【戦】皓き焔は想いを纏いて
リーシャ・アデル 2023年2月25日
――それは、プロムや新年度、大学部設立の準備が進みだした、ある日のこと。
「すいません、ちょっと相談事がありまして……」
そうして、なんやかんやあり。
海上のフィールドに、二人が向かい合ったのだった。
場所:
海上・簡易決闘場
書き込み可能:
#リーシャ・アデル
#竜城・陸
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2
リーシャ・アデル 2023年2月25日
『具現化しているのは、この子自身の力でね?敵と戦う際に、彼女が武器を描くという手間を省いているだけなんだよ』
(砕けた刃を持っていた手に、新たな刃が『描かれ』、もう片方の手に持つ槍と共に、薙ぎ払った直後の陸を狙う――っ!!)
(無効票)
竜城・陸 2023年2月25日
ふうん。なるほど。
つまりは彼女の戦闘を補助するAI……みたいな、そういう立ち位置なのかな、君って。
(妙に現代的な喩えをこれまた呑気に零しつつ)
(――というよりはどちらかというと、)
(という続きの思考はまあ、喉の奥に留めて、対面、向かい来る穂先と刃を見遣る)
竜城・陸 2023年2月25日
……まあ、とはいえ、ただ手間を省いているだけではないだろう?
(それこそ、別段焦りを顔に浮かべることもなく)
(返った言葉に対する返答も、穏やかなままだ)
(何故ならばこの竜の本質は、剣士ではなく魔法使いであり、魔術師だ)
(そして、こと異能を扱う者としてならば。彼方が武具を具現化し直すだけの時間さえあらば、十全に対応の手を編むこと叶う程度には、卓越した技術の持ち主である)
竜城・陸 2023年2月25日
(結論から言えば、二つの武具が竜の体に届くことはなかった)
(――目を凝らせば、光を透かす、限りなく透明に近い氷の鎖が、その刃を雁字搦めに捉えているのがわかるだろう)
(“停滞”を色濃く帯びた氷は、触れたもののあらゆる“力”を留め眠らせる)
(物理的な力――運動エネルギーと呼ばれるものであっても同じ)
(要は、力任せにも、異能任せにも、引き千切るのは困難であるということだ)
(追撃の手を向けはしない。これは“性能実験”である、と明確に示されている。であれば、こちらは彼女の打つ手を受けることに重きを置くべきであろう)
(無効票)
リーシャ・アデル 2023年2月25日
おわっっと、やっぱそう簡単にはいかないか……っ!!
(武器が陸に届かず、力を籠めても動かないと判断した瞬間、リーシャは武器から手を離し、後ろに飛び退く)
『そうだね、僕の役割は使用者の情報を「蒐集」し、使用者に合わせた補助を「構築」し、共に「進化」することだ』
(だが、リーシャの手には白い焔が集まっており――)
リーシャ・アデル 2023年2月25日
どりゃああっっ!!
(リーシャが飛び退きつつ両手を陸に突き出すと、両手に集まっていた焔は合わさり、人ひとりはゆうに飲み込めそうな程、巨大化した火球となる)
(そして、火球の中央から一つ、周囲から八つの閃光が、意思を持つかのように陸へと襲いかかる――っ!!)
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=32303
(無効票)
竜城・陸 2023年2月25日
それはまあ。
簡単に打ち崩せるような相手を、実験相手に選びはしないでしょう?
(武器から手が離れたのを見て、こちらも相手と距離を取るように後方へ下がる)
(その手の中にある白い焔に目を留めて――)
竜城・陸 2023年2月25日
(周囲から八、正面からは――これもまた相応の魔力量のものが一)
(けれどこと“魔力”とヒトが呼ぶものの扱いにかけてはお手の物だ)
(八に応ずるは、生み出した光槍、これも八を以て迎え撃ち。正面から向かい来るものへは、)
『亡空の落涙』『朔夜の蒼刃』
(新たに呼び出した剣に纏わせた蒼光で以て、真正面から斬り伏せんとする)
(――「亡き空」「朔の夜」から導ける呪歌がもたらす蒼光は、“あらゆるものを両断する”性質を秘める)
(無効票)
リーシャ・アデル 2023年2月25日
さーて、陸さん相手に「こいつ」を出すのもどうなんだ?って感じだけど……
『描雅・顕現(エディット・アヴァタール)』――限定二重召喚(ヴィジョン・サモン・ダブル)!!
『ちょっとっ!?!?!?!?』
(閃光が、蒼光に両断されるのを確認するまでもなく、リーシャは「【騎士団の遺産】:HOLLOW-HEART」の困惑を無視して、掌に浮かべた白い焔を、闘技場の床に叩きつける)
リーシャ・アデル 2023年2月25日
(現れるのは、元のリーシャにそっくりな、3対6枚の翼を背に備えた大天使「ラピュセール」と)
(リーシャがこの新宿島に来るきっかけとなった怨敵であり、決着をつけたアークデーモン、「ヴェル・ス・ヴァール」の再現体)
(2体は陸の横に素早く移動すると、かたや先程のリーシャが見せたのと同規模の火球と、冷気で闘技場の床に巨大な氷柱が発生する程の禍々しい波動を、それぞれ放つ――!!)
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=32164
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=26813
(無効票)
竜城・陸 2023年2月25日
おや。
……面白いものを内包しているんだね。
(あまり言葉通りの意味でない、というのは表情を見ればわかるだろう)
(――まあ、個人の感傷はさておき)
竜城・陸 2023年2月25日
(刹那、世界が急激に“切り替わった”ような)
(何かがずれたような)
(そんな感覚を、彼女らは覚えるかもしれない)
(あらゆるものを焼き焦がすような天上の光を見ている心地と)
(あらゆるものを留め眠らせるような弥終の氷景を前にしているような悪寒)
(禍々しき冷気をすら焼き焦がす光)(燃え盛る巨大な豪炎すら凍らせる氷雪)
(己の裡に秘めた、“世界”の開帳――)
竜城・陸 2023年2月25日
(――それを束ねて蒼き光と為すのが、“竜城・陸”の魔術の極致が一)
(右の手に束ねた蒼光の槍を振るえばそれは、あらゆるものを撃ち滅ぼす力と成る)
(
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=31790 )
(砕けた氷が舞い、散り消えた焔の残滓が揺れるなか、)
もう少しいけるんじゃない?
(なんて問いかける声は、楽し気に)
(無効票)
リーシャ・アデル 2023年2月25日
(世界が“切り替わった”ような感覚を文字通り肌で感じて)
「えぇ、まだ行けま――『いや、これ以上は無理だよ』――は?」
(【騎士団の遺産】:HOLLOW-HEARTからの声に、リーシャは首をかしげる)
リーシャ・アデル 2023年2月25日
『そもそも、「白の卍器」によって偶発的に『枷』が外されたからこうして僕の意思が表に出てきている訳だけど』
『本来、僕の意思は遺産としての等級が中位にならなければ開放されないから、今の等級である下位のままじゃ、ここら辺が限界だよ』
『無理やり他の遺産の力を使って君を強化しているけど、その強化された君自身が持つ潜在能力に、僕が追いつけていないんだ』
リーシャ・アデル 2023年2月25日
『だから、当代の「青」には申し訳ないけれど、ここで終わって――』
…………なるほど、よぉくわかったわ
『――はい?』
リーシャ・アデル 2023年2月25日
つまり、『アタシの力に耐えられるよう、アンタをどうにかすればいい』ってことでしょ?
任せなさいよ……そういうのは
リーシャ・アデル 2023年2月25日
アタシが、一番得意なことなんだからっ!!!
(そうリーシャが叫ぶと、まるで絵の具をぶちまけるかのように、リーシャの身体を白い焔が包み込む)
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=1875
リーシャ・アデル 2023年2月25日
(そして、白い焔は卵のようになり――鼓動を、世界に響かせる)
リーシャ・アデル 2023年2月25日
■■■■■■▷▷▷▷▷▷REALIZE PAINT▷▷▷▷▷▷■■■■■■
「虚心・竜解(ホロウハート・アンリミテッド)――」
「――創像・顕現(リアライズ・オーヴァーライト)!!!!」
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リーシャ・アデル 2023年2月25日
(卵と化した焔が、弾け飛び――)
(角や翼の一部が炎と化し、服ではなく、鱗に覆われた肢体を惜しげもなく晒した、竜人の姿が、そこに顕現する)
https://tw7.t-walker.jp/gallery/?id=172055
リーシャ・アデル 2023年2月25日
(それは、リーシャが『想い』、『描いた』姿)
(「NO-NAME(なまえのないかいぶつ)」に「HOLLOW-HEART(うつろをかかえしこころ)」を与え)
(更にその先へ進んだ――「■■■■■■■(たどりつくけしき)」)
リーシャ・アデル 2023年2月25日
――お待たせ、しました
『なんて無茶するの君……』
(【騎士団の遺産】:HOLLOW-HEARTの、呆れたような声が、響いた)
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=41391
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竜城・陸 2023年2月26日
おや、異なことを。
気にすることはないさ、君の為の時間なのだから――君の思うように使えばいい。
(手に握ったままの蒼光の槍を、くるり、翻して)
(――先程の二人(?)のやりとりから一つ思い浮かんだことについては後で検証するとして、)
(見た目の変化だけではない。内包する力の質も変化している――のは、その委細を見るまでもなく明らかで)
さて、では――どう変わったのか見せてもらおうかな。
(無効票)
リーシャ・アデル 2023年2月26日
えぇ、それじゃあ――
(そう言うと、リーシャがふわりと空へ舞い上がる)
(そして、翼や角に灯っていた白い焔が再び全身を包み込んでいき……白い、竜のような姿を象る)
リーシャ・アデル 2023年2月26日
――いきますっ!!
(そして、全身に纏った白い竜と共に、陸へ向かって突撃するっ!!)
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=41235
(無効票)
竜城・陸 2023年2月26日
宜しい。では――行こうか。
(見るからに激しく燃え盛る白い焔)(それを纏いて天駆ける姿は、まるで流星めいていた)
(“停滞”を編んだとて減衰しきるまえに、その一撃は己の身に届くだろう)
竜城・陸 2023年2月26日
(――ゆえに手の中の蒼き槍を、)
(己の“世界”を解いて、束ねて、重ねて生み出したもの)
(極天の静寂と天穹の光輝、その合一を、)
(彼女のそれと同じく、その身に纏う蒼輝と為して――)
竜城・陸 2023年2月26日
(“受ける”ではなく、“迎え撃つ”と決めた)
(赤の番長が揮う因果断つ斬撃、それに比肩しうる出力を以てして、焔纏う少女の一撃を)
(奇しくも彼女に同じく、深藍の鱗纏わせて硬質化した己が身体で以て)
(その威力ごと、その齎す余波ごと、受け止め、押し返さんとして吶喊する――!)
(無効票)
リーシャ・アデル 2023年2月26日
(――それは幕引きというにはあまりにもあっけなく、静かな終わりだった)
(本来ならば、ぶつかり合うことで周囲に撒き散らされるはずの余波は、その『蒼輝』の迎撃によって文字通り「ゼロ」にされ)
(「世界」は、あいも変わらず、戦いなどなかったように穏やかなまま)
リーシャ・アデル 2023年2月26日
いやぁ…………参りました
(闘技場の床には、元に戻ったリーシャが、大の字になって横たわっていた)
(無効票)
竜城・陸 2023年2月26日
(――そうし、静寂の降りた会場の決闘場)
(横たわる彼女の傍らには)
竜城・陸 2023年2月26日
……さすがにもう少し全身を覆うべきだったかな……。
(なんてぼやく、青の番長の姿もあって)
(余波の相殺に重きを置いて受け止めたので、自身の防御はやや疎かで)
(衣服が焼け焦げて肌の露出した腕に残る火ぶくれと炭化した皮膚をなぞっては、顔をしかめた)
竜城・陸 2023年2月26日
――それで、どう、使ってみて。
なんとなくどこまでいけそうかは把握できた?
(無効票)
リーシャ・アデル 2023年2月26日
はい、ありがとうございます
おかげで、どこまで無茶できるのかは、わかりました
『無茶する前提で考えないでほしいなぁ』
リーシャ・アデル 2023年2月26日
それはそれとして、大丈夫ですかその腕……?
(無効票)
竜城・陸 2023年2月26日
無茶……か。
本来、その――彼? 彼女? の意思は、等級が上がらないと表れないはずなんだよね?
(確認するかのように、じっと遺産であるというドッグタグを見遣り)
……ああ、腕。
問題ないよ、ヒトの体に固定しているから傷になるだけで、“ほどけ”ば元通りだから……
竜城・陸 2023年2月26日
えーと。
刻逆の影響で、俺は古き時代の神、要は“自然”や“世界”と呼ばれるものの性質を獲得していて。
……まあ、詳しい話は省くとして、俺は要するに肉体的な損傷は実質受けないようなものなんだよね。
(言って、伸ばした腕がまるで靄のように形を失い、散って――)
(刹那、傷ひとつない肉体が瞬時に“復元”される)
……まあ、なので、ご心配なく。
(無効票)
リーシャ・アデル 2023年2月26日
おぉ……それはなんというか、すごいですね
『すごいなんてレベルなんじゃないんだけど……』
リーシャ・アデル 2023年2月26日
『意思に関しては、こうして君達と会話をするようにできるのは、確かに等級が上がらないとできないね』
『本来は、僕を使い込むことで波長が調整されて、それが遺産を使いこなした結果解除される「鍵」となる訳だからね』
(【騎士団の遺産】:HOLLOW-HEARTは、陸の問いかけにそう答えた)
リーシャ・アデル 2023年2月26日
..
(無効票)
竜城・陸 2023年2月26日
魔術確かなりし頃の生まれだからね。
多少の不思議はあって然るべきだろう?
尤も、正規の歴史以外では信仰そのものが存在しないから、十全には働かないのだけれど。
ディヴィジョンで戦う分においては、皆と同じ一個の生命だね。
竜城・陸 2023年2月26日
――なるほど。
思うに、今回は彼女の力で無理矢理波長を合わせたような形……になると思うのだけれど。
たとえ一時的であるにしろ“合わさった”という事実は、波長の調整に大きく寄与すると思う、から……
竜城・陸 2023年2月26日
もし、今後、遺産に何らかの変化があったら。
さらなる力が欲しいと思うようになったのなら、また相談して。
あ、まあ、俺じゃなくて晴でもいいし、……ああ、住居が同じだったね、しとらでもいいんだけど。
遺産の等級を上げるのには、どうやら卍器や執煌武装の力がいるらしいから。
その時は力になれると思う。
(無効票)
リーシャ・アデル 2023年2月26日
…………はいっ!!その時はまた相談しますっ!!
『まぁ、なるべく無茶はさせないようにするよ、うん。僕の為にもね』
(無効票)
竜城・陸 2023年2月26日
ん、了解。
……では学園に戻ろうか。立てるかな?
(無効票)
リーシャ・アデル 2023年2月26日
えぇ、どうにか……よっと
(ゆっくりとだが、立ち上がる)
(無効票)
竜城・陸 2023年2月26日
ん、ならよかった。
運ぶ必要はなさそうだね?
(――なんて言いつつ、宙に浮きあがって)
(▼)
リーシャ・アデル 2023年2月26日
さ、さすがにそれはなんというか、駄目ですよ駄目っ!?
(「運ぶ」で何を想像したのか、顔を真っ赤にしながら、陸に続いて宙に浮き上がったのだった)
(▼)
リーシャ・アデル 2023年2月26日
(お わ り)