【RP】クワイエット・ナイト
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月23日
クリスマスも間近な夜。きりりと冷える空気は切るように鋭く。
そんな中、少女が一人――裸足のまま歩いていた。
人々は気にもしない。各々の聖夜を迎える事で精一杯だから。
雑踏の中、君はすれ違う。
☆Talk
#奉利・聖
#虚ヶ谷・ワチカ
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月23日
――……。
お母さんに、叱られたから。
(目を伏せる)
笑って媚びてるって。
泣いて同情を引いてるって。
……わっちは、駄目な子で。努力が出来ない、言い訳ばかりの子だって。
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月23日
そうしたら、……笑えなくなって。
泣けなくなって。
……そんなわっちじゃ、…帰っても、皆に心配をかけるだけで…
…何処にも、行けなくて。
(俯いて、スカートを握った。其れでも涙は出ないし、悔しげな顔しか出来ない。)
(無効票)
奉利・聖 2022年12月23日
そうですか。じゃあ、ちょっと待って。
(呼吸を錬って、彼女の周囲を膜で覆う)
(寒い空気をシャットアウトすることだろう)
これでよし。
奉利・聖 2022年12月23日
──いつ、どこで叱られたのでしょうか。
(その、母とやらの物言い。その是非は、今は置いておく)
(彼女の両親に関してはあの時聞いているが……どういうことだろう?)
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月23日
?
(ちょっと待ってとは何だろうか、と首を傾げていると……ふんわり、と己の周囲に何かが現れた気配がした。其れは優しく寒さを和らげて、)
? !?
(驚くという感情は残っていたので、目を丸くして)
せ、聖さん。これ、なに? まほう? な、なんだか寒くない……足が、沁みない……
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月23日
……。
――モールで、……ルゥと戦った時に。
(思い出すように、目を伏せて)
…幻影じゃない。 “わっちのしらないお母さん”なのに、あれは
、間違いなく“わっちのお母さん”だった。
……変、なんだ。記憶が、ごちゃごちゃで、何も分からなくて、(両手がスカートから離れ、己の髪をくしゃくしゃにする)……でも、あのお母さんは本物で、……わっちに、言ったの。
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月23日
“卑しい”って。
“愛されなかったのは、愛される努力をしなかったからだ”――って。
わっち、どうなってるんだろう。
どうして…記憶がぐちゃぐちゃなんだろう?
どうして……
(無効票)
奉利・聖 2022年12月23日
僕の力です。
これで暫くは大丈夫。
奉利・聖 2022年12月23日
(そうか……思い出させられたんだな)
(だから混乱している。幻覚の類だと一蹴できずにいる)
ワチカさん。
奉利・聖 2022年12月24日
僕には知っていることがあります。
貴女に関して、断片的に。
話してもいいとは思っていますが。
その前に言っておくことがあります。
奉利・聖 2022年12月24日
たとえ、その「お母さん」が本当のお母さんだとしても。
奉利・聖 2022年12月24日
ㅤㅤㅤㅤㅤ、、、、、
貴女を否定しかしない言葉になんか、何の価値も無い。
(時に否定されることもある。それが正しいこともある)
(だが否定しかされないのは、その人の全てを否定しているだけだ)
(偏見に塗れた無価値な言葉だ)
奉利・聖 2022年12月24日
媚びる為に笑う人も居るでしょう。そういう時が来ることもある。
でも貴女の笑みは、いつだってそれでしか使われないのですか。
同情を引くために泣く人も居て、時にそれが必要なこともあるかもしれない。
でも貴女が泣く時は、いつだってそればかりなのですか。
奉利・聖 2022年12月24日
僕は貴女じゃないけど、あえて断言しましょう。
絶対に違う。
人の情動の色を勝手に決めて、否定したいだけだ。
貴女が笑うのは。泣くのは。
貴女が貴女の情動に従ったからだ。それは間違いなんかじゃない。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月24日
――知っている事?
(わっちに関して? と、首を傾げ……其の前に、という言葉に首を元に戻した)
……。
わっちを、否定しかしない言葉…
(まだ、うわんうわんと耳奥に残響している)
(ヒステリックな母の声。卑しいのだと、優しいフリをしているだけだと誹る母の声)
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月24日
(違う、と断言する目の前の人は、どうしてこんなに優しいのだろう)
(情動に従う。嬉しいから笑って、悲しいから泣いたのだと言ってくれる、其れはとても暖かい、のに)
……。
(ぱく、と口を開いて、…閉じて。言葉を選ぶように、視線をさまよわせ)
……巧く、言えない、けど。
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月24日
聖さんの言う通り、……嬉しくて笑って、…悲しくて泣いて。
……そうなのに。
其の筈なのに。
――其れをどうしてか、自分で言い切れない、の。
“媚びているんじゃないか”
“同情を引きたいんじゃないか”って、
……疑って、しまう。……自分を、…信じられない、の。
何でか判んないけど、…信じたいのに、……信じきれない。
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月24日
だって、わっち、思っているんだもの。
“嫌われたくない”って。
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月24日
(顔を覆った。泣けないのに感情が溢れ出しそうな顔を見られたくなかった)
嫌われたくないって気持ちがあるから、自分の気持ちを疑ってしまう…!
嫌われたくないから、笑ってみせたんじゃないか、泣いてみせたんじゃないかって、思ってる……!!
そうだとしたら、
そうだとしたら…わっち、わっちは、本当に、卑しい……!
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月24日
ごめんなさい、
ごめんなさい……ごめんなさい…!!
(其れは何に対してか。すべてに対してだと思う)
(迷惑かけてごめんなさい)
(死んじゃってごめんなさい)
(なにもかもがないまぜになった、喉から血を吐くような謝罪の言葉だった)
(無効票)
奉利・聖 2022年12月24日
──────ワチカ。
(呼び方を変えれば、距離感も変わる)
(叫ぶような謝罪の中でも)
(こちらの声音は、ずっと穏やかなままだ)
奉利・聖 2022年12月24日
(そっと、手を差し出した。手を取ってもいいし、しがみついてもいい)
(大丈夫だと、眼差しで訴える)
嫌われたくないのは、おかしなことじゃない。
僕だって、嫌われたくはない。だから誰の言うこともにも従っていた。ずっとそうしてきた。
奉利・聖 2022年12月24日
人は承認を求めてしまう生き物だ。
嫌われたら承認されなくなって、人の輪の中に入れないと思ってしまう。
嫌われないように笑うのも、泣くのも。
それ自体は間違いじゃないんだ。
でも、言ったでしょう?貴女の情動の裏には全部、それがあるわけじゃないはずだ。
奉利・聖 2022年12月24日
「嫌われたくない」
その色一個で全部埋め尽くされているのですか、本当に。
それよりもっと大きな感情が、その時々にあったのではないですか。
誰かの力になりたいと思った時。
戦いに身を投じようと思った時。
誰かと一緒に過ごした時。
意見の対立で喧嘩をした時。
思い出して、貴女の足跡を。人と関わった時を。
奉利・聖 2022年12月24日
それでも信じられないのなら。
新宿島で、貴女と関わって来た人たちを信じて。
彼らは卑しいだけの貴女を、好きになってくれたのですか。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月24日
(頭のお団子はぐちゃぐちゃに解けていた。……そんな酷い有様だけれど、……確かに君を見た瞳からは、僅かに澱みが消えていたんだ)
……聖、さん。
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月24日
――……したがってい、た。
(リターナーである彼は確かに、…何でも受け止めてくれた。今だってそうだ、そうやって、全てを受け止めて、全てに従って生きてきたのだろうか)
(目の端は赤いのに。唇をかみしめているのに、涙は全然出ない。心を斬られて、心を殴られて、其れを鎧って護った結果だ)
(でも)
……。わっち、……違う。
違う、(頭を振った。)違う……! 護りたいって思った、一緒にいられて嬉しいって思った、喧嘩した時は絶対見返してやるって、……思った…!!
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月24日
嫌われたくない、だけじゃない…
輪から外れたくない、だけじゃない…!
わっちは、そうだ、聖さんに、怒られたよね…
「みんなが笑ってくれるなら、其処に“わっちがいなくてもいい”」……そんなの、怒るって、言われたよ…!
(忘れてない、忘れてないよ)
(君に貰った言葉を、忘れるもんか)
……ああ…
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月24日
思い出した…
(寒さではなく震える手を伸ばす。両手をのべて、そ、と聖さんの手に触れて、怯えるように少し離して、……勇気を出して)
わっち、「帰れない」だけでうろうろしてたんじゃない。
約束したから、其処に「行きたかった」んだ。
(勇気を振り絞って、其の手を両手で握った。己の小さい手では、君の手を暖めるなんて到底出来ないけれど)
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月24日
呼ばれたら応えるって、約束したんだ…
絶対に応えるよって、……絶対って、
(震えている。母の面影が心から消え去って行く。新宿島(ここ)で過ごした思い出が、色鮮やかに蘇る)
媚びた訳じゃない、同情を買いたかったんじゃない、
わっちが“そうしたかったから”、約束したンだ。
……。
聖さんは、
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月24日
聖は、いつも、あったかいね…
(其の手の温度なんて知るものか。君の言葉はいつだって暖かい。……表情こそ笑えはしなかったけれど、)
(無効票)
奉利・聖 2022年12月24日
『自分』をもう、忘れないで。
(やわらかく微笑みかけて、手をきゅっと握った)
心は温かくありたいと、想っていますから。
奉利・聖 2022年12月24日
……約束を、果たしに行くのでしょう。
でしたらまずは、そこからですね。
(明確な目的があるのなら、優先するべきはそれだ)
ついていくほうがいいですか?一人のほうがいい?
……何にしても、ひどい格好だ。そのまま行くのは大変ですよ。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月24日
(記憶の欠片が浮かんでくる)
(幼い私は、人混みの中ではぐれないようにと母に手を伸ばす。…母は握ってくれた。人混みの中では。…けれど、人混みの中を抜けると、まるで打つかのように手を振り払った。手を繋ぐという事は恐ろしい事なのだと、勇気のいる事だと、失望を呼ぶのだと)
(思っていたのに)
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月24日
――……こんなに簡単なんだね…
(感慨深く、呟いた)
…うん。聖さんの心は、暖かいよ。
ぽかぽかしてる。…同居してる子風にいうなら……火が燃えている、かな?
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月24日
――あー…
(考えるように声を上げ)
…今の時間だと、どうだろ。お家に帰っちゃってるかも?
目的地はモール横の灯台みたいな建物、なンですけど。
(答えは判るでしょと言いたげに、瞳に悪戯っぽい光)
そうだね、この格好だと…何言われるかわかンないな。「足を百回洗ってから入って」って言われそう。
(無効票)
奉利・聖 2022年12月24日
……最近、ちょっと心が燃えることが多くて。
そのせいかも
奉利・聖 2022年12月24日
あー……。なるほどなるほど、そうでしたか。
でしたら日を改めて……まだ帰れないんですもんね。
なら、モールの僕の拠点に来ますか?
体隠したみたいに。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月24日
――そっか。
其れは、良い事…… なのかな?
…何にでも従ってた聖さンよりは、きっと良いよな。
前は聖さンはとンでもない事になって、皆心配したからな。
今回はそうならなくて良かったよ。
(自分の事は棚に上げ)
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月24日
そう。
何より――わっちがるーくんを“安心させたい”から。戻って来たよ、って。
(聖さんの手から両手を離すと、己の口端に指を当てて、ぐいと上げる。笑顔を作るみたいに)
え、いいの?
聖さん、前から思ってたけどわっちに甘すぎないか…?
いや、でも…そうだな。もう少し、家に帰るには心に余裕が欲しいから。お邪魔しちゃおうかな。
(言うと、きみに手を伸ばし)
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月24日
だっこして。
(海から帰ってきて此処まで来て、一番の我儘をきみに)
(無効票)
奉利・聖 2022年12月24日
今回は無事生還しましたのでね。
前よりも成長しましたよ。
(ちょっとだけしたり顔)
奉利・聖 2022年12月24日
ほう。ではそうですね。
ご希望のだっこはなんですか?
なんでもできますよ。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月24日
あ、なんか自慢げだ!
でも上層だったろ? ……怪しい。
絶対無傷じゃなかったろ。怪我とかしたろ。治った? もう大丈夫?
(疑わしそうにじーっと見つめて)
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月24日
……さっきの、おひめさまみたいなやつ。
(照れくさそうに)
……。重いならおんぶでもいいけど…
(運んでもらう気は満々だ!)
(無効票)
奉利・聖 2022年12月24日
そりゃまあそうですけどね?
でもほら、ぴんぴんしてる。
強くなりましたしね。
(ふふ、とにんまり)
奉利・聖 2022年12月24日
では、いきましょっか。
女の子ですから、あんまり人目に触れないように。
『影気功』
(ステルス用の気功を発動して、そっと彼女の脚と首に腕を回したのでした)
(【演出終了】)
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月24日
……。むー。
(頬を膨らませ)
むー! わっちも、わっちも強くなるもン。
てゆうかわっちだって頑張ったし。
――でも、良かった。…お疲れ。
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月24日
(そうして相手の頸に両手を回して、笑顔こそないものの楽しそうに)
えへへ。
こうしてるとなんか、安心する。
――ねえねえ、けどこれって何? やっぱ魔法? 聖さんの魔法? ねえねえ。
(人々の注目を浴びない事を不思議に思って、質問攻めにするのは直ぐ後の話)
(【演出終了】)
虚ヶ谷・ワチカ 2022年12月24日
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