私立MM学園

【個】cry out

十埼・竜 2022年11月26日
――――豊饒祭、一日目、日没近く。

まだまだ熱気のさめない、祭の喧騒と
扉を隔てた、内側。


#虚ヶ谷・ワチカ
#十埼・竜





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十埼・竜 2022年11月27日
……「護りたい」って、言ったろ。実験室で。

ぼくが「消えそう」だから。

ぼくが最悪、この薬に縋りかねないと思ったから、きみが致死量を調べる羽目になったんだろ。

じゃあ、全部ぼくの自業自得じゃねえかよ。 (無効票)
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
(笑って欲しかった)

(ただ其れだけだった。何も分からないままに、モールに修正パッチを当てて……そうして、知人が入院していると知って、其の部屋に向かって。其処で悲しそうに眠っている君を見て、ただ、思ったんだ)

(「どうしてこの人が、悲しい顔をしなければならないのか?」)

(「どうしてあの人が、こんな目にあわなければならないのか?」)

(何故だろう。今になっては、少し不思議だけれども。其の思いは強く強く、わっちの心を打った。わっちは悲しい顔が嫌だ。誰にだって笑っていて欲しい。毒使いが何を言うんだって思われそうだけど、そういう“悲しいを殺すために”わっちの毒はあるんだと、ずっと)
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
(其の後、モールで竜くんに声を掛けられた時。……何故だろうね。普通に笑っている筈の彼が、やっぱり悲しそうに見えたから)
(だからわっちは、彼に笑って貰いたかった)

(彼を苦しめるものはなんだろう)
(彼を悲しませるものはなんだろう)

(其れを、全部取り除きたかった。そうして、お礼を言われなくてもいい。ただ、笑って欲しいと。そう思ったンだ)
(今を楽しんで生きて欲しい。生きていて良かったと思って欲しい。……幸せだと、泣いて欲しい)

(なのに)
(なんで)
(きみはそんな顔をしているんだろう)
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
――うン。
……うン。
(二度頷く。護りたいと。……え、)
(わっちは思わず、身を乗り出していた)

…竜、くん…? ちがう、……自業自得なんかじゃない!
ちがうの、わっちが、わっちが間違ったの! わっち、竜くんの事ちっとも知らないのに、なのにこんなもの作って、だから、竜くんの所為じゃない!

致死量は、違う、…そうじゃない、…もしもの話だよ! 竜くん、其の時にアドバイスくれたでしょ、渡す量はきみがコントロールするんだって! あの時のわっちは、……兎に角、夢中で……だからそんな簡単な事にも気付いてなかった。
……違うの。悪いのは、わっちなの。竜くんがどうして苦しんでいるのかも、何に苦しんでいるのかも、わっちは、きっとまだ判ってない。なのに、こんな…… (無効票)
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十埼・竜 2022年11月27日
判ってんだよ聞こえてんだよ
……わかってる、きみが、ほんとに、善意だってことは、

(小瓶に手を伸ばす。からん、あまりに軽い音がした。)
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十埼・竜 2022年11月27日
……(その蓋を開けられないまま。)

知らない、解ってない、きみは。
ぼくがこれ飲んだら、どうなると思ってる? (無効票)
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
………。
(何も言えなかった。「善意だから」「良かれと思って」で済まされる話でない事を、今更のように思い知らされる。善意だったら何をしても許されるのか? そんな訳ない。そんな訳ないのに、……わっちは作ってしまった。そして、其の過程で彼に「一番見られてはいけないところ」を見られたのだ。)
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
――……。
(答えなくてはならない。其れは、薬を渡した責任だ)
…、少なくとも…物理的な音は、3分間何にも聞こえなくなって。
………。楽に、なると思ってる。
(言わなくてはならなかった。そんな訳ないと判っていても) (無効票)
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十埼・竜 2022年11月27日
………………。
(小瓶の中身を見つめて。)
(長く、息を吐いた。)
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十埼・竜 2022年11月27日
じゃあ、そうなるんだろうな。
ぼくの肉体は普通に薬効くし。

きみの薬は多分、ちゃんとぼくに作用する。
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十埼・竜 2022年11月27日
ただ。
………………だから、ぼくは、この薬を飲む勇気を持てない。 (無効票)
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
(謝罪の言葉を、呑み込んだ)
(意味のないものだと判っているから)
(泣いた後というのは妙に頭がはっきりしているものだな、と片隅で思う)

…竜くンの所為じゃない。ほんとうだよ。
竜くンは駄目じゃない。でも、悲しそうだと思う。いつも悲しそうに見える。
だからきっと、わっちは「消えそう」だって思って、……だから、其の薬を作った。わっちには何も出来ない。薬を、毒を作るしか。

君に笑顔をあげる事も、君を笑顔にさせる事も、出来ない。
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
……「どうして」……って、訊いても良い? (無効票)
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十埼・竜 2022年11月27日
(もう一度、長いため息を吐いて、小瓶を机の上に置く。)

(きみに向き直って)

(――――むぎゅ、と、涙にぬれた頬を両手で挟んで、仰向かせた。)
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十埼・竜 2022年11月27日
それだいぶ騙されてるぜ。(顔を覗き込んで)
ぼくは結構図太い方だし、なんとなーく儚げーな雰囲気出してるのだってわざとだ。
他の子に訊いてみなよ、ぼくの評判。大抵「態度が悪い」って答えてくれるから。
(……自分で言っててちょっと情けないなこれ……!)
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十埼・竜 2022年11月27日
(そのまま、涙を手で拭ってやる)
ぼくはね。
これだけ音に苦しんでいても、それを遠ざけるのが怖くてたまらないんだよ。

……ねぇ。この間のオーバードーズ、動けなくなって、見えなくなっても。
最後まで声は聴こえてたと思わない?

声は最期まで聴こえてるものだ。ぼくはそれを知ってる。
音を失うのは、ぼくにとって、すごく“死”に近しい。
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十埼・竜 2022年11月27日
……それにさ。
音を繋ぐのがぼくの希望で、在り方だ。
…………単純に、さみしいんだよ。何も聴こえない、ってのはさ。 (無効票)
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
(嫌われたかな)
(もう顔も見たくないって、言われるかな)
(不思議と心は凪いでいた。けど、瞳が潤むのは抑えられない。溜息がわっちの心に突き刺さり、わっちはまるで判決を待つ囚人のようで、)

!?

(むぎゅ、と頬を挟まれた。思わず涙も引っ込んで、びっくりして目を白黒させる)
む、むむ!? むむー!?
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
(群青の瞳を見上げ、…ぱちくり、と瞳を瞬かせて)
だ、騙され、てるのかな。
ええ、わ、わざと…?
(衝撃の事実に寧ろ言葉が出て来ない。つまり、わっちは演技に騙されてたって事なんだろうか?)
……。
こ、今度、訊いてみる……? ええ、竜くンってそんなに態度悪いの?
(わっち、そういえば学園での竜くンを殆ど知らない気がする。…ああ、やっぱり、知らない事ばかりだなって。なんて馬鹿なんだろ、わっち。)
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
う、
(でも、涙を拭う君の指は、……)
――……。

…そういえば、
……服用量に対して、聴覚の維持が長かったような…
(聴覚を殺す薬だ。寧ろ真っ先に「死んで」いてもおかしくないのに)

……。
……そっか。(笑った。縁起でもなんでもなく、本当の笑みを)
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
やっぱり、わっちって毒しか作れないンだなあって……思っちゃった。
はは、笑いごとじゃないのにな。

……でも、竜くンのそういうとこ、かっこいいと思う。ホントに。
……其の“毒”、要らないなら突き返してくれていいよ。 (無効票)
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十埼・竜 2022年11月27日
そーだよ。この演技には自信あんだぜ、何せ3年もこの芸風でやってる。
付き合い長いひとからはもう見抜かれまくってるけどねー、それこそうちの寮のみんなとか聖とか……
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十埼・竜 2022年11月27日
(…………やっと、きみの“波”が軽くなった気がした)

(声の届く相手に、目の前のひとに、楽しんで笑ってて欲しいって)
(願わないラジオパーソナリティはいないんだよ。)
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十埼・竜 2022年11月27日
……子供っぽい理由だったろ。(手を離して、人差し指を唇に当てた。内緒……ってほどの秘密じゃないけどさ。)
どう、弱みを握った気分は。

(もう一度、小瓶を手に取った。蓋はやっぱり開けないけど、そのままポケットに突っ込む)いーや、貰うね。
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十埼・竜 2022年11月27日
(きみがまだ知らない、ぼくの呪いの下で)
(これは案外、決定打になるかもしれないから。)
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十埼・竜 2022年11月27日
入学数ヶ月で音を上げるんじゃあないよ。理想を叶えるために、この学校にいるんでしょうが、きみ。

……かっこいいって思ってくれるんならさ。
きみはぼくを護らなくていいって、安心もして欲しいんだけど。 (無効票)
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
見抜かれまくってるなら芸風とは言わないと思うんですけど……いや、まあ、わっちみたいに騙されてる奴いるけどさ…
(頬を挟まれながらむもむも喋る)
竜くンの寮の人は知らないけど…――聖さン? …ふうン……今度聞いてみようかな。
(聖さんなら、すんなりと答えてくれそうだしな…)
(そう考える心からは、悲壮なんてとっくにすっ飛んでいた。毒使いとしては三流だ、なんて心の読みやすい女の子なんだろ!)
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
そんな事ない。そう在りたいって思って、「在る」ンだろ?
だったらわっちは其れを子どもっぽいなんて笑わないよ。
――弱みを握られたのは、こっちも同じですし…!
(倒れた事もそうだし、今回泣きじゃくった事もそうだし!)

え、え!? 返してくれないの!? 何で!?
……。(思案)ひ、人に飲ませちゃ……駄目だよ…?
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
うー。だって、見栄貼ってカッコイー名前までつけといてこのザマだもん。わっちに本当に、誰かを助ける薬を作れる日って来るのかなって…
(手が離れていく。わっちよりは冷たくても、其処に温度があったのだと頬の冷たさが教えてくれる。ほんの少し惜しいけど、我儘は言えない)

……。
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
其れは嫌です!
(にこやかに)

わっちは、竜くンを護るよ。……竜くンだけじゃないよ? 他の子もそう、みんなそう、聖さンだって、わっちは護るの!
だって、大事だもん! 悲しい顔させたくないから! (無効票)
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十埼・竜 2022年11月27日
いいの、クラスの一般生徒さんとかモールの一般市民のみなさんには全然ウケてるから。
群集心理を掴んでこそのラジオだろ?
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十埼・竜 2022年11月27日
えっ、返して欲しいのコレ。
えっ、ぼく以外が飲んだらマズいのコレ。
(使い道に「他人に飲ます」が入っていた顔をした!)
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十埼・竜 2022年11月27日
……。

(いやです笑顔のおでこを指先ではじく、その顔は限りなくチベットスナギツネに近く)
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十埼・竜 2022年11月27日
おんなじことをぼくが考えてないと思うなよ。

きみを含めて、悲しい顔をしない手段を。
他の皆がきみを見て、悲しい顔をしない手段を。
そうでなきゃ本末転倒だろ。 (無効票)
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
うわあ、悪い人だ。
一般生徒さんとか一般市民の人に竜くンはこうなんだよ~って言っても、信じて貰えないんだろうな……おそろし。
(群集心理とは恐ろしいものなのである。身震いする真似)
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
いや、だって毒だし…結局失敗作みたいなものだし…
効果は同じだよ? 誰が飲んでも同じになるけれども…… …悪用しちゃ駄目だよ?
(ちら、と伺う。)
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
えへへ、いたァ!?
(おでこを弾かれた。両手で押さえ、ひどい! と抗議の声を上げる)

……え?
(一瞬)
.  、、、、、、、、、、、、、、
(「この人は何を言っているんだ?」という顔をした)
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
――あ、
(そして何かに気付いたかのようにはた、として)

え、あ、そ、そう、だね。
…そうやってお互いに思えるなら、安心だね!
……わっちばっかり思ってたら、駄目だよね。

…あ。
そういやラジオ。ラジオは大丈夫なの? DJさん。 (無効票)
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十埼・竜 2022年11月27日
トリカブトだって強心剤だろ。毒と薬の境目なんて、使い方次第じゃないか。
あ、よかった。……悪用なんてそんなー。
(いつものたいへんにこやかな笑顔で)
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十埼・竜 2022年11月27日
……?

(きょとんとした顔に、首を傾げた)
(ぼく、今そんなに変な事言ったっけ?)
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十埼・竜 2022年11月27日
……まあ、言いたいことはだいたいそんなとこ。

あー(再度時計を見た。……結構話し込んだから、そろそろ放送を再開するタイミングだ)
……なんならそこで聴いてく? (無効票)
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
んぐっ、そうだけれども…! 何事も容量用法を護って頂かないとですね…! わっちの今回のやらかしのように大変な事が!起こる!訳で!
(まあ恥ずかしいのも記憶を消してしまいたいのもわっちな訳ですが)
……。
(爽やかな笑顔だ…騙されてはいけないけれども、まあ、信頼する事も大事だよな…)
……ン。じゃあ、竜くンに改めて、あげます。わっちのSE……ああいや、もうバカの塊で良い。バカの塊で。
(Sound Executionうんたら、なんてかっこいい名前は最早似合わない)
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
(同じく小首をかしげて、笑顔を浮かべる)
(判ってるの)
(「身を削らなければ幸せを得られない」なんて事が、一般的でない事くらいは)
(だから、まだ、言わない。言えない。)

うン。……えへへ、ごめンね! なンかいっつもわっち、最後には竜くンに励ましてもらってるや。

――! 良いの!? 聞く! 頑張って静かにしてるよ!
(瞳をきらきらさせて) (無効票)
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十埼・竜 2022年11月27日
SEbe2-Qっつったじゃん。……不思議な型番だよねぇ、どういう意味だろ。(きみの作る薬品の通番なのかも知れないけど)
わかった、きみがそうしたいんならきみのやらかしをこの薬の名として永く刻もうじゃないか。不祥事の記念碑みたいだね。
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十埼・竜 2022年11月27日
いいんだよ。ひとを励ますのもラジオだろ?

(――――きみが素直に誘導に乗ってくれるタチでよかったな、と)
(思うぼくは、やっぱり、狡いんだろう。)
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十埼・竜 2022年11月27日
よし。
……あ、そこのスイッチレバー上に上げたら、目の前のマイク入るから。暇だったら喋ってよ。
(なんて、さらっときみの目の前の機材を指さして)

(指をぱっと広げる)(指を折っていく)
(よん、さん、にー)

(――――いち)
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十埼・竜 2022年11月27日
《お待たせしました! 放送室からお送りしています、Radio-DINOです!》
《豊饒祭一日目もとうとう日没を迎え、ここからは夜のイベント!》

《まずは――――》 (■)
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
やめて。やめて。いわないで。(ふるふると頭を振る。もうなんか張り切って名付けた自分が恥ずかしくて聞きとうないのじゃ)まあ、わっちの造語っていうか…わっち独自の型番だからな。まあなんというか、「お静かに」って意味だよ。(サクッとまとめると)

ううう…! やらかしの記念碑なんて建てたくなかった…!
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
…うン。竜くンはやっぱり、すっごいDJさんだ。
(笑う。君は狡いだなんて欠片も思わずに笑うよ。狡いと優しいだって、毒と薬に似てる。要は使いどころって訳だろ)

え、え!? しゃべ!?
(慌てている間に指がカウントを刻む。慌てて口を噤み、どきどきとカウントダウンを見て――)
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年11月27日
(其の瞬間、Radio-DINOとなった君の横顔を、わっちは一生忘れないだろう) (■)
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