【個】日々是鍛錬也
シエロ・ラヴィオン 2023年1月20日
こうして手合わせするのは何度目だろうか。
戦えば戦うほど、相手との強さの距離が遠く感じる。
これも進歩と言えば、だが。
兎も角細かい事はさておこう。
昼、グラウンド真ん中で。
刃を研ぎ、さらに強くなるために。
タタカイ
鍛錬を始めよう。
※アンケートで区切り
#奉利・聖
#シエロ・ラヴィオン
0
シエロ・ラヴィオン 2023年1月20日
(圧力が、さらに。)
(迫り来る脅威から、逃げ、逃げ)
(── 逃げたら、誰が護るのか?)
んなくそァッッ!!
(前のめり、前傾姿勢から、剣の腹でまず横薙ぎを滑らせるように受け流す。ぎゃりぎゃりと耳障りな音から、火花を散らすと。)
(続いて迫る突きは、身体を捩って紙一重、とはいかず、衣服の切れ端と、胸部から赤い液体が僅かに舞った。)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月20日
( ざ、ざざざ、と後ろにたたらを踏む。──変わり過ぎだってんだよ。あの淡々とした雰囲気は何処いった。)
……自分の為に、か。
は、ははは………… 俺 も だ。
( ず ッ )(ずずず ッ)
(黒い闇が、空洞が、男の後ろに開く。)
(無効票)
奉利・聖 2023年1月20日
……それこそです。
男の戦い方は、そうでなくては。
(浅い手ごたえ。…僕の詰め方をここまでいなせるとは)
(自負から来る、賞賛だ)
…!!これは。
(まるでブラックホールのような黒い深淵に、警戒心は最大に達する)
(──護符から魔力を充填しながら、異様を見やる)
(無効票)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月20日
惚れた人の為に。
信じてくれた人の為に。
…なんて言いながらさ、結局自分がそれを手放したくないから、研鑽する。学習する。つまりは自分の為だ、綺麗事を幾ら並べても。
(だから、進む。だから誓いを違えぬ。だから。)
(開いた空洞から離れるように、横に少し歩き。)
行くぞ、…俺の強さの踏み台になってもらう。
シエロ・ラヴィオン 2023年1月20日
(剣を構える、と同時に。)
■■よ。
クラ
──虚え。
(宣言、指差し。)
(黒い虚空が、真っ直ぐに相手に向かい、高速移動を始めた。空間を、世界を喰らい、黒い絵の具を伸ばしていくように。)
(触れたら?──空間と同じ運命を辿り、消える。それだけだ。)
(無効票)
奉利・聖 2023年1月20日
(──大凡、どんな力かは予測していたが)
(予測できただけに、それがどれほどとんでもないものか心底理解できたのだ)
(不死性を武器とする己の天敵。物理的行動不能のさらに上!どこかへと消え去るそれだ!)
随分とまぁ…態度の悪い力を!
奉利・聖 2023年1月20日
(問題なのは、この状態はシエロ本人も自由に動けるかもしれないということ。そうなれば実質的な数の有利だ)
(全てを呑み込むなら、障害物を作ろうとも無意味。であれば──)
加速するほかないか。
奉利・聖 2023年1月20日
セヴラト!!
(龍骨が嘶く!『死』を呼び起こせ。代償を払う者に黒き生命の力を!)
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=36824
(これで、あの黒の脅威を感知しながら戦うしかない)
『周天錬気』『軽気功』
(錬気の効力を三倍に。加速を重ねて──準備は出来た)
(この難題に挑戦すべし)
奉利・聖 2023年1月21日
(高速で飛来する黒に、肩の一部が『喰われた』)
(それに構わず、疾走──!!)
燃えてきますねぇ…!!
(顎に向かって、神速と見紛う蹴りの一閃!!)
(無効票)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
(貴方が言うか、と内心少し笑ってしまう。)
(見た目のギャップ、性格の変化、真面目さに勤勉さ、かと思ったら若かったり老獪だったり──ああ狡いなぁ。僕もそれくらい■い■だったら。)
(無いもの強請りだ。だから、愚痴ったり笑うくらいは許されていいはずだと思う。)
(だから、まあ。)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
(赦せよ、少しくらい。)
・・・・・
ああ、やはりそうくるか。
(態度の悪さが、想定より邪悪でも。)
(迫る、迫る。このままだと顎を抉られ、意識を刈り取りかねない一撃が来る中で。)
( に た り。)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
(指を鳴らす。)
(其れに呼応するように、空間を削っていた円が、消えた。忽然と、何もなかったように。)
(同時に、削り取られていた空間はそのまま──なんてことを、世界が許すはずもなく。)
( ゴ リィ ッ !!)
(石が擦れたような音を奏で、削られた空間は、元々そうであったかのようにピッタリと閉じた状態へ戻った。)
(空間を、世界を無理矢理引っ張って張り付けたようにだ。)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
(つまり、空間が無理矢理引っ張られると言うことは。)
(相手が今、走ってきた空間ごと後ろに引っ張り歪めたのだから、ほんの1m程度、たった1mではあるが、相手を後ろへ“瞬間移動”させる。)
(さて、その瞬間だ。相手が蹴りを放った瞬間、いきなりグイッ!っと後ろに瞬間移動させられたらどうなるか。)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
(顎を捉えるはずだった蹴りは、目の前を空振る事となり。)
(そのほんの1秒足らずの時間を活かそうと、短刀を腰から引き抜いた。引き抜いた、だけ。攻撃にまでは移れていない!)
(無効票)
奉利・聖 2023年1月21日
(──世界というのは凄いもので、時空間の干渉に対して強烈な修正力を持つ。そう、彼の能力も例外ではない)
(グインッ!!世界があるべき姿を取り戻して、己の座標が強制的に変わるのだ!蹴りは当然空を切り、それは致命的な隙を晒す)
奉利・聖 2023年1月21日
戦い方が、確立されている。
自分の武器を理解して、これが強みだと伝わってくる。
(かっこいいじゃないか、とても)
(呼吸の練り方を“変えよう”)
(向こうも新しい手を使った。ならこちらも、だ)
奉利・聖 2023年1月21日
『陰の錬気』
(それは、『創造』を司り錬気。空から降り注ぐように、幾つもの鉄柱のような形状の、それも不可視の『何か』がシエロの身体を雁字搦めにしようとするだろう。身体の隙間に入り込んで、封印するかのように)
(そして──空ぶる蹴りの勢いを利用して、回転!そのまま縦の回転へと移行するように)
(距離を再度詰めながらの、空襲ネリチャギ!!)
(無効票)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
(裏は取れた。相手の攻撃を避け、次に繋げた。)
(そう、繋げた“だけ”だ。)
(ほんの1秒、されど真の強者相手には、コンマ秒ですら致命傷になる。避けた、次を。そう考える思考自体が、既に連携の間に嵌る枷だ。)
(故に。)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
(此処で相手の氣のみを叩き切れる刃を手に──と、掴んだ瞬間だった。)
………ッ!?
(また、変わった。身体が僅か強張る。致命的な隙。)
なん──ッ(だ。その、言葉が出る前に。)
(何かが出た、降りてきた、其れは解る。だが、“見えない”!気配のみだ、何をしてくるのかわからないままに。)
(身体に、柱が纏わりつく。身体がずしりと止まる。)
(重力──通らない、これは、物質じゃ、な)
ガ ッッッ!!!???
(頭の上が、蹴りに射抜かれた。衝撃、視界の白濁、意識が真っ白になり、がくんと身体が揺れて。)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
(途切れ、脱力した。ほんの数秒。)
(だが。)
(それは、実戦であれば、■)
ッ、………ぁ、………クッソ。
(無効票)
奉利・聖 2023年1月21日
(男同士の戦いにおいて、無粋な真似はいらない)
(数秒の隙。それを見逃してフェアプレーなんてして、喜ぶような男ではないはずだ)
(その圧倒的不利を覆そうと、躍起になる思考と肉体があるはずだろう?)
ボディにいくぞ……!!
奉利・聖 2023年1月21日
(不退転。前への踏み込み)
(ザンッ!!!!!)
ゼェェェェェアッ!!!
(弓を引き絞り放つような!!強烈な掌底を鳩尾目掛けて放つッ!!)
(無効票)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
ちょ──ッッ!!??
(青ざめた。未来が見えなくても、理解出来る末路。)
(身動きが取れない中で、さらに拳を固めた。普通の一撃でも滅茶苦茶痛いのに、あの引き絞り方は、暫く飯が食えない。死活問題だ、乾涸びる。何より。)
そ、れだけは遠さ、ないッッッ!!!
(腹筋に力を込めながら、唯一動く指を、全て、腹に向ける。)
重力反発、マイナァァァァ!!!!
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
(重力は、直に触れなければ効力が弱まる。)
(普段ならば、人一人吹き飛ばす威力を出せるのが、精々雑誌数冊腹に仕込んだ程度の防壁を張った程度の反発か。あとは鍛えた腹筋頼みであ──)
( 衝撃)(ズドンとか、ドゴンッ!とか、つまりは凄まじい鈍音。)
(目を見開く。めり込む拳を視認する。痛みが吐き気が迫り上がるが、必死に踏ん張っていやそれよりも酸素が一瞬止まっ)
ッがはっ、ご、が、ゲホッ、げ、……!!
(無効票)
奉利・聖 2023年1月21日
(精神性が変われば、攻撃性も変わる)
(どこまでも前へ、隙あらばさらに前へ)
(故に連撃は止まらない。それを力づくで止めない限りは!)
咄嗟の防御でここまで軽減できるとは。
であるならば、あと千発叩き込めばよいということ。
シィィィィィィッ………。
(ゴキキキ──錬気が拳に宿っていく)
(次はその、端正な顔面を狙う──!!
奉利・聖 2023年1月21日
男が何かを護る時は。
攻撃性を研ぎ澄ませ──!!
(今度は捻りを加えた拳の追撃ッ!!)
(無効票)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
(防御しなければ抉れていたのでは無いか、そう思うほどの一撃に、身体から力が抜ける。──また、圧力が強まる。)
(ヤバ、死んだかなこれ。)
(薄れた思考の中で考えながら、死ぬ、死を考え──)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
(生き返ったとして。)
(悲しむ表情が、浮かんだ。泣く人…いるかな、少しは。)
(もし生き返らなかったら? … そうしたら、“誰が護るんだ?”と、いつか、問われた気がする。あれは何時──いや、それよりも。)
お、…(自分以外の誰かがカッコつけて、惚れた人の心を?)
ォォォォォォ……!(許容出来ない我慢ならない全て!あの人たちは!)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
( パキッ )
(拘束柱から、小さな音。少しずつ、少しずつ広がって、大きくなって。)
誰にも渡さぬ、俺の、だ…!!
(バキッ!!!!)
(左手が脚が身体が、柱から、抜け出した!そのまま迫り来る拳に向かい、真っ向から踏み込んで。)
ッッッしゃオラッッッ!!!
(ガツン!!!!)
(頭突きで、受けに行ったのだ。相手の拳が腕が伸び切る、インパクトの前に!!)
(無効票)
奉利・聖 2023年1月21日
(これは……!!)(強引に抜け出そうとしているのか!?)
(だがしかし受け方次第は状況は変わらない───いや!)
(同じだ。なおも前へと進む、己と同じ!)
……もっと良い顔になった。
(ゴッッッ!!不完全なインパクトは拳を止めるに至った)
(振りの大きな一撃だった分、残る隙はやや大きい…!!)
(無効票)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
(威力を殺したとは言え、額が割れ、鮮血が垂れ落ちる。)
頑固一徹石頭、ッてな!
(痛みを堪えながら吠え、低い姿勢から、膝を折り曲げ力を込めて。)
熨斗つけてぇ…!!
(利き腕の左拳を固め、さらに。)
( ボッ と蒼の焔を宿した。)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
返すッッッ!!!
(身体を浮き上がらせるように、身体を捻って拳を伸ば──さない!)
(狙いを顎へのアッパーと見せかけて、超近距離からの、ファイヤーリバーブロー!!)
(無効票)
奉利・聖 2023年1月21日
(蒼い炎の拳、これを顔面狙って──否、心は熱いが冷静だ)
(狙って来るのはボディ!!)
(ドグォッッ!!!!!!!!!!)
ぐっ、がっ……!!!
(たたらを踏んだ)
(突き刺さる衝撃。痛みを感じない……わけではない)
(闘いの熱が生命の炎に薪を放り込むように。『死』の制約を越え始めている証。この痛み、この熱情!闘争心は加速する!)
奉利・聖 2023年1月21日
(原始に立ち返る戦いのように)
(互いが前へと足を踏み出し、死力を尽くすのだ)
素晴らしいほどの…エゴっぷりっ!
(ドがつくほどシンプルな、殴り返し)
(否──蹴り返しか。シエロの放つ拳の衝撃は、服の下に隠れた脚甲『死蔵』にチャージされて…カチッと、音を鳴らす)
(この装備の特徴は蓄積。急襲した衝撃を溜め、インパクト時に一気に解放する。熨斗つけて返すのなら、さらに熨斗つけて返す)
(即ち、突き上げるような膝!!!)
(無効票)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
(抉り込むように突き刺した拳を引きながら、此方もたたらを踏む。
(耐えたとは言え、頭を二度も殴り蹴りされたら、大分脳が揺れている感覚がある。踏ん張れているのが奇跡だ。)
エゴだろうがクソ野郎と言われようが何だっていい!
俺は、惚れた人にだきゃあ嘘はつかねぇし貫くっつったんだ、よ!!
(歯軋り。食いしばる。前へ、前)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
( ゴスッ!!)
(音が耳に届く前に、痛みと悶絶が頭に届く。身体に突き刺さる膝が、呼吸も内臓の動きも全て抉り取った。)(ふらぁ、と尻もちを突きそうに──)
なろがぁぁ!!、
(膝を曲げ踏ん張り、ぜはー、ぜはーと過剰なまでに息を吐き、吸う。)
そういう、アンタのエゴは、どーなんだ、よッ!
(拳を振り上げる元気もない。だから、踏み込みながら繰り出すのは、身体全体をぶつけにかかる体当たり──!)
(無効票)
奉利・聖 2023年1月21日
(ガンッ!!!全身全霊の体当たりに応じるように、こちらも身をぶつけにいく!!)
───負けても仕方ない。
自分より強い人はごまんといる。
奉利・聖 2023年1月21日
違う。そんな妥協まみれの利口の生き方じゃない。
『全てに勝つ』──誰が相手でもそういう気で行く。
俺は強いと、そう叫べるようなものを示す。
(長く生きれば生きるほどに、諦めと妥協は付き纏った)
(どれだけ理不尽でも、あるがまま受け入れるしかないと思った)
(でも違う。それは前に進むことじゃない。その場で立ち止まって、理不尽を忘れるまで蹲るだけの行いだ)
(もうそれは、止めにする)
子供じみてる。でも、これが中々楽しい。
(ザリッ。必死に前に進む旅路。それを表すように、踏み出す)
(精神が折れぬなら、あとは身体が折れるかどうか)
(周天錬気によって体力の消耗は激しい。シエロよりダメージは少ないが、確実に削れている。終わりの時は近いか──)
(無効票)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
(拮抗。ぶつかりあった身体を押し合いながら。)
譲らない、譲れない。
死んだようにぶら下がってた心に、火をとしてくれたんだ。
(だから。)
(胸を張り、僕に任せてと言えるようになるまで、まだ“弱い”と自らに言い放ちながら。)
こっちは、も、ギリッギリだってのに、よッ。
(リソースは削れに削れた。痛いしキツイし腹減った。)
(当然、押し負けかけている。根性で踏ん張ってるだげ。)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
(だから?やるなら、最後。)
ン 、ガァァァァァァァァ!!!!
(獣みたいな雄叫びを上げ、身体を引く。僅かに距離を拓かせようとしながら、だらんと下がっていた右拳。)
(固め、大振りに振り上げ、斜め上から顔面に振り下ろす!)
(無効票)
奉利・聖 2023年1月21日
(奇しくも、僅かに身体を引いたのが同タイミング)
(周天錬気によるブーストを全部集約させて)
(再び弓のように、拳を引き絞って───)
セェェェェェアッ!!!
(捩じりこむような右ストレート!!!)
奉利・聖 2023年1月21日
(同タイミングゆえ、突き刺さるのも恐らく同時)
(シエロの大ぶりが、ガツンっと頭を揺らして)
(この瞬間、自分の体力が0になったような感覚がする───)
ガァァッ!?
(無効票)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
(鈍い音が、衝撃が拳から身体に伝わる。)
(勝っ── めぎつわ)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
(頬にめり込む相手の拳。)
(視界が歪み、風景が前から上に。)
(あ、倒れ── ぷつんッ と、意識がそこで途切れた。)
(鼻血を垂らしながら、膝を突き、今度こそK.Oとばかりに倒れた。)
(無効票)
奉利・聖 2023年1月21日
(…ぎりぎりで気を失ってはいないものの)
(立ててない。つまりは……勝ちとは言えない、か)
(ダブルノックアウト、ってところかな)
……シエロさーん。意識ありますか。
いや……あっても返事きついか。
(保健室連行お願いしますの連絡を、メッセージで入力)
(なお、ダメージにより大層乱調した内容だったとか)
奉利・聖 2023年1月21日
……かっこよくなりました、ねぇ。
(今日、戦士の意志を見せて戦った彼は)
(物凄く、ギラギラしているように見えたものだ)
奉利・聖 2023年1月21日
ふぅー……もっと頑張ろう。
(倒れ伏したまま、さらなる目標を描いていた)
(。)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
(朧げな意識が、思う。)
(また負けた、と。)
(しかしただの負けじゃない。少しだけ胸を張れば、きみは笑うだろう。頑張ってるね、えらいね、と──)
( …ちょっとだけ、笑って、今度こそ本当に意識を手放す。)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
(助けが来た時には、見た人はこう言うだろう。)
(なんで、この人笑ってるんだ、と──)
(。)
シエロ・ラヴィオン 2023年1月21日
【決着、終了。】