【個】青年と少女、中庭にて
朝比奈・蛍 2021年8月26日
放課後の中庭。
天気は良好、まだ日は高く、部活や自主練に精を出す生徒もいれば、遊びにいこうと笑顔で下校していく生徒も多いそんな日。
ちょうど時間を持て余していた二人が出会ったりするお話。
・参加可能
#夢境・イドラ
#朝比奈・蛍
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朝比奈・蛍 2021年8月26日
(予定がなくなって、さてどうしようかと思いながら中庭を一人で歩きながら、空を見上げて)
……体育館で体でも動かすか。それとも図書館で本でも借りるか……
(どちらでもいいけど、どちらもピンとこない。といった様子でゆっくりと足だけ進めていく)
夢境・イドラ 2021年8月26日
(小さな羽ばたきの音ともに、空から小さな人影が落ちてくる)
はわわ!? あぶないのじゃ!
(人影はあなたの真上。このままだとぶつかってしまうかもしれない)
朝比奈・蛍 2021年8月26日
(あせった声に声のした方向……真上を見て。コントロールを失って落下してくる少女……かわそうと思えばかわせるが下はコンクリート。咄嗟に両手で抱え込むように腕を広げて少女を受け止め、膝で衝撃を抜いて、抜けきれんかった分は自分が倒れこむことでクッションになり)
……大丈夫だと思うんだけど。怪我はない? 痛むところとか……
(アタタ、とわずかに痛む背中を起こしながら)
夢境・イドラ 2021年8月26日
(衝撃を覚悟し、ぎゅっと目を瞑っていたが)
(一向に訪れない気配に目を開く。どうやら無事だったようで、安堵の息を吐いた)
た、助かったのじゃ……。
わらわは大丈夫じゃ。その……飛んでいるところを鴉どもに突かれての……。そなたこそ怪我はないかの?
(腕の中に収まったまま、心配そうに桜色の双眸でじっと見つめて)
朝比奈・蛍 2021年8月26日
カラスに突かれた……?(そういってこちらを見る桜色の瞳を見返して、なるほど、と笑ってみせて)
そんな綺麗な目してるからカラスに目つけられたのかもしれないね。
いや、無事でよかったよ。受けとけたかいがあったからね。僕も大丈夫。これでも赤組だからね。身体はしっかり鍛えてるんだ(赤のネクタイを指さして見せながら)
僕は朝比奈・蛍。高1の赤組。君の名前も教えてもらっていいかな?
夢境・イドラ 2021年8月26日
(無事な上に冗談まで交えてくる余裕があるとは。瞬いてから、くすくす笑みをこぼして)
くふふ。わらわの宝石を狙ってくるとは不届き者じゃの。そなたのお陰で盗まれずに済んだぞ。
赤のクラス――なるほど、納得なのじゃ。
わらわは紫のクラスの夢境イドラじゃ。学年は小学四年生じゃの蛍兄さま、じゃな。改めて、助かったぞ。
朝比奈・蛍 2021年8月26日
(兄さま、と呼ばれて目をぱちくりとして)
これくらいお安い御用だよ、イドラちゃん。
紫組、なるほど。どうりで不思議な雰囲気のある子だと思った。
ところで……、そろそろいいかな。もちろん羽のように軽いから苦しいわけじゃないんだけど
(立ち上がっても、と視線をやって)
夢境・イドラ 2021年8月26日
(はっ!として、ぴょんと上からどいた。気恥ずかしそうに、もじもじと尻尾が揺れる)
な、長居してしまったようじゃの……。
(無効票)
夢境・イドラ 2021年8月26日
ところで、蛍兄さま?
(恥ずかしそうに照れていた表情から一転。ぐい、と至近距離で顔を覗き込んで)
そなた、暇かの?
朝比奈・蛍 2021年8月26日
気に入ってくれたならもうしばらくいてくれてもいいけどね、っと
(冗談を返して、恥ずかしそうにしているイドラを微笑ましく見て、すぐ)
(無効票)
朝比奈・蛍 2021年8月26日
(近くで覗き込まれて驚いたように少し気圧されるものの、すぐに楽しそうに笑みを浮かべて、イドラとおでこをつくくらい寄せていき、内緒話をするようにして)
……実は、とても暇をしておりました。何か御用がありますか?
(芝居かかった様子でそういって)
夢境・イドラ 2021年8月26日
そ、それはまた今度じゃ!
(おでこがこっつんこ。さすがに照れたのか、ぴゃっと一歩後退して。ごほん、と咳払いして仕切り直して)
ふむ。奇遇じゃの。
気持ちよく飛んでいたところを鴉どもに邪魔されたからの。口直しをしたいのじゃ。
(つまりは、遊んでくりゃれ。と言外に)
朝比奈・蛍 2021年8月26日
(後退するイドラを見て、自分もコホン、と咳払いを挟み。小さい子相手とはいえ、少し近すぎたからな。と反省と照れが内心で交差しつつ)
そう? それならまた今度だね
(とはいえ、それを表には出さず。年上らしい余裕のある素振りでそう返して)
朝比奈・蛍 2021年8月26日
それは災難だったね。もちろん今日のこれも何かの縁。付き合うけれど……そうだな
(とはいえ、自分も暇をしていたくらいであり。しかも妹も弟もいない身としては何をしてあげればこれくらいの子は喜ぶのかと考え)
……それなら少し学校探索なんてどうかな。きっとイドラちゃんも最近こっちにきたばかりだろうし。よければ赤組の方でも案内しようか
(そう言いながら右手を差し出して)
夢境・イドラ 2021年8月26日
(また今度――慌てていたゆえ、口を滑らしていたことに今更気づくも、撤回するのも癪なので、誤魔化すようにもう一度咳払いを重ねて)
夢境・イドラ 2021年8月26日
そなた、話がわかるのう!
(快諾してもらえて、ぱあぁと無邪気な笑顔が咲く)
……! どうして、わかったのじゃ?
わらわはまだこのでぃゔぃじょんに不慣れでの……。案内をしてくれるなら、願ったり叶ったりなのじゃ。
(嬉しそうに、白く小さな手を青年の手に重ねた)
朝比奈・蛍 2021年8月26日
可愛い女の子の頼みは断らないことにしてるだ。もちろん出来ることに限りはあるけどね(イドラの笑顔にそんな冗談ともとれる言葉を重ねながら)
(無効票)
朝比奈・蛍 2021年8月26日
分かったわけじゃないよ。でもなんとなくね。さて、そういうことなら日が落ちるまでの少しの時間案内しようか。最初は――
(そういって手を重ねてきてくれたイドラの体をひょいと持ち上げて、肩車をするようにして)
訓練所でもいってみようか。きっと自主練してる生徒がいるだろうし、帰っちゃう前に急ごうか
(しっかり捕まっててね、といった後に、近くにあったベンチをけって、自動販売機に上って、そこからさらに木の枝に飛び移って、最後には校舎の屋上を経由して赤組の訓練区画へと。忍者のように動き回ってショートカットを決めるように)
夢境・イドラ 2021年8月26日
そなた、口が上手いとよく言われぬかの?
(照れているような、不服そうな――そんな複雑な表情を浮かべていれば)
(無効票)
夢境・イドラ 2021年8月26日
ひゃっ! い、いきなりじゃの!?
(小さく軽い身体は肩車をするのも容易であろう。突然と高くなった視点に慌ててぎゅっと掴まって)
そなた、忍者の末裔かなにかか? 見事な身体能力じゃ……。
(慣れてくれば、移り変わる景色に瞳をきらめかせて)
朝比奈・蛍 2021年8月26日
え、うーん……(少し困ったように苦笑を浮かべて)……たまに言われる、かな。でも一言多いとか意地悪だとかも言われたりするけどね
(忍者の末裔、と言われて今度はただ笑って)遠い祖先様はそんな感じだったらしいね。最も僕の家はそこから分家の分家らしいけど
(無効票)
朝比奈・蛍 2021年8月26日
(子供受けするかと思って初めてパルクールもどきだったけれど、女の子だし怖がってたりしないだろうか。そんな不安に駆られて訓練所で、イドラの様子を見ながら、大丈夫そうかな、と内心で安堵し)
さて、そして訓練所なわけだけど。あっちのお姉さんは巫女服をきて弓を構えてるし、あっちのお兄さんは銃を構えてる。たぶん赤組ならではの光景かなと思ってね。紫組にも出来る人はいるかもしれないけど。イドラちゃんも赤組にきたら射ったり、撃ったりできるよ
(と、赤組に勧誘するような冗談をいいながら)
夢境・イドラ 2021年8月26日
意地悪……たしかに、そうかもしれぬの。
(さきほどから照れるようなことばかりを言われている気がする。納得だ、と頷いた)
なんと、まことだったとは……! 蛍兄さまは、なかなかに歴史のある血筋の生まれのようじゃ。
(無効票)
夢境・イドラ 2021年8月26日
(訓練所につけば、思わず感嘆の声を上げる。興味深そうに訓練風景を眺めて)
…………皆、励んでおるの。手練だらけじゃ。
わらわは弓にも銃にも馴染みはないが、あの装束には馴染みがあるぞ。
(お姉さんの着ている巫女服を指差した)
朝比奈・蛍 2021年8月26日
(まぁ歴史改竄された今となっては本家の方がどうなってるのか分からないけど、とは思うものの。素直な言葉をくれるイドラが嬉しく、笑顔を向けて)
……僕、意地悪だったかな? ごめん、もしかして移動の時怖かった? そういう時は頭でも背中でも叩いてくれていいからね
(イドラから意地悪と言われたのが少しショックで、笑顔を少し曇らせながら)
(イドラが指さす方を見て)
ああ、巫女さんの。もしかしてイドラちゃん、神社の娘さんとかなのかな?
夢境・イドラ 2021年8月26日
そ、そうではない! ……そ、その……わらわを辱めるようなことを、しれっと言うからじゃ!
(幾分か語弊がありそうな言い方だが、まあ嘘は言っていないだろう。ショックを受けた様子に慌ててこう言うが、効力はあるのかは謎だ)
(無効票)
夢境・イドラ 2021年8月26日
当たらず遠からずといったところじゃの。わらわは海辺の教団で巫女をしておる。信徒たちからは姫巫女と呼ばれることが多いじゃろうか。これでも一番えらいのじゃよ。
(ふふん、と少し得意げな声であった)
朝比奈・蛍 2021年8月26日
辱める……?(本当に覚えがない様子で、でも逆に本当にまずいことを言ったのではないかという不安も膨らみ)
……ごめん。今パッと何を責められてるのか分からないけど。でも、今日、僕はイドラちゃんに本当のことしか言ってない。それは本当だよ
(謝罪の言葉を言いながら、そのままゆっくりと射撃場の周りを見学するように歩き始めながら)
一番?それはすごいね。姫巫女って呼ばれるのも……うん、分かる気がする。イドラちゃんは不思議な雰囲気があるし、美人さんだしね。神様にも好かれそうだ
夢境・イドラ 2021年8月26日
(この男、無自覚というやつか)
(ぐぬぬ、と悔しそうな顔を浮かべる――頬は赤いが)
そ、そういうところじゃぞ!
あやまらなくてよい! それに……う、うそだとは思っておらぬから、安心するがよい……。
(もじもじしている動きが、肩車伝いにわかるだろう。尻尾がゆらゆら揺れていた)
(無効票)
夢境・イドラ 2021年8月26日
(そういうところじゃぞ!)(心の中で叫ぶ二回目)
ま、まあ褒め言葉として受け取っておくぞ。わらわは神子でもあるからの。愛されて当然なのじゃ。
そなたこそ、女性によく好かれそうじゃ。
朝比奈・蛍 2021年8月26日
(顔は見えないけど、動揺?のようなものは肩車伝いに感じる)
(困らせちゃったかな。でも謝らなくていいとは言ってくれているし……)
それならよかった。ありがとう、イドラちゃん
(無効票)
朝比奈・蛍 2021年8月26日
ミコ? 神の子?(イントネーションてきに)
っていうと、普通の人は違うのかい? 何か体に神の言葉が刻まれるとか聞いたことはあるけど……
はは、そうかな。そう言って貰えるのは嬉しいけど、彼女募集中の身でね。イドラちゃん貰ってくれたりとかしないかな
(彼女がいないのは本当だけど。冗談を言うように笑いながら言って)
夢境・イドラ 2021年8月26日
わらわの母上は女神さまと信徒たちから呼ばれていたからの。だから、わらわは神の子なのじゃ。
(日常会話の延長のような、さも当たり前のことのように口にして)
…………! じょ、冗談でも言っていいものと悪いものがあろうに!
そなた、女性に好かれそうじゃが、女性を振り回しそうでもあるの……。
(照れ混じりの声から、段々と呆れ混じりの声へと変化していった)
朝比奈・蛍 2021年8月27日
なるほど……女神の子だから神の子か。そういうところって実在するものを神とは呼ばないと思ってたんだけど。すごいお母さんなんだね(逆に、偶像を祭り上げていないのなら、彼女と彼女の母にかかる負担は大きそうとも思い。そして先ほどの言葉)
……今はイドラちゃんがトップなんだっけか。……大変じゃない?
(聞いていいのか、迷ったものの。放っておくという選択肢もなく)
そうかな。でも、そっか。確かに冗談でいうことではなかったかな。じゃあ、もし次イドラちゃんに言う時があれば冗談じゃないってことで……(呆れるイドラを感じながら、冗談のような台詞を続けて)
夢境・イドラ 2021年8月27日
うむ! わらわの母上は偉大なのじゃ!
(母を褒められて、胸を張る。母のことが大好きなのだ)
今は母上から教団を預かっている身じゃからの。大変、ではあるが……母上と再会するまで、わらわががんばらねばならぬのじゃ。
(毅然とそう言い放つ。幼さに反して、その意志は鋼のように硬い)
(無効票)
夢境・イドラ 2021年8月27日
むぅ……また調子の良いことを……。わらわのことをからかって、やはりいぢわるじゃ。
(抗議のようにぽこぽこと青年の頭を叩く。痛くはないだろう)
さて、ここまで楽しませてもらったからの。次はわらわの番ではないか?
朝比奈・蛍 2021年8月27日
(顔も目も見えないけれど。固い意志を感じる言葉にそっか、と頷き)
……なら僕は応援してるよ。外の関係だから言いやすいこともあるだろうし。もし少しの時間でも逃げ場が欲しくなた時はいつでもおいで。僕が君を守ってみせるよ。
(そんなことにならないのが一番かもしれないけどね、と笑顔で言って)
って、いたいいたい。今のはそういうつもりじゃなかったんだけど……って、番?(言葉だけで痛くない。なんのことだろう、と)
夢境・イドラ 2021年8月27日
ほう、言うではないか。それでは頼りにしているからの。蛍兄さま?
(冗談めいた物言いで返すも、そこには温かみがあって――嬉しそうにふふりと笑う)
(無効票)
夢境・イドラ 2021年8月27日
うむ、そうじゃ。お返し、というやつじゃの。
(肩車から、くるりと飛び降りる――だが、地につく足音はない)
(そのまま小さな翼でぱたぱた浮遊したならば、あなたを軽く横抱きにして空へと羽ばたいた)
空への旅へご招待なのじゃ!
(ぐんぐんと高度を上げて、屋上と同じくらいの高さへ)
朝比奈・蛍 2021年8月27日
もちろん。期待には応えたくなるタイプで――って、うわっ(と言葉の途中、背中のイドラの重みがなくなったのを感じた――と思ったら急な浮遊感に珍しく驚きの声をあげる)
(ぐんぐんと上がっていく高度に空を飛んでいることを理解して、イドラの顔を見て)
……空、飛んでる。は、ははは。すごいね、イドラちゃん。空飛んだのもお姫様抱っこされるのも初めてだ。
(初めて尽くしの体験に、少年のような声でそう言った)
夢境・イドラ 2021年8月27日
(悪戯が成功した子どものような笑顔でもって、顔を見合わす)
くふふ。蛍兄さまのはじめて、いただいてしまったの。じゃが、驚くのはまだまだこれからなのじゃ。
(無効票)
夢境・イドラ 2021年8月27日
(校舎を見渡せるほどの高さまできたところで、立ち止まるように浮遊する。すると、目の前に少女と同じくらいの大きさの鍵が現れた)
きっと、これも初めての経験になるのじゃよ?
(それは“がちゃり”と虚空の鍵穴を回すような動きをした。少女の意志で動くのだろう。空間に扉のようなものが現れ、開け放たれた)
(そして迷わずにそこに突っ込んでいく。中は星々がきらめき、満開の桜が舞い散る夢のような空間だった)
朝比奈・蛍 2021年8月27日
(もはや自分で飛び跳ねてこれる高さを超えて、しかも自分の力とは無関係なところで高くあがっていくことに、無意識にイドラにしがみつく力を強めながら)
これからって、何が――
(パラドクス。それだけは分かったものの、それが何かこちらが考える間もなくイドラがその門の中を駆け抜けて)
――――すごい。綺麗だ
(その途中、あまりに幻想的な光景に飾りっ気のないただの言葉をつぶやくのが精一杯だった)
夢境・イドラ 2021年8月27日
くふふ。ここはわらわの夢の中なのじゃ。
(桜が吹雪く春宵の夢の中を、ふわふわと揺蕩っていれば、まばゆい光が差してくる。出口が近い)
さて、そろそろ夢から覚める時間じゃの。
(目にするものすべてを白に変えるほどの光の中へ入ったかと思えば――)
(演出継続)
夢境・イドラ 2021年8月27日
(次の瞬間、そこは夕暮れの教室だった)
(放課後の喧騒も遠く、静かな空間はまるで世界に二人だけしかいないようにも感じるほどで)
――お気に召していただけたじゃろうか。
(夕日に染まった少女があなたに笑いかけた)
朝比奈・蛍 2021年8月27日
夢?
(それってどういう、と言葉の途中で視界が白く染まり。目をあけると学校の教室に立っていて)
(演出継続)
朝比奈・蛍 2021年8月27日
……すごい体験をしちゃたな。まさに夢心地だったよ。それに今も、
(朝と夜の境の時間帯。現実と夢の境を操った彼女。夕日に染まる彼女はさっきまでより幻想的に見えて)
(でも、と目を少しつぶって夢から帰るように目をひらき、夢から現実に帰るように)
……とても楽しい時間だったよ。少し前まで暇だと思ってたのが嘘みたいに。
ありがとう、イドラちゃん。
朝比奈・蛍 2021年8月27日
(下校時間まであと少し。夕暮れに染まる校舎の中を喋りながら、そして下校しながら。二人とも笑顔でその日を終えたのでした)
朝比奈・蛍 2021年8月27日
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