【個】暦を刻んで
奉利・聖 2023年1月28日
彼女がここに来てから、それなりに経つ。
大分リラックスしてくれるようになったのは伝わってきていた。
今日は上層のお高いお菓子と、お茶を用意して。
こたつでのんびり過ごすとしよう。
#虚ヶ谷・ワチカ
#奉利・聖
0
奉利・聖 2023年1月28日
…かといって純粋に7千歳と言えるわけでは無いんですけどね。
僕は新宿島に来る前…どうにも奇妙な場所に居ました。
今思えば刻逆の瞬間に、そこに飛ばされたのでしょうけど。
当時15歳だった僕は、訳も分からずそこでの生活を余儀なくされた。
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月28日
……本当!?
やるやる、わっち、頑張るよ! へこたれない事だけは定評があります!
(ぱあ、と表情を輝かせた。ほんのりと浮かぶ笑み。最近は少しずつ、笑みが浮かぶようになってきていた。まあ、直ぐに引っ込んでしまうのだが)
奉利・聖 2023年1月28日
現代日本とは思えないような環境でした。
それこそなんというか…ディヴィジョンで言うとキングアーサーに近いって感じですね。
見知らぬ文化、文明…遠い異国に飛ばされたような気分です。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月28日
そ、そうなの? でもセヴラトさンが数字を間違えるかというと、そんなイメージはないけど……ななせん…
(ふむ? と首を傾げながら、相手の話を促す)
……奇妙な場所。 文化が違うとかそういう?
(だとしたら他のディビジョンだとも考えられるが、相手の言葉を受け取るに、其れとも違うような)
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月28日
キングアーサー……ああ。
…ファンタジックな感じ……かな。わっちが勝手に抱いてるイメージはそういうのだけど。
(ロマノフのように過酷な環境という訳でも、ドイツのように住民の機械化が進んでいる訳でもない……異世界らしい異世界、というのがキングアーサーに対する印象だ)
(無効票)
奉利・聖 2023年1月28日
で、死んじゃいました。
2日目くらいですかね。強行軍で人里を目指そうとしたら、野盗に襲われちゃって。
(毒塗りの短剣でめった刺しだったか。当時は苦痛をちゃんと感じるのでとてもつらかった)
奉利・聖 2023年1月28日
そしたらね、次に意識が目覚めた時には全然違う場所だったんです。
文化も文明も全然違うし、地理も大きく変わってる。
自分はと言えば、何事も無かったように…最初と同じ格好でね。
奉利・聖 2023年1月28日
これを、時間にして7千年以上とも言える間。
ずっと繰り返してきました。
不思議なことに、ほとんどの場合で…5年も経たないうちに僕は死んだ。それは疫病だったり、天災だったり、人災だったり。
多くの人を巻き込んで、文明の崩壊を伴ったりもして。
それはもう多種多様に。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月28日
…。
あ、あっさり言うなあ……!! わっち、どンな顔したらいいのか一瞬わかンなくなっちゃったじゃン!
(あっけらかんと「死んだ」というから。だからわっちは握ったままの君の腕を軽く振るくらいしか出来なくて)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月28日
(だが続いた言葉に、不思議そうに眼を瞬かせて)
……違う、場所。
でも、聖さんはそのままで……
(5年もたたないうちの死を、7千年。ぱっと計算しただけでも1000以上の世界を彼は“廻って”来た事になる)
……。怖くなかった?
(死んでも、死んでも、戻って来る。そうしてまた、死の痛みを味わって)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月28日
……此処でも、そうなるって思ってる?
(両手できみの腕を握ろうとした。そうしなかったら、きみが何処かに行ってしまいそうで)
此処ではちょっと、死の仕組みが独特だけど。
だから、……聖は優しいの? ううん、優しいっていうより…まるで、……
(そう、さっきもそう。優しさの裏に「深入りさせない」という意思を見た気がしたのだ)
(無効票)
奉利・聖 2023年1月28日
怖かったですよ。人が一生のうち、一回だけ味わうものを。
何度も体験した。でもね…それですら、ありふれてしまえば慣れるものです。
それ以上に僕が怖かったのは……終わらないことだった。
奉利・聖 2023年1月28日
どれだけ死んでも、15歳の頃の僕に戻ってくる。
これって変則的な不老不死みたいですよね。人間ってこういう永遠の命を欲しがったりとか、あるみたいですけど……。
実際そうなってみると、もう全然。
どれだけ死んだって僕は覚えてるんですよ、ずっと。
奉利・聖 2023年1月28日
友人になった人たちは、沢山居た。
尊敬する人、尊敬してくれる人も。
時には恋人も居て、結婚したこともあった。
色々なものを作った。
色々なものを得た。その喜びを誰かと分かち合った。
哀しいこともあった。苦しいこともあった。
紛れもなくそれは、僕の人生だった。
奉利・聖 2023年1月28日
そしてそれを……喪い続ける。
彼らがどうやって死んで、苦しんで、絶望したかを知った。
見届けた。何かが終わるのを。ずっと、ずっとだ。
その度に僕は…まだどこかで生きることになる。
終わりを覚えたままで。
奉利・聖 2023年1月28日
そうしたらね、段々疲れてくる。
どれだけ頑張ってもいつか、終わりが来るのなら。
良い思い出を積み上げたって、最後に辛くなるだけだって。
生きていくことに、ひどく疲れてくる。
奉利・聖 2023年1月28日
此処もね、そうならないとは限らない。
まだ1年と…半年くらいか。まだ分からないけど…でもちょっと、今までと違うかもって期待はしている。
人の役に立つのは好きだし、認めてもらえるからそうしてきました。
でも思い出を作るのは…今でもちょっとだけ怖い。
随分マシにはなりましたけどね。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月28日
(じっ、と聞いていた)
(低く心地いい声が、恐ろしい“不老不死”の苦しみを語るのを聞いていた。其れは訊いた人間の責任だからだ。……)
……思い出を、積み上げて。死んで、……また、何もなかったかのように目が醒める。
(其れはどんなに虚しい事なのだろう。この人は失って失って失って、此処まで来たのだ)
(だから――あの時、リターナーにもかかわらず、ベッドで意識をなくしていたのだろうか。其れは判らないけれど)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月28日
……。
(じ、と聖さんを見た。やるべきか? 否か? 答えは明白。やるバカの方が幾分かマシという奴。だからわっちはいそいそとこたつから出ると)
――えいっ!!
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月28日
(体ごと飛び込むように、聖さんに抱き着きにかかる!)
(無効票)
奉利・聖 2023年1月28日
(なんで彼女は、こたつから出るんだろう)
(なんて思ってたら)
奉利・聖 2023年1月28日
わっ………。
(その衝撃でちょっと、後ろに倒れ込むような姿勢になる)
ど、どうしたんですか?
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月28日
――びっくりした?
(くすくす、と笑う声)
――ちょっとだけでも、思い出になったでしょ。
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月28日
あのね。
わっちは、……聖の気持ちがわかるなンて無責任な事は言えない。
だってわっちは転移する能力もないし、不老不死でもない。
今も成長してるし、いつか成人になって、おばさんになって、おばあさんになって……そうやっていつか、100年もしたら死んじゃう。
もしかしたら、其れより前に、ディアボロスに殺されちゃうかも知れない。
天災で死んじゃうかもしれない。
……だから、生き続ける“虚しさ”が判るなんて、言えない。
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月28日
でもね。
生きて欲しいの。
聖には、生きて欲しい。
きっと其れはわっちだけじゃない、皆が思ってる。
…きっとね、聖と7000年くらいの間に関わった色んな人が、“呪いみたいに”そう思ったと思う。
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月28日
楽しいとか、嬉しいとか。
多分削れちゃったンだよね。長く生きてる間に。
そういうのを、少しずつ思い出して欲しいって、わっちは思う。
例えば今日、“居候の女の子に突然抱き着かれてびっくりした”とかそういう思い出が積み重なって……いつか聖の呪いを解く助けになってくれたら、いいなって。思うの。
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月28日
……頑張ったね。
辛かったよね、虚しかったし、悔しかったよね。
(抵抗されなければ、そっと手を彼の頭に添えて。よしよし、と撫でようと)
……大丈夫。…運命は、変えられるよ。だってわっちたちは、復讐者だもン。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月28日
(×ディアボロス→〇クロノヴェーダ)
(めちゃめちゃに誤字じゃん)
(無効票)
奉利・聖 2023年1月28日
(……………………)
どっちが年上なんだか、分からないですね。
(彼女の思い切った行動に、どこか安らいだような表情になった)
奉利・聖 2023年1月28日
僕が入院したあの時……このまま終わってもいいなと思った。
でもこうして戻ってきたのは。
此処に居たいと思ったからです。
皆が居るこの場所に、貴女もいるこの場所に帰りたかった。
結構期待しているみたいですね、僕は。
奉利・聖 2023年1月28日
…ふふっ。いーぃ思い出だなぁ。
可愛い女の子に抱き着かれて、励まされちゃうんですからね。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月28日
聖さンの方が年上ですー!
……沢山生きて、…人間の嫌なとこだって見てきたのに、其れでも優しく出来るンだから。
聖さンの方が年上に決まってるよ。
(わっちには出来ないと思う、と。半ば相手にもたれかかったまま)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月28日
うン。
――…うン。そっか。
(其の時のわっちとこの人は、まだ掃除屋と依頼者という関係で。まさかこうやって転がり込む事になるとは思わなかったけれど。……其れでも“帰りたい”の一環になれた事が嬉しかった)
大丈夫。
(相手の肩に手を添えて、しっかり向き合って)
わっちだけじゃないでしょ。
るーくんとか、……あとは…えっと、確かトライデントで組んでたよね? レイチェルさンとか。いっぱいいっぱい色んな人が、お友達がいるでしょ、聖さン。
頼って良いンだよ。皆で考えたら、何か妙案浮かぶかも知れないし!
(気持ちを軽々しくいえない、なんて言ったにしては楽観的だ。だが、楽観的じゃないとやってられないし、きみを励ませないから)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月28日
……。
(其の言葉に一気に顔が赤くなり)
……わ、わっち、その、びっくりさせたくて……! ご、ごめんね……! 多少驚いた方が、記憶に残るかなって思って……!
(無効票)
奉利・聖 2023年1月28日
おや、そうですか?
じゃあワチカさんは、若々しくて僕より年下ってことで。
…そりゃ当たり前か。
奉利・聖 2023年1月28日
うん、そうですね。
だからこそ僕は期待している。いつか何とかなるってことを。
貴女にも、期待させてくださいね。
奉利・聖 2023年1月28日
…驚きました。これは長い事覚えていられそうです。
ワチカさんって大胆ですね、とても。
これ、もしかして抱きしめ返す方がよかったりします??
(ニコニコである)
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月28日
7000年に比べたらそりゃ年下ですけど。
其の他の諸々を鑑みてもわっちが聖さンより大人にはなれないでしょ……
(言ってて自分が嫌になってきた。若さゆえというには結構色々やらかしているなぁって)
……あれっ、そういえば。其れじゃあセヴラトさンとはいつごろ出会ったの? 最初から持ってたの?
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月28日
うン、いつか何とかなる。
…わっちも、何とかなるように頑張るから!
……だから、き、期待……(其の言葉に緊張したけど)し、……(でもでも、)……して、くだ、…さ、いっ! わっちだって、成長、するンです!
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月29日
ウワーッ!長い事覚えられるウワーッ!
だ、大胆っていうか、驚かせる手段が思いつかなくて!
聖さンのばか! 前もそうだけど、結構人をからかうの好きだな!? ええいもうどうにでもしやがれってんでい!
……。(少しだけ伺ったのち)
あのね。
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月29日
(中途半端に相手に身体を預けたまま、片手をテーブルに伸ばし、ケーキ用のフォークを取る)
……2月になったら、家に帰ろうと、思ってるの。
少しは笑えるようになったし、…忘れられたりしたら、嫌だから。
…でも。また、おこたに入りに来たり。
セヴラトさンや聖さンとお話に来ても良い?
(さく。一口大に切れたケーキをフォークで刺して、……相手に差し出す)
(無効票)
奉利・聖 2023年1月29日
セヴラトは騎士団の遺産でして…新宿島に来てから、になりますね。
その昔、龍帝と呼ばれた結構高名な龍だったとか。
あれはその背骨を加工された代物らしいです。魂が宿っているので、ああして話すこともできるみらいで。
奉利・聖 2023年1月29日
では、大いに期待しておきましょうね。
ふふ、やってきたのはワチカさんではないですか。
僕はそれに応えてみただけですよ。
奉利・聖 2023年1月29日
そうですか…決めたのなら、それがいい。
僕もこれまで、此処が賑やかで楽しかった。
…勿論、いつでも来てください。
その時は事前に連絡を。じゃないと寮に帰っちゃいますしね。
(あー、と口を開けてぱくり)
奉利・聖 2023年1月29日
いつでも、味方になりますからね。
(そっと抱き寄せようと)
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月29日
あ、そうなンだ。
じゃあ聖さンの事は見て分かった、とかそういう事なンだろうな。龍だもンな……。…。? 竜帝って、もしかしてすごいのでは? …今度から「様」付で呼ぶべき?
(いやでも、きっとセヴラトさンなら別に良いよ(意訳)って言いそうだな…)
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月29日
えへへ。
だっておこた、寒いからって買って貰ったしさ。使わないと勿体無いもンね?
(フォークの先のケーキ、相手の舌の上に乗せ)
うン、事前に連絡する。
……契約成立だ。
虚ヶ谷・ワチカ 2023年1月29日
わっちも、……いつだって、聖さンの味方だよ。
(抱き寄せられるままに。笑った顔はほんの少しだけ、ワルい子の顔)
…あ、でもるーくんと喧嘩してたら、るーくんの方に付くかなァ。
(。)
奉利・聖 2023年1月29日
同じタイプだから、ですかねぇ…多分。
だからこそ感じ取れるものがあったんでしょう。
あ、いいですよいいですよ。そこまでしなくたって。
奉利・聖 2023年1月29日
えー、そこは味方してくださいよ。
でもまぁ…竜ならしょうがないかな。
(納得する。それはつまり確信…彼女の気持ちというものへの)
あ、そうだそうだ。そしたら出ていく前にお祝いみたいなことをしても……。
(なんて、提案してみるのだった)
(。)