放送電波研究会

【個別】幸福論の初歩の初歩

十埼・竜 2023年2月28日
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FROM:おわりさき
TO:聖
SUBJECT:(no title)
今、出てこられます?
近くの海なんだけど。
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────深夜、25時。
夜の浜は墨を流したようだ。


#奉利・聖
#十埼・竜





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十埼・竜 2023年2月28日
その「また」のアクセント何?ぼくそんなに爛れて見えてんの??(沈痛な面持ち……)
……………………よしんば引っかけたとしても振り回されてるのはぼくの側だと思わない?(沈痛!!)

あちらは正真正銘、塔の上のお姫様で、(ふい、顔を上げた先には、不夜城の風格を湛えたショッピングモールがあった。その上、聳え立つビルの梢の上あたりを遠く仰いで)……ぼくは道化にもなれそうにない。
(曖昧な比喩に、とどめる)
けどまあ、精々気に入られる努力をしたくて。
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十埼・竜 2023年2月28日
……あー………
(言葉を探す、うめき声)

………そういえばさ。きみ、忘れてると思うから言うけど。
誕生日、今年こそは何か欲しいのできた?
(これも、聞こうと思ってたことだ。……間違いなく) (無効票)
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奉利・聖 2023年2月28日
竜は人を乗せるのが上手いですからねぇ。
で、自分もあたふたしたりするんですよ。

…へぇー。なるほど。
どうやら中々大変なようですね。僕の出る幕は無さそうだ。
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奉利・聖 2023年2月28日
はい?あぁー、そういえばもうすぐ三月でしたねぇ。

うーーーーーーーーーん。
改まって言われると、これが結構困るというか。
欲しければ自分で手に入れられるだけのものが有り余ってますし…絶対これがいい!!っていうのは思いつかないかも。 (無効票)
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十埼・竜 2023年2月28日
後輩ってのは先輩の背中見て育つんですよ。知ってました?(真顔)

最近は我欲出てきたと思ったのに……幸せですねー、何でも手に入るなんてー。
……ほら、例えばさ。
(ふと向き直って、)
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十埼・竜 2023年2月28日
……ぼくに、なーんでもおねだりするチャンスだぜ?
なんかないの、代返とか盗聴とか。 (無効票)
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奉利・聖 2023年2月28日
なるほど。どうやら竜のそれはどこかの偉大な人のおかげらしい。

欲が出たと言っても、なんでもかんでも欲しい欲しいとはならないでしょう?お金だって余り気味なんですから。
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奉利・聖 2023年2月28日
なんで悪いことばかりなんですか。
…うーん、とは言いましてもね。誕生日にかこつけなくても、頼めば大抵はやってくれそうだし。
(結構本気で思いつかないのだ。いざ誕生日となると猶更)
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奉利・聖 2023年2月28日
…ご用は誕生日のことだったんですか? (無効票)
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十埼・竜 2023年2月28日
(額をつつきにいく)(きみだきみ)

だって他の子に悪事唆すの気が引けるタイプだろ?
その点ぼくはまあ………

……そうだね。別にきみの頼みならだいたいやるわ。だってレアすぎるもん……
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十埼・竜 2023年2月28日
……いや。
ちゃんと誕生日のことは聞こうと思ってたんだよ。ほんとに。
(誤魔化しじゃなくて)
(少しだけ、平和で他愛無い寄り道をしただけで。)

(ぺたん、冷たい砂の上に座ってしまって)
(片手の指先がまだ砂を掻いて)
(もう片手は、ヘッドホンに触れていた。)
ノイズイーターの話。
……声の話、さ。
他にも、会話したって子が、いて。 (無効票)
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奉利・聖 2023年2月28日
お互い、遠慮しなくていいですしね。

まぁそういうわけで…考えておきますけど、現状はまだなんとも。
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奉利・聖 2023年2月28日
…………多分、ワチカさんでしょう。
(それが「できる」人はそう多くない)

(彼女はセヴラトと意志疎通が出来た。即ち『死』に近しき人だから)

(ならば己と同様に、ノイズイーターと会話できてもおかしくない)

で、何かわかったのですか?
(隣で膝を立てるように座って) (無効票)
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十埼・竜 2023年2月28日
ちゃんと覚えといてよ。
……祝わせて。
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十埼・竜 2023年2月28日
ついでにきみもぼくを祝ってくれてもいいんだぜー、この、とうとう中学卒業するぼくを!
(つとめて軽い声音が、どこか空々しい。)
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十埼・竜 2023年2月28日
……そう。よくわかったね。
多分海に還る直前だ。声を聴いた……というか、「遭った」に近いんだと思う。
聖が前言ってた通り、話の中身はまるで要領を得なかったよ。幼児みたいだ。
解ったこと……は、あまり、多くないけど。

(苦い息を吐いて、)

……これは、ワチカちゃんの回答次第では、多分彼女を食ってた。
「ノイズ」だと判断して。
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十埼・竜 2023年2月28日
(項垂れる。)
……結構……ヤバいと……思うんだけどさ。なんでぼく、普通に日常送れてんのかわかんないくらい。
コレに対する警戒心を長く保っていられない。

……多分、コレが“ぼく”だからだ。 (無効票)
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奉利・聖 2023年2月28日
…邪気が無いんですよ、ある意味。
だからこそ恐ろしくもある。倫理観なんて通用しないんですから。

それがあなたで構成されているから…か。
そしてそれが無いと生活がままならない。離せない。離したいとも思えない。でも危険な代物なのは分かる、と。
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奉利・聖 2023年2月28日
それ、どうしたいんですか。
(立てた膝に頭を乗せるようにして、隣のあなたの意志を問う) (無効票)
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十埼・竜 2023年2月28日
(長身も、そこまで低く背を丸めては用意にぼくに視線が合う)
(……夜の海より光を跳ね返さない瞳から、ぼくは僅かに目を逸らす)

……こんなもの、なければいいよ。
(本心だ。)
でも、これ無しで生きていけないことを知ってる。
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十埼・竜 2023年2月28日
……契約。
(ただの一度も、天使も悪魔も喚んだことのない「デジタルサマナー」)
(……手のひらを、見つめて)
約束に執着してるんだよね、コレ。
……こいつは一度、それを書き換えてもいるんだよね?

考えてたんだ。
ぼくがその契約を白紙に戻すか……当事者になれないか、って。 (無効票)
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奉利・聖 2023年2月28日
………なるほど、確かにありえぬ話ではない。
悪魔というのは往々にして契約を遵守するものです。
有効な手立てかと、思いますが。
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奉利・聖 2023年2月28日
「どうやって」が重要ですね。

今のところ、竜自身はノイズイーターと意志疎通ができていません。 (無効票)
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十埼・竜 2023年2月28日
そう。
こいつの声はぼくに聴こえない。向こうからは……どうなんだろうね。

去年のあいつみたいだ。
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十埼・竜 2023年2月28日
(あいつの声は、ノイズイーターを外してしまえば捕まえられた)
(……こいつ相手にも、今思いつける可能性がひとつある)
(それに……きみは、思い至っているんだろうか)

……一応確認するけど。
今この状態で、コレは何か言ってる?
(────何も聴こえないのだろう。【水面のこちら側では。】) (無効票)
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奉利・聖 2023年2月28日
何も。
素の状態で聞くのは、多分前のような状況を再現しないといけないのでしょうね。

(目線は、じっと彼)
(それも、きっと目を見てくるだろう)
(射干玉色は夜の海みたいだ) (無効票)
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十埼・竜 2023年2月28日
(深海よりも黒が深過ぎて、何も見透かせないし)
(その感情にも、さざなみひとつないから)
(ぼくが読み取れることなど何もない。)

(それよりずっと浅い青が、きみの視線をぼんやり受け止めている)
……聖。
(それよりずっと、声を波立たせて。)
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十埼・竜 2023年2月28日
(ぼくがそれを言ってしまうのは、酷い裏切りだと思う)
(ぼく自身が、それを)
(きみを赦さないと、何度も繰り返したはずだ)

他に道は探す。出来る限り。
でも、他に、本当に手段が無かったら。
そうするしかないんだと、わかってしまったら。
(押し殺した声で)
     、、、、、、、、 、、、、、、、
……ぼくが死んでいなければ、対話ができないのだとしたら────
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十埼・竜 2023年2月28日
………その時は、きみに、頼んでいいかい。 (無効票)
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奉利・聖 2023年2月28日
(視線を一度、外して)

(瞳を閉じる)
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奉利・聖 2023年2月28日
(これを言いたくはなかったんだろうな、というのはなんとなくわかっている)

(伊達や酔狂。楽な道への逃避。どれでもない)

(最終手段はもうそれしかなくて、そしてそれが担えるのも己だけなのだ)

(苦痛も無く、眠るように『死』を与えられるというのもあるし)

(その…咎と呼べるものを背負えるのは己だけだと理解している)
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奉利・聖 2023年2月28日
『覚悟』ができるなら、構いません。
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奉利・聖 2023年2月28日
一つ、『死』はただ、『死』でしかないと理解すること。

一つ、決して魅入られたりしないこと。

一つ、よすがを忘れないこと。

これを護る覚悟をしてください。 (無効票)
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十埼・竜 2023年2月28日
("波"が張り詰めて聴こえて)
……ごめんね
(小さく溢す)
ぼくは、きみが世界一嫌がるだろうことを頼んでる。

……きみなら楽に、だからじゃないんだ。

ぼくが死んだあとに何が起こっても、きみなら対処できるたろう、ってことと。
……きみの知らないとこでそうなるの、きみ、割と嫌だろ?
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十埼・竜 2023年2月28日
"そうなる覚悟"の方は2年前に済ませたけど、流石に期限切れかな……

……(きみの挙げる誓いを、神妙に聞いて。)

(ヘッドホンに触れていた片手を掲げた。こどもみたいに小指を立てて、きみに差し伸べる。)
どういう約束なら、安心してくれる? (無効票)
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奉利・聖 2023年2月28日
そりゃ、嫌ですよ。
経験無いわけじゃないですけど、精神的にはね。
手を下すも知るのも、僕だけで済むなら後腐れないのは分かりますから。

必要なことなら、僕はやります。
一番適任なところでしょうしね。これ以上ないほどの専門家ですよ、僕は。
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奉利・聖 2023年2月28日
…………。
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奉利・聖 2023年2月28日
「頑張る」でいいよ。
それを信じる。

(大きな手の小指を、しっかり絡める) (無効票)
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十埼・竜 2023年2月28日
(「専門家」。……くすりと笑って)ろくでもないこと誇るんじゃないの。
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十埼・竜 2023年2月28日
(深呼吸。……潮の匂いが肺に満ちる)
(冬の終わりの海風に晒された指、その冷たさはおあいこで)
(その太さと細さは、やっぱりなんだか親子みたいだった)

(父さんはぼくを赦すだろうか?)
(きっと無理だろう)


(ぼくも父さんを赦さない。)
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十埼・竜 2023年2月28日
頑張る。
(声は凛と、水面に響く)


だから(ぎゅー。……小指なんてそうそう力入んないけど)(ヤベちょっと攣りそう)(頑張っている)
聖も頑張って。
……なんて、ぼくに言われたくないかも知れないけどさ! (無効票)
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奉利・聖 2023年2月28日
勿論です。

必要になったら、いつでも言ってくださいね。
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奉利・聖 2023年2月28日
(そっと指を離したら)

で、貝殻見つけるんでしたっけ?
しょうがないので、手伝ってから帰りますよ。 (無効票)
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十埼・竜 2023年2月28日
(手を離して)
……ぁぁあああ言えた……(ぺしょん。背中が丸まる)


……………だから先に誕生日の要求聞きたかったんだよねー、って言ったら怒ります?
(先にこっちが呑んどけば気持ち交渉しやすいかと思って。悪びれなく手の内を晒す)
いや下心抜きだけどさ、お祝いしたいのは!
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十埼・竜 2023年2月28日
……とりあえず、最後の手段に踏み切るとしても……もう少し先です。
(せめて、四月。……細い声で呟いて)

その手前にもう一度、こいつから話聞き出してくれませんか。
……寒中水泳すっげーイヤだな………
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十埼・竜 2023年2月28日
……ありがとうございます。
なんか、ちっちゃい女の子のお眼鏡に叶いそうなのが理想です。タカラガイとかヒオウギとかサクラガイとか(つらつら名前を並べて)

(よっこいせ、立上がって腰を伸ばす) (無効票)
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奉利・聖 2023年2月28日
別に怒りませんよ。
言いにくいことなんですから、ワンクッション置くくらいはね。

(ぺしぺし)(丸まった背中を叩く)
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奉利・聖 2023年2月28日
そこは我慢してください。
…聞き出したいことあれば、言っといてください。
前と違って打ち合わせできるんですしね。
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奉利・聖 2023年2月28日
了解しました。
それじゃあ張り切って探しましょう。

(同じく立ち上がって、深夜の貝殻探しに没頭することだろう──) (■)
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十埼・竜 2023年3月1日
(────結末として)

(ぼくはそこそこの数の貢物を集めることができ)
(ぼくらが貝殻を探した一角は、最終的にゴミ一つ残っていなかった。)

(……コレはもうそういう習性なんだと、思うことにする。) (■)
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