【個】少年少女と鏡の大迷宮
霧雨・龍雅 2022年11月20日
それはある晴れた日の昼下がり。
何の気なしに校舎内を歩いていたあなたは、突如として現れた鏡の大迷宮に迷い込んでしまいました!
次の授業に遅れてしまう前に、この迷宮を脱出しましょう!
大丈夫、鏡の中に住まう不思議な動物たちが、あなたの力になってくれますよ!
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#霧雨・龍雅
#二瀬・詩織
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二瀬・詩織 2022年11月20日
(まるで、迷子になった幼子のようにそっと、貴方の手を取って。)
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二瀬・詩織 2022年11月20日
ええ……。龍雅君も、気を付けてね?
(そうか細く呟いて、貴方の後ろを歩きます。)
霧雨・龍雅 2022年11月20日
ん。
(貴女の手を握り返す手に、僅かに力を込めて)
任せておいて。
(空いている方の手を進行方向へと緩く差し出しながら、ゆっくりとその歩みを進めます)
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霧雨・龍雅 2022年11月20日
それにしても……
(そうして迷路を少し進んだ辺りで、ぽつりと言葉を漏らして)
鏡の中の不思議な生き物、なんて言ってたけど、どういう事だろう。
(まさか迷路の中で動物を放し飼いに? なんて考えが頭を過りましたが、その考えはすぐに否定されることになります)
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霧雨・龍雅 2022年11月20日
…………えっ。
(そんな間の抜けた声をあげて、足を止めて)
(あっけに取られる彼の視線の先には……一匹の鹿が居ました)
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霧雨・龍雅 2022年11月20日
(いえ、鹿だけではありません。翼の生えた猫、角の生えたウサギ。まるでファンタジーの世界に出てきそうな生物たちが、こちらを見ていたのです)
(そう、鏡の向こうから)
二瀬・詩織 2022年11月20日
ええ、私も気になってた。
あんな風に意味深に説明するくらいだから、ただ動物が出てくるだけじゃないとは思うんだ……けれど……
(と、言葉が途切れ途切れになったのは、こちらも視線の先に動物を認めたから。)
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二瀬・詩織 2022年11月20日
え……え、えーっ!?
(それは、想像力の向こうに住む動物たち。本や伝承の中にしか存在しないはずの幻獣。)
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二瀬・詩織 2022年11月20日
(そんな彼らが、鏡一枚隔てたすぐ先に映し出されていて。しかもこちらを振り返りながらある一定の方向へと歩き始めました。)
霧雨・龍雅 2022年11月20日
すごい……ホントに不思議生物だ。
(サングラスの奥で瞳をキラキラと輝かせ、童心に帰ったような声色でそんな呟きを零して)
あれが力になってくれるっていうのかな……
(そんな疑念を肯定するように、動物たちはついて来いと言わんばかりにこちらを振り返りながら歩き続けます)
……追いかけてみよっか?
二瀬・詩織 2022年11月20日
ね、ね、本当にすごい……っ
お話の中にしか見る事ができなかった子達が、こんなに近くに……。
(先程までのしょんぼりはどこへやら。今度は期待に胸膨らます幼子のように目を輝かせています。)
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二瀬・詩織 2022年11月20日
もちろん。きっと私達を案内してくれるわ。
それに……もし何かの罠でもっと迷っちゃったとしても。
何とかしてくれるんだよね?
(そう、貴方を見上げて微笑めば。)
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二瀬・詩織 2022年11月20日
おーい、待ってよ君たちーっ
(次の瞬間にはもう幻獣たちの方へ視線を向け直し、手を振らんばかりの勢いです。)
霧雨・龍雅 2022年11月20日
(ふと視線を後ろへ向ければ、そこには嬉しそうにはしゃぐ貴女の姿。それを見て安心したように肩の力を抜いて、表情を緩めて)
緑のクラスの技術なのかな。
でも、本当に生きてるみたいですごいよね。
(こくり、と同意の頷きを一つ返して)
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霧雨・龍雅 2022年11月20日
ん…………
(見上げる貴女の微笑みに。信頼の言葉に。少しだけ、ドキリと胸を高鳴らせて)
……そう。そうだね。
なんとかしてみるよ、絶対に。
(もう一度。今度は先ほどよりも力強く頷いて)
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霧雨・龍雅 2022年11月20日
それじゃ、置いてけぼりをくらう前に追いかけようか。
(幻獣たちへ興味津々な二瀬さんの様子を微笑ましく見て、そして動物たちを追いかけて)
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霧雨・龍雅 2022年11月20日
(二人が歩いたのは、とっくに教室を出ているはずの距離。けれどもまだまだ出口が見える気配は無くて、首を傾げたくなってきた頃合い)
…………わ……
(彼はまた、驚きの声をあげるのでした)
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霧雨・龍雅 2022年11月20日
(彼らがやって来た空間を囲む鏡には、涼やかな泉が映し出されていたのです。いえ、映し出されるだけではありません。草木が揺れる音、小鳥のさえずり。まるで現実であるかのように錯覚させる音が彼らを包み込みます)
……すごい。
(ぽつりと零す彼のすぐ傍の鏡から、ガサガサと音が鳴りました。そちらへと視線を向けてみると、先程まで先導していたはずの動物たちが、構ってほしそうにこちらを見ているのです)
二瀬・詩織 2022年11月20日
ええ、修学旅行の時みたいにVRみたいな技術なのか……。
それとも、この子達は本当に存在していて、豊饒祭に協力してくれてたりしてね。
ふふ……案外、本当の事は分からない方が夢があっていいかもね?
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二瀬・詩織 2022年11月20日
(力強く頷く貴方を横目に認めて、嬉しそうに目を細めて口元に笑みを浮かべます。)
(そしてしばらく、動物たちに導かれるがままに歩いて……)
ううん、迷ってる感じはしないけれど……随分歩いたね。
教室ってこんなに広かったっけ……。
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二瀬・詩織 2022年11月20日
……ど、どうなってるの?
(それはさしずめ、幻獣がいざなう神秘の森とでも言うべきでしょうか。鏡の世界に唐突に現れた光景に、思わず言葉を失います。)
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二瀬・詩織 2022年11月20日
………
(貴方の隣、音が鳴った方にしゃがみ込むと、鏡の先の動物たちに向かってそっと手を伸ばしてみます。)
霧雨・龍雅 2022年11月20日
……そうだね。
本当にこの鏡の向こうにあの動物たちがいたとしたら。
それって、とっても素敵なことかもしれない。
(あんな動物たちが実在するのだということも、鏡の向こうに世界があるのだということも。貴女の言う通り、それはとても夢のあることだと思いますものね)
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霧雨・龍雅 2022年11月20日
これも緑のクラスの……だとしても想像以上だよ。
……ひょっとしたら、本当に鏡の世界の中にいざなわれたのかもしれないね。
(冗談のつもりか、それとも本気なのか。半ば惚けたような声を零します)
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霧雨・龍雅 2022年11月20日
(そんな彼らのやり取りを見ていた動物たちは不思議そうに首を傾げて。そして二瀬さんが手を伸ばすのを見ると、まずは翼の生えた猫が近寄ってきました)
(ゴロゴロと喉を鳴らして、鏡の向こうから彼女の手に頭を擦りつけるような動きをします)
二瀬・詩織 2022年11月20日
ふふ、かわいーっ
いい子だねー……
(鏡越しに猫ちゃんの頭をなでなで。そしてじゃらすように人差し指を立てて宙を舞わせれば、猫ちゃんは翼をはためかせて指に跳びかかり、それを見た角うさぎたちも寄ってきます。)
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二瀬・詩織 2022年11月20日
……これが緑のクラスの企画の内でも、幻獣たちの気まぐれでも。
今こうして楽しめてるんだもの、感謝しなきゃね。
ほらほら、龍雅君も構ってあげて?
じゃなきゃ鏡の中に連れ去られちゃうかもよー?
(なんて。悪戯っぽく楽しそうに笑って貴方を見ます。)
霧雨・龍雅 2022年11月20日
へぇ……
(続々と集ってくる幻獣たちの姿を、そしてそれらと戯れる二瀬さんの姿を見て、彼は瞳を細めます)
……ふふ。
そうだね、すごく可愛い。
みんな二瀬の事を気に入ったみたいだね。
(微笑ましそうに、穏やかに言って)
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霧雨・龍雅 2022年11月20日
うん。すごく良いものが見れたし、感謝感謝だね。
(楽しそうに笑う彼でしたが、二瀬さんの言葉にきょと、と小首を傾げて)
や、俺は……
……大丈夫かな、怖がられないかな。
(なんて、遠慮がちに言いますが)
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霧雨・龍雅 2022年11月20日
(二瀬さんの隣でそっとしゃがみ込むと、恐る恐るといった様子で幻獣たちへ手を差し伸べます。ぴくりと警戒するような反応を見せる幻獣たちに、彼は少しばかり不安を感じますが)
……おぉ……
(彼の手の方へも角うさぎたちが近寄ってきました。角の先でちょんちょんと指に触れようとするような動き。彼と同じように警戒をしているのかもしれません。けれどもすぐにうさぎたちは、その頭を手に押し付けるような動きになるのでした)
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霧雨・龍雅 2022年11月20日
…………これは……
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霧雨・龍雅 2022年11月20日
……可愛いね。
二瀬・詩織 2022年11月20日
あはは、嫌われなかったみたいでほっとしたなあ。
角と尻尾があるから、仲間だと思ってくれたのかな?
(なんて、尻尾をひらひら揺らして猫ちゃんたちをじゃらし続けます。)
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二瀬・詩織 2022年11月20日
ふふ、だぁいじょうぶよ。奈良の鹿さんだってそうだったでしょ?
私の事を仲間だと思ってくれてるなら、きっと貴方の事もそう思ってるよ。
(まだ自信の無さそうな貴方を、困ったように見守ります。)
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二瀬・詩織 2022年11月20日
……ふふっ
そうだね、可愛いね……。
(貴方のその様子の方が可愛くて、思わず口に手を当てて笑いをこらえます。動物たちが不思議そうに見上げてきたりして。)
霧雨・龍雅 2022年11月20日
そっか……仲間だと……
(二瀬さんの言葉を肯定するかのように、彼の元へも幻獣たちが次々と集まってきます。それがなんだか嬉しくって、ついつい頬が緩んで)
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霧雨・龍雅 2022年11月20日
……うん?
どうかしたのかい、二瀬?
(口元に手を当てる貴女の様子に、動物たちと一緒に不思議そうに首を傾げるのでした)
二瀬・詩織 2022年11月20日
ふふ……もしそうなら、この身体になったのも、そう悪い事ばかりじゃないのかも。
(ハート形の尻尾の先端で、つんつんと鏡をつついては幻獣たちの気を引いてみます。)
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二瀬・詩織 2022年11月20日
……ううん。
龍雅君が動物たちに好かれて、良かったなぁって思って。
(本当の事を言うと傷つけてしまいそうですし、これも間違いなく本心。幻の動物たちと戯れる大きくて優しい貴方はまるで、物語の1頁のようで。)
霧雨・龍雅 2022年11月20日
……そうだね。
こうして動物たちに好かれるのも悪くない。
(幻獣たちの頭を撫でるように、そっと鏡をさすりながら)
ん……そっか。
好かれ具合なら二瀬も負けてないと思うけどね。
(なんて、どこか機嫌良さそうに言って)
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霧雨・龍雅 2022年11月20日
(そうしていると、幻獣たちは二人の元から離れて、またどこかへ誘うように鏡の中を移動しだします)
あっ……
(その様子に、名残惜しそうな声をあげる彼なのでした)
二瀬・詩織 2022年11月20日
あはは、そうかな?
それなら、2人とも好かれて良かったね、という事で。
(貴方の言葉に頷く様子は、どこか満足そうです。)
でも……ふふ。
いつか図書室で話したような子達に、本当に一緒に会えるなんてね。
今日は一緒に来れて良かったな。ありがとう、龍雅君。
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二瀬・詩織 2022年11月21日
って、あら……そろそろゴールなのかな?
もっと一緒に居たいけれど……置いて行かれちゃう方が寂しいものね。
(そう言うと立ち上がって、貴方に手を差し伸べます。)
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二瀬・詩織 2022年11月21日
行こっか、龍雅君。
大丈夫。寂しくないように、また会えるように、祈りを込めるから……。
(演出継続)
二瀬・詩織 2022年11月21日
(そう言うと静かに歌い始めます。感謝と、再会を誓う歌を……。)
霧雨・龍雅 2022年11月21日
ん。
お礼を言うのはこっちだよ。
……ありがとう、二瀬。今年もまたこうして、一緒に楽しんでくれて。
(どこか気恥ずかし気にそう言って)
(無効票)
霧雨・龍雅 2022年11月21日
(差し伸べる貴女の手に、彼も手を伸ばし返して)
……そうだね。行こう。
きっとまた……会えるよね。あの子達に。
(無効票)
霧雨・龍雅 2022年11月21日
(貴女の優しい歌声に、身も心も委ねながら。鏡の迷宮を後にするのでした)
(演出継続)
霧雨・龍雅 2022年11月21日
(きっと)
(きっとまた、会えますとも)
(素敵な幻獣たちに。素敵なひと時に)
霧雨・龍雅 2022年11月21日
【〆】