【個別】夜を駆ける銀の星
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月12日
ユノ・メルヴィーネが突如として失踪して数週間。
捜索は続くも未だに手がかりはないまま、人の多い街中を探しきるもその姿は見せることはなかった。
春曲の依頼により捜索を続けるメイドの少女はその捜索範囲を更に広げ――アンダーグラウンドな場所まで足を踏み入れていた。
果たしてユノ・メルヴィーネは見つかるのか…居なくなった親友を連れ戻すため、静かに任務は遂行された。
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#スィーリ・ラウタヴァーラ
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月12日
メイドを、舐めないでくださいませ!!!
(驚くべきスピードで壁面を駆けあがった追跡者は)
(屋上の縁に手を駆けると、高く身体を放り上げ──)
(羽を休める天使に、上空から飛び掛かるのだった)
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月12日
もう追ってこない…はず。
(なんて悠長にしていれば、次の瞬間、彼女のそれが安心などではなかったことに気づく)
…え――
(その姿に気づいた頃にはもう遅くて)
(足は止まったまま、そのまま天使の少女を捕まえることが出来るだろう)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月12日
もう、逃がしませんよ……っ!!
(獲物の動きは緩慢であり。これまで仕留めてきた者達比べるまでもなく)
(捕らえるのは造作もないことだった)
(素早く。だがなるべく衝撃を与えぬよう細心の注意を払いながら)
(メイドは天使を屋上の地へと縛り付けるべく……押し倒したのだった)
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月12日
あぅっ……!
(そのままあっけなく捕まれば、身体がそのまま地面に倒されて身動きが取れない状態になる)
(もともと非力な少女にとって、簡単にそれを破るのはできなくて)
………スィーリ…。
(見上げる形で彼女の姿を見た)
(無効票)
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月12日
……怒ってる…?
私が勝手に、いなくなったこと……
(おそるおそる口を開いて、小さく尋ねた)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月12日
はぁ……はぁ……っ。
(いつも冷静沈着なメイドにしては珍しく)
(大粒の汗の玉を額に浮かべながら息を荒げている姿が見受けられるだろう)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月12日
(ユノ様の問いに、ぎゅっと。彼女の肩をつかむ手に力が入る)
怒っているか、ですって?
えぇ、それはもう!
(じっと彼女の瞳を見て──)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月12日
どうして私に何も相談なくユノ様がいなくなってしまったのか!
相談する価値もない。そんな存在だった私に!
大変腹が立っておりますとも!!!
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月12日
(思いのほかまくし立てて答えるメイドの姿にちょっと驚きつつも、憂いの帯びた目を向けて)
それは……ごめんなさい。
勝手に出ていったことも…相談しなかったのも…
(無効票)
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月12日
…あの花火のあと、ね。
私、昔の記憶が…少しだけ戻ったの。
色々思い出したら…昔の自分が怖くなって…気づいたら、離れてた。
スィーリや皆のことが怖いんじゃなくて…自分のことが怖くなったきた、だけ。
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月12日
記憶がお戻りに……。
(以前温泉で語っていたのを思い出す。彼女には昔の記憶がないと言っていたのを)
(失くしていたものが戻ってきたのだ。普通ならば喜ぶべきことなのだろうが──)
(目の前の憂いを帯びた少女からは、怖れと哀しみだけが伝わってくる)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月12日
ユノ様自身が怖いというのは……?
(かなり立ち入った質問であることは自覚している)
(だが、それでも聞かないわけにはいかない)(ここから前に、進むためには)
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月12日
―――
(人に話すのはこれで3回目だ。)
(だがそれでも、自分のこのおぞましい出生を話すのは…勇気がいる。それが自身を親しく思っている相手ならなおさら…)
(ぎゅっと唇を噛み締め、少しずつ彼女は倒れたまま、話し始めた)
(無効票)
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月12日
…私はユノ・メルヴィーネでもなんでもなくて、名前のなかった造られたヒト。
戦いのためだけに産み落とされて…声によって人を傷つける力だけが残った兵器のような生き物。
断片的だけど、それが私の…正体だった。
(無効票)
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月12日
(その後、彼女は取り戻した記憶を頼りに自身の出生について語った)
(戦争のために生まれたデザイナーベビーであり、自身がすでに手にかけた業についても、時間をかけてぽつりぽつりと、言葉にした)
…ここで過ごした思い出は…とても楽しくて、いつも眩しかった。
昔の自分がどんな自分だったのか知りたくて…ようやくそれも知ることが出来たはずなのに。
今は昔の自分を思い出そうとするのが…怖い。
変わってしまいそうになる自分が…怖い。
…こわいの…。(震えた声で、そう言葉をこぼした)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月12日
(ユノ様の過去。その出自を聞かされて、思う)
(戦うための兵器。彼女が負った業。自分がどのような存在であったか)
(血塗られた過去が、現在の自身を追ってくる苦しみ。それはまるで──)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月12日
(軽く頭を振り、いらぬ思考を吹き飛ばす。今は、目のまえの彼女のことを考えるべき時間だ)
過去に、押しつぶされそうですか?
今のユノ様という存在が歪んでしまうほどに。
(土と埃にまみれた指で。優しく彼女の頬を撫でながら問う)
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月12日
………
(そっと頬を撫でられても、その顔にはまだ迷いは残っていた)
…私は普通のヒトじゃないから。
昔の「わたし」に戻ったとしたら…スィーリのことも傷つけちゃう。
そうなることのほうが…嫌。
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月13日
過去なんて関係ない、今のユノ様がすべて。
そうおっしゃってくれる方もいるでしょう。ですが……。
(過去は絶対に消えてなくならない。永遠に自らの背中から語り掛けてくるものだ)
(それは私がよく知っていること。今もなお知らされていること)
(そう、知っているからこそ伝えられることがある)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月13日
ユノ様。強くおなりなさい。
過去の自分をねじ伏せて。今の自分があるべき姿なのだと。
逃げるのではなく、戦うんです。目をそらすのではなく、向き合うんです。
(まるで自分自身に言い聞かせるように)
(言い聞かせるように、メイドは語る)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月13日
ただし、今回みたいに一人でなんとかしようとしないこと。
周りの人を、大切な人たちを……私を頼ってくれていいんです。
ふふ、それに──。
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月13日
(にやり、と不敵な笑みを浮かべて)
ユノ様に傷つけられるほど、私……やわじゃないですよ?
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月13日
…逃げるんじゃなくて、戦う…。
目を逸らさずに、向き合う…。
(彼女の助言を復唱して、その意味を受け止める)
………
(無効票)
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月13日
…強く、なれるかな。
私…
みんなみたいに…今からでも…。
(倒れたまま、前を向けば浮かぶのはメイドの姿と月明かりの夜空)
(少しだけ光を帯びたメイドの姿はどこか神秘的で…)
(じわりと涙目で、そう呟いた)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月13日
なれますよ、ユノ様なら。
(コツン、と)
(互いの額と額を。優しく重ねて)
(額を通じて、少しでもこちらの想いが伝われば。なんて少し夢見がちに)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月13日
この完全無敵のメイドが、保証いたしますから。
大丈夫です♪
(吐息のかかる距離で)
(誓うように告げるのだった)
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月13日
(額を合わせて伝わる優しい痛み)
(目の前にはメイド少女の顔が微笑んで、優しく包み込んでいた)
(そんな彼女の一言を受けてーーー)
(無効票)
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月13日
(そっと、両腕を伸ばして)
(メイドの少女の体を抱きしめるように、ぎゅっと力を込めて)
……ありがとう、スィーリ。
(そっと温もりを感じるように抱きしめて、ぎゅっと離さなかった)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月13日
えぇ、どういたしまして。
(人の温もりを、安心を。少しでも少女に伝えるために)
(そっと身体を被せ。背中に手を回して抱き返すのでした)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月13日
……それにしてもユノ様。
この数週間、どこで過ごされていたのですか?
(ややからかうような口調で、そんなことを聞いてみる)
(彼女の衣服はある程度整っており。野宿を続けていたとは考えにくい)
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月13日
(温もりを感じたくて、スィーリの体をただただぎゅっとした)
(彼女の温もりと香りは安心感があって、自分が抱えていた迷いすら薄れてしまいそうだった)
うん…本当に、ありがとう…大好き。
(なんて、小さく思いを吐露して)
(無効票)
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月13日
え…?
(どこで過ごされたのか、と聞かれれば)
…色んなところを飛び回って…人のいない所をぐるぐるしてたの。
誰も使ってない建物があったら、そこで寝たりしてた、かな。
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月13日
えぇ、私もユノ様のこと大好きですよ。
(耳ざといメイドは、大切な言葉を聞き逃さないのです)
(まるで愛の告白のようにささやきを返して)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月13日
ユノ様、サバイバル適性があったのですね。
(ちょっと驚きです、と)
その間……ずっとおひとりで?
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月13日
………えへへ。
(向こうも囁きを返せば、ほんの少しだけ笑みが戻った)
(演出継続)
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月13日
ん……そう、かな。
帰る事もできなかったし…不思議とお腹も減ってなかったから…ずっと一人で彷徨ってた。
誰とも会わない方が誰も傷つけなくて済むって思ったから。
それに相談しても…こんな話、信じてくれないかもって。
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月13日
まったく……。
(えいやっ)
(先ほどは優しくぶつけたおでこに。ぴんっとデコピンを1発)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月13日
これからはそういう考えはNGですからね?
まず私に相談すること。相談してから、どうしたらいいか一緒に考えていきましょう。
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月13日
あうぅっ…!?
(デコピンを一発食らって思わず額を手で抑えて)
…う、うん…
そうだん、します…
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月13日
ん、いい子です。
(よしよし、とほめるように頭を撫でて)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月13日
さて、こうして逃走犯を無事確保したわけですが……。
ユノ様は、これからどうしたいですか?
陽樹様、とても心配されていましたよ。
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月13日
(どうしたいか、と静かに問われれば)
………
…戻りたい。
帰りたい、けど……まだ気持ちの整理ができてない、から。
まだ当分は帰れない。
見つけてくれた…スィーリにも悪い、けど。
もうちょっと…時間が欲しい。
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月13日
(無理やり連れ戻そうと思えば可能だろう)
(だが──)
かしこまりました。
陽樹様にはそれとなく、ユノ様の行方がつかめそうだ……とお伝えして、少しでも安心していただきましょう。
(演出継続)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月13日
で・す・が!
(やや語気を強めて)
一人でうじうじ思い悩むターンはもう終わりですからね!
不安なこと、気になることがあるなら人を頼るように!
あと、私とはちゃんと連絡を取れるようにしておくこと!いいですか!?
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月13日
うぅ………はい。
今度から、ちゃんとそうします…。
(小動物のようにしょんぼり)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月13日
ん。ならば、ユノ様の思うとおりになさってください。
それが……あなたが過去に打ち勝つ、第一歩になるんですから。
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月13日
…うん。
(こくり、小さく頷いて)
もうちょっと、スィーリにもみんなにも迷惑かけちゃうけど…ちゃんと納得できるような答えにするから。
(そっと、親友の手をとって…小さく握りながら、そう伝えるのだった)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年11月13日
えぇ。私の大好きなユノ様のこと、信じていますよ。
(ぎゅっと手を握り返して)
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月13日
(互いに手を重ねて、再び約束する二人)
(曇っていた天使の心は少しずつ、月が見え始めていた)
(いつかその曇りが完全に晴れた時、またきっと楽しい日々が始まると信じて――)
ユノ・メルヴィーネ 2022年11月13日
【〆】