【個】はじめましてをもう一度
フラン・ベルジュ 2023年3月17日
春の陽気も近付いてきた3月のある日。
校庭の片隅に置かれたベンチに、何やらぐんにゃりとした様子の少年が座っていました。
どうやら今日の青のクラスのお手伝いを終えたばかりのようですが……？
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#石・トーマ
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石・トーマ 2023年3月17日
――あぁ！
え、フーくんも大学部作りのお手伝いさんやっとるん？
すごいすごい！！
(なんて、テンションが上がった様子で。まるで知り合いですという前提でぐいぐいとまくし立てる)
石・トーマ 2023年3月17日
ウチは今ねぇ、学部建つ前の景色撮って回ってるん。
これ！見てみて。
こないだ屋上行って撮ってきたんやけど……。
(と、おもむろに少し大きなタブレット端末を取り出して、キミに見せる)
フラン・ベルジュ 2023年3月17日
（にんまりとした悪戯っぽい笑みと、ちょっと特徴的なその話し方は、今思い浮かべた人とはちょっと印象が違って。少年はますます困惑をするのです）
ええっと……そ、そうですね。
クラスのみんなも頑張ってますから、少しでも力になりたいなって……
（相手の勢いに圧され、しどろもどろになりながら応えて）
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フラン・ベルジュ 2023年3月17日
…………？
（そして彼女が取り出したタブレット端末。それを目にして、ようやく少年の中で記憶の糸と糸が繋がりました）
（自分のことを知っていて。その呼び方をする人で。そのタブレット端末を持っていて）
（となると、それは1人しかいません）
(無効票)
フラン・ベルジュ 2023年3月17日
（少年はニールと顔を見合わせて。それからもう一度、二人揃って女の子の顔を見て）
……もしかして……トーマさん！？
（二人揃って驚きの表情を浮かべるのでした）
石・トーマ 2023年3月17日
はい！トーマちゃんやで！！
(くるんと回ってぴーす！なんてしちゃって)
何なに、今頃気づいたん？
こーんなに目の前におったの、に……。
石・トーマ 2023年3月17日
…………。
(無効票)
石・トーマ 2023年3月17日
――あ。
(無効票)
石・トーマ 2023年3月17日
そういえば、もしかして……こうして逢うの、初めてやない！？
(と、今更になってびっくり！として)
写真で見とったから、すっかり顔見知りのつもりでおったけど……そっか、初めて会うんやねウチら。
(無効票)
石・トーマ 2023年3月17日
(と、少し間をおいて)
えへへ。
それじゃ、初めまして……なんちゃって！
(そんなわざとらしいセリフのあとには、きゃっきゃと笑う)
フラン・ベルジュ 2023年3月17日
（くるりと回って決めポーズ！ そんな貴女を口をあんぐりと開けて見つめていた少年ですが……）
(無効票)
フラン・ベルジュ 2023年3月17日
（だんだんとその表情は）
(無効票)
フラン・ベルジュ 2023年3月17日
（驚きから喜びのそれに変わっていって）
(無効票)
フラン・ベルジュ 2023年3月17日
……トーマさん！
トーマさんだぁ！
はい！ こうして直接会うのは初めてです！
えへへ、嬉しいなぁ……！
（先程までの疲れっぷりはどこへやら。表情を綻ばせ、声を弾ませて。こころなしか、ニールも嬉しそうに尻尾を振っているように見えますね）
(無効票)
フラン・ベルジュ 2023年3月17日
わ、わ。そうですね！
改めて……初めまして！
エルフのフランと、ミニドラゴンのニールです！
（こちらもきゃっきゃと楽し気に笑って、座るスペースを空けようとベンチの上を移動して）
(無効票)
フラン・ベルジュ 2023年3月17日
今まではずーっとそのタブレット越しでしたものねー。
いつから学園に来るようになってたんですか？
（なんて、早速興味津々な少年です！）
石・トーマ 2023年3月17日
えへへ……。
――逢いにきちゃった！
(なんて、偶然でも言ってしまうのは……そう言ってみたかったから)
うん、改めてよろしゅーねフーくん。ニールも！
(嬉しそうな笑顔を横目に、ベンチに腰掛ける)
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石・トーマ 2023年3月17日
登校するよーになったんは、ちょっと前からかな。
その証拠に、最近ウチ(タブレット)のこと見ぃひんかったやろ？
(とはいえたまに自律的に動いてはいるが……それは今回は内緒)
フラン・ベルジュ 2023年3月17日
……！！
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フラン・ベルジュ 2023年3月17日
そういうことを言われると……嬉しいけど、なんだかちょっと照れちゃいますね。
そ、そっかぁ。わざわざ逢いに……
（言葉をその通りに信じて受け止めて、照れ臭そうに頬を掻いて）
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フラン・ベルジュ 2023年3月17日
そうだったんですね！ どうりで……
そうですよー、最近お会いできなくて寂しかったんですからー！
（冗談半分、でも残り半分は本当。悪戯っぽく笑って、ベンチに腰掛ける貴女を見て）
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フラン・ベルジュ 2023年3月17日
………………
（さて）
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フラン・ベルジュ 2023年3月17日
（今しがたまではベンチに座って後ろを向いて、そして見上げるような形でトーマさんと話していた状態。つまり彼女の腰から下に対しては意識が向いていなかったわけで）
（こうして貴女が隣に来て、ベンチに座る段階になって、少年はようやく彼女の服装に気付きました）
（上。なんのことはない、この学園における普通の制服です）
（下。ちょっと……いえ、かなり丈の短いスカートですね？ なんてちらりと見て）
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フラン・ベルジュ 2023年3月17日
…………
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フラン・ベルジュ 2023年3月17日
！！？
（二度見）
（いえ、これスカートじゃなくて……シャツがそう見えてるだけですね！？）
（少年は気付いてしまいました。気付いてしまっては平静ではいられません。あわわと動揺を隠せない様子で、さしものニールもこれはどうしたものかと判断を迷っています）
石・トーマ 2023年3月17日
えへへ、ごめんごめん。
でも会いたい思うてくれてたんは、素直に嬉しいなぁ……！
(元よりそういう、人の好意には素直な性格である)
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石・トーマ 2023年3月17日
(だから、)
そっか、そぉか……えへへ。
(ちょっと嬉しそうに、ベンチに座った足をぱたぱたと動かしている)
フラン・ベルジュ 2023年3月17日
（無邪気に喜びを表現する貴女の姿は、とても可愛らしいけれど）
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フラン・ベルジュ 2023年3月17日
（それはそれとして。その服装でそんなに足をぱたぱたされては、目のやり場に困ってしまいます！ 少年の危険が危ない！）
え、ええっと……その……
と、トーマさん。その恰好って……？
（一体何の意図があってその着こなしをしているのか。そわそわしつつ、ちょっと視線を逸らして尋ねるのでした）
石・トーマ 2023年3月17日
んー、格好って？
(と、小さく首を傾げて)
あぁこれ……本に書いてあった着こなしを真似してみたんよ。
何ていうたっけな……そうそう！
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石・トーマ 2023年3月17日
確か――"彼シャツ"いうやつやね！！
(無効票)
石・トーマ 2023年3月17日
でもなぁ……？
あんま人気ないのか知らんけど、みーんな不思議そうに見てくるんよ。
動きやすくてウチ気に入っとるんやけどなぁ？
(と、ちょっと悩んだ様子で)
フラン・ベルジュ 2023年3月17日
か、彼……シャツ！？
その、それって……
（名前的に、恋人同士で着るような服装なのでは？）
（なんてことを言うのはさすがにデリカシーが無いと思ったのか、喉から出掛かったのを呑み込んで）
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フラン・ベルジュ 2023年3月17日
えっ、あ、お、お気に入り……なんですね。
確かにその恰好は……ちょっと、周りからは注目されちゃうかもですけど……
（自分はむしろ注目するのは気恥ずかしかったけれど）
（ちらりと改めて貴女を見て）
（どこか悩んでいるようにも見えるその様子は、決して揶揄っているわけではないという事がよく分かります）
（いえ、だからこそ余計にちょっと困ってしまうのですけどね）
石・トーマ 2023年3月17日
そない周り気にせんでも、見えへんよーに気にはしてるからだいじょーぶなんやけどねぇ。
小学生の子たちと放課後サッカーやったりして遊んどるけど、全然平気なわけやし。
(気づいたら「あんま強くないのに楽しそうにサッカーやるお姉さん」と呼ばれていたけど、なんて苦笑いしつつ)
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石・トーマ 2023年3月17日
ともかく！
こーやって念願叶って逢えて！
顔と顔付き合わせたなら、やることはひとつやん！！
(そう言って、タブレットを胸元まで持ち上げる)
フラン・ベルジュ 2023年3月17日
あ、見えちゃダメってことはちゃんと分かってるんですね。
（思わずポロリと飛び出す言葉。内心ホッとして胸を撫で下ろして）
（隣ではニールも胸を撫で下ろして）
（その恰好でサッカー！？ というのは、もはやツッコむまい）
(無効票)
フラン・ベルジュ 2023年3月17日
やること……ですか？
（きょと、と不思議そうに首を傾げますが。けれどもトーマさんがタブレットを持ち上げれば、少年にも察しがついたようで）
(無効票)
フラン・ベルジュ 2023年3月17日
……！
なるほど、僕にもピンときましたよ！
（なんて言うと、ニールを膝の上に抱きかかえて、トーマさんの方へと少し身体を寄せます）
石・トーマ 2023年3月17日
えへへ……さっすがフーくん！
理解が早くてたすかるなぁ。
(にへにへと笑いながらタブレットのカメラ機能を起動させて。院カメラを自分と、共に座るフランが写り込むようにして)
ほな、撮るよ！
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石・トーマ 2023年3月17日
(気軽なもので、カウントダウンなんかもなかったけれど)
(カメラに気づいたキミと、ボクなら。きっと上手く撮れてるに違いない)
フラン・ベルジュ 2023年3月17日
ええっ。いつでもどうぞ！
（朗らかな笑みを浮かべて、横向きにＶサイン！ 膝の上のニールもそれに倣って、顔の横で前脚を構えて）
(無効票)
フラン・ベルジュ 2023年3月17日
（タブレットから鳴るシャッター音と共に捉えられた思い出は、さて、一体どんな姿をしているだろう）
（わくわく、ソワソワ。期待の籠った眼差しで、少年はトーマさんとタブレットを交互に見ます）
石・トーマ 2023年3月17日
(カメラを切った、小さな音のあとの静寂。……それを破るのは、思わず零れるような笑みの声)
……いつか、一緒に撮りたいってずっと思ってたから。
(まるで、ひとつ夢が叶ったみたいに)
(無効票)
石・トーマ 2023年3月17日
(撮れた写真を画面に表示して、)
(とても楽しそうな二人と一匹の姿を見て、満足そうにわらった)
フラン・ベルジュ 2023年3月17日
……トーマさん。
（零れ出たその言葉には、まるで万感の思いが籠っているようにも感じられて）
（嬉しそうに画面を見る貴女の横顔をじぃっと見て）
(演出継続)
フラン・ベルジュ 2023年3月17日
僕もですよ、トーマさん。
あの温泉の写真を撮った時から、ずっと。
素敵な思い出を一緒に撮りたいって、僕も思ってました。
（ふ、と。少年は表情を綻ばせ）
ふふ。
この写真は、素敵な思い出の新たな第一歩ってところですね。
（なんて、ニールと一緒に画面を覗き込むのでした）
石・トーマ 2023年3月17日
新たな第一歩……そうやね。
(深く頷く姿は、その先に見るであろうまだ見ぬ素敵な世界を空想して)
明日も明後日も、いつまでも。
(演出継続)
石・トーマ 2023年3月17日
(そうして、休憩時間は程なくして過ぎていくだろう。喧しくも、楽しい時間がゆっくりと……)
フラン・ベルジュ 2023年3月17日
【〆】
