
なんだ、この感情は。捨てたはずなのに。
グスタフ・カツラギ 2023年4月1日
苛立つ。
何に?攻め切れぬことに。
腹が立つ。
何に?進めぬことに。
グスタフ・カツラギ 2023年4月1日
限りない有利の中で、無数の伏せ札を突き付けて、そもそもの力のブラフを押し出して、守ることを強要させて。
何故?何に、何が、どうしたのか、このエラーは。
何が嫌で、何に厭になったんだ?
グスタフ・カツラギ 2023年4月1日
自由な体、寿命からも解放されたこの身、閉じる必要もなく痛むこともない瞳、必要のない腕の代わりに力を握るこの手。
何が、何が、何が。
グスタフ・カツラギ 2023年4月1日
何がアイツにあって、何が自分に足りないのか?
何が進むべきこの足を絡め捕るのだ!
グスタフ・カツラギ 2023年4月1日
――熱源、流星。
――天を見上げ、振り下ろされる『思いの丈』をモニターは観測不可としてしか表示しない。
――回避不可、防御不可、反撃不可。アラートだけが脳裏に響き
グスタフ・カツラギ 2023年4月1日
「こんな巫山戯たッ……!」
反撃すらも出来ず、一閃。
グスタフ・カツラギ 2023年4月1日
鋼の身体が縦に割れ……かしゃん。
面が割れる。中に入っているのは演算機構、思考の再現装置。
割れ砕かれたそのガラクタは膝を突き
グスタフ・カツラギ 2023年4月1日
軽い音を立てて、その場に崩れ落ちる。
グスタフ・カツラギ 2023年4月1日
ああ、今日は何と素敵な日だろうか。
喜ばしいことに、ゾルダートの残党は一気減ったのだから。
(無効票)
星見・晴 2023年4月1日
『────』
もう、目の前にいたそれは
グスタフ・カツラギではない。
ただただオレは
学園に破滅を齎す敵を一人、討滅しただけ。
星見・晴 2023年4月1日
目の前にいた、倒した敵を前に抱く感慨は
それだけであるはずなのに。
『────天気が悪いな』
星見・晴 2023年4月1日
『雨、降ってんじゃねぇか』
──雨粒一つ降らない空を見上げて。
そんな言葉を溢す。
星見・晴 2023年4月1日
今日、オレのダチが
一人減った。
星見・晴 2023年4月1日
-fin.-
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────
─
星見・晴 2023年4月1日
.
.
星見・晴 2023年4月1日
──って言う感じのカッコ良くね!!!!!!!!!?!?!?!?
(演出終了)
グスタフ・カツラギ 2023年4月1日
それ昨日のロードショーでやってた映画ですよね?
(演出終了)
グスタフ・カツラギ 2023年4月1日
出 演
星見・晴
グスタフ・カツラギ
撮 影 協 力
ミアンダ・コギトエルゴスム
グスタフ・カツラギ 2023年4月1日
『守ろう、最終人類史』
終
製作・著作
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