【個】まずは君を捕まえるね
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月9日
潮風が吹く、それなりに大きな街の港。
両手を縛られ、繋がれた身なりのいいお嬢様方が4人、5人と木製のガレオン船へと乗り込んでいる――というよりは、いかにも海の荒れくれ者に囲まれ、乗り込まされている。
年代を感じさせるデッキには他にも街から略奪してきたのだろう樽や箱が大量に運び込まれていて。
まさに海賊の方々が一仕事終えて大満足のまま帰るところ――という様相だった。
#ミーレ・ベルンシュタイン
#ミサゴ・ゾーリンゲン
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月9日
……そこそこ長いから、端のほうまで行こうぜ。
そのほうが景色見えるし。
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月9日
そりゃ海賊だからな……。
いや、流石にこーゆーの船乗っててもやったことないからちょっと楽しくなって――――。
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月9日
む……。
行きます、行きますけど……(じゃら、と鎖を手にちょっと考えて)
……逃げようとしてるみたいで怒られそうなので。
(持っててください、と、ミサゴに差し出した)
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月9日
そりゃあそうなんでしょうけど……あ、ないんですね。ちょっとほっとしました(なんて、冗談半分ぽくくすりと笑って)
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月9日
(差し出される鎖をじっと見る)
…………。
……まあ、確かに。
(受け取る)(なんだか一つ、人としてのラインを越えてしまった気がする―――)
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月9日
もしあって、手慣れてたらヤだろ。オレもヤだ。
……意外と速いな。ぐいぐい進むし、割と周りに島あるみたいだな。
(水平線の向こう、ぽつぽつ飛び石のように浮かぶ島を視線で眺めつつ)
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月9日
うぅ……犬のおさんぽみたいです……
(鎖を手渡し、リードのように引かれて歩いていく)
(ちら、と見上げて)
わん……。
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月9日
(でもそんな様子も)(甲板の縁までくるとだいぶ直った様子で)
わ……!
ほんと、風があるからかな、結構スピード出るんですね。
海綺麗〜……バーチャルとは思えませんっ。
……やっぱり海賊の世界だと、ああいう島に宝が眠ってたりするんでしょうか……!(偏見)
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月9日
(スン……)
(よくない扉を開きそうになるのを一歩留まる)
ワンじゃないが。
こーゆー時代って考えたら、街があるか海賊の拠点があるかの2択なきはすっけど……映画的にはなんかあんのかもな。
あーゆーとこで決闘みたいなこともしてたし。
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月9日
わふ? くぅん……。
(そんなにおかしかったでしょうかみたいな顔で見上げる白わんこ)
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月9日
あはは、確かに。アジトでもないところに宝物は隠しませんわよね、普通。(くすりと笑って)
ははぁ、海賊の決闘。……そういうのはミサゴくんの海賊はしなかったですか? 決闘。
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月9日
(首輪の鎖をぐいぐいひっぱる)
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月9日
さあ。母さんと船長とかが割とやってたけど……あれはたぶん決闘ってのとはちょい違うんだろうし。
むしろそーゆーのは魔術師のほうがありそーだけど。
ほら、映画でもなんかやってた。
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月9日
きゃいん!
ちょっ……やだ、いたた……!
(ひっぱられてよたっとバランスを崩してミサゴの方に倒れ込んだ)
(能力がばーちゃるでナーフされているからね しょうがないね)
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月9日
それはなんだか学園でよく見るやつのよーな気がしますね……
うん?? ……あ。えくすぺくとぱとろーなむ! ですか。
………………いやぁ……………あるとしても無言で殺しにくるやつのような……………
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月9日
あ、わり。
(ぽふ、と受け止める)(海賊の水夫服は少しゴワゴワして胸元が空き気味だ)
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月9日
たしかに。
結果が全てみたいなもんだもんな。
……お疲れ?(対象になったこともあるのだろう、と想像して)
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月9日
わわっ……(ぽふ)
こ、こちらこそごめんなさい。
(さすがにちょっと恥ずかしかったのか、顔を赤らめつつ、そっと、その胸を押して自分の足で立ちつつ)
(ふと)
…………、……………今この絵面、だいぶ危ないです……よね??(この手の話題にしては珍しくちゃんと客観視して気付いた)
(あと離れたところから海賊NPCが下品に囃し立てていた。ひゅーひゅー)
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月9日
いーえ。なにせ箱入り娘だったので、直接は……そんなには。(なんて、くすっと笑って、)
それより海賊話が聞きたいです、海賊話。(ふわっとした要求)
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月9日
いや、まあ引っ張ったのはオレだし。
(鎖は片手に持ったままぷいっとそっぽを向いて誤魔化す)
(すぐ戻って来た)
…………まあ、それはそう。
(うるせえぞという顔で周囲を威圧する)(にらみつける)
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月9日
海賊のねえ……。
箱入り娘さんには全部珍しいって言われそうなもんだけど。
売られるんでも無かったらそこら辺に長めの板置いて海にぽいってさせそーなもんだけど、流石に街襲って攫ってきた子にそれはやらせないみたいだな。
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月9日
……………………やっぱりえっちです。
(ぼそり)(やっぱり理不尽)
(顔はちょっぴり赤かった。身じろぎした拍子にじゃら、と鎖が鳴って引っかかる)
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月9日
それは――……そうですね。まず海が珍しいですし。いえ、新宿島以外のは、ってことですけど(くすっと笑いつつ、首を傾げて)
うん? 長めの板を…………、
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月9日
……あ、飛び込み台みたいな……飛び込み……ひえっ
えっ、もしかしてわたくしこれから落とされますか!?
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月9日
ンだよ。
(開き直ってくいくい引っ張る)
そりゃな。新宿島の周りの海も、海って言っていいか微妙なラインっちゃラインだし。
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月9日
そうそう飛び込み台みたいな――――え、なに。落ちとく?
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月9日
きゃっ(くいくいされる)(ふんばる)(よたよた)
み、ミサゴくんに首枷と鎖つけてくいくいされたって言いつけちゃいますよ! マガミちゃんとかに! ……笑われそうな気がするのはなぜでしょう……
微妙ならいん。……そうなんですか?(不思議そうに首を傾げて)
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月9日
や、やですぅー……
でもほら……囚われの海賊船から逃げ出すのに運命のダイブを……、……サメに食べられそうですわね……
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月9日
それは……オレもなんかめっちゃニコニコされそうなんだよな。
んでいつの間か双子にも知られるヤツだ。知ってる。
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月9日
そーそー。碌に陸地がないと海流の流れが素直過ぎて、こー、それっぽくないっていうか。あとやっぱあるべきところにある物がないと、こー、ツギハギって感じ?
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月9日
そりゃそう。そのために落とすみたいな感じあるしな。
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月9日
うぅ……結局わたくしが恥ずかしいだけのやつでした。
くぅん……。(うなだれる犬)(じゃらり)
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月9日
ああ……、正しい姿じゃない、と。それはわかる気がします。それこそ、物事の正常な流れに巡っていない、ということですものね。
慣れ親しんでいるからこそ感じる、船乗りの違和感ですか(納得したように、こっくり頷いて)
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月9日
(ぴえ……)
(体を抱くような格好。町娘風のお洋服もあって弱々しい様子だ)
(警戒するようにわざとらしく1歩離れようとするが鎖が引っかかるのである。じゃら)
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月9日
(耳と尻尾見えてくるな……)
それそれ。ちゃんとしてる頃の海ならただ漂ってるだけでも何かしらアクシデントがありそうなもんだけど、今の海はそーゆーのほとんどないしな。
天気が変わりやすいぐらい。
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月9日
離れると逃げるって思われんだろ(くいくい引っ張りつつ――――)
――――ん。
(船の正面側から、もう一隻の船が寄ってくる)(商船だ)
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月9日
陸地がない、というだけで気候もめちゃくちゃでしょうしね……
少しずつ取り返していくごとに、ある程度戻ってはいくものなのでしょうけれど……(ふむ、と頷いて――)
わきゃっ(また引っ張られた)(じゃらじゃら)
(むう、って目。どうしたんですか、と視線の先を見て、)
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月9日
……あれは。他の海賊……ではなさそう?
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月9日
(船が横付される。行き来できるようにと海賊がはしごを準備し始めて)
(身なりのいい、性格の悪そうな商人が対岸のデッキに出て来た)
ああ、そういう感じか。
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月9日
(商船を海賊が襲わず、こんな近づいているのだ)
(要するにこれはお互い通じているから出来る状況なわけで)
どうする? たぶんお前らこれから売られるんだと思うんだけど。
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月9日
あ、あら? 襲う、わけでもなくて――……。
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月10日
えっ!!? あっ、そういうことですか……!?
や、やですよわたくし! 映画の中とはいえそんな……!
ど、どうしましょう? 戦いますか? わたくし今全然ですけれど!(ふぁいてぃんぐぽーず)(じゃらり。ひっかかる)
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月10日
まあそりゃそーだよなぁ。
(なんて言っている傍から、海賊船の船長らしき男が出て来たと思えばマストに繋がれていたお嬢様方に目隠しをさせ始める。向こうの船に乗せる準備――相手方の船員の顔を見られないようにするための――だろう)
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月10日
どーすっか。……いっそ飛び降りてみる?
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月10日
う。それは……
(サメに食われるだけ、なんて話したけれど)
(ちら、と他の子を見遣る。……ヒーローのように大立ち回りをする場ではない。でも、遊びに訪れた物語の世界で、冒険をしない理由もないはずだ。そう、このまま売られるくらい、ならば――)
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月10日
…………ミサゴくんは。泳ぎ、上手いですよね?
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月10日
人並みよりは出来るつもり――――
(言いながら、ポケットに最初から入っていた鍵を取り出してガチャガチャと首輪を外す)
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月10日
(――最中、目隠しを付けて回っていた船員の一人が「なにしてるんだ」と声を荒げた)
何って――――
ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年11月10日
(――――拘束を解いた彼女を小脇に抱えれば海賊らしく、不敵に笑って)
これ、オレにするんで。貰ってくよ。
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年11月10日
――――あれっ!? 今改めて攫いなおされてます!?
(あれあれ!? 思わず驚いたような声を残して、)
(その声を置き去りにするように。2人まとめて身を投げれば、船上の怒号を置き去りに、どぼんと水柱が上がって――――)