【個】夏の残滓を追いかけて
フラン・ベルジュ 2022年10月12日
あちらこちらに立ち並ぶ屋台も魅力的だけれど。
今日の主役といえば、そう、花火!
夜空を彩る光華を求めて、少年少女は生徒たちの喧騒で華やぐ夜へと繰り出すのでした。
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フラン・ベルジュ 2022年10月12日
(どこか不安げな貴女の姿を、けれども少年はじっと見据えて)
……大丈夫、ですよ。
(その謙遜を制止するように、柔らかな笑みを浮かべます)
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フラン・ベルジュ 2022年10月12日
(そうして、しばらく歩き続けた二人ですが……)
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フラン・ベルジュ 2022年10月12日
……さっきまでも人は多かったですけど……
打ち上げ前だからか、それ以上に人が増えてますね。
(握り返される心地を手に感じながら、少年はごくりと息を呑みます。学園内とはいえこれだけの混雑、一度はぐれたら打ち上げが始まるまでに再合流するのは難しそうです)
絶対に手を放さないでくださいね、瑞稀さん。
宇佐見・瑞稀 2022年10月12日
……そ、そそ、そう、ですか。
(自分の言葉を止めて、安心させるようなフランさんの言葉と表情を見て、否定の言葉をやめて、わずかに恥ずかしそうに答えて)
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宇佐見・瑞稀 2022年10月12日
(引きこもりという事ではありませんが、基本的に人見知りなところがあるメカクレ少女は、人混みがあまり得意ではありません)
(……ありませんが、今はつないだ手から感じる温かさが心強く)
……だ、大丈夫、です。は、放しません、から。
(こくりと頷き、握る手に込める力をまた少し強めて)
フラン・ベルジュ 2022年10月12日
(きゅっ、と。また握り返してくる力が強まって。放さないでと自分が言ったから、それは当然なのだけれども)
…………
(けれども彼女が力を込めた理由は、それだけではないような気がして)
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フラン・ベルジュ 2022年10月12日
う~ん……
(少しばかり考える素振り。そうしているうちにも人の数はどんどんと増えてきて、このままでは身動きが取れなくなってしまいそう)
……瑞稀さん。もうちょっとだけ、ついて来てもらえますか?
(そう言うと少年は、人波から横に逸れるように移動をし始めようとします)
宇佐見・瑞稀 2022年10月12日
ど、どうか、されました、か、フランさん?
(考えるようなそぶりを見せるフランさんの様子を見て)
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宇佐見・瑞稀 2022年10月12日
えっ、えっと、は、はい、も、もちろん、です、よ。きょ、今日は、ずっと、フランさんと、い、いっしょ、です。
(人の流れから外れていくことにわずかに疑問を覚えはしますが、フランさんに何か考えがあるように見受けられたので、そのまま後に続きます)
フラン・ベルジュ 2022年10月12日
えへへ、良いことを思いついたんです!
(任せてください、と言わんばかりに得意げな表情を浮かべて)
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フラン・ベルジュ 2022年10月12日
(そうして二人がやって来たのは校舎裏。人の気配も少なく、確かに人混みからは抜け出せましたが……校舎が陰になって、花火を見るにはあまり向いていなさそうです)
ふっふっふ。
(けれども少年は自信満々な表情を崩しません)
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フラン・ベルジュ 2022年10月12日
瑞稀さん。
この前のお出掛けの時に、約束しましたよね。
空の旅に連れて行ってあげるって!
宇佐見・瑞稀 2022年10月12日
よ、良い事、です、か?
(その得意げな様子に、何を思いつかれたのでしょうとわずかに首をかしげて)
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宇佐見・瑞稀 2022年10月12日
こ、こちらは、こ、校舎裏、ですよ、ね?
(きょろきょろと周囲を見回して。人混みから外れたことで大分ほっとしている部分はありますが……)
こ、こちらは、あ、あまり、は、花火を、見るには、む、むいて、いなさそう、な……
(おずおずとしたようで言いますが、フランさんの様子に疑問が深まり)
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宇佐見・瑞稀 2022年10月12日
はっ、はひ!
(どういう事でしょうと疑問に意識をとられたところで名前を呼ばれて、びっくと反応し)
そ、空の旅に。そ、そうでした、ね……ま、まさか、ふ、フラン、さん……
(その言葉に、フランさんの意図を察するメカクレ少女でありました)
フラン・ベルジュ 2022年10月12日
はいっ、今日がその時です!
(なんて言いながら背中に腕を回して、帯の間に差し込んでいた魔法の指揮棒を取り出します)
ふふー、人が多い場所だと雲を出せませんからね。
(具合を確かめるように軽く指揮棒を揺らして、満足そうに頷いて)
……それじゃあ精霊さん、お願いするねー!
(そーれっ! と勢い良く指揮棒を振れば、その先端からキラキラと光の粒子が零れ落ちました)
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フラン・ベルジュ 2022年10月12日
(その光は少年達の目の前で寄り集まると、もこもこと膨らみながら淡い光を発して……)
ふっふふー、魔法の雲の出来上がりです!
(ぴょんっ、と少年が飛び乗ると同時に光は晴れ、ふわふわもこもこ真っ白な雲がその姿を現しました)
これで空まで上がればー、人混みを気にせずに楽しめますよ!
(そう言いながら、少年は手を差し伸べて)
さ、瑞稀さん。こちらへどうぞ!
(と、彼女をいざなうのでした)
宇佐見・瑞稀 2022年10月12日
そ、空から、は、花火を……そ、それは……と、とっても、すてき、ですね。
(その提案には何とも心躍るものがあります)
(……えっ、絵本の、お話にも、つ、使える、かも、しれません……)
(そんなことも思いつつ、フランさんの動きを見つめて)
せ、精霊さん、ですか。
(……せ、精霊魔法、とか、そういう感じの、もの、でしょうか)
(大変興味深くその動きと、そこから起こる事象を見つめるメカクレ少女です)
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宇佐見・瑞稀 2022年10月12日
まっ、魔法の、雲、ですか……く、雲の、上に……
(驚いた様子でフランさんが雲に上がる様子を見つめて)
たっ、確かに、こ、これで、空に、上がれば……
(そして、再び差し出された手をおずおずと掴み)
はっ、はい。よ、よろしく、おねがい、します。
(……だ、大丈夫、でしょうか。お、落ちたり、とか。い、いえ、ふ、フランさんが、言ってるの、ですから、だ、大丈夫、な、はず、です)
(おっかなびっくりな様子で、雲に上がろうとして)
フラン・ベルジュ 2022年10月12日
えっへへ、そうでしょうそうでしょう!
これからその素敵なことを、実際にやるんですよ!
(うきうきワクワク、声を弾ませて)
ええ! 僕は精霊さんの力を借りて魔法を使うんです!
(なんて、ちょっぴり得意げです)
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フラン・ベルジュ 2022年10月12日
(ふわふわしすぎていてちょっぴり不安定かもしれませんが、雲の底が抜けることはありません。しっかりと瑞稀さんの手を掴み、雲の上へと引っ張り上げます)
ふふ、ようこそようこそ!
宇佐見・瑞稀 2022年10月12日
ご、ご招待、ありがとう、ございま、す。
(ようこそようこそという言葉に答え)
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宇佐見・瑞稀 2022年10月12日
……せ、精霊さんの、力を、借りる、ですか。
い、いろいろな、せ、精霊さんが、いたり、するの、です、か?
く、雲の、精霊さん、とか?
(ふわふわとする雲の上で、恐る恐るの様子で何度か足踏みするような動きをして、その感触を確かめたりしつつ)
フラン・ベルジュ 2022年10月12日
えへへ、緊張しなくていいですよ。
ふわふわしててとっても良い触り心地でしょー?
(そんなことを言いながら、もふもふと雲に触れてみせて)
そうですね。風の精霊さんに、水の精霊さん。それに音の精霊さん……
色んな精霊さんを生み出して、その力を借りるんです。
(すごいでしょ! と言いたげに、期待の籠った眼差しで瑞稀さんを見上げて)
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フラン・ベルジュ 2022年10月12日
それじゃあー、花火が打ち上がる前に飛んじゃいましょうか!
(少年がそう宣言すると、雲は二人を乗せてその高度を徐々に上げていくのでした。ふよふよ)
宇佐見・瑞稀 2022年10月12日
はっ、はい、ふわふわで、不思議な感触、です。
さ、触れる、雲は、こ、こんな、感じ、ですか。
(やはり恐る恐るといった様子でありつつ、しかし、じっくりとその感触を確かめながら雲に触れるようにして)
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宇佐見・瑞稀 2022年10月12日
か、風に、水……お、音んも精霊さんも、ですか?
(風と水はなんとなくわかりましたが、音の精霊……?)
……ぼ、防音、とか、でしょうか……?
い、いろいろな、精霊さんの、力を、借りて、い、いろいろな、事が、できるん、ですね。
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宇佐見・瑞稀 2022年10月12日
はっ、はい、よ、よろしく、お願い、します。
(ふよふよと高度を上げる魔法の雲に、大丈夫と思いつつも、妙に心細さを感じて、フランさんにすがろうとするような動きをとって)
フラン・ベルジュ 2022年10月12日
ふふーっ。
お空の旅をするだけじゃなくてー、この雲の上でお昼寝をするのも気持ちがいいんですよ!
お日様の下で、ふわふわに包まれて……えへへ、最高です。
(お昼寝を楽しんだ時のことを思い返して、緩んだ笑みを浮かべて)
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フラン・ベルジュ 2022年10月12日
音の精霊さんはね、演奏が出来るんです!
とっても綺麗な音楽を奏でることが出来るんですよー!
もちろん指揮者は僕です!
(なんて、魔法の指揮棒を軽くふりふり)
はいっ! 精霊さんと一緒にー、色んな人たちを色んな魔法で幸せにするんです!
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フラン・ベルジュ 2022年10月12日
(ふわふわ、ふよふよ。楽し気に少年が語る間にも、魔法の雲は高度を上げて。もう少しで屋上と同じくらい……というところで、瑞稀さんが縋ってきて)
あ……
(貴女の存在をすぐ傍に感じて、どきりと胸が少し高鳴りました)
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フラン・ベルジュ 2022年10月12日
……その……えっと。
(ほんのりと頬を赤らめて。なんだか少しぎこちなくなって。そうしているうちに雲の高さは校舎を超えて、そして屋上も超えた高度でその動きを止めます)
宇佐見・瑞稀 2022年10月12日
(夏休みの最後にディアボロスになったばかりの少女にとって、だんだんと高くなる雲の上は、大丈夫だとわかっていてもどうにも不安にもなる部分があり、その不安が先に立って、無意識にすがってしまい)
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宇佐見・瑞稀 2022年10月12日
(そうして、近くにフランさんを感じることで、逆にこちらのメカクレ少女は安堵を覚えてきて)
く、雲の、上で、お、お昼寝、です、か。そ、それも、素敵、です、ね。
(雲の上でお昼寝をするフランさんの姿を思い浮かべて、微笑んで)
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宇佐見・瑞稀 2022年10月13日
お、音の精霊さんは、ふ、フランさんの指揮に、合わせて、演奏、ですか。そ、それも、聞いてみたい、です、ね。
(雲の上でタクトを振るい、周囲に音符が舞うフランさんの姿が思い浮かびます)
(無効票)
宇佐見・瑞稀 2022年10月13日
……ど、どうか、されました、か、フランさん?
(すぐ近くにあるなんとなくぎこちなくしたフランさんの様子に首をかしげるメカクレ少女でありました)
フラン・ベルジュ 2022年10月13日
う、うん。ええっと……
(そわそわ。落ち着かない様子でちらりと貴女を見て)
……瑞稀さんとお昼寝出来たら、もっと素敵だろうなぁって、思いました。
音の精霊さんに、子守歌も奏でてもらったりして。
(てへへ、と気恥ずかしそうに笑って)
い、いえ。なんでも、ないですよ……
(首を傾げる貴女に、ごまかすようにそう返して)
(無効票)
フラン・ベルジュ 2022年10月13日
(不意に輝きが満ちたのは、その時でした)
あ……
(どん、どんと立て続けに音が鳴り、光の珠が夜空に撃ち上がって。色とりどりの煌めきを藍色のキャンパスに描いては消えて、また描いて)
…………綺麗。
(その様子に、少年は目を奪われて。呆けたように言葉を零しました)
宇佐見・瑞稀 2022年10月13日
せ、精霊さんの、こ、子守歌を、聞きながら、ふ、フランさんと、一緒に、雲の上で、お、お昼寝、ですか……はい。わ、私も、と、とっても、素敵、だと、思います。
(気恥ずかしそうなフランさんに、こくりと頷き)
そ、そうです、か?
(無効票)
宇佐見・瑞稀 2022年10月13日
なっ、なんでもない、です、か?
(なんでもなくはなさそうにも見えるのですが、どういう事でしょうか?と思考が傾きかけますが)
(そこで、光と、わずかに遅れて、全身に響く音が響いて)
(はっとして顔を向ければ、夜空に光の花がいくつも咲いては消えはじめ)
……はい、本当に、綺麗、です、ね。
(フランさんと同じように、どこか呆けた様子で言葉を返して)
フラン・ベルジュ 2022年10月13日
(どこかぎこちなくなっていた少年の気持ちは、光華の美しさにすっかりと解されて)
……えへへ。
こんなに近くで、二人で打ち上げ花火を見ることが出来て。
なんだか、とっても贅沢な時間を過ごしてる気がします。
(無効票)
フラン・ベルジュ 2022年10月13日
(貴女の言葉に、花火を見上げたまま頷きを一つ返して)
……ねぇ、瑞稀さん。
瑞稀さんと一緒に、こうして花火を眺めることが出来て。
こうした時間を一緒に過ごせて。
……本当に、良かったって思います。
宇佐見・瑞稀 2022年10月13日
(空に花開く火の花をじっと見つめて)
……ふふっ。
(フランさんの笑い声につられて、こちらも声が漏れて)
……気、じゃないです。
(このメカクレ少女には珍しく、きっぱりと言い切って)
……本当に、とっても、素敵な時間、です……
(無効票)
宇佐見・瑞稀 2022年10月13日
……なっ、なんです、か? ふ、フラン、さん?
(呼ばれた声にフランさんの顔を見て)
(そして、続いた言葉を聞いて)
……わ、私だって、いっしょ、です。
(そこで、フランさんをじっと見つめて)
……とっても、素敵な、時間……ありがとう、ございます、フラン、さん。
フラン・ベルジュ 2022年10月13日
……はいっ! とーっても、素敵で贅沢な時間です!
(珍しく否定と言い切りの言葉を使った貴女に、少しぽかんとしましたが。けれどもすぐに嬉しそうに、同意の頷きを返して)
……えへへ。どういたしまして、ですよ。
こっちこそ、ありがとうございます!
(以前にちらりと見た、貴女の赤い瞳を思い浮かべて。じぃっと瑞稀さんを見つめ返します)
宇佐見・瑞稀 2022年10月13日
……そ、そう、そうなんです。
(言った後、フランさんの言葉を聞いて、なんとも気恥ずかしい気がしてきて、あたふたとした様子を見せて)
(演出継続)
宇佐見・瑞稀 2022年10月13日
……べ、別に、わ、私は、な、なにも、していません、し……
(じぃっと見つめられたことで、さらに気恥ずかしさが増してきて、もじもじとした様子を見せるメカクレ少女でありました)
フラン・ベルジュ 2022年10月13日
(何もしてないと謙遜する貴女に、ふるふると首を左右に振って)
一緒に居てくれるだけで。傍に居てくれるだけで。
それで嬉しくなったり、幸せになったりすることもあるんですよ。
(柔らかな笑みで瑞稀さんを見上げて)
(演出継続)
フラン・ベルジュ 2022年10月13日
(そんな彼らを、打ち上がる光華の輝きが照らし出して)
(夜空へ舞い散る夏の残滓を、暫し二人で眺めるのでしたとさ)
フラン・ベルジュ 2022年10月13日
【〆】