【ルーム】 第17回グループD 【1:1】
恒星・沙織 2023年1月1日
● それはちょっと不思議な初夢で
年末のある日、ラウンジで配られていた夢砂を使い少し変わった夢の中に微睡んでいく
ふわふわとした意識の中を揺蕩いながら、この夢砂の説明を思い出す
決まった夢を見る事が出来る普段のお店で販売している夢砂とは違って
今回の初夢の用の夢砂では、どのような夢になるかはその人に大きく委ねられ
その時に希った想いによって夢は様々な形へとその有り様を変わり
稀に誰かの強い想いによって、自らも予期せぬ想いの色にも移り変わる事もあるという
しかしながら、あなたはディアボロス。その稀な出来事はこうして起こってしまった訳で
かくして、夢の中で邂逅した彼(彼女)と素敵な初夢を見られるのでしょうか?
゚+。::゚。:.゚。+。。+.:゚。:.゚。+。。+.。゚:;。+゚+。:
・参加者(敬称略)
四十万・八千代
諷和・もこ
・ロール期間 01/04(水) 00:00 ~ 01/17(火) 23:59 ※ゆっくりの場合は1月末までです
※ 期間は目安です、速度問わずにキリの良い所までそのまま続投して貰って大丈夫ですよ🍫
また、スレッドに♥(いいね)をつけると、後からチェックがし易いかもしれませんよ
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諷和・もこ 2023年3月1日
ボク、やちよお兄さんの声、好きだから。
素敵だったって、思うんだよ。
(夢の中だからか、声だけだとしても素直に言葉を紡ぎだせるようで)
(でも、やっぱり恥ずかしかったのかほんのり頬を染めて)
ん、お粗末様でした。
お口に合ったのなら、よかったんだよ。
起きたらまた練習しなくちゃ。
(キレイに食べ終えて空になったお皿を嬉しそうにキッチンへと運んで)
諷和・もこ 2023年3月1日
……ん、お願い。
せっかく、せっかくね、手が戻ったから……
起きる前にもう一度、…………。
……。
……触れても、いい、かな、って……。
(貴方の体温や感触を覚えていられるように、忘れないように)
(なんて)
(さすがにここまでは声には出せないけれど)
諷和・もこ 2023年3月1日
……ダメ?
(屈んでもらったことで、いつもより近い目線)
(その目をおずおずと見返して)
四十万・八千代 2023年3月1日
若い頃っていっても3,4年前の話だけどな。
俺も君の元の姿を見て見たかったような気はするけれど。
君が学生であるうちに学業の記憶は戻ってきてくれるといいな……。
学生終わってしまうとあんまりこう、活躍してくれない記憶だからな……。
(歌の評価と声について褒めて貰えれば此方も少し照れ臭そうにして)
……ありがとう。そう言って貰えるなら歌って良かった。
四十万・八千代 2023年3月1日
夢の中なのに律儀だな……
(食べ終わった食器を片付ける様子に思わず呟く。だが普段からちゃんと食べたら片付ける行動が身についているのだろう。正史でしっかりした家庭に育ったに違いない……と関係のない事をぼんやり考えて)
四十万・八千代 2023年3月1日
(此方を見返してくる視線を受けて、言われた内容を頭の中でもう一度反芻。無茶な内容ではないと判断)
……それくらいなら構わないよ。
俺の顔?手?身体?
(にこやかに……何処に触る?と小さく首を傾げて)
(夢の中だからこの世界で触った感覚が現実と同じものとは言い切れないけれど)
諷和・もこ 2023年3月2日
その2,3年がおっきいんだよ。
もし、やちよお兄さんと同い年だったら、なんて……時々考えたりするし。
あ、やっぱり使わないんだ……確かに、池の周りを走る点Pさんの速度、とか、どこで使うかよくわかんないもんね……。
諷和・もこ 2023年3月2日
ぴっ!?
え、えと……ど、どこ……
(顔を真っ赤にしながらあわあわと慌て始める)
(どこに触れるか考えてなかったし、実際に聞かれるととても恥ずかしい)
(思わず顔から胸元まで視線を巡らせてしまい、更に顔を赤くして)
諷和・もこ 2023年3月2日
え、えとえと……
(けれど、せっかく「夢」なのだし)
じゃぁ……ぜ、全部……?
(少し欲張ってもいいのかな、と。勇気を出してみることにする)
あ、えと、まずは手、握ってみても、いい?
四十万・八千代 2023年3月2日
君と同級生でクラスメイトだったとしたら……楽しかったかもしれないな。俺地味な男子グループだったから関わりあったかどうかわからないけれど……。
(学校でやる勉強なんて使わないと思えることを現役学生に言うべきでは無かった、と後悔。何やら一生懸命考えているらしい間)
……点Pではなくクロノヴェーダが拠点を一定の速度で周回しているという状況なら計算出来れば隙をついたり罠を仕掛けたりするのに役に立つかもしれないな。
四十万・八千代 2023年3月2日
そんな照れなくても。
プライベートゾーンに触れたいとか言われたら夢でも流石に躊躇する……というか断るが、そうじゃないだろう?
(こちらへ向ける視線、そして真っ赤になる様子を見れば段々こちらも照れくさくなって頬を掻き)
(そしてこちらが提案した触れる部分全部、と答えがくればくつくつ笑い)
ああ、構わないよ。まずは手だな。
(屈んでいた身体を起こし、両手を差し出して)
諷和・もこ 2023年3月5日
授業のプリントを回したり、一緒に教室のお掃除をしたり、修学旅行に行ったり、楽しそうなんだよ。
あ、でも確かに、女子と男子じゃそんなにお話しない、かなぁ……?
(教科書を忘れて隣同士の机をくっつけて授業を受ける……なんて想像をして、頬を染めてきゃーとか言いながら)
ずっと同じ速度で動くクロノヴェーダっているのかな……あ、でも、テーサツの人とか、ロボットさんとかならそういうこともあるのかも?
(でもやっぱり使う範囲は狭そうだと首を傾げて)
諷和・もこ 2023年3月5日
ぷ、ぷらいべーとぞーん……!?(って、どこ!?)(という悲鳴にも似た叫びはぐっと飲み込んで)
(へんなことはしません!と言うように、真っ赤なままコクコクと何度も頷いて)
え、えと……それじゃ、失礼します……?
(おそるおそる、差し出された手を取って)
諷和・もこ 2023年3月5日
ふふ、ひんやりしてるんだよ。
そういえば、手が冷たい人は心が温かいっていうよね。
(温度だけではなく、感触や形も忘れないようにと)
(丸く柔らかな指先で、手のひらを、手の甲を、ゆっくりとなぞる)
四十万・八千代 2023年3月5日
(そんな特別でない些細な出来事でも楽しいイベントとして捉えられるんだなぁ……と感心)
修学旅行は確かに楽しそうだなとは思うな。
男女関係なく沢山話せるのってなんとなく陽キャグループの印象……。
応用出来れば……敵じゃなくとも大体の予測到着時間とか計算できるとわかって便利な時もまぁ、ある。
応用の為に基礎がしっかり出来るように勉強……するのは大事……かもしれない……。
(なんとかやる気を削がないようにしなければと少し必死。自分のせいで『勉強なんてどうせ将来役に立たないし!』となったらいけない)
四十万・八千代 2023年3月5日
ん。
(手を掴むと言うより撫でるような動きがくすぐったい。そしていつもとは違う柔らかな指の感触が少し照れくさかった)
リターナーになる前はこんな末端冷え性みたいな体温ではなかったんだがなぁ……。寧ろ温かかったんだぞ。
……心が冷たかったのかな?
(なんて冗談を交えながらされるがままに触れられて)
諷和・もこ 2023年3月8日
そう言えば確かに、ヴィラとか依頼とかでならそんなに気にならないけど、学校だとあんまり異性の人とはお話しないかも?
なんとなく、だけど。
そういう感覚なく色んな人とお話出来る人が「ヨウキャ」って人なのかな。
(不思議、と、小首を傾げて)
おうよう……。
(難しそうだと困ったように眉をよせるけれど)
……ん、でも、役に立つことなら、ちゃんとお勉強しておいた方がお得、なのかな。
(思惑にまんまと引っかかった)
諷和・もこ 2023年3月8日
そうなの?
あったかかった頃の手も握ってみたかったんだよ。
全部が終わって元通りになったら……できるかな。
(小さな声で、祈るようにそう言いながら、ひんやりした手を両手で包んでそっと持ち上げる)
(ほんのり熱を帯びた頬でその手に触れて、うっとりと目を閉じ)
……手が温かい人は、心が優しい人、なんだよ。
ぬくもりを必要とする人を温められるようにって、温かくなるの。
四十万・八千代 2023年3月9日
依頼は確かに気にならないな。ヴィラだとちょっとは気になる。男女比率最近はそんなに変わらないような気がするが交流会だと女の子と当たる事が多いんだよな。緊張する。
男だ女だグダグダ言わないで楽しく話したり遊んだりできるのが陽キャの一歩なのだろう、きっと。
……そうそう、何が自分に向いているのかわからないし、将来の選択肢を増やす為にもきっとお得だ。
(納得してくれた様子に先程の自分の失言をカバー出来た(はず)と一安心)
四十万・八千代 2023年3月9日
歴史も取り戻して種族も元に戻ったならきっと俺の体温も戻るな。
その時も同じように触れたいと思ってくれていたら握ってみてくれ。
(平和的に、誰も欠ける事無くすべてが元に戻ったなら。そうなってくれたなら)
手が冷たいと心が温かい人で手が温かい人は心が優しい人なのか。
俺自身はそんなに優しい人だという気持ちはないけれども……。
(手に、少女の頬の熱が伝わってくる。少し悪戯心が湧いて両手を少女の頬を包むように添えて)
諷和・もこ 2023年3月11日
そうなんだ?
結構女の子とも普通に仲良くお話してるように見えてたんだよ。
やちよお兄さんのこと結構わかってたつもりだったけど、やっぱり聞いてみないと知らなかったことが沢山なんだよ。
諷和・もこ 2023年3月11日
ん、ひんやりの手も気持ちいいけど、あったかい手もきっとやちよお兄さんに似合ってるって思うから。
その時は、手、握ってね。約束なんだよ。
……って、ひゃ!?
(するりと頬を包む感触に驚いたような声を上げる)(が)
諷和・もこ 2023年3月11日
(……やっぱり、ここは夢なんだ)
(自分に都合がいい、嬉しいことばかり起こっちゃう)
(ますます熱を持つ頬にひんやりした手が気持ちいい)
(夢なら、と、甘えるように手の平にすり、と頬をすり寄せる)
四十万・八千代 2023年3月12日
普通に話せるように頑張っている。
……俺と当たって楽しいはずのイベントを無駄にしたと思われたくない……。
(少々ネガティブモードに入ったか、言葉と同時に自分の背景がずーん……と暗いものに。さすが夢の中)
四十万・八千代 2023年3月12日
冷たくてビックリしただろ。
(頬を包んだ途端驚きの声を上げる少女の様子に、悪戯が成功したとばかりにニヤリと笑う)
君の頬は夢の中なのに温かいなぁ。
(ふにふにと頬の柔らかな感触を楽しんでいたがすり寄せられれば我に返って手を止めて)
さて、手はもういいかな。
俺からは触ると言ってないのに勝手にすまなかった。
諷和・もこ 2023年3月14日
みんなきっと、やちよお兄さんとお話して楽しいって思ってると思うし……少なくともボクはいつも楽しいんだよ。
……ってひゃわ!?
で、電気切れちゃった!?
(急にどんより暗くなった部屋に驚いて思わず手をパタパタさせてみる)
(手の動きに合わせて煙のように暗いのが霧散する……さすが夢の中)
ふふ、ちょっとビックリはしちゃったけど、ひんやりで気持ちいいんだよ。
(謝る言葉にはフルフルと首を振り)
ボクだって触ってるもん。
やちよお兄さんもどうぞなんだよ。
諷和・もこ 2023年3月14日
(そう言いながらも)
(そっと踵を上げて)
それじゃ、次はお顔、いい?
(先ほどのお返しとばかりに、返事を聞く前に彼の頬へと手を伸ばす)
四十万・八千代 2023年3月15日
そうかな、そうだといいんだが。
……俺、こんな事を口に出して君に「そんな事ないよ!」って言って貰おうとしたんじゃないだろうか……。
っと、折角払ってくれた気持ちの重さがまた戻ってきてしまうな。止め止め。
(軽く首を振ってネガティブな考えを振り払う)
夢の中ならある程度触れたりしても誰も見ていないし怒られないかね。
(冗談半分にそんな事を言って。「どうぞ」と屈む暇もなく彼女の手が自分の頬に触れた)
多分顔も冷たいだろ。あんまり柔らかくもないだろうしそんなに触り心地がいいものでもないぞ。
諷和・もこ 2023年3月21日
んん、ボクはそんなことないって思った時しかそんなことないよって言わないし、だからそんなことないよってボクが言った時は本当にそんなことないわけでそれにやちよお兄さんがそんなことないよって言ってもらいたいって時はきっとボクもそんなことないって思うような内容だと思うから、……って、アレ?アレ???
(ゲシュタルト崩壊を起こしたのか、言ってる途中で混乱し始めたようだ)(おめめぐるぐる)
諷和・もこ 2023年3月21日
ん、ちょっとひんやりしてるけど、指先よりはあったかいんだよ。
(わずかに感じるあたたかさに、少し、安心したように笑いかけて)
(柔らかな親指の腹を頬に滑らせていく)
ん、確かに自分のほっぺたとは違う感触がするんだよ。
でも、すーってしてて、男の人ーって感じ。
それに……ふふ、お話するとほっぺたの辺りが動くの、ちょっと楽しいんだよ。
四十万・八千代 2023年3月23日
そんな事無いと言って貰って安心したかったのかなと思ったりもしたがまぁ……そうだったとしてもなんというか、君が言わされてる感が無いのだとしたらいいのかな。
(考えすぎて目を回してしまった様子の少女に小さく吹き出して)
ほんの少しだけ熱を持ってる辺りが夢の中なのにリアルだな。
でも体温あるというだけで死んでない感があってほっとする。
(相手の指が掴むでもなく顔の上を滑っていく)
少し……擽ったい、気が。
あとなんか照れ臭いね。
諷和・もこ 2023年3月24日
(笑われたことに頬を膨らませて、仕返しに軽く頬を指でむにっと押してやる)
諷和・もこ 2023年3月24日
案外、夢じゃなかったりして?
……なんてね。
(冗談ぽく笑いながらそう返す。でも、心の中ではこれは自分の願望じゃないかなと疑い始めてもいるので否定はできない)
やちよお兄さんは、生きてるもの。
何があったのかは……わからないけど、今は、絶対に。
(そう言って)
(くすぐったいと言われたからか、そうしたいと思ったからか)
(指先で触れていた手を一度離してから、両手で頬を包むような触れ方に変えてみる)
四十万・八千代 2023年3月24日
(頬が押されて少し唇を尖らせたような顔になった)
いや、流石に夢だと思うな。これだけ不思議な世界だとね。
(頬を押さえられているから台詞が少しもにょもにょしている)
そうだな、普通の人間とはちょっと変わってしまった感はあるが間違いなく生きてる。
死んだら夢も見ないもんな。
(先程自分が少女にやったように今度は自分が頬を両手で包まれて)
さっきやっておいてなんだが……やっぱりこういうのは照れるな。
諷和・もこ 2023年3月26日
不思議だからこそ、普通の夢じゃないって……
…………。
(わずかに尖らせた唇がキス待ちのように見えて、どんな感触なのかムラっと気になりかけて)
諷和・もこ 2023年3月26日
(煩悩を振り払うようにフルフルと頭を振って)
(視線を無理やり唇から外すために、両手を外してえいやっと身体に抱き着き)
諷和・もこ 2023年3月26日
で、でしょ?
ボクが赤くなってるのをからかうけど、いつもこんな風にドキドキさせられてるんだから。
(お返し、と小さく、恥ずかしそうにつぶやいて)
(彼もドキドキしているのだろうかと、鼓動を聞きたくなって胸元に耳を寄せる)
四十万・八千代 2023年3月27日
(最後のお願いであるボディタッチは突然やってきた。抱きついてくる少女の身体をしっかりと抱きとめ)
……そんなにからかってたっけ。
(自覚がないのかわざとなのか「はて」と首を傾げる)
だとしても俺よりも君の方がずっと照れ屋さんだから仕方がないさ。
(胸に耳を当てられれば規則正しい心音が聞こえてくる……かもしれない)
あんまり動揺しなさすぎるのもつまらない男だよな。
余裕綽々というわけじゃないんだが……。
(可愛い女の子に抱きつかれているのだ、オロオロあたふたした方が良いのだと思うが体質なのかどうにもそうなってくれない)
…………。
(ぎゅ、ぎゅ、とこちらも相手の背に腕をまわして二度程力を込めて抱きしめて)
諷和・もこ 2023年3月27日
むぅ、いっぱいからかってるんだよ!
(聞き捨てならないと、頬を膨らませながら思わず顔を上げて)
諷和・もこ 2023年3月27日
(再び唇が目に入り、ボフっと真っ赤になって慌てて顔を伏せる)
ボ、ボクが特別に照れ屋なんじゃなくて、やちよお兄さんが照れさせるようなことをするから、つい赤くなっちゃうだけなんだよ……。
(ごにょごにょとなにやら言い訳)
(悔し気にぐりぐりと――角の先が刺さらないように気をつけつつ――胸元に顔を押し付けて)
諷和・もこ 2023年3月27日
(しばらくすると、満足したのか、もう一度胸元に耳を寄せる)
ドーヨーは……して欲しいと言えばして欲しいけど、でも。
……。
……………。
トクトクって音がしてるの、安心するから。
許してあげるんだよ。
(抱きしめられる力にうっとりと、幸せそうに目を閉じて心音を聞きながら)
(そういえば、腕のトゲを気にしなくてもいいんだと気付いて)
(一昨年のクリスマス。不器用に添えた腕よりも自然に、その背に腕を回して)
(あの時よりも結構背が伸びて成長したはずなのに、やっぱり、すっぽりと収まってしまう体格差にドキドキしているのが伝わってしまわないか)
(それだけは心配だけど)
諷和・もこ 2023年3月27日
(でも)
……えへへ、あったかい。
(それが幸せで、嬉しくて、少し泣きそうな声色になってしまう)
四十万・八千代 2023年3月27日
そうかなぁ。そんなに照れさせるような事しているかな。
ほら、今だって何もしてないのにこんなに照れてるじゃないか。
(此方を見て顔を真っ赤にする少女の姿にやはり笑ってしまう)
(自分の胸へと顔を押し付ける少女の後ろ頭を「よしよし」と宥めるように撫で)
四十万・八千代 2023年3月27日
(申し訳ない、といった表情を浮かべていたが許してくれるという言葉にホッと胸をなでおろし)
それにしても……心音しててよかった。
ドキドキどころか無音だったらどうしようかと。
(死体である状態は怖いのについ自分を死体扱いする事を言ってしまうのはもう癖なのかもしれない)
…………。
(抱きしめてくる彼女の腕が、声が、嬉しそうなのに何処か頼りなげな気がして)
(暫く無言で包み込むように抱きしめ返す)
(その姿勢のまま口を再び開いて)
……さぁ、そろそろ目を覚まそうか。
起きて最初に新年の挨拶を君にしにいくよ。
(あけましておめでとうと、今年もまた宜しく頼むと。君は一人じゃないと伝える為に)
諷和・もこ 2023年3月29日
その時はちゃんとボクが心臓マッサージをしてあげるんだよ。
(なんて、胸に顔を埋めながらくすくすと冗談を返して)
…………。
(抱きしめ返された腕の温かさに、包まれる安心感に、うっとりと息を吐く)
(けれど、もう終わらなければいけない)
(夢は――覚めるために見るのだから)
(うん、と、頷くと同時に、ほろりと括っていた髪がほどけて背に落ちる)
諷和・もこ 2023年3月29日
そ、だね。起きなきゃね。
(キッチンが、ホロホロと泡になり消えていく)
ボクも……ボクも起きたら一番にやちよお兄さんに挨拶しに行くんだよ。
(手がこわばる感覚がする。ふわりと、ワンピースの布の重みが消えて、着慣れた服の感触に変わる)
今年一番に、顔を見て、あけましておめでとうって。
今年もよろしくお願いしますって。
(やわらかなクッションがふわふわと羽根になり天井へと舞い上がる)
(カラカラと音が鳴り、部屋の壁が、屋根が、床が、小さなブロックに分解されて消えていく)
(足場がなくなる、その寸前まで。離れ難いと言うように抱きしめあって――)
諷和・もこ 2023年3月29日
(パッと)
(意を決したように、顔を上げ、瞳を見つめる)
(どこか縋りつくような、必死になってるような、そういう風に見えるかもしれない)
……あのね、あのね。
やちよお兄さんに、最後の質問。
…………、
………………。
……もしも、もしもね。
もしも、ボクが、やちよお兄さんのことを――――
(カラカラカラ、カラカラカラと)
(口元は動いているのに、遮るように崩壊の音が声をかき消していく)
(そのまままばゆい光に包まれて――)
諷和・もこ 2023年3月29日
(きっと、次に目を開けた時は)
(いつもの自分の部屋の、ベッドの上なのだろう)
四十万・八千代 2023年3月30日
(作られたこの夢の世界が崩れていく……いや、現実に戻っていくのだろう。名残惜しく思いながらもそれを受け入れる。夢はいつかさめるものだから)
(全て元の世界に戻る直前。足元を支える地が消えてゆっくりと沈むような感覚に既視感。ああ、自分は起きるのだなと思っているとまだ残っている腕の中の少女のその声が微かに耳に入る)
……なんだ?
すまない、よく聞こえない……。
(と、言った自分の声も相手に届いたかどうかわからない。自分の姿も見えない程の光に包まれ、思わず眩しさに瞳を閉じて―――)
四十万・八千代 2023年3月30日
・
・
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・
・
(何か生温かいものが顔に当たる感触で目を覚ます)
(目に入ったのはいつもの見慣れた自室の天井。自分が居るのは普段の簡易ベッドの上)
(顔に当たっていた生温かいものはペットのミニブタが朝飯を要求しに鼻づらを押し付けているだけだった)
…………。
(むくりと半身を起こす。夢の内容はふわふわしているが何となく覚えていたから)
……準備、するか……。
(支度を整え相棒に新年の挨拶をするため、凍える様な空気に負けずベッドから抜け出した)