私立MM学園

【個】心の奥底に在るもの

竜城・陸 2022年11月26日
――いつか、この心の深くに手が届いたなら。
そんなような話をした日からもう随分と時が経って、二度目の豊饒祭。

去年は実行委員として仕事を共にした一日目の夕刻。
今年は――

書き込み可能:
#レイ・シャルダン
#竜城・陸





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竜城・陸 2022年11月27日
――……うん。
君のことを、大切な後輩だと思ってる。
繋いだ縁がなくなることを望んでもいないし、望むのなら助けになってあげたいし、支えになってあげたいとも思う。

…………でも。
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竜城・陸 2022年11月27日
ごめんね。
俺の気持ちは、君の想いと同じにはならなかったし。
これからも、そうなることはない。

――――、
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竜城・陸 2022年11月27日
……好きなひとが、いるんだ。

そのひとが、俺のことを好きになってくれるのかは、わからないけど。
もしかしたら一生、追いかけ続けることになるかもしれないけど。

でも、それでいいと思った。
そういう想いが、もう、ここにあるから。 (無効票)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
あぁ―――。

(そらに煌めく花火の色が急に色あせていく)

(絶え間なく続いていた音が消こえなくなっていく)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
(――ずっと不安だった。)

(彼と過ごした日々、ボクは貴方と上手く話せたのだろうか。)

(彼は今どう思った?怒った?傷つけた?何もわからなかった。)

(彼と少しでも近づきたくて話しかけているのに)

(より距離が出来ていく感覚。)

(それでも、彼の優しさに喜び、悲しみ、一喜一憂の日々を紡いだ)

(とても遅い遠い道のりだったとしても想いはいつかは届くと…。)

(そう――夢を見ていた。)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
(――なんとなくわかっていた。)

(躍りに誘われたのはボクでは無かったし)

(―遠い異国の星空に照らされた2人を見てしまった。)

(違う違うと言い聞かせても、結末は変わらない)

(不安は募のる一方)

(だから聞いた事もあった。)

(貴方との距離は近づいていますか?なんて。)

(うん、と答えてくれた貴方は、何処か思いつめた顔をしていた。)

(だからわかっていたんだ。)

(でも…。)

(でも…。)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
それでも…。

―それでもボクは、貴方の隣が良かった。
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
(ぽつり呟いた、それが最後の抵抗とばかり)

(そして1つ大きな深呼吸)

そっか…。

(貴方も恋する事が出来たんだね…。) (無効票)
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竜城・陸 2022年11月27日
うん。
…………、知っているよ。

(そう願ってくれたことを、受け止めて)

ごめんね。

(それを叶えられなかった自分であることを、受け止める)
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竜城・陸 2022年11月27日
……随分と待たせた末に、これだもの。

もっと、言いたいことがあれば言ってもいいんだよ。 (無効票)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
言いたい事。

(何だろう…。)

(去年は、すらすらとよく言葉が出てきたもんで。)

(きっと、浮かれていたんだろうな…。)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
(本当に言わないといけない事はわかっている。ボクがそう誓ったから。)

(『おめでとう』と、貴方の恋がかないます様にと。愛した貴方が幸せである様にと。)

(でも…。)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
(いざと言うとき中々口には出せないもんなんだね――。)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
(ふっ…と自嘲気味にそう笑った。)

1つだけ聞いていいですか? (無効票)
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竜城・陸 2022年11月27日
……ん、勿論。

ひとつなんて言わず幾らでもどうぞ?

(なんて、つとめていつも通り振る舞おうと、声音だけはそう取り繕って) (無効票)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
どうして『一生追い続ける』そこまで言えるくらい人を好きになれたの?

その人の何が貴方をそうさせたの? (無効票)
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竜城・陸 2022年11月27日
さあ、……どうなんだろうな。
俺にもよくはわからないんだよ、正直なところ。

でも、そうだね――敢えて、言葉にしようと思うなら。
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竜城・陸 2022年11月27日
……届かないかもしれないってわかっても追いかけたい。
振り向いて欲しいとも思うのに、でも、ずっと追いかけてもいたい。

そうやって――彼女のことを想っている時間、彼女のことを求めている時間。
そういうものの全部が、俺にとっての恋なんだなって、思ったから。
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竜城・陸 2022年11月27日
どこにいても、何をしていても。
どんな一瞬も、彼女を想うことに繋がってるな、って。
思わされてしまったから。

ああ、これが、恋に落ちるってことなんだなって、そう思ったんだ。 (無効票)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
(聞いてて恥ずかしくなるくらい、それは恋だった。)
(ボクが抱いた物とはきっかけも、理由も、在り方も違う、彼だけの恋)
(でも、なんて素敵な恋なんでしょう…。)

――恋って素敵でしたでしょう?

陸さん…。
おめでとう…。
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
そしてありがとう。
ボクの想いは届かなかったけど
それでもやっぱり、貴方を好きになって良かったよ。

(きっと最後の)――大好き。 (無効票)
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竜城・陸 2022年11月27日
振り回されてばかりだよ、こういう気持ちには。
お陰で、いつになったって彼女の前じゃ格好つけられないし。

でも、そういう時間すらいとおしいと思えるのが恋というものなんだろうね。
世界の色が、もっと鮮やかに見える。
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竜城・陸 2022年11月27日
だから、まあ、振り回されてばかりだけど。
そういうところは、やっぱり、素敵なものって言っていいんだろうなって思うよ。

……ありがとう、と言うべきなのはこちらの方だ。
こんな俺を好きになってくれて、そのことは本当にとても嬉しかった。
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竜城・陸 2022年11月27日
(鳴りやまない花火の音、)
(空を彩る色彩)

(眩しげに見遣って、)

……うん。

(同じ言葉を返せないけれど)
(ただ、静かに頷いて、受け入れた) (無効票)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
(嗚呼…ほんの少し前まで想像も出来なかった)
(陸さんの口から恋が語られている。)

(でも、その想いの先に居るのはボクじゃない。)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
(相変わらずボクが見る花火は色あせていて、)

(自然と下がりそうになる視線を、何とかつなぎとめている。)

(いつしか、花火は上がらなくなっていた。)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
(終わっちゃったな。) (無効票)
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竜城・陸 2022年11月27日
(最後の花火が、夜空に余韻を残して消えていく)

(それを、確かに見届けてから――)
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竜城・陸 2022年11月27日
戻ろうか?

(彼女の方に視線を向けられなくて、)

(言葉だけで、問いかけた) (無効票)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
そう……ですね。

帰りましょうか…。
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
(だけど――)
(ベンチに縛りつけられた様に足が、手が、体が、ピクリとも動いてはくれなかった。)

(あっ…。駄目だ…。)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
(駄目だ……。)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
ごめんなさい陸さん。
ボク、もう少しだけ…ここに居る事にしました。
(お願い、もう少しだけ頑張って。)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
買ったたこ焼きも、焼きそばもちゃんと食べてあげなきゃ…。
(あと少しだけだから…)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
だから先に行ってください。
(どうか泣かないで) (▼)
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竜城・陸 2022年11月27日
――、
(声音だけでも)(十分に、わかった)

(向けた想いが、釣り合っていなかったとはいえ)
(ほんのわずかな声音の違いだけで、彼女がどんな気持ちなのか、察せるくらいには)
(同じ時間を過ごしてきたのは、事実だから)
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竜城・陸 2022年11月27日
(けれど、)

(だからこそ――)
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竜城・陸 2022年11月27日
……、わかったよ。
次のシフトまで時間があるはずから、ゆっくり休んでいくといい。

(手を伸ばすことはしなかった)(寄り添うこともない)

(ただ、いつも通りを装って)
(それだけを告げて、背を向けた)
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竜城・陸 2022年11月27日
(だって、たった今断ち切ったのは自分なのだから)

(もう、自分には)

(彼女にそうしてあげられる資格は、ない)
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竜城・陸 2022年11月27日
(遠ざかる足音は、ゆっくりで、不規則で)

(緩んで、止まっては、思い出したように響いて)
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竜城・陸 2022年11月27日
(――それでも)

(振り返ることだけは、しなかった) (▼)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
(――ありがとう。)

(彼を見送る、視界に映った景色が歪む…。)

(彼が歩を進める度に美しかった日々が思い出になって行く。)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
……。

(1筋…2筋…頬を伝う涙が溢れて止まらなくなり)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
う…うぅぅ……うぁぁぁあああああああああああああ!!!!
(彼が視界から居なくなると、肩を震わせ、声をあげて泣いた。)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
(嫌だ―)

(嫌だ――)

(嫌だぁ―――!!!)

(行かないで…、ボクの隣にいてよ…。)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
(彼女の悲痛な懇願は、もう誰にも届かない。)

(泣いて、泣いて、泣いて)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
(こんなに胸が苦しくても、痛みで自分を失いそうでも。)

(でも…それでも)
(貴方に言った言葉は決して嘘じゃない。)
(おめでとうの気持ちも、ありがとうの気持ちも)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
(恋に落ちたあの瞬間を、想いを伝えたその勇気を、)

(貴方がくれた優しさも、涙をぬぐったその手の感触も)

(彼を想った一年間の日々を、想いが届かなかった今日と言う日を)

(―決してボクは忘れないでしょう。)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
(コトッ―。ポケットの中から零れ落ちた。)

(この豊饒祭で作った銀細工の腕輪、彼へ渡そうと思って居たプレゼント。)
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レイ・シャルダン 2022年11月27日
――渡せなくなっちゃったね。

(そっと拾い上げ、大切なこの想いと一緒にポケットの中へと閉まったのでした。)
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