紅月荘

【個別】メイドインメモリー

天乃川・星子 2023年1月14日
【アトリエに来てください。】
寮に帰ってきた貴女に届く一通の、あまりに簡素なメール

そのメールの意図とは

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#天乃川・星子
#スィーリ・ラウタヴァーラ




演出終了
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
自分で、命を……。

(私が、させてしまったのだ)(私が、殺したのだ)
(ならば、目のまえにいる彼女は──)
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
怖く、ないといえば噓になります。
あなたは私の知る星子お嬢様なのに、星子お嬢様ではない。
今も確かに感じる隔絶に……今すぐ腹を切って詫びたい気分です。 (無効票)
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天乃川・星子 2023年1月14日
(静かに、そっと手を差し出して)
それでも……。

私は、貴女を特別に思っていますから。
貴女は、家族です。
スィーリさん。
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天乃川・星子 2023年1月14日
(その手は、青痣や傷が痛々しくいくつもついていた。
その手に気付いて、隠そうとしたが、隠しきれない。
観念してそのまま手を差し伸べて)

お腹を切っても、詫びることはできません。
私も、彼女も望まない……。

どうして、彼女は記録を残したと思いますか? (無効票)
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
(特別だと。家族だと。告げられる言葉は優しく)

(けれどそれは。“今”のお嬢様の言葉で)
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
(差し伸べられた手の痛々しさに目を見開く)
そう、ですね。私の、ただの自己満足でしかないですから……。
(自分を傷つけて終わりを迎える。そんな終わり方はしないと、誓ったのだ)
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
(その手を恭しく両手で包むように握りしめ)
……分かりません。教えていただけますか? (無効票)
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天乃川・星子 2023年1月14日
大切な家族ですから、貴女は。
(そっと、その手の暖かさを感じて)

記憶は薄れていくもの。
意識して覚えなければ残りません。

意図的に残そうとするのが「記録」ですから。
意識して、あなたのことを特別だと、私に伝えたくて。

彼女は記録を残したんですよ。
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天乃川・星子 2023年1月14日
(静かに、その記録をすべて箱にしまい込んだ)
(そして、代わりに、彼女の一枚の紙を差し出して)

……まったく。
口約束だけだったみたいですね。
(その紙は「契約書」。
その内容は、正式にスィーリ・ラウタヴァーラを、メイドとして、アケヅキ・グレームが雇う、と言う内容)

正式に契約できる契約書、勉強して作ってきました (無効票)
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
(ノートの1ページ1ページにお嬢様の「想い」が込められている)
(1枚1枚に「記録」が残されている)

(これまでの彼女とのつながりがそこには詰まっている)
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
(箱に仕舞われた記録を目で追うと、差し出されたのは1枚の紙)

契約、書……ですか?

(書かれていたのは雇用契約に関する文言。主従の関係を明確にする書類) (無効票)
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天乃川・星子 2023年1月14日
貴女を、正式に雇わせてください。
今度は、置いていきません。
私のメイドさんとして、私の隣りにいてほしいんです。

「彼女」のように、貴女との記憶も、思い出もまだありません。
(そっと、持っていた絵筆を振ると)
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天乃川・星子 2023年1月14日
(いくつも描かれた線はやがて鎖として実体化し、記録をしまい込んだ箱を雁字搦めにしてしまった)
これからは、記録に頼ることはなく、また、貴女と思い出を作らせてほしいです。

貴女を傷つけてしまう情けないお嬢様かもしれません……。
でも、もう、傷つけないよう、貴女の側にいたい。
それに何より
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天乃川・星子 2023年1月14日
私、弱いんですよ……。
一人では、自分の身もまともに守れませんから。
……今度こそ、側にいて、守ってくれますか?
(その痣だらけの腕は、たしかに誰かに痛めつけられたような痕。) (無効票)
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
……誓います。
もう決してあなたを一人にしないと。隣にいると。

あらゆる障害から、あなたを守り抜いてみせると。
(傷だらけの腕を、そっと撫でて)
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
──ですが!

(メイド服の袖から小さなナイフを取り出すと、箱に絡む鎖に勢いよく突き立てて)
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
私は!これまでの星子お嬢様も!諦める気は一切ありません!!
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
忘れた?──だったら思い出させてみせましょう。
命を絶った?──墓を暴いてでも連れ戻してみせましょう。
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
お嬢様の力ごときに、私のお嬢様を、星子を……奪わせはしません!!! (無効票)
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天乃川・星子 2023年1月14日
「忘却」なんて……言葉はそうですけど……もう、どこにも彼女はいませんよ……。
(彼女にとって、そうなのだと。
託された自分はどれだけ重いのだろう。
自分ではなく、過去の彼女を向いていたのだから……)
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天乃川・星子 2023年1月14日
愛してくれて、ありがとう、私のこと……。
(そっと、描いていた白紙のキャンバスをそっと触れて)

彼女から託されたもの……見てくれませんか? (無効票)
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
……っ。
それでも、私は……!
(彼女の言うように、どこにもいないのかもしれない)
(この想いはどこにも届かないのかもしれない)
(けれど、だからって。はいそうですか、なんて割り切れるわけがない!)
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
託されたもの……ですか?
(まるで遺言を告げるような。遺書を見せるような。そんな口ぶりに目をそむけたくなる)

(だけど、もう、逃げないと決めたのだから) (無効票)
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天乃川・星子 2023年1月14日
その想いも……私はちゃんと受け止めますから。
天乃川・星子とアケヅキ・グレーム。
この名に誓って、貴女を守って、ちゃんと幸せにしてあげます。

(そっと、キャンバスの端に触れた。
これは、白紙ではない。
描かれた何かの上に隠すように白紙を貼られたようで)
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天乃川・星子 2023年1月14日
見てくたさい。
いいえ……見て。
見なさい。
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天乃川・星子 2023年1月14日
見なさい!スィーリ・ラウタヴァーラ!
私は貴女のお嬢様よ!
私の中の彼女も!

取り戻すというのなら!
彼女ごと、私も見なさい!

「彼女」と、私が描いたこの絵を……!
記憶に焼け付いて離れないくらいに!
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天乃川・星子 2023年1月14日
(白紙を剥がす。
そのタイトルは。
「最高傑作」。)

(少女らしく、イラスト調に描かれた美少女の姿。
大人っぽく、歳不相応にスタイルがよく女性らしいその人物は、
青い瞳をまっすぐこちらに向け、微笑を浮かべる。)
(ふわりと揺れる白銀のショートボブは凛とした雰囲気を伝える)
(何より、それはメイド服姿で。
主人を出迎える)
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天乃川・星子 2023年1月14日
(彼女が、描いた。
『人物画』。)

(タイトルは『最高傑作 私のメイド』) (無効票)
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
(キャンパスに描かれていたのは、1人のメイドだった)
(銀髪に青い瞳、浮かべる笑みはきっと敬愛する主人に向けたもの)

(──ソレは私、スィーリ・ラウタヴァーラを描いたものだった)
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
あ、あぁ……そんな、お嬢様は、だって……それなのに!

(生き物が、人が描けないはずのお嬢様)
(けれど描かれたもの。頂かれたタイトル)
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
わた、しの……お嬢、様……っ。
(目の前の絵と、傍の彼女を同時に視界に捉える)
(彼女がは、いや、彼女も。間違いなく、私の仕えるべき主人なのだと) (無効票)
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天乃川・星子 2023年1月14日
全く……。
(彼女にそっと寄り添うように、そしてギュッと彼女を自分の身体へと抱き寄せて)

私も「天乃川・星子」なんですよ。
過去と現代の私を区別するのはおしまい。
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天乃川・星子 2023年1月14日
貴女の為に奇跡だって起こしてみせたんです。
私の大切な人のために、不可能すら越えてみせたんですから。 (無効票)
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
星子……お嬢様……っ。
(抱き寄せられ、彼女の温もりを匂いを全身で感じ取ることができる)
(あぁ、やはり彼女は私の敬愛する──流れ者だった私を拾ってくれた、天乃川・星子だ)
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
もう、ぜったいに。ぜったいに、ひとりにしません、から……っ。
(ぎゅっと。離さないと。彼女の身体を抱きしめ返すのでした) (無効票)
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天乃川・星子 2023年1月14日
それは私のセリフですから。
もう、軽々しく命を賭けてはダメですよ。
貴女の命は、もう、一人のものではありませんから。
(よしよし、とあやすように彼女を抱きしめ返して)
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天乃川・星子 2023年1月14日
奇跡は……そう簡単には何度も起こせないでしょう。
恐らく、関係の深い人間を、一回限り、人物画として描くことができるでしょう。

2度目はいつ来るか分かりませんし、複製なんて野暮ですから……。
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天乃川・星子 2023年1月14日
(そっとその絵を示して)
貴女の部屋に、ちゃんと大切に飾ってくださいね?

私の瞳の、私の世界に映る「私のメイドさん」の姿ですから。 (無効票)
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
はいっ。この命は、あなたと供に。

もう、奇跡には頼りません。私のこの手で、お嬢様を守り続けます。
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
(ぐしぐし、とメイド服の袖で涙をぬぐい)
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
もちろんです。飾ります。ライトアップします。金の額縁に入れます。
不埒物が触れないようにセンサーも防犯装置も大量に備え付けます。 (無効票)
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天乃川・星子 2023年1月14日
画家の卵が描いた絵に窃盗なんて入りませんし、ライトアップされると粗が目だちまくるのでやめたほうがいいですからね!?

もう……。
スィーリさん。
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天乃川・星子 2023年1月14日
……今夜は、一緒に寝てくれますか?
今日はこのまま分かれちゃうの、寂しいです (無効票)
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
……防犯計画について後でじっくり練るとしましょう。
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
えぇ、もちろんです。
私もお嬢様と離れたくありませんから。 (無効票)
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天乃川・星子 2023年1月14日
では、じゃあ今日は沢山お話しながら寝落ちしましょうね。
スィーリさんの恋バナとかたくさん聞いちゃいますからね (演出終了)
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2023年1月14日
ふふふ、お嬢様に話したいこといっぱいあるんですy……って、こ、恋バナですか!?!? (演出終了)
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天乃川・星子 2023年1月14日
女の子二人が夜通しお話するといえば恋バナですからね?
沢山聞かせてもらっちゃいますから!
(彼女の腕を引いて自分の部屋へと)
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天乃川・星子 2023年1月14日
(二人が寝静まるまで、姦しいトークがつづいた。
寮生達にとっては前のような二人が戻ってきたことだろう)
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天乃川・星子 2023年1月14日
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