第8試合:雪と星と恋と
緋野・氷織 2022年10月4日
ステージ:ショッピングモール
戦 場:屋外駐車場
C棟にてミラを発見した姫兎。
追いかけるも、遮蔽物の多いモール内、不慣れな地理もあり一時見失ってしまう。
プチギガース狩りに切り替えた姫兎が、誘われるように向かった先は屋外駐車場。
そしてそこには、もう一人の少女がいた──。
#恋南川・姫兎
#波瑠乃・あわゆき
#ミラ・エトワール
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波瑠乃・あわゆき 2022年10月4日
たくさん、倒したら……
二人とも、喜んでくれる。ね?
(無効票)
波瑠乃・あわゆき 2022年10月4日
(少女は、自身の力を、他に向ける事を、今のみ赦しており──
この場がプチギガースの大量発生ポイントである事も鑑みれば、少女を放置すれば、獲得点において脅威足り得るであることは、容易に知れるでしょう)
恋南川・姫兎 2022年10月4日
『ちっ、逃がしたか』
(そう呟いたのが少し前のこと)
(おそらくプチギガースを狙うはず。ならば、探し周り悪戯に時間を費やすよりは、こちらも狙いを切り替えた方が良いを判断したのが、その少し後)
(そうして、降り立った場所を離れ、屋外広場へとやってきたのだが――)
(無効票)
恋南川・姫兎 2022年10月4日
……なんだこりゃ?
(そこで目にしたのは幻想的な空間。呆気にとられるが、それも一瞬のこと)
(その光が、プチギガースが消える時に、大気中に解けていることを見抜くと思考を切り替える)
(無効票)
恋南川・姫兎 2022年10月4日
(ミラの攻撃か? 確かここには別の奴がいたはずだ、そいつか? いや、誰の攻撃だとしても、一刻も早く止めないと)
(目まぐるしく思考しながら、その光のもとを探すように辺りを見回し――)
(無効票)
恋南川・姫兎 2022年10月4日
――いた
(無効票)
恋南川・姫兎 2022年10月4日
(姫兎はボクサーであり、基本的には一対一の戦闘を好む)
(一方で、不良として多対一といった喧嘩にもなれており、自分に課したルールこそあれ、必要に応じて喧嘩の流儀で戦うことにも抵抗はない)
(つまり、どういう事かというと)
(たとえ、相手が女子だとしても、必要なら不意打ちも辞さないということだった)
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恋南川・姫兎 2022年10月4日
(攻撃の手段は不明。だが、魔法かそれに属するものというのは明確。となれば、時間をかけるのは、こちらにとって不利になりかねない)
――――ッシ!!
(故に選んだのは、最速で相手を仕留めるための攻撃)
(最短距離で近づき、肝臓打ちで足を止め、顎を打ち抜くコンビネーション)
波瑠乃・あわゆき 2022年10月4日
(誰もいなかった屋外駐車場で、少女は、くるりくるりと、衣服の裾を靡かせて、ふわりふわりと、夢見心地で歩いています。
まるでお散歩にでも来たかのよう。
新たな人物の登場にも、ちっとも気づく気配はありません)
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波瑠乃・あわゆき 2022年10月4日
(少女は、戦闘どころか、喧嘩ですら目にした事は数える程度で、
ましてや自分から他者に戦いや喧嘩を持ち掛けると言った事は、考えた事もありませんでした。
けれども、ここは戦う場ですので、それは当然起こりうる事なのです)
(無効票)
波瑠乃・あわゆき 2022年10月4日
(そう。横合いからの奇襲だとか、強襲と言ったものは。
そして、その攻撃に反応するだけの経験も、反射速度も、少女は身に着けてはいないのでした)
(喧嘩慣れした少年の二撃は、寸分たがわず少女の細い胴と、顎を穿つでしょう)
っ。
(驚きに、痛みに、一瞬、目を見開きます。声は言葉の形を得る事ができませんでした。
致命の二撃、けれど、一撃目の胴体は、リソースが滴るより早く、少女の腕を代替として瞬時に修復されます。
二撃にしたのは幸いだったでしょう。
判断が追いつかず、自衛として備わっている修復機能も同時には追い付かなかったからです)
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波瑠乃・あわゆき 2022年10月4日
(『ああ──、』)
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波瑠乃・あわゆき 2022年10月4日
(後ろ様に、軽い少女の体は、羽のように跳んで行きます)
(自然、その手は宙へと伸ばされるように、
何も、
何もない虚空を、掻いて、)
(少女の唇もまた、音を伴わぬ、空虚な声を発しました)
(無効票)
波瑠乃・あわゆき 2022年10月4日
『わたくし、また、役に立てなかった。ね』
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波瑠乃・あわゆき 2022年10月4日
『ごめんなさい。橙、ロキシア』
『ごめん、』
『ね』
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波瑠乃・あわゆき 2022年10月4日
(唇は、確かに、そう動いたのに)
(散り際の少女の顔は、常と変わらず、笑みの形でした)
(、)
波瑠乃・あわゆき 2022年10月4日
(少女の姿は、液体として溢れるよりも早く風に乗り、
綿毛のように、花びらのように、
或いは、淡い、雪のように、
散り散りになって、残滓の欠片も残りません)
【波瑠乃・あわゆき、致命的損傷により、強制ログアウト。】
ミラ・エトワール 2022年10月4日
(そんな野外駐車場の周囲でプチギガースの撃破数を稼いでいたミラは、駐車場に満ちる光を外から見ていた。そこへやってきたのは姫兎が一息に距離を詰め、ほとんど反応のできなかった少女の腹と顎を拳で打ち抜いて───)
な、なんだかすごい光景を見てしまったような……
(その光景を見てすぐに、身体が動いた。姫兎があわゆきに奇襲をかけたように、見つかっていないであろうミラが横合いから攻撃を仕掛けるチャンスである)
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ミラ・エトワール 2022年10月4日
(ここで、逃すわけにはいかない。右手で剣を握り、左手で魔石に触れて魔力を通す。その瞬間に、ミラは飛び出した。光のが舞い散る中にいる姫兎の元へ)
……エンチャント:オセル・アニマート!
(ルーンで剣に加護を与え、予め定められた剣技を〝再生〟するミラの魔法。それは駐車場の外から姫兎のもとまでミラに駆けさせ、鋭い水平斬りを放たせた)
恋南川・姫兎 2022年10月4日
(いる事に気づいていたわけでもなければ、このタイミングで仕掛けて来ることを予想していたわけでもない)
(攻撃のタイミングとしては、完璧と言えたかもしれない)
(ただ不運だったのは、二人の間の距離)
(もう少し近ければ、その刃は確実に姫兎の胴体を捉えたのだろうが――少々距離が遠すぎた)
(無効票)
恋南川・姫兎 2022年10月4日
(迫るミラの姿を視界にとらえ、右拳が反応する)
(水平に繰り出された剣の腹を、ガキンという肉体と金属がぶつかったにしては不自然な音を響かせながら殴り、その軌道を逸らす)
っぶ、ねぇな。
おいおい、不意打ちとは卑怯じゃねぇ……
(無効票)
恋南川・姫兎 2022年10月4日
か、っと!!
(自分の事は棚に上げ、残った左拳で正確無比なフックをミラの顎目掛けて放った)
ミラ・エトワール 2022年10月4日
(弾かれた剣に振り回されて、腕が大きく振り上げられる)
っ! いまやっていたじゃないですか……! それに私は、ずっと正面から戦えるほど強くないんで!
(柔軟な身体を大きく反らしてフックを回避する)(反ったことで持ち上げられた胸が、ゆさっと揺れた)
(無効票)
ミラ・エトワール 2022年10月4日
(引いた右腕で剣を身体にぐっと引き寄せて、腰に構える。膝を曲げて腰を落とすと、姫兎へ顔を向けて)
───ソーン・アレグロ!
(手を伸ばせば触れられる距離から、腰のひねりで放たれる素早い突き。剣の周辺には、まるで同時にいくつもの突きを同時に放ったかのように剣戟が発生していて)
(無効票)
ミラ・エトワール 2022年10月4日
(姫兎の胴に剣を、少し離れた向こう側を歩いているプチギガースたちに魔法の剣戟を飛ばした)
恋南川・姫兎 2022年10月4日
何の事か分かんねぇなぁ?
(空ぶった勢いに逆らわず、そのまま体を回転させる)
(その最中、ミラが剣を構えたのを視界にとらえ)
(なお、揺れたものもしっかりと捉えている。ボクサーだから目が良いのだ)
(無効票)
恋南川・姫兎 2022年10月4日
正面きっての戦いが苦手なら、このまま倒されてくれねぇか?
(回転しながら、その巨体を大きく沈みこませる。胴を狙った突きを、その下をくぐるようにして躱し)
(無効票)
恋南川・姫兎 2022年10月4日
痛ぇようには、しねぇぜっと!!
(回転した勢いそのままに、今度は脇腹目掛けて、重いブローを叩きこもうとする)
ミラ・エトワール 2022年10月4日
(刺突が避けられるのが、ハートの瞳に写って、次の攻撃に備える。だがミラの身体は突きで伸び切った状態。普通に考えれば一度腕を引かなければ、躱すことも、追撃することもできない)
それも出来ないご相談……です! 痛いのは……アサト先輩以外では嫌なので!
(だが、ミラの魔法は剣技の再生。いかなる状態からでも、剣技は強制的に履行される。だから)
(無効票)
ミラ・エトワール 2022年10月4日
ウィン・カンタービレ!
(光を放つ剣を振り上げ、何もない空間を蹴って身体を回し、ボディブローを掠めさせるに留める。そのままミラの身体の回転に合わせて、螺旋を描くように振り下ろされた剣。その鋒から、高いエネルギーを持った光線が周囲を薙ぎ払うように放たれた)
恋南川・姫兎 2022年10月4日
(ミラの懐に潜りこんだそこは、拳が届く自身の間合い。本来であれば、そこから逃げる道理は無いのだが)
っ、こりゃやべぇ!!
(瞳に映った光からは、自身を焼くには十分過ぎる程の脅威を感じとる事ができた。ならば、すべきは己の間合いを捨てでも、安全圏へと避難すること)
(無効票)
恋南川・姫兎 2022年10月4日
(沈んだ身体を伸ばすように後方に宙返りをし、掠めた光が身を焼くのも無視して、光線の間合いから逃げ出す)
ってぇな……。なんだよ、そのアサト先輩になら痛くされてもいいってか?
意外とアブノーマルな趣味なんだな……
(軽口を叩きながら、一旦体勢を整えようと)
ミラ・エトワール 2022年10月4日
あっ、ちょっ、ち、違います! そういう意味じゃないです! 決して! っていうかいったぁ! 無理して動いたから、足首痛ぁ!
(なんて言いながらも、風切り音を立てて剣先を何度か振るうと、身体を半身にして、剣を前に、魔石を後ろに構え直す。それから姫兎から少しだけ視線を外して、周囲の様子を伺う。あわゆきに倒されずに近くにいたプチギガースは、いまので焼き払えただろうか。まだリソースには余裕があるが、目の良いボクサーが相手だ。このまま続けて剣を当てられる自信が、あまりなかった)
恋南川・姫兎 2022年10月4日
本当かぁ~~? じゃあ、どういう意味なんだよ?
(からかいながら、状況を整理する。さっきの不自然な動きは、何かしらの魔法か? 無理な事をすれば肉体にダメージがいくみたいだが、体勢が崩れたからといって、一気に行くのは危険か)
(光線をくらった脚は意外とダメージがあるな。同じフットワークで攻めるのは無謀か)
(さっきのでギガースを結構とられたか。雑魚を散らす速度じゃ分が悪いな。となれば、やっぱあいつをさっさと倒すべきか)
(無効票)
恋南川・姫兎 2022年10月4日
……うっし、休憩終わり!
(ガツンと両拳をぶつけると、前傾姿勢でファイティングポーズを取り、じわじわと距離を詰める)
(狙いは相手に先に攻撃をしかけさせてのカウンター。もちろん、相手が逃げようと構えを解くのであれば、その瞬間に一気に距離を詰め仕留める準備はできている)
ミラ・エトワール 2022年10月4日
どういう意味でもないです~! 先輩とは……まだそういう関係じゃないので!
(剣先を何度か振って、間合いを測る。リーチはこちらが圧倒的だが、懐に入られるとあまりに不利だ。そしてそれを可能にする眼が姫兎にあることは、わかっている。前傾姿勢の構えから、引けばすぐに距離を詰めてくるだろうということも、予想できる。ならば)
(無効票)
ミラ・エトワール 2022年10月4日
アンスール・スピリトーゾ!
(反応速度を高める加護を与えると同時に、一歩踏み込む。姫兎の動きを注視しながら、高速の5連突きを放った)
恋南川・姫兎 2022年10月4日
ほーう、まだねぇ
(からかいながら、揺さぶりをかける。相手もこの程度で油断するとは思っていないが、やれることは全部やってやろうという狙いだ)
(無効票)
恋南川・姫兎 2022年10月4日
(高速の5連突き。その軌道を目に捉える)
(一、首を捻り回避)
(二、ステップを刻んで避ける)
(三、拳で弾くように逸らす)
(四、身体を沈め潜り抜ける)
(無効票)
恋南川・姫兎 2022年10月4日
――このタイミング!
(五、あえて身体で刺突を受ける)
(致命傷を避けつつも、刺突を受けながら、ミラ目掛けて踏み込む)
(高速の5連突き。であれば、その最中に他の行動は難しいだろうと踏んでの、ダメージ覚悟の自爆カウンター)
(自身を貫く刃を気にも留めず、ミラの鳩尾目掛けて渾身のブローを放つ)
ミラ・エトワール 2022年10月4日
(速い。刺突が、躱されていく。反応速度を上げたミラにも、姫兎の動きが見えていた。だがミラの魔法は剣技の強制履行。五つ目の突きを身体に受けながらリーチの内側に入り込んできた姫兎に、対応することが出来ない。いまの動きが終わたとしても、詠唱が間に合わない)
あっ、危なっ……!
(実際、寸のところで剣技の履行は終わった。その直後に姫兎の拳が、鳩尾に突き刺さる)
っっは、ぁ……!
(肺の酸素が、一気に吐き出される。身体がくの字に折れて身体が浮き、数歩分、吹き飛んだ)
(無効票)
ミラ・エトワール 2022年10月4日
痛っ、これ痛いですよかなり……!
(けほ、と小さく咳をして、追撃を防ぐように牽制として剣を前方に構える)
恋南川・姫兎 2022年10月4日
痛ってぇのは、こっちもだっての……
(追撃の手が止まる。牽制として構えられた剣も要因だが、なにより覚悟していたとはいえ、身体を貫かれた傷は決して小さくない。こみあげて来た血の塊を地面に吐き出す)
(、)
恋南川・姫兎 2022年10月4日
(だが、自身の傷と引き換えに、相手にも確かなダメージを与えた。この機を逃すわけにはいかない)
さぁて、そろそろ決着つけるか!!
(繰り出す拳はボクシングの基本。左のジャブから右のストレートというコンビネーション。ひどく単純だが、それ故に確かに身に着き、洗練された動き)
(それをミラの顎に叩き込むことで、この勝負の決着をつけようとする)
ミラ・エトワール 2022年10月4日
もうっ、苦しいのに……!
(戦いを長く続けるには、やや苦しい状況。だがそれは、刺突を身体に受けている相手も同じはず。ならば、ここで一気に決めることも視野に入れるべきだ。上体を捻り、腰を落として、剣を引く)
(無効票)
ミラ・エトワール 2022年10月5日
イング───フォルティッシモ!
(均衡を崩すための加護を剣に輝かせると、強い踏み込みと共に上半身の捻りと腕を連動させ、強烈な突きを姫兎へと放ち)
(、)
ミラ・エトワール 2022年10月5日
(二人が激突する直前に、試合終了のブザーが鳴った。リソースが霧散して、魔法による剣技の強制履行が解かれる。剣がぴたりと止まると、一拍遅れて胸がゆさっと揺れた)
…………えっ、終わりですか? 時間はまだあるはずということは、ゴールデンプチギガースが破壊されたんでしょうか
恋南川・姫兎 2022年10月5日
(繰り出した拳が、顎に当たる直前にぴたりと止まる)
……でっけ。じゃねぇや。
みてーだな。位置的に一三郎か、そっちのルクスのどっちかが割ったんだと思うが……。
(戦闘が終わった事で、気が抜けたのか、痛みがぶり返してきて)
あー、痛ぇ。くそっ、思いっきり刺しやがって……。
ミラ・エトワール 2022年10月5日
刺さってきたの、姫兎さんじゃないですか……VRとはいえ痛みのフィードバック、結構あるんですね
(ずきずきと痛む鳩尾を擦る。試合が終了したため、アバターが端からリソースに分解されていく)
それじゃあ、おつかれさまでした
(丁寧に頭を下げると、光の粒子になって消えていった)
恋南川・姫兎 2022年10月5日
それはそれ、これはこれってやつだ
(脇に置くポーズ。そんな事をしながらも、アバターが分解されて行き)
おつかれさん。今度は現実の方でもやろうぜ。
お前の使う技おもしれぇし。
(そんな事を話しながら、ログアウトされていった)