私立MM学園

【戦】その剣に込めたもの

緋野・氷織 2023年2月12日


本格的に稽古をつけてもらいたい、と申し出て。
別のクラスの、――戦いを日常とする世界から訪れた先輩を頼った。

展開された簡易決闘場は、オーソドックスな闘技場スタイル。
……剣術の訓練でまさかグラウンドを破損することはないだろうが、念のため、念のためだ。

◆場所
私立MM学園・グラウンド
 >簡易決闘場

◆書き込み可能
#アリシア・グレンヴィル
#緋野・氷織





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緋野・氷織 2023年2月12日
(ストレッチなどを済ませて、約束の時間の五分前)(起動した決闘場の中心、やや緊張した面持ちで立っている少女の姿があった)
(握っているのは、刃引きのされた訓練用の両刃剣) (無効票)
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
(約束の時間。決闘場の端に人影が)(軽鎧に身を包んだ長身の少女がゆっくりと歩を進めてくる)
(中央で待つ少女と同じような、しかしやや大きめの訓練用の両刃剣を携えて)
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
(とんっと軽く地を蹴り、待ち人の元へ跳躍し)

お待たせしてしまいましたか?

(砂埃を払いながら、問いかけるのだった) (無効票)
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緋野・氷織 2023年2月12日
いえ、問題ありません。
動く前ですから、準備運動の為に早めに来ていただけなので。
(礼儀正しくしっかりと一礼をして)

……本日はありがとうございます。お忙しい中、お時間を割いていただいて。 (無効票)
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
それならよかった。
(こちらも胸に手を当て礼を返し)

ふふ、私としても人と剣を交える機会は貴重ですから。
1人では見えてこないことも多いですし。
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
さて──。

(手首を軽く返し正眼に剣を構える)

ここからは言葉は不要です。語りたいことは、剣を通して。 (無効票)
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緋野・氷織 2023年2月12日
はい。
先輩のような熟達者のお相手になるかはわかりませんが……。
(剣を構え、感触を確かめるように両手でしっかりと握り込む)

全力で、立ち向かわせていただきます。
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緋野・氷織 2023年2月12日
(告げた瞬間、その姿はまるで“突然目の前に現れた”かのように見えただろう)

(当人にしてみれば、ただ地を蹴って走っただけ)
(弛まぬ鍛錬が生んだ脚力と走力に、風の恩恵受ける資質が僅かの後押しを授けることで、それが人をはるかに凌駕する速度として結実しただけ)

(けれど速度に於いてどれだけ優れていようと――)
(袈裟に斬り下ろす剣の動きは、ひどく素直な太刀筋である) (無効票)
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
(素直さと謙虚さがにじみ出る後輩の返事に小さく笑みをこぼす。なんとも可愛らしい、などと感想を抱きながら)
(だが、次の瞬間──)

──……っ!?

(瞬きの間に距離を0にされていた。決して油断をしていたわけではない)
      ・・・・
(ただ彼女が速すぎたのだ)
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
(斜め上から一直線に迫る刃を前に女騎士が選んだのは)

本当、素直な後輩ですね。

(半歩身体を前に潜り込ませ、自らの剣の腹で彼女の刃を流すことだった) (無効票)
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緋野・氷織 2023年2月12日
(流される予想はしていた。耳障りな金属音を立てて滑らされた剣は、乗せた速度と勢いの分制御が難しい)
(ゆえに、流された、と思った瞬間手を離していた)

(そのまま膝を曲げて身を沈め――かけて、はたと気付いたように止まり)
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緋野・氷織 2023年2月12日
(前方向へ、懐へ踏み込もうとした足を踏み替えて横っ飛びに跳躍)
(勢いのままに流され弾かれてくるくると宙を舞う自身の剣をキャッチした)

……すみません、つい癖でそのまま格闘戦に入ろうとしました。
これでは剣の訓練になりませんね。 (無効票)
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
(手元に伝わる圧が弱まった。これは……来る!)
(横目に映る青髪の少女が次の起こしたアクションは──)

……っと?

(まさかの離脱)(虚を突かれ、思わず惚け顔を晒してしまう)
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
あぁ、なるほど。それで……。
(彼女の説明に理解を示す。けれど……)

私は一向に構いませんよ。
あくまで剣を用いた実戦訓練のつもりでしたし。
流石に魔法やら暗器やら使われると趣旨から外れてしまうと思いますが。
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
例えば、そう。こういった攻め方も含めて、訓練をしよう、かとっ!
(告げるなり、手元の大剣を決闘場の地面に突き刺し)(その体躯からは想像もつかないほど膂力を込めて振りぬかれる剣がもたらすのは──数多の石くれの散弾だった) (無効票)
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緋野・氷織 2023年2月12日
あ、いいんですか?
……すみません、先に確認すべきところでしたねこれは……
(なんて言いつつ、)
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緋野・氷織 2023年2月12日
――む、
(突き刺した剣が振り抜かれれば、大小様々な飛礫が襲い来る)

(法外な膂力だな、なんて感心は脳裏でのみ)
              ・・・・・・
(バックステップを踏むように空中を蹴って後上方へ跳び上がり、くるりと一回転。今度は後方の空を蹴り、飛来するそれらと交差するように距離を詰め――)
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緋野・氷織 2023年2月12日
(――振るった刃で、腕を狙う)
(下から上へ剣を振り抜いた相手の態勢が戻る前に、武具を叩き落そうという算段だ) (無効票)
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
わぉ。
(感嘆の声を漏らすのは、少女の鮮やかな動きによるものか)
(空中を華麗に舞う姿はまるで天女のように美しく)

(一転。苛烈さをもって迫ってくる姿は戦士のそれで)
(腕を狙った刃のきらめきを視線で追って)
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
私も、剣ばかりではないところ……お見せしないといけません、ねっ!

(先ほどの後輩の動きを真似るように剣を上方に投げやり)
(勢いのまま上体を逸らし足を蹴り上げる)(いわゆるムーンサルトキックの様な動きで迫る刃に軽鎧の足甲をぶつけようとするのだった) (無効票)
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緋野・氷織 2023年2月12日
(その動きを見て刃から手を離したなら)

(今度こそ、蹴り上げられて銀の放物線を描く自分の剣には目もくれず)
(伸びた彼女の足へ手を伸ばす。その足頸を捉えようとするように) (無効票)
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
おっと……?
(憐れなり。女騎士は見事囚われの身となってしまうのでした) (無効票)
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緋野・氷織 2023年2月12日
っ……!
(自身と同じ背丈の、軽装とはいえ鎧を身に着けた女性だ。それが地に足を付けていない状態なのだから、捉えた手首にもそれを支えようとする腕全体にも、思っていた以上に負荷がかかる)
(――それを考えると、以前森羅番長を相手にやったのは下策だったな、と今更過去を省みるわけだが)
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緋野・氷織 2023年2月12日
(それこそ、投げ飛ばすなんていう真似などできる筈がない)
(だからバランスを崩させるように捉えた足を横に掃って、態勢を崩すにとどめ)

(振り上げた右足の踵を、胴目掛けて振り落とす) (無効票)
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
(足頸を掴まれ不自由な状態でも観察は怠らない)
(いくら格闘に精通していても、決して軽いとは言えない私の全体重を支えるのは辛そうで)

(足を掃われ隙を作られながら思う。まだまだ伸びしろがある、この後輩は、と)
(だけど──)
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
頭上不注意、ですよ。

(胴に振り下ろされる勢いのついた踵。その持ち主の少女の、さらにその先から)
(先ほど放り投げた大剣が。重力という自然の助力を得て、緋野さんの背に襲い掛かるのだった) (無効票)
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緋野・氷織 2023年2月12日
――――
(緋野氷織は剣士でもなければ格闘家でもない)
(膂力もそれなり、体捌きもそれなり)
(剣術も拳術も、覚えた型を応用するまでに至らない)

(――けれど)

(――緋野・氷織は、)
 ・・・・・・
(サッカー選手だ)

  そ
(競技の為に必要な状況判断力と技術は、不足なく備わっている――)
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緋野・氷織 2023年2月12日
(だから、)
        フィールド
(――自分の立つ戦 場に存在するものを、何一つ、見失うことはない)
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緋野・氷織 2023年2月12日
ご心配なく、見えていますから。
(足を振り抜く速度は緩めないまま、もう片方の足で無理矢理地面を蹴る)
(紙一重、その鼻先を通り過ぎていった剣を、)

――お返しします!

(振り下ろした右足を落ち着かせないままに無理矢理軌道を変えて、相手の方へと蹴り飛ばす) (無効票)
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
(どうやら彼女の実力を見誤っていたようだ。いや、侮っていたというべきか)
(いけませんね。指導を願われたという立場に、どうにも上から目線になっていたでしょうか)
 イーグルアイ
(鷹の目と呼ばれる能力だろうか。戦場を俯瞰してみることに優れた人物に見られる力だ)
(問題なく大剣を避け、そしてそのままこちらへと蹴り返す様。実に見事としかいいようがない)

(だが、こちらとて──)
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
剣の扱いで、後れを取るわけには……。

(横倒しの崩れた姿勢。勢いを増し刃を向け迫りくる剣を、)
(伸ばした腕の手甲で滑らし、背中を後ろを通り過ぎさせる。そして──)
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
(タイミングを合わせ、逆手にその柄を掴む。勢いを殺すために恐ろしいほどの負荷が手首に、腕に襲い掛かってる。が、)

──いきませんので!
(その程度がどうしたとばかりに。身体を回転させ──下から上へと横薙ぎの一閃を放つのだった) (無効票)
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緋野・氷織 2023年2月12日
――!
(それこそ、態勢を崩された状態での冷静な挙動には大いに驚嘆があった)
(戦時下、いかなる状況にも冷静に対応する)(それは自身にはないもので、見習うべきところだ)
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緋野・氷織 2023年2月12日
(弾かれた剣は手元にはない)
(回転を加えられた一撃は恐らく、腕や脚で防御すれば戦闘の続行に支障をきたすほどの打撃を受けるだろう)

(ゆえに択は、避けることだけ)
(大きく上を追い越すように斬撃をやり過ごし、素早く相手の方へ向き直る――)

(すれすれだ。踵の先を風圧が掠っていったような気さえする)
(ゆえに、振り返るまでが精一杯。その先、攻め手を打つ暇はなく) (無効票)
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
(避けられる──織り込み済みだ。先ほどまでの彼女の機動力を考えれば、このぐらいはやってのける)
(上を飛び越した相手は、次の手を打つべくこちらを振り向くことだろう)
(ならば──)
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
う、るぁああっっ!!!

(気合裂帛。振りぬいた大剣の勢いに合わせて、身体を撥ね起こし、)
(左足を軸にそのまま回転の動きを止めず。すべての速度と重さを剣に乗せて──)


(目の前の少女を側面から撃ち祓った) (無効票)
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緋野・氷織 2023年2月12日
っ、
(振り返ったのがまずかった?)(否、フィールド内の事物、人物の全てを把握していると言っても、全くの死角にいる相手の動きを完璧に読むことなどできない)
(だから、それは否だ。振り返ったことは間違いではない)(見ていなければ、この攻撃に対応することは不可能だ)
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緋野・氷織 2023年2月12日
(――では、何が間違いであったか)
(判断の甘さであったか)(自身の、不足であったか)

(たとえば、武器を躊躇なく、後の戦略に繋がりもしない形で容易く手放したこと)
(たとえば、戦闘勘のある相手に対して、単純な回避策しか択べなかったこと)

(そして、何よりも――)
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緋野・氷織 2023年2月12日
(――見えていて反応しきれるこの攻撃を、凌ぐだけの技量と実力の備わっていない、己の非力さだ)
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緋野・氷織 2023年2月12日
(そう、反応は、できた)

(けれど取れた方策は)
(辛うじて運動のベクトルを合わせて些少に威力を殺すことと)
(致命打を避けるために両腕をどうにか合わせて体幹への損傷を少しでも減らすこと、それくらいのもので)

(――その程度で殺しきれる威力でも、重さでも、ないのだから)
(当然の帰結として、少女の体は大きく横に吹き飛ばされて――数メートル離れた地面に叩きつけられる)
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緋野・氷織 2023年2月12日
(腕で受けたのだから、痛みと痺れでまともに動かすことすらままならない。当然、受け身は取れずに背中から落ちて、)

ぁ、……は……っ
(一瞬、息が詰まったような心地)
(痛みと衝撃で、世界が白黒に反転する――ようやっと世界が正しく認識できた頃には、恐らく数秒が経過していて――) (無効票)
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
(吹き飛ぶ少女を、間髪入れず追いかける)
(今の一撃、確かな手ごたえはあった。だが、完璧ではない。腕を差し込まれたのは見えた)
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
(油断はせず、慢心を殺し。警戒を解かぬまま、地に転がる後輩へと剣を向け)

……勝負あり、ということでいいでしょうか?

(にこやかに笑みを浮かべるアリシアであった) (無効票)
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緋野・氷織 2023年2月12日
……異論ありません。完全に今のは実力の遥か上を行かれました。
実際の戦いでしたら、とっくに止めを刺されています。
(浮いた苦笑には悔しさもあるが、何より感服の色が強く)

膂力といい、体幹の強さといい、僕にはまだまだ足りないものが多いみたいです。 (無効票)
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
紙一重の攻防でした。
今回勝利を得られたのは、積み重ねた訓練と実戦経験の差。それだけです。

(立てますか?と手を差し伸べて)

むしろ末恐ろしいくらいです。緋野さんがそれらを吸収したときのことを考えたら。 (無効票)
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緋野・氷織 2023年2月12日
それを吸収するのに、人一倍時間がかかるたちでして。
こうして色々な方にご指導を願っている、というところですが……なかなか。
競技の動きが染みついているものですから、思うように行かず……。
(それも長所と思え、ともご指導いただいたのですが)(などと言いながら、まだ痺れの残る腕を差し出して、弱々しく彼女の手を握って立ち上がり)

……ともあれ、本日はありがとうございました。 (無効票)
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
時間はまだまだある……とはいえ、有限ですからね。
色んな方に師事することで違った視点からアドバイスをもらうというのは悪くないと思いますよ。
(彼女を引き上げながら、そんな風に告げて)

えぇ、どういたしまして。
こちらも得るものがありました。やはり人との訓練は大切ですね。 (無効票)
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緋野・氷織 2023年2月12日
……はい、ありがとうございます。
今後も励みます。
(頷いて、)(引き上げられて手を離し、確かめるように握った両手の感覚はまだいまいち定かではないが、10分もすれば元に戻るだろう)

はい、先輩にとっても実りのあるものであったのでしたら何よりです。
(また礼儀正しく一礼をして)
……叶うのでしたら、また手合わせをお願いします。
次までにはもう少し、戦略的な部分にも磨きをかけておきますので。 (無効票)
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アリシア・グレンヴィル 2023年2月12日
もちろんです。こちらこそ、緋野さんとの手合わせはまたお願いししたいですから。
(彼女の礼に対し、こちらもしっかりと折り目を正して礼を返し)

ふふ、なら私も次はもうちょっと緋野さんを驚かせられるように準備してみましょうか。
こう見ても剣以外にもいろいろ仕えるんですよ?槍とか弓とかも。 (。)
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緋野・氷織 2023年2月12日
そうなのですか?
それは是非そちらも拝見したいです、僕も槍術は少しだけ……母の先輩が得意だったものですから……

(なんて話しながら、闘技場を片付け終えた後も、戦術やらなにやらの話はやまず)
(またよろしくお願いしますね、なんて念押しをしながらグラウンドを後にしただろう) (。)
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