【個】輝かしきは、かつての泡沫
梶野・龍夜 2022年11月9日
ゾンビの蔓延るショッピングモール。
かつての煌びやかな空間を名残惜しむように彷徨い、歩き続ける死骸たち。
所詮は用意された夢の跡。
それでも、どこか寂しさの中。
#梶野・龍夜
#薬袋・雪杏
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梶野・龍夜 2022年11月9日
(少しでも、声を出してくれたことがうれしくて)
(この肩じゃ寝心地も悪いだろうと、胸にその頭が来るように体を傾けた)
…………雪杏、大丈夫?
(無効票)
薬袋・雪杏 2022年11月9日
(胸を枕に、しばし安心したような吐息が続いていたが)
……ん。(声をかけられると程なくして、薄らと瞼を開いて)
薬袋・雪杏 2022年11月9日
……龍夜君か。
世話になったようだね。(まだ少し顔色は悪いようだが、ほっとした顔で)
(無効票)
梶野・龍夜 2022年11月9日
………よかった。
(目を覚ました彼女に安堵したような声を漏らして)
梶野・龍夜 2022年11月9日
いいよ、別に。大したことじゃないからさ。
……それよりも平気?すごい辛そうだったけど。
(無効票)
薬袋・雪杏 2022年11月9日
うむ、すっかり万全さ。(なんていうものの、まだまだ本調子でないのは、すぐに見て取れるでしょう)
(無効票)
梶野・龍夜 2022年11月9日
………いや、万全ではないでしょ雪杏。
梶野・龍夜 2022年11月9日
雪杏さ……ゾンビとか、そういうの苦手でしょ?どうしてこんなところにいるのさ。
すごい顔色だったけど、さっき。
(無効票)
薬袋・雪杏 2022年11月9日
……恥ずかしい話だが、ダイブする際に設定をミスしたようでねぇ。ううん、我ながらなんたる不注意。
ただ、苦手なのはゾンビが、というわけではないよ。
薬袋・雪杏 2022年11月9日
…………血さ。
(無効票)
梶野・龍夜 2022年11月9日
────血?
梶野・龍夜 2022年11月9日
(思い起こす。そういえば、固まる寸前に見たのは────)
ゾンビになったばっか……って感じのやつで、確かに血がすごかったかも………
(そういえば、あの時蹴った足────と思い、少し足を逸らした)
(無効票)
薬袋・雪杏 2022年11月9日
……ああ、乾いた血の滲みくらいならなんとか騙し騙しやってこれたのだけれど、キミと会った時に──うっ。(失神する原因となったゾンビの姿を思い出して)(吐き気を催したように口元を抑える)
(無効票)
梶野・龍夜 2022年11月9日
あっ、ちょっ……大丈夫!?
(慌ててこちらも彼女の口元に片手を寄せて)
ごめんなんか、嫌なこと思い出させて……
(そっともう片方の手で背を擦る。気休めでも、ないよりはいいだろうと)
(無効票)
薬袋・雪杏 2022年11月9日
ん……すまないね。大丈夫だ。けれど、しばらくそのまま撫でておいてもらっていいかな。(と、背中を撫でる手を感じながら、その身は龍夜に委ねて心を休め)
……いやはや、みっともないところを見せてしまったね。(などと冗談めかしていうのは、回復してきたあらわれか)
梶野・龍夜 2022年11月10日
……ん、いいよ。
(言われるままに、そっと背を撫で続けて)
梶野・龍夜 2022年11月10日
まあ、普通にゾンビとか血とか……そういうグロいやつって苦手な人の方が多いと思うし────
でも、ちょっと意外かも。雪杏がそういうの苦手って。
怖いもの知らず……っぽい感じだと思ってたからさ。
(無効票)
薬袋・雪杏 2022年11月10日
はは、そうかい?(いつもに比べると笑い声も幾分力がありません)
(無効票)
薬袋・雪杏 2022年11月10日
……私がいつも余裕ぶっているのはね、“だからこそ”なのだよ。
(無効票)
梶野・龍夜 2022年11月10日
だからこそ…………?それって、どういう────?
(無効票)
薬袋・雪杏 2022年11月10日
いやなに。……わたしは、“弱者”だろう。(血が見れない、というのは、必然、戦えないということで)
つまりそれは、“復讐者”に護られなければ生きていけないということだ。……でもね。
薬袋・雪杏 2022年11月10日
わたしは、お姉ちゃんなのだよ。
いつでも余裕に溢れていて──コンプレックスなどおくびにも出さず──ふふ、いつも前をいっている、姉さ。
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梶野・龍夜 2022年11月10日
────弱者。
(つい、繰り返す。それはきっと、自分も同じで)
(けれど、彼女の前で自分も“そうだ”とは……とてもじゃないが────)
梶野・龍夜 2022年11月10日
…………やっぱ、そういうの。あるの。
俺はさ、兄弟とかいないから……わかんないけど。
梶野・龍夜 2022年11月10日
ちょっとぐらい────弱いところ、見せたっていいんじゃないかって思う。
だって、家族って助け合うものでしょ。
………まあ、だからって今更、雪杏がそういうの変えられるわけじゃないのも……わかる。
(自分の気持ちはそう。でも、彼女の気持ちも尊重してあげたい。そんな気持ちからの、中途半端な意見)
梶野・龍夜 2022年11月10日
────どうしても、って言うならさ。
梶野・龍夜 2022年11月10日
たまにでもこうやって、“お姉ちゃん”じゃなくたっていいんじゃない?
(明るくて、いつでも余裕に溢れていて、からかってくる女の子。そして、今みたいにちょっと苦手なことだってある女の子)
(どちらも同じ、俺の知っている雪杏だから)
(無効票)
薬袋・雪杏 2022年11月10日
……そうだね、ゆくゆくは、というのも考えなくもないが。一朝一夕では少しむずかしい。(小さく溜息)(弱い所を見せる……か)
薬袋・雪杏 2022年11月10日
ほう、それはそれは。
薬袋・雪杏 2022年11月10日
……龍夜くんは、弱っている同級生を見たいわけだ。
(無効票)
梶野・龍夜 2022年11月10日
えっ……
梶野・龍夜 2022年11月10日
いや、なんでそうなるわけ!?
違うって!ただこう……別に気を遣わなくていいよって言ったんじゃん!
(無効票)
薬袋・雪杏 2022年11月10日
……わかっているよ、すまないね、冗談が過ぎた。(うむ、と小さく頷いて)
……ただ、その“気を遣わない”というのが、わたしにとっては、なかなか難しい、という話さ。
薬袋・雪杏 2022年11月10日
そんなことはない、あるいは、自分もそうだ、誰だってそうだと言われるかもしれないが……わたしは、そんなに心の強い人間ではない。
キミの前では、気を張らずに──弱気を見せていいとなったら、きっと、どんどんタガが緩んでしまうことだろう。
薬袋・雪杏 2022年11月10日
そういう意味で……キミは、弱ったわたしを見るのが好きなのかい、と言ったのさ。
(無効票)
梶野・龍夜 2022年11月10日
まったく雪杏は…………
(そういうところ……と思った矢先、続く言葉に思わず押し黙って)
梶野・龍夜 2022年11月10日
…………別に、好きとか。そういうんじゃないけど。
梶野・龍夜 2022年11月10日
…………そんないつも気を張ってる雪杏にさ。
まさかこうやって、雪杏の背中を擦るなんて思ってなかったし。
偶然でも……ちょっと嬉しかった。
梶野・龍夜 2022年11月10日
────誰も知らない雪杏を、知れたんだなって。ちょっとだけ。
(無効票)
薬袋・雪杏 2022年11月10日
……奇遇だね。(はぁ、と小さく溜息をついて)
わたしも随分、気が楽になった。(そう呟くと、改めて。少年の硬い肩に、首をもたれかける)
薬袋・雪杏 2022年11月10日
それじゃあ……たまには。言葉に甘えさせてもらおうかな。
(無効票)
梶野・龍夜 2022年11月10日
………そっか。うん。
梶野・龍夜 2022年11月10日
(肩に感じるささやかな重さに、嫌な気持ちは全くなくて)
(安心を与えているはずなのに、心地良さのようなものを感じているのが不思議な感覚で)
梶野・龍夜 2022年11月10日
────大丈夫だよ、雪杏。
(体を預けて休めるように、そっと。少しだけ彼女の肩を抱き寄せて)
梶野・龍夜 2022年11月10日
何があっても、俺の知ってる雪杏は雪杏のままだよ。
(小さく、微笑んでみせた)
(無効票)
薬袋・雪杏 2022年11月10日
……やれやれ。そういう所だよ。(頑丈な手で抱き寄せる仕草は、しかし、どこか柔らかな心地で)(ため息をつくものの、その口振りは楽しそうです)
薬袋・雪杏 2022年11月10日
──もう少しだけ、こうしていていいかな。
(。)
梶野・龍夜 2022年11月10日
────うん。いいよ。
梶野・龍夜 2022年11月10日
(あれだけの喧騒も、未だ外から聞こえる不穏な声も)
(まるで別世界のように遠く。遠く)
(今、この世界に)
(二人だけしかいないような)
梶野・龍夜 2022年11月10日
(もう少し。もう少しだけ)
(この世界から出るのは、まだ──────)
(。)