【個】賑わう祭りの片隅で
緋野・氷織 2022年11月25日
◆
なんとなくその輪に入れないまま、ぼんやりと行き交う人を眺めている。
これはそんな、一日目の昼前の出来事。
◆場所
私立MM学園・豊饒祭会場
>出店通り
◆書き込み可能
#梶野・龍夜
#緋野・氷織
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緋野・氷織 2022年11月26日
――そっか。
(どこか、困ったようにも見えたかもしれないし)
(申し訳なさそうにも見えたかもしれない)
緋野・氷織 2022年11月26日
……べつに、大したことじゃないんだ。
ただ、うん、
…………
緋野・氷織 2022年11月26日
(婉曲的には、なんと言ったら伝わるやらわからなくて、)
……ふられちゃった。
(結局、そんな言い方になって)
あ、いや、ふられた、っていうと変かな。
ちゃんと伝えたわけとかじゃ、なかったし。
(無効票)
梶野・龍夜 2022年11月26日
─────ふられ、た。
梶野・龍夜 2022年11月26日
…………
梶野・龍夜 2022年11月26日
えっ!?ふられ────
(それ以上言ってはいけないと口を慌てて塞いで)
梶野・龍夜 2022年11月26日
そ、そっか…………それは……………うん………………
梶野・龍夜 2022年11月26日
な、なんかごめん……気楽に聞いちゃって………
(いや気楽ってわけでもなかったんだけど…………)
(無効票)
緋野・氷織 2022年11月26日
いい、謝ることじゃない。
言わない選択肢もあったんだし。
(こういうのも、友達に対する甘えかな――なんて、そんな風にちらっと自嘲の気持ちが浮いて)
……うん、だから、気にしなくていい。
(無効票)
梶野・龍夜 2022年11月26日
いや…………それでもやっぱりさ……………
梶野・龍夜 2022年11月26日
でも……そっか。氷織も、そういうことがあったんだ。
全然気づかなかったな……俺………
梶野・龍夜 2022年11月26日
ていうか……氷織でダメって厳しいな………?
俺が言うのもなんだけど、そうなる気が全然しないんだけど…………
(無効票)
緋野・氷織 2022年11月26日
はっ???
緋野・氷織 2022年11月26日
え、……いや、…………そんなことないだろ。
僕はほら、デカいし、運動くらいしか取り柄がないし、性格だっていいわけじゃないし……
(無効票)
梶野・龍夜 2022年11月26日
デカい?(そう?)
梶野・龍夜 2022年11月26日
性格だって別に……悪いわけでもないじゃん。むしろいいと俺は思うけど。
(じゃなきゃこうやって話を聞こうとはしないし、ミナと遊ばせないし)
梶野・龍夜 2022年11月26日
運動────は、純粋にすごくない?
俺、運動出来る女子ってすごいと思うけど。だって、こういうのもなんだけど……結構不利だったりするじゃん。色々。
あと……その、この前のも見てたんだけどさ。
梶野・龍夜 2022年11月26日
氷織、すごい強くて、かっこよかった。
あんな風に戦えるなんて知らなかったから、めちゃくちゃビックリしたよ。俺。
(無効票)
緋野・氷織 2022年11月26日
でかいだろ。
梶野と大体目線が同じくらいの女子なんてそんなにいないぞ。
…………いやそりゃ悪いわけでもない……とは思うけど、こう、“女子”って感じじゃないというか……
緋野・氷織 2022年11月26日
…………、
緋野・氷織 2022年11月26日
――――、
緋野・氷織 2022年11月26日
……なんだ、慰めてくれてるのか?
ごめん、気を遣わせて。大丈夫だよ――
…………ん? て、いうか、
緋野・氷織 2022年11月26日
あ、戦いってもしかしてえーと、
……こないだの? 一之瀬との?
(無効票)
梶野・龍夜 2022年11月26日
そう?俺はちょうどいいけど………
(そういう話ではないのだが、親しみやすいという話だろう)
それに、女子だって色んなことしてたっていいと思うし………
(女の子は女の子だから。氷織だってそう)
梶野・龍夜 2022年11月26日
………知っての通り、俺そんな器用じゃないから。思ったままだよ、本当に。
そうそう。
追いつくのがやっとの肉弾戦だった。氷織、すごく痛そうだったけど平気だったの?あの後さ。
(無効票)
緋野・氷織 2022年11月26日
…………。
(たぶん、それは、本当で)
(きっと、慰めてるとか、気を遣ってるとか、そういうのじゃなくて)
(なんていうのは、顔を見ていたらわかるから)
緋野・氷織 2022年11月26日
(これは、自分の問題)
(伝えもしなかったくせに)
(食い下がることだってしなかったくせに)
(諦めの悪いことしか取り柄がない自分が、最初っから諦めていたくせに)
(“自分は女の子として足りないから”なんて、)
(――自分のせいじゃないって、言い訳をしたいだけ)
緋野・氷織 2022年11月26日
……ごめん。今のはなし。
そうだな、うん、自分を足りないって思うのは、悪い癖だ。
足りないから届かないって、言い訳するのも。
緋野・氷織 2022年11月26日
……ありがと。
それから、あれは大丈夫。死んでさえいなければ、陽のあるうちなら10分で治るんだ。
(無効票)
梶野・龍夜 2022年11月26日
むしろ俺の方が色々足りてないっていうか…………
(締りの悪いことを呟いて)
梶野・龍夜 2022年11月26日
お礼を言われるほどじゃないと思うけど……どういたしまして。
梶野・龍夜 2022年11月26日
────マジかあ……すごいなそれ。不死身みたいなもんじゃん……
じゃああの後も、意外とすぐ治ったの?
結構な怪我だった気がするけど…………
(無効票)
緋野・氷織 2022年11月26日
??
……足りてないって、何が?
(なんて、呟かれた言葉に首を傾げて)
緋野・氷織 2022年11月26日
いや、死んだら死ぬと思うよ。
あと……こう、治せる度合いにも限度があるというか。
すごい重傷、とかは治らないと思う。
ほら、あれは結構な怪我といっても人間同士の戦いの範疇だったし……。
(無効票)
梶野・龍夜 2022年11月26日
あ、いや……まあ、氷織ほど戦えないっていうか……そんな感じのやつ。
梶野・龍夜 2022年11月26日
いやでも痛いものは痛いじゃん…………
まあ、治るからって無茶されても困るけど…………
(死ぬ時は死ぬなら、本人なりにそこまではしないだろうと少し安心して)
梶野・龍夜 2022年11月26日
(と、そんな折)
“な~~~ご”
(フランクフルトを食べ切って、まだ物足りなさそうな目でこちらを見る声がした)
(無効票)
緋野・氷織 2022年11月26日
すごく戦えるかって言われると、私だって自信がないけどな。
……でも、そうしなきゃいけないって思ってるから、少しずつ強くなれたらと思ってる。
緋野・氷織 2022年11月26日
それに、――。
……ごめん、なんでもない――――
緋野・氷織 2022年11月26日
あっ。
(鳴き声に気付いて、そちらを見て)……まだお腹空いてそうだな。
……梶野、どこか回ってきた?
(無効票)
梶野・龍夜 2022年11月26日
(それに?)
梶野・龍夜 2022年11月26日
いや全然。これから回ろうかなってとこでミナが…………この通りで。
(無効票)
緋野・氷織 2022年11月26日
(ううん、と首を振って)
緋野・氷織 2022年11月26日
……そっか。それならよかったら一緒に回らないか?
私も実は全然回ってなくてさ。一人だと、どうも気分が乗らないし……私を助けると思って。
(なんて、そんな風に言いつつ)
(本当は、話を聞いてもらったお礼に奢るよ、なんて言おうと思ったのだけど。多分、彼は気にしなくていいと言うと思うから)
(無効票)
梶野・龍夜 2022年11月26日
…………
梶野・龍夜 2022年11月26日
そっか!
それなら全然いいよ。むしろ大歓迎。
誰かと一緒のが楽しいし……ミナもすんごい期待してるみたいだから……
(っと。ミナを抱き上げて)
梶野・龍夜 2022年11月26日
氷織はどこか行きたいとこある?
俺……っていうかミナは食べ物ならなんでも─────
(。)
緋野・氷織 2022年11月26日
はは、ほんとだ。
(思わず、くすっと笑って)……じゃ、ついでにミナの気が済むまで付き合わせてもらうよ。
緋野・氷織 2022年11月26日
ん、私?
(立ち上がって、)
……そうだな、私もなんでもいいけど……気になってるのはクレープのお店かな。
白玉とか使った和風のやつがあるみたいなんだけど――
緋野・氷織 2022年11月26日
(なんて、話しながら)
(行こうか、と先に歩き出す)
(ありがとう、と、もう一度、小さな声で告げた言葉が、相手に聞こえたかどうかはわからないけど――)
(。)