【個】二つの青と、眩い夜に
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
『もしよければまた、きみをエスコートさせていただきたいな、と思って。』
――そんな誘いに、頷いて。やってきた会場で。
気持ち、去年より賑わいを増して感じるのは、華やいだ気分のせいか否か。
同じ催しと進んだ関係、それと――、
……ああ、そうそう。我慢の約束も、忘れずにね。
#ルクス・アクアボトル
#竜城・陸
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竜城・陸 2023年3月29日
……そう、それぞれ、大事な人ができたりね?
(なんて、応えるように片目を閉じてみせて)
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
そーね。それぞれに。
(くすりと。あえて短かな言葉、ほくそ笑むように笑って)
(真似するように小首を傾げて視線を返して)
竜城・陸 2023年3月29日
む……。何か言いたげだね?
(なんて、少し視線を俯けつつ返して)
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
あら……いいえ?
ただ……単に。
今日はエスコートして頂く約束だもの。前へ前へと出るものでもないでしょう?
(だから出方を待ってみたのだけど、なんて。少しおかしげに笑って)
竜城・陸 2023年3月29日
む、……こう。
他人事みたいな言い方した自覚はあったから。
(漏れる笑声を聞けば、少しばつが悪そうにぼやいて)
(無効票)
竜城・陸 2023年3月29日
――まあ、ただ。
こういう関係になっていてもいなくても、きっときみを誘っていただろうけど、俺は。
(行こうか、と)(あらためて、きみの目の前に手を差し出して)
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
あら、そうだったの?
……「それぞれ」に、何か含みがあるとしたら。私は……どちらにとっても、のつもりで口にしていたのだけど。
(なんて。無粋と分かっているワンテンポ遅れた言葉を)
(一際悪戯ぽく、口にして、)
(無効票)
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
ふふ。それじゃあ、なっているからこそと思えるエスコートを。
(そのまま、差し出された手に指先を重ねて)
竜城・陸 2023年3月29日
そうだったの。
(余計ばつが悪そうな顔をして、小さく息を吐いた)
(ちょっと照れ隠しというか、そういう感じで)(……というのは、さすがにちょっと格好悪くて言えなかったけど)
(多分、表情には出てしまっていると思う)
(無効票)
竜城・陸 2023年3月29日
おや、……自分でハードルを上げてしまったかな、これは。
(言う割にはさして気負いもなく、重ねられた手をそっと引いて)
それじゃあ、早速。
一曲踊っていただけるかな。
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
上げた分、飛び越えてくれるでしょう?
(なんて。くすり、笑って)
(照れた様子も、続く言葉も。それ以上からかうことはなく、少し柔らかで、しとやかな笑みと共に)
ええ、――喜んで。
竜城・陸 2023年3月29日
ふふ、勿論。君がお望みとあらばいくらでも。
(なんて笑い返して、)
(きみの手を引いて、去年と同じように。当たり前のようにフロアの中央へと歩みを進め)
去年よりはマシに動けると思うから、そちらも期待しておいて。
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
あら。――ふふ、2度目だものね。
私の方こそ、去年と代わり映えしていればいいのだけど。
秘密の特訓でもしておけばよかったかしら。
(なんて。これはただの、冗談めかした軽口)
(臆する様子があるわけもなく、フロアの中へと歩み出て)
竜城・陸 2023年3月29日
ふふ、……そんなの気にしなくたって。
俺にとって、きみと過ごす時間にひとつとして同じものなんてないよ?
(なんて、軽口とわかっていつつも生真面目に返して)(或いは、遠回しな惚気みたいなものかもしれないけれど)
(向かい合って、手を取って。もう片方の手は、そっと彼女の腰に添えて)
(音楽が流れ始めれば、それに合わせて――)
(無効票)
竜城・陸 2023年3月29日
(――踏み出した一歩目は、去年のような堅苦しさも、気負ったようなぎこちなさもなく)
(流れるように自然で、落ち着いていた)
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
ふふ。そう言ってもらえると気も楽になる、というものね?
(なんて。プレッシャーなんてまるで感じていない様子で、やっぱり軽口めいて返しながら)
(体を委ねるように。そ、と、貴方に手を触れると)
(――緩やかに。波間の流れに合わせるように、足を踏み出して)
竜城・陸 2023年3月29日
(どうにか合わせた――というような去年とは違って、明白に、しっかりリードしようという意識の垣間見える動きで)
(きみのステップに合わせるように、支えるように)
……それに、今年は大事な人と一緒だからね。
気の持ちようから違うのだから、景色も、きみの姿も、何もかも違って見えるというものだよ。
(それこそ、そんな風に話す余裕もあるくらいで)
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
……そうね。――それぞれ、といったのは、私だった。
(確かに、というように。くす、と、笑って)
(最初は、おとなしく。身を預け、流れに任せて楽しむように)
(ただ、そうね。様子を見ながら、ほんの少しだけ――)
(無効票)
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
(そう、ほんの少しだけ、ペースを上げるよう。促すように、触れた腕を引いて)
(まるで、もっと、と、ねだるような、戯れるような、或いは、甘えるような。――そんな、仕草と、上目遣いの視線)
竜城・陸 2023年3月29日
(――そんな、仕草と、視線に)
(言葉や首肯で返すのでなく、動きで応えるように)
(きみの望むまま、ペースを上げて)
(――それでも足を縺れさせることもなければ、動きを乱すようなこともなく)
(寄り添うように、導くように)
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
(ふ、と、楽しげな笑みを浮かべながら、少しずつペースを上げて)
(貴方の腕の中、軽やかに。――視線を釘付けにしてやろう、なんて、去年はそんな口振りもしていたっけ)
(今年も堂々、そんな振る舞いだけれど――目は、じ、と、貴方を見つめて)
竜城・陸 2023年3月29日
(視線を合わせて、柔らかく笑った)
(ああ、嬉しいな――と思う)
(何よりも綺麗だと思ったひとと、こうして視線を交わし合えることも勿論)
(その瞳から、仕草から――楽しんでくれているのだろう、というのがわかる気がして)
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
(そうしているうちに――思えば、速く過ぎる時間でもあっただろうか)
(気付けばあっという間。一曲を終えた区切りが訪れて)
(――――は、と、微かに熱い吐息を一つ。体を動かして赤味の増した頬で微笑んで、貴方を改めて見上げ、)
(無効票)
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
――――ね、陸。
(呼びかけは、囁くような声。――続きよく聞こえるように顔を近付けて、と、その声の大きさだけで求めるような)
竜城・陸 2023年3月29日
(曲の区切りを耳にすれば、小さく息を吐いた)
(息を整えるように数度、深く呼吸をして――)
(無効票)
竜城・陸 2023年3月29日
――――ん。
(どうしたの、と言わんげに目を瞬かせ、つつも)(きみの方へ、少し顔を近づけて)
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
(自分からも、ほんの少し伸びをするように、顔を寄せ)
(囁く声は、弾んだ息がかかるくらいの距離で、)
――大丈夫? したくなってない?
(キスしたくなっても我慢しなきゃダメよ、なんて)
(そんな軽口をまぜっかえして)
竜城・陸 2023年3月29日
――――別に、こう。
四六時中そんなことを考えてるわけじゃないからね?
(とは言いつつ、言われてしまうと急に意識してしまうというか)(この距離感に否応なく意識させられてしまうというか)
(そういうところは否定できないのだけれど)
我慢は、……うん、します。
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
あら。それは私の修行不足。
(なんて、さらりと答えるサキュバスは)
ふふ、偉い。したくないわけじゃない、満点の答えね。
(そう艶めいて笑うと、)
(無効票)
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
でも――私はイ・ヤ。
(そのまま、背伸びして)
(ちょんと、ただでさえ息がかかるくらいだった距離を、あっさりとゼロにした)
(無効票)
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
(一瞬の後には、元通りの立ち姿)
(あまりに自然なその仕草は。よっぽどこちらを注視していたのでもなければ、ただ顔を寄せて囁きあっただけに見えたことだろう)
(――引っかかるのは、きっと。ちょんと、悪戯ぽく、己の唇に指先を触れさせてみせるその姿くらい)
竜城・陸 2023年3月29日
あ、いや、きみのことはいつだって魅力的だと思っているのだけれどね?
その、なんていうか――
(なんて、言いかけた言い訳めいた言葉は)
(無効票)
竜城・陸 2023年3月29日
――――、
(唇に触れた感触に押し戻されたみたいに、喉の奥に引っ込んで)
(無効票)
竜城・陸 2023年3月29日
…………。
(ずるい、と)(代わりに、抗議にしては弱々しい呟きが一つ零れた)
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
知ってる。
(なんて。悪戯な囁きのあと、)
(――今貴方に触れた唇だけを。声に出さず、「ごちそうさま」、と、ゆっくり、動かして)
(それは、内緒の一言だから……というよりも。まるで、よく見てね、というような、そんな表情だった)
(無効票)
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
エスコート、素敵だったわ。
ふふ、私の方がキスしたくなっちゃうくらい。
竜城・陸 2023年3月29日
(唇の動きひとつとっても、目を逸らせないまま)
(まじまじと見つめてしまって)
……もう。
(溜息のように零れた声に交じった吐息が熱いのは、ダンスのせいばかりではないだろう)
本当に自由なんだから、きみは。
(無効票)
竜城・陸 2023年3月29日
でも……、うん。
そう思ってもらえたのなら、よかった。
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
海の女で、サキュバスですもの。
(そう、やっぱり冗談めかして、微笑んで)
ふふ、どういたしまして?
……どうする? 食事も豪勢みたいだけど――、
竜城・陸 2023年3月29日
……まったく、もう。
いいけどね。そういうきみを好きになったのだから。
(なんて、幾分おさまった鼓動を確かめるように胸に手を当てて)(小さく笑う)
――そうだね、綺麗なきみの姿をもっと見ていたい気持ちもあるけれど。
折角こうして来たのだから、全部楽しんでいかないと損かな。
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
ふふ、アリガト。
ええ、どうせなら欲張らないと。
食べて落ち着いて――、……まだ足りなかったら、もう一度踊りましょう?
(ちょん、と)
(貴方が胸に当てた手の上から、指先を触れさせて)
竜城・陸 2023年3月29日
ん。そうだね、そうしよう。
少し休んだ方が、心置きなく踊れそうだし――
(なんて、言いながら)(触れた指先を掬うように、きみの手を取って)
(無効票)
竜城・陸 2023年3月29日
……ね、ルクス。
(あらたまったように、正面からきみに向き直る)
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
ええ、そうしましょ。
――と。あら、なぁに?
(手を取られるまま、緩く握り返して)
(軽く、小首を傾げてみせて)
竜城・陸 2023年3月29日
(相も変わらず、君があまりに綺麗だったものだから。今日初めて会った時は、去年と同じように言葉に詰まってしまって)
(――それでも、去年よりはスムーズに、綺麗だ、なんて言えたのだけれど)
……ううん。
(緩く握り返された手を、そっと引き寄せて)
(無効票)
竜城・陸 2023年3月29日
(――その指先に、ひとつ、触れるだけの口付けをして)
星よりも、月よりも。……なによりも、誰よりも。
(無効票)
竜城・陸 2023年3月29日
今日の君も、綺麗だよ、ルクス。
(、)
竜城・陸 2023年3月29日
(なんて、言い終えて――余裕の顔をしていられたら、満点だったかもしれないのだけれど)
(そこまではまだ、さすがに度胸が足りなかったようで)
(真っ赤になった顔を隠すみたいに、彼女の手を取ったまま。行こうか――なんて、慌てて踵を返そうと、して)
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
――――……、
(ほんの少し、虚を付かれたような顔)
(取り乱したりはしないけれど、やっぱりそれは、多少余裕を崩した仕草ではあって)
(、)
ルクス・アクアボトル 2023年3月29日
もう。
――……ふふ。貴方も素敵よ、陸。今日も……今日は、特に。
(そう、微笑んで、軽く、指先を絡めながら)
(そっと体を寄せて、歩いていくのでした)