【個】エスコート放課後編
朝比奈・蛍 2021年8月23日
動揺する月絆の手をとって屋上をあとにしたその日。
結局廊下やクラスの生徒たちの視線にさらされながらも月絆を教室に送りとどけて、手を離すと同時に
「――じゃあ放課後にまた。校門で集合でいいかな?」
「えっ……は、はぃ」
肯定だったのか動揺しながらの相槌だったのか。
それは確かめずに解散して。
そしてその日の放課後、日が沈みかけた夕暮れの時間帯。
・参加可能
#九条・月絆
#朝比奈・蛍
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朝比奈・蛍 2021年8月23日
(学生バッグを片手に校門に寄りかかるように立って。下校していく友人や知り合いたちに声をかけられながらも本日の別れをつげていきながら)
……考えてみれば放課後の自主練とかの時間まで確認してなかったな。習慣てきにやっていそうだし、少しばかり失敗したかな……
(放課後としか言わなかった自分の迂闊さを思い出しつつ。とはいえ、図書館等に用事はあるが、ここを離れるのもな……、と)
九条・月絆 2021年8月23日
―――……(そんな先輩の様子を少し離れた物陰から隠れて伺う人影一つ。小柄な体と技術を活かして無駄に上手く潜むのは待たれている本人)
す、すごい待ってる……!でも、今日の放課後とは言ってなかったし私じゃない可能性も……
(希望を無理矢理見出しながらもしゃがみこんで頭を抱える。物陰からはみ出たポニーテールが揺れた)
朝比奈・蛍 2021年8月23日
(視界の端。物陰から見覚えるのある色合いのポニーテールが見えて)
(……なるほど)
(本当に困っているのか。照れているのか。両方なのか。それとも別の事情なのか。……本当に困らせるのは本意じゃないけれど)
……月絆ちゃん、こないな。やっぱり体育館あたりで訓練でもする日だったかな
(わざとらしく名前をだして、それならしょうがないな、という体で校門を潜って月絆から死角になるように門の柱に身を隠した)
九条・月絆 2021年8月23日
(お昼の恥ずかしさが抜けない。どうやって顔を出そうかなんて考えていると自分の名前が聞こえて、ふひゃっ……!?と変な声を出しそうになる口を抑える。そのままそろそろと見てみれば)
あ、いない……!ど、どうしよう……っ。
(少し安心した反面約束をすっぽかすのは良くない。大変良くない。別の意味で慌ててしまって、とりあえずどこへ行ったのかと校門へ駆け寄っていく)
朝比奈・蛍 2021年8月23日
(慌てた様子で校門を出た月絆を見て、その左手を右手で掴むように伸ばして)
随分と急いでるようだけど、もしかして探してくれてるのは僕だったりするかな、月絆ちゃん?
(ついさっきまで近くにいたのも知っているけど、それにはまるで気が付かずに。月絆が放課後に急いできてくれた、という体で。言葉の最後に、そうだったら嬉しいな、と笑顔で話を初めて)
九条・月絆 2021年8月23日
ふぇ……!?(突然伸びてきた手に左手を掴まれて驚きの声。けれど約40cmも上から降ってきた声にはさらに驚いて)
ち、ちがっ……わなくはないけど、さっきまでいたのに見えなくなっちゃったから帰っちゃったと思って……!(見上げた顔は何事も無かったかのような笑顔。対してこちらは顔が熱い。ちょっと俯く。)
朝比奈・蛍 2021年8月23日
その言い方じゃまるでずっと僕のことを見てたみたいだよ、月絆ちゃん。それにそんなに心配しなくても約束したんだ。夜遅くなっても待ってるつもりだったしね。
まー、そんなに急いで駆けつけてくれて。放課後楽しみにしてくれてたみたいで僕も嬉しいよ(身長の関係で少し見下ろすようになりながら、言葉通り嬉しそうに笑みを作った視線を向けて)
九条・月絆 2021年8月23日
ずっ……!(その言い方だとお昼からにも聞こえるよ……!と思うけれどそれを言ってしまうと危ない気がしてますます言葉が出なく―――)
って夜まで待つつもりだったの!?(何で!?と盛大に驚いた)
へっ……?(楽しみにというよりも恥ずかしいやら照れてしまうやらで落ち着かなかった、なんてことは言えず……そもそも手を繋いで(いるように見える)会話を楽しむ(ように見える)様子はそう見えなくもない)
………………。(そしてとどめの笑顔であった)
朝比奈・蛍 2021年8月23日
何で?……うーん。改めて言われると難しいけど。僕にとって約束っていうのはそういうものだから、かな(理由にはあまりなってないかな、と少し困ったようにして)
……? 月絆ちゃん? (黙ってしまった少女の様子に気が付いて、身長差から膝を折って、顔の高さを合わせるようにして)
九条・月絆 2021年8月23日
蛍先輩、意外と律儀……? 夜遅くまでなんて待ってる人の方が少ないと思うよぉ。(驚いたし恥ずかしいけれど早めに出てきてよかったとほっとして)
な、なんでもないっ。なんでもないから大丈夫っ!(縮まった顔の距離に頬の赤みを増しながら目を逸らして)
朝比奈・蛍 2021年8月23日
意外とは失礼だな。まぁ、今日は時間も月絆ちゃんの予定も確認してなかった僕が悪かったし。それに昼休みに月絆ちゃんも頷いてくれたからね。
(月絆ちゃんの顔が赤い。夕日のせい……には見えないけれど。体調が悪いようにも……見えない)
……分かった。何でもないならいいよ。月絆ちゃんの言葉を信じよう。
(そういって膝を伸ばして立ち上がって)
さて、それじゃあ日が落ちる前に帰ろうか。……このまま繋いでいく?
(つながったままの手に少しだけ力を込めて。周りには下校中の生徒がまだ目立つけれど)
九条・月絆 2021年8月23日
あ、あれはだって! ほ、本当に手に……すると思わなかったし……気がついたら……(連れ出されて約束していて、放課後になっていたのだ。授業は寝なかったけれど全く覚えていない。どうしよ……)
(信じてもらえて助かったけれど)
……蛍先輩、繋いで帰る気しかなくない……?
(繋がれた手を持ち上げる。それなりにしっかりと握られているようで……恥ずかしい)(ほかほか)
朝比奈・蛍 2021年8月23日
それでもこうして来てくれたんだ。それに屋上のあれは……月絆ちゃんも応えてくれたから。悪い気はしてないのかな、なんて都合よく考えすぎだったかな?(だったらごめんね、と言いながら)
正確には自分から離す気はない、かな。そういえば僕と離れたあと大丈夫だった? クラスの子たちには大分好奇心ありそうな目で見られちゃってたけど(思い出して軽く笑みを浮かべて。もしかしたら笑いごとじゃなかったかもしれないが)
九条・月絆 2021年8月23日
……? だって、約束だから……。蛍先輩もそういうものって言ってたでしょ?
あ、謝らなくてもいいよっ……! あれは……出した方がいいのかなって、思って……。(嫌だった訳では無い様子で)
む……(自分から離すとなるとその後の反応如何で罪悪感を感じてしまいそうで眉を寄せて……)
(演出継続)
九条・月絆 2021年8月23日
大丈夫じゃなかったよぉ!ちらちら視線は感じる気がしたし、いつ聞かれるか気が気じゃなかったしー!(赤い顔でもー!と叫びながら繋いだ手をぶんぶんと振って)
朝比奈・蛍 2021年8月23日
……そうだった。これは一本取られたな(約束だったからね、と)
ははは(と手をぶんぶんと合わせるように振りながら軽く声をだして笑って)それは人気者だったじゃないか。僕も月絆ちゃんが人気者で嬉しいよ。
(言いながら、手については迷ってる風なのは気が付いてるものの)……よし。じゃあ時間切れだ。このままいこう。もう夕暮れだし、よければ家の近くまで送っていくよ
九条・月絆 2021年8月23日
そうだよ〜、約束は守らなきゃだもん。
あの人気は恥ずかしいからやだ!こう、もっとかっこいい感じとか!そういうのが……って、何で蛍先輩が嬉しいの……?(涼しい顔で手へのダメージを流されたことは気にせず首を傾げて)
時間制限なんて聞いてないよー!! うぅ……私の家はあっちの方向です……。(と、鞄を持つ手で家の方角を指さして)
朝比奈・蛍 2021年8月23日
何でって……また難しい質問だね(そう言って少し考えるようにしてから)
……そうだな。好意的に思ってる子が友達が多かったり人気だと嬉しいから、かな(それだとダメかな?、と)
言ってないね。でも離さないってことは、やっぱり嫌じゃないのかな、って。
(そう言って差された方向へ、足幅を合わせるようにゆっくりと歩き始めて)
……ああ、そうだ。別れ際はどうしようか? 今度は別のところにしようか?(と、からかうように笑みを浮かべなが)
九条・月絆 2021年8月24日
それは分かるかも。好意的に思われてるのはちょっと意外だけど……。だって先輩を見下ろす悪い後輩、でしょー?(やめないけどねっ!と笑って)
むっ……むぅ……悩んでる間にちょっと慣れちゃった……。(繋いだ手をぷいぷいとふりふり)
別のところに……って、それはもういいのーっ!! あ、あんまりやると……き、キス魔先輩って呼ぶんだからっ……!(ゆっくりとした歩みについて歩き出しながらそう騒ぐ。一応、周りに他の生徒の気配はないことも……そう、一応!確認済みだった)
朝比奈・蛍 2021年8月24日
そうだね。でも、すぐに気持ちが表にでる可愛い後輩でもあるよ(月絆の笑みに薄く笑みで返して)
……その評価は嬉しくないな(それは参った、と困ったように笑って。歩み始めるのだった)
朝比奈・蛍 2021年8月24日
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