私立MM学園

【個】極夜昏天

大門・錦 2021年8月23日
『お話したいことがありますので、少々お時間いただきたく存じますわ。卍奪、致しましょう?』

ある日、極夜番長、林・蓮花の元に届けられたのは、要約するとそんな内容の長ったらしい招待状。
話したいこと、と卍奪が同じ書面に並ぶ異様な其れは、会合場所として旧校舎グラウンドを指定し……

・参加可能
#林・蓮花
#大門・錦




演出継続
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大門・錦 2021年8月23日
(旧校舎の裏手、それなりに手入れこそされているものの、端の方にはいくらか草が生い茂る簡素な設備。基本的には第一グラウンドの方が使用されるため、ここに足を踏み入れる者は滅多に居ない)
「…………そろそろでしょうか」

(もちろん、例外はある。旧校舎が黒のクラスの管轄である以上、このグラウンドもまた黒のクラスの管轄。そのど真ん中で白木組みの椅子に腰掛け、水筒のコップからお茶を飲んでいるのは、黒のクラス所属、大門・錦。その目的はといえば。)
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林・蓮花 2021年8月23日
(旧校舎裏の小さな昇降口からこれまた小さな少女が出てくる。 さほど急がず、さりとて遅くもない歩調で近付いてくる彼女は、制服の上に雨合羽、そしていつものように傘を片手に持っている)

やー、ごめんごめん、遅くなったかな?
(……なんで椅子があるんだろう。 わざわざ持ってきたのかな)
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大門・錦 2021年8月23日
(水筒のコップの紅茶を乾し、きゅるる、と瓶に戻してから鞄に仕舞い)

いいえ、時間通りですわ。
来てくださってありがとうございます、林さん……いえ、極夜番長。

(ゆっくりと立ち上がり、一礼。それに合わせてさらりと溢れた髪を軽く背に流し)

申し訳ありませんわ、急なお話で。
きちんとお伺いを立てるのが筋というものでしょうが、少々差し迫った事態でして。
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林・蓮花 2021年8月23日
ううん、別に構わないよ。 一応クラス委員長みたいなものだし。(手をひらひらして答え)
手紙なりなんなり出してるなら十分順序だってるとは思うよ?
(差し迫った、というには随分と長い手紙だった気がするけど)

それで、どうしたの?
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大門・錦 2021年8月23日
(す、と顎先に左の人差し指を添え、困ったように)

えぇ。つい先日、新宿駅にパラドクストレインが出現した事はご存知でしょうが……そこで疑問がありまして。
私は失ったものを取り戻したい。その為には戦いに赴かなければならない。
けれど、ご覧の通りの手弱女ですもの。戦ったことなどありませんわ。
身に宿った異能の把握も十分でなし……そこで、です。

ちょっと、手合わせお願いいたしますわ。(まるで、ダンスを誘うように右の掌を蓮花へ差し出して)
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林・蓮花 2021年8月23日
うん、私も一度だけ行ってみたところだよ。
あー……私と同じだね。 私も最初は全然だったよ。
(とは言うものの、自分の中での感覚(主観)では既に数ヶ月この学園に居る)

おっけー、それは全然構わないよ。
(右手をぽふんと乗せてお手をした)
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大門・錦 2021年8月23日
ありがとうございますわ。(きゅ、と両の手で蓮花の手を握り、数秒置いてから放し。)

ふふふ。せっかくですから、このクラスの頂きを見たいと思いましたの。
(そして、背を向けてグラウンドの中心付近から端の方へと歩み寄り)

蒼海番長……竜城さんの出鱈目さは軽くですが見せていただきました。
手合わせ、とは言いましたが。彼に匹敵する何かが貴方にあるのかも。

(錦の体から、すみれ色の魔力が吹き上がる。それと同時に、体のあちこちから浮かび上がったのは、地球上のどの言語にも属さない言葉で綴られた文様。)

是非、見せてくださいまし。(そう言って、錦は微笑んだ)
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林・蓮花 2021年8月23日
いいえー、それも番長の役目ではあるだろうから。

他の番長に比べたら弱いだろうけど、ね。
陸さんみたいな基準で考えられると、厳しいなあ……。
(苦笑しながら一歩二歩下がり、眼鏡を外してハードケースに収める) (無効票)
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林・蓮花 2021年8月23日
(すっと目が据わり眉根が寄る。 別にスイッチを切り替えた、とかそんなのじゃない。 ただ眼鏡を外したせいで視界がぼやけたから目つきが悪くなっただけだ。 ぽたり、ぽたりとごく狭い範囲――旧校舎のグラウンドだけに、しとしと雨が降り始めた)
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大門・錦 2021年8月23日
(降り出した雨に目をやりつつ、手に感じた柔らかさを思い返す。柔らかい手。見た目通りの子供らしい手。その手に蒼海番長のような理不尽と伍する力があるのだろうか。もし、その手に余るようならば)

……私が、というのは傲慢でしょうね。ですが。

(右手の人差し指を上げ、蓮花へと指し)

励起開始。射抜け。汝の名はザミエル。人に魔弾を授けし者なり……見せて、くださいましね。

(膨れ上がった魔力が錦の人差し指に凝縮され。実際の発砲音のような烈音が、グラウンドに鳴り響いた。放たれたのは紫紺色の魔力弾。込められた魔力の限り標的を追い続ける魔弾を、番長はどうさばくのかと注視し。)
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林・蓮花 2021年8月23日
(睨みつけるような視線で見据え、傘を剣のように構える。 その構えは……隙だらけだ。 素人なんだから仕方がない。 指された人差し指をじっと観察する)

いつでもどうぞ?
(放たれた弾道は単純。 これなら首を傾けるだけでも避けられるが、一歩横にずれると横を通り抜けていくのが分かる……が) (無効票)
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林・蓮花 2021年8月23日
(避けたものが返ってくる"音"に気付く)

あ、追尾!?
(ならばと魔力弾に手を向け、斥力場で囲い込み、閉じ込める。 大した力は必要がない、ただ圧し潰すだけ霧散する)
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大門・錦 2021年8月23日
(魔力の動きは無し……これが超能力、ですか。)
成程。直撃はせずとも、当たると消えてしまうのですね、これは……では。

(パン、パンと烈音が連続する。人差し指から再度放たれる魔弾。ただし、今度は1発だけではなく、2連射。そして)

励起開始。操れ。汝の名はサリエル。神の与えし断罪の力なり。

(錦の左目に文様が浮かび上がる。それと同時、魔弾の軌道が幾何学なランダム模様を描き)

単純な追尾だけなら簡単かもしれませんか……これなら如何でしょうか?
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林・蓮花 2021年8月23日
(2連。 軌道は……もしかしたら何か規則性があるかもしれないけど、すぐには分からない。 なら対処はシンプルに、省エネで)

威力は十分だと思うけど、防がれたらおしまいだね。
(自分の周囲に斥力場を形成、雨が一定の空間から逸れるように落ちていく。 範囲を広げて魔弾にぶつけた)
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大門・錦 2021年8月23日
(確かに。当たれば消える。つまり、この能力は牽制にしかならない。なら)

励起開始。穿け。汝の名はラミエル。雷霆が如く神意を告げし者なり……お話、致しましょう?

(錦のうなじに文様が浮かぶ。そこから広がるのは意思を繋げる電界。雨に濡れた地面に雷電が奔り。本来ならば敵意のない相手には意味のない欠片だが、大気にこれだけの湿度を含んだ空間に電撃を放てばどうなるか。)

その力場、どこまで弾けるのでしょうか。空気、電子、湿度……気になりますわ。
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林・蓮花 2021年8月23日
うぇ、雷!?
(正直、どこまで防げるかは自分でもいまいち分からないが、正直、雷を正面から受ける度胸はない。 なら、使えない状況に追い込めばいい。対処法は2つあるが……)

なら、突っ込む!
(一歩、二歩……小学生らしい速度で踏み込み、自身の背後に斥力を発生させ、文字通り吹き飛ぶ姿勢で大跳躍。 更に、錦に向かって自身を斥力で吹っ飛ばす!)
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大門・錦 2021年8月23日
(……困りました。)
(錦に近接戦闘の心得など無い。そもそも、人に暴力を奮ったことさえ今までまともに無かったのだから。だから、近づかれるととても困る。ので。)

そこで、止まってくださいませ?

(再び、錦の左目の文様が輝き、跳躍してくる蓮花を押しのけるように念動力を正面からぶつけ)
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林・蓮花 2021年8月23日
うげ、ふっ……。
(ゴッと何かに押し止められた、というかラリアットを喰らったような状態で咳き込み。 これは、PKか何かで止められた感じがする)

近接戦は嫌いかな?
(まぁ、私も好きではないけど、相手が嫌がることをするのが戦闘だ。 念動力で抑え込まれた傘に乗るように手を足を付け、背中を斥力で押すことによって無理やり押し通す!)
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大門・錦 2021年8月23日
……えぇ、苦手……嫌いですわね。ですから。
(今まで浮かんでいなかった文様が、輝き出す。文様の位置は右目。それと同時に錦の姿が左右にブレて)

励起開始。囁け。汝の名はサマエル。神の作りし世界の毒なり……捕まえてご覧なさい?

(否。左右だけではなく、錦の姿が8つに分かれ。7つの幻影と1つの本物がバラバラの方へと移動し)
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林・蓮花 2021年8月23日
(びしゃりとぬかるんだグラウンドに足を付く。 無理やり押し込んだ足が痛いが泣き言を言ってる場合でもない。 分身……忍術は黒だっけと別のことに一瞬思考が流れる。 全部本物か幻覚か、可能性としては後者が高いが、その場合は実体は存在するのか、物理的な影響力を持つのか、観察・推測・判断する……が、少しくらい、番長らしいことをしよう)

じゃあ、全部一斉にいくね。
(すっと傘を持った手を上にあげ、ばっと傘が花開く) (演出継続)
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林・蓮花 2021年8月23日
墜ちろ。
(とすり、と地面に微かな穴が空く。とすり、とすりとそれは加速度的に数を増し、高空から高速で落下した雨粒が散弾の如くぬかるんだグラウンドを覆うように穴を穿っていく)
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大門・錦 2021年8月23日
(分身、といっても本質は幻影そのものではない。世界に対する毒。認識を侵す猛毒が、錦の右目に宿る欠片の力。幻影の一体が上空から降り注いだ何かに貫かれた瞬間、仕込みを解除して)

……駄目ですわね、これは。

(距離が、足りなかった。本来なら無事な幻影と本体の位置を変え続ける事で撹乱しようとしていたが。そもそも雨の降る範囲が射程なら、錦の足ではどうやっても逃げ切れず)

降参ですわ……いたたたたたたたた(手を上げ、降参を示すと共に、降り頻る雨滴から庇おうと掌を上に向け。痛いものは痛い。)
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林・蓮花 2021年8月23日
はい、ここまで。
(パンッと手を叩いた瞬間、降りしきる雨が静止した)

お互い、力が使い慣れてないねぇー。
(すぅっと雨が上がる―― 時を巻き戻すように、雨が空へと返っていく)
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大門・錦 2021年8月23日
(雨粒に打たれた掌は真っ赤に腫れ。徐々に赤みは引きだしているが、骨まで響くような痛みが続いている。)

終始、あしらわれた印象しかありませんわね……私が使い慣れていないのは事実ですけど、出力が違いすぎますわ。
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林・蓮花 2021年8月23日
いや、私も空中で止められた時は結構痛かったよ?
(かなりぐえってなったし、と。 一瞬息が詰まった)

私がこのクラスで番長に選ばれた理由があるとすれば、きっとその出力だけだからね。
力の扱いが上手い人は一杯居るし。
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大門・錦 2021年8月23日
出力……出力、ですか。ちょっと見えた気がしますわ。
付き合って頂き、本当にありがとうございました。
その……宜しければ、この後感想戦など如何でしょうか。
良い、喫茶店を見つけまして。
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林・蓮花 2021年8月23日
力こそパワーだよ。 出力があれば大体のことはなんとでもなる気がするよ。
(まぁ、現実はそう単純ではないけどと述べつつ、雨が上がったので眼鏡をかけなおし、いつも通りのたれ目に戻り)

おっけー。 問題点の洗い出しとか能力の考察とか対策案とか色々考えないとね。
……あんまり高くないところがいいな。
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大門・錦 2021年8月23日
結局の所、リソースの出処をどうにか……と。
落ち着いたところで話しましょう。
勿論、誘ったのは私ですから、私が出しますわ。
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林・蓮花 2021年8月23日
卍器使えばその辺りは簡単にクリアできるけど、それじゃ意味ないよね。
地面は……乾いてからなおそっか。
ん、じゃ、いこっか。
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大門・錦 2021年8月23日
卍器……次の目標はそれを使って貰う事ですわね……

(二人連れ立って、話しながら歌舞伎町三丁目商店街へと歩いていった)
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