【個】夢の檻の中へ・Ⅳ
火撫・穂垂 2023年3月20日
外の世界はまぶしすぎて。
暗闇に慣れたこの身には、その光は強すぎて。
眺めているだけだった自分には、飛び込むには勇気が要った。
そして、漏れた光はまた、こちらに転がり込んでくる。
-発言可能-
#火撫・穂垂
#リュヌ・ドゥートランキルテ
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リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
(少年が降り立った地はどこまでも暗く、広い。
有り大抵に言えば何もないような空間だった)
(闇に包まれた、どこか寂しい世界──そんな印象を受ける)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
うーん。夢の中でいいんだっけ? 此処──。
(あの人にお願いして。なんかモワモワとした雲──みたいなものを使ってこの場所へとやってきた。
話によると、ずっと寝ているその夢の中へ入り込める……らしいのだが)
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火撫・穂垂 2023年3月20日
『……今度は、誰?』
(空間が震える)
(この空間そのものが、イコール穂垂なのである。空間から声がするのは、ある意味当然の帰結である)
(無効票)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
(あ、穂垂の声だ)
おぉーい! リュヌだぜー!
(元気な声で呼びかけました。いつものように、変わらずに)
(無効票)
火撫・穂垂 2023年3月20日
『リュヌ……』
(いつものような間延びした声ではない、か細い、弱弱しい声だった)
火撫・穂垂 2023年3月20日
……何しに、来たの?
(ふわりと、意識が形を持って、見慣れた人の姿に変わる)
(わかりやすいように投影した映像みたいなものだ。若干輪郭がぼやけている)
(無効票)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
(元気のない声だ。やっぱりずっと寝てるからかなあ)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
あ、ほたるーん!
(君の姿が見て、安心したかのように勢いよく手を振った)
何って、そりゃあ。穂垂を起こしに来たんだぜー。
(暗闇なのにぼやけてる。光がおかしいのかな?)
(無効票)
火撫・穂垂 2023年3月20日
..
火撫・穂垂 2023年3月20日
……りゅぬ……。
(なんというか、ちょっと残念そうな声が出た)
……ごめんね。
ボクは、まだ、そっちには行けないよ。
(無効票)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
えっ、なんで!?
(心底不思議そうに。どうしてそんな事を言うのかと、そんな目で君を見つめた)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
ははーん。さてはずっとお寝坊さんしてたから部屋とか掃除出来てないのを気にしてるな?
だいじょーぶっ。オレもお掃除手伝うからさ!
(彼にとってはちょっとたくさん寝てる君を起こしに来ただけ──そんな気持ちから、的外れな言葉を返して)
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火撫・穂垂 2023年3月20日
(さらに残念そうな顔をした)
火撫・穂垂 2023年3月20日
外が、怖い。
みんなの火に、触れるのが、怖い。
焼いちゃいそうで、傷つけちゃいそうで。
前みたいに、穏やかな火で、いられる自信が、無い。
だから、勇気が持てるまで、出ていけない。
(プイ、と視線をそらして)
(無効票)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
(穂垂の言う『火』ってなんだっけ)
(えーっと、確か。力とか、生命とか、生きる活力だとか、人そのものとか……だった筈)
(それなら、皆のそれに触れたくない。ってことは。つまり)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
怖いって……みんなが?
誰かに触れる事、関わる事、それらに。
それとも。
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
穂垂、君自身が?
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火撫・穂垂 2023年3月20日
ボクの中には、とても、強い強い、火がある。
祭司として、心穏やかに、眺めてるだけだったら、そいつは、目覚めずに済んでたけど。
ボクが、気持ちを開こうとすると、そいつまで出てこようとする。
あの時、花束と戦った時も。
ボクの、もっと強くって思いと一緒に、あふれ出てきて、止まらなかった。
また、あんなことになるのが、怖くて。
(無効票)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
──そっかあ。
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
穂垂は、自分が誰かを傷つけたりする事が
自分の中にいるソレが怖いのか
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
うーん。それは穂垂が望んだ事?
それとも、望まない事?
穂垂は、それが嫌いなのかな。
(無効票)
火撫・穂垂 2023年3月20日
わからない。
多分、先代が、里のためにと、強い火を、ボクに埋め込んだ。
ただ、悲しい。
それを御せないのは、その期待に、応えられなかったってこと。
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リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
うんうん。
(君の言葉に耳を傾ける──ちょっと不安だったが、)
穂垂は悲しいってことは──悔しいのかな。
自分の…力の無さ、不甲斐なさに。
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
言うのは簡単だけど──そうだな。
力を求めて、けれどその力は危うくて──って、なんだか堂々巡りになりそうだな──足りないのは、何なのだろうね。
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
実力? 鍛錬? それとも勇気?
思い切りの良さかな。経験の量かも。
でも──なんだかどれも違うように思えるんだよな。
そういう普通にやれる、普通の事ってのは。
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
だから言えることは多分ないもないんだろうけれどな。
ほたるんはさー。
その、強い火。どうしたいの?
(無効票)
火撫・穂垂 2023年3月20日
御せないなら、ここで、誰も傷つけずに、消えよう。
そう、思ってた。
でも、みんなが、こうして、ボクを、連れ出そうとする。
ボクは、それに応えたいし、ボクも、みんなと一緒にいたいよ。
(無効票)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
そっか! オレもほたるんと一緒にいたいぜ!
(きらきらとした笑みを向け、その言葉に応えて)
ふふん。みんなほたるんが大好きだからな。やっぱり一緒にいたいよ。
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
ならその強い火をやっぱりなんとかしないといけないよな。
御せるようにならないといけないのか。それとも抑える必要があるのか。
もしくは、ほたるんの外へ出すとか?
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
むむむ…(頭が熱ってきた、ような気がする。夢なので本当なのかわからない)
(無効票)
火撫・穂垂 2023年3月20日
ボクが、うまくやれないと、みんなが迷惑する。
ここに来てくれたみんなは、気にしないって言ってたけど。
それでも、ボクは、それが怖くて。
外に出る勇気が、まだ出せない。
……だから、まだ、そっちには、戻れない。
(無効票)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
ほたるんは真面目さんだなあ……。
でも、
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
怖いよな。
自分が求めたものが、誰かを傷つける事につながるかと思うと
オレも……もしそうなったら、ちょっと悲しくなるのかも。
(力を求めている、鍛錬もしている、みんなが良くなる為に、ずっと──そうしてきた)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
………穂垂。
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
その言葉だと、戻ろうって気持ちは……あると思っていいのかな。
(返答はいらない。そのつもりだから)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
(これは、きっと。君に取っては重荷になるかもしれないけれど。
自分は──君のことを信じているから)
(無効票)
火撫・穂垂 2023年3月20日
戻れるなら……
(まだ、御する力はここにはない)
(その方法を得るまでこうしているのか、あるいは起きてから探すことも許されるのか)
(あるいは、そんなものなくて、ここで朽ちるほかないのか、それはわからないけれど)
(無効票)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
そっかそっか!
その気持ちがあるのなら──きっと出来るはずだぜ!
穂垂ならやれるさ!
(根拠のない自信だ。けれども彼はいつだってそんな調子だ。
信じているからこそ──無限大の自信が溢れてくるのだ)
(無効票)
火撫・穂垂 2023年3月20日
…………。
……もう少しだけ、待ってて。
(ふわり、消えていく。自分の意識に、像を溶け込ませていく)
(そのうち、見えない力に押し出されて、帰れと言わんばかりに現実世界に戻されるだろう)
(発言終了)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
え、あ、もう終わり…!?
(意識が、体が剥がされるのを感じる。もう少し話していたかった──そんな風に思うけれど。今はまだ、きっと、休みたいのかもしれない)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2023年3月20日
まあまあまあ、おっけーっ。またねほたるん!
何か力になれる事があったら、いつでも言ってくれよな!
(『またね。』──再会の言葉を残して、少年の姿は徐々に消えていくのでした)
(発言終了)
火撫・穂垂 2023年3月20日
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