【イ】おひるね部部室にて~火撫・穂垂について
一恋・花束 2023年3月12日
あなたがおひるね部の部室を訪れると……
部屋の隅に敷かれたあたたかそうな布団に、穂垂が眠っていた。
しかし、顔には血の気がなく、呼吸はしているものの、弱々しい。
そばにある机の上にはペーパーウェイトで押さえられた一枚の紙がおいてあった。
【火撫・穂垂に関する報告書】
呼吸、脈拍、正常。
しかしながら、徐々に体温の低下が見られます。
自発的に意識を取り戻す可能性は極めて低く、経過観察が必要です。
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一恋・花束 2023年3月12日
……その報告書の余白に、手書きの文字が書かれている。
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『火』を抑え込んでいる。
『火』は生命である。『火』は源である。
外気とふれあい、循環し、注がれることで『火』は燃え続ける。
『火』に蓋をしたのは【穂垂本人】だ。
己の『火』が外に出て、全てを焼き尽くす事を恐れている。
【目覚める事】はない。
【目覚めるつもり】がない。
声は届かない、夢の中にでも行かない限りは。
一恋・花束 2023年3月12日
古ぼけた文字が追記されている……。
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メガリス
《遺産》、『ティ■カーベル』の粉が有効と考えます。
対■に使用することで出現する「雲」に触れる事で、夢の世界に侵入■きます。
夢の世界に干渉している間、■体は無防備な■態になることにご注■下さ■。
また『夢の中』で負っ■傷は現実に反映さ■ます。
夢の中で■ぬと現■でも■亡することになるのでお気を■けて。
利■を希望する方は『知恵の騎士』までご■談ください。
《黄■》