【個】帰還
奉利・聖 2022年10月1日
そして──世界に戻ってくる。
#レイチェル・セレナイト
#奉利・聖
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レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
…………そっか。
聴こえてたんですね、じゃあ。
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奉利・聖 2022年10月2日
……もしかして。
ずっと聞かせてくれていたんですか?
(無効票)
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
ここにいる間はずっと。
……いない時も、一回ラジオ局をジャック――(こほん)……もとい、竜くんの代わりに音楽を流したりしてましたね。
(無効票)
奉利・聖 2022年10月2日
………ふふ。
そっか。そうなんですね。
奉利・聖 2022年10月2日
皆さんの声と、手のぬくもりと。
レイチェルさんの音楽。
……僕を救ってくれたもの。
奉利・聖 2022年10月2日
貴女のおかげで、戻ってこれました。
ありがとうございます。
(彼女は、これまで沢山奪ってきた)
(でも、今こうして…自分を救ってくれた)
(其れは確かだから)
(貴女が僕を救ったから、此処に居るんだぞって)
(言いたかったんだ)
(無効票)
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
――――、
そ、っか。
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
(人の気持ちなんてわからない、と思ってた)
(伝えられることなんてない、と思ってた)
(変えられるものなんて、ないって)
(――――ずっと、思ってたけど)
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
……どういたしまして。
こちらこそ、聴いてくださってありがとうございます。
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奉利・聖 2022年10月2日
…ふふ。タダで音楽も聴けちゃいました。
おかげで夢の中も賑やかでしたね。
奉利・聖 2022年10月2日
そうだ……数か月前の調査依頼から、今日にいたるまで。
随分と沢山、面倒をかけてしまいましたね。ちゃんとお礼をしないと。
流石にタダ働きはよろしくありませんので……。
どうしましょう、何か欲しいものとか……
(まだ手の温もりを感じたままで、ふと思い出したように)
(無効票)
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
うふふ、なかなかない贅沢ですよ?
(なんて、ちょっと軽口を言ってみせて――)
……んん、そうですねえ。
そのお話をする前に、ひとつだけ。
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
竜くん、けっこう……なんといいますかね。
こう、思い詰めている、というか……責任を感じている? なのかな。
ちょっと深いところまではわかりませんが、だいぶ憔悴していて。
(まあ、一応、事の顛末は“伝手で”知っているので、そういう予想をしたというだけだ)
(憔悴している、のほうは事実としてだけれど)
……なんやかんや世話を焼いて、どうにか最低限食べたり眠ったりはしてもらっていたんですけれど。
目が覚めたら、ちゃんとお話ししたほうがいいのかなって。
一応、それだけ、お伝えしておきますね。
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
(そして、手を握ったまま)
それと、田吾作くんから差し入れ貰ってきています。
そろそろ起きると思ってましたので、お米系を中心に。
落ち着いたら食べましょうか。
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奉利・聖 2022年10月2日
……そうでしょうね。
彼の依頼で僕は猿田を抹殺しにいきましたから。
その過程でとんでもない強者と戦い、僕はこの有様になりました。
責任を感じてもおかしくはない。
奉利・聖 2022年10月2日
確かに原因は、彼が作ったといわれれば…否定できるものではないにしても。新宿島の浜辺に流れついたのは僕のせいですし……。
いや、こう言っても気に病むのは止められないか。
奉利・聖 2022年10月2日
分かりました。
ずっと僕の傍に居てくれたんですから。
ちゃんと苦しいことも、聞かないと。
…そういえば彼は?今は席外してますか?
奉利・聖 2022年10月2日
あ……。
(そういえばそうだ お腹空いたな)
ありがとうございます。
流石に起き抜けはお腹空きましたね…。
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レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
普通の人って起き抜けは胃がもたれるとか言いません?
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
(なんて軽口を思わず出してから)
……そうですねえ。
それぞれがそれぞれのできることとやりたいことをやった結果がそうだった、というだけであって。
当事者の聖くんがそれを責めないのなら、誰が責められるべきものでもないんですけど。
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
……それでもね、やっぱり、怖いですから。
自分のせいで、って思うことも。
大事な人が何処かへ行ってしまうかもしれないって思うことも。
だから、ちゃんと話して、聴いてあげてくださいね。
……ああ、今は簡易ベッドで休んでますよ。
(そちらに、と指差した先は、白い衝立)
(その向こうに人の気配のあることは、彼になら感じ取れるだろう)
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
ま、ともあれご飯は食べましょう、ということで……。
お礼、お礼の話でしたか。
調査の部分に関しては、正式な「ご依頼」ですから、何かお支払いになりたいということでしたらその分はお受け取りしますけれど……
聖くんが倒れてからの話については受け取れません。
(どうしてだかわかりますか? と首を傾げて)
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奉利・聖 2022年10月2日
僕が普通の人だとでも??
(ちょっとした冗談である)
奉利・聖 2022年10月2日
(…そうだ。彼は…ただでさえ近しい人を)
(1人残されるのは、嫌だよなぁ)
えぇ。
ちゃんと元気な顔を見せて、受け止めます。
(お互いに、ここが大きな分かれ道だと思うから)
奉利・聖 2022年10月2日
えーと。
…それはレイチェルさんのご好意だから、ですかね。
(頑張って絞り出してみてはいるつもりだ)
(無効票)
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
そうですけど?
(冗談に、素面で返した)
……私にとっては普通の人ですよ、聖くんは。
普通の、同い年の男の子です。
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
ええ、じゃあ、先にご飯食べちゃったほうがいいですね。
その方がぜったい聖くん、元気な顔になると思いますし……おにぎりからでいいですか?
アサリの炊き込みご飯でしょー、エビマヨでしょー、それから肉みそおにぎりと……
(と、ひとつずつ包みから出して、オーバーテーブルの上に置いていき)
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
あら、惜しい。
……まあ大体合っていますけどね。
好きでしたことだから、それにお礼を貰うのは違うでしょ、って大筋は。
(でも――それは、筋が通らないから、とか。道理に悖るから、とか。そういうのじゃなくて)
(ただの、矜持)
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
だって、ほら。
――愛に見返りを求めるのは、女として格好悪いでしょう?
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奉利・聖 2022年10月2日
む……寝てる姿見てもそう言うなんて。
これは僕の負けですね…。
(そう言っていた口は、なんだかうれしそうだ)
奉利・聖 2022年10月2日
わ、美味しそうなラインナップ。
久しぶりのご飯にこれは嬉しい。
(並べられるおにぎりを手に取っていって──)
奉利・聖 2022年10月2日
(ぽかーん、としていた)
奉利・聖 2022年10月2日
愛。
そ、そう…ですか。
(愛ゆえの行動である、だなんて言われれば)
(ちょっと戸惑った)
(無効票)
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
(ふふ、と)
(その様子を見て、笑って)
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
そうですよ。
全部、二人のことが大切で、大好きで、だからしたことです。
私にとって都合がいいからでもなくて。
何かの大きな見返りがあるからでもなくて。
ただ、「誰かのためにそうしたい」って思って、そうしました。
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
前に、言ったでしょ。
私にとって愛っていうのは、生きるために吐く嘘で。
切って売って糧にするだけのものだ、って。
(ただ命を繋ぐためだけに、愛を語って、騙って、そうやって生きてきて)
(そんなものが、自分の中に生まれるわけがないって思っていて)
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
…………でも、そうじゃなかった。
私の中にもあった。
生きる為、自分の為、利益の為じゃなくて。
――見返りも何もなくたって誰かの為を想える、そういう私が。
それを、「愛」って呼べるって思えるものが。
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
見返りがなくても――たとえば、もしも目覚めた聖くんに「余計なお世話だ」って言われてたとしても。
私はこの行動を、選択を、後悔しなかったって思えてる。
今、それがとっても誇らしくて、嬉しくて、幸せで。
そういう風に私が変われたのは、みんなのお陰で……聖くんのくれた言葉や、伸ばしてくれた手のお陰。
だからね、お礼なんていらないんです。
むしろ私の方こそ、お礼を言いたいくらいなんですから。
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奉利・聖 2022年10月2日
(───無償の愛)
(真に大切な、共に在りたいと思えるような存在に注ぐもの)
(相手にとって都合の良い愛を作り、酔わせて)
(そういう生き方をしてきた彼女が)
奉利・聖 2022年10月2日
(誰かの為にひたむきに、愛情を持って行動したのだ)
(こんなにも素晴らしいことはない)
(そしてそんな自分を、誇らしいだなんて)
僕は………貴女の助けになれたんですね。
……我が事のように嬉しい。
奉利・聖 2022年10月2日
(ふと)(ちょっとした欲が湧いた)
ね。レイチェルさん。何時でもいいので。
どこか遊びに行きませんか?
(そんな、彼女の人生に)(もっと楽しいことが増えて欲しいなって思う)
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レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
ええ、ええ。
……そうですよ、聖くんが助けてくれました。
あなたの言葉がなかったら、私はこんな私を信じられなかったと思うから。
きっとまた、いつものように。
ただ自分の利益のためだけだなんて、自分を疑い続けてしまっていたと思うから。
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
……と、んん。
(そんな折に聞こえてきた、言葉が)
(…………記憶にある限り、初めてのものだったから)
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
……はい、もちろん。
24時間365日、いつでも喜んでお付き合いしますよ。
(なんて、ちょっと冗談めいた物言いをしたけれど)
(本当は、泣きそうなくらいうれしかった)
(無効票)
奉利・聖 2022年10月2日
やった。
何か好きなものとかあったら、教えてくださいね。
行きたいところでもいいですから。
(どう遊ぶか考えてみますから、なんて。努力の姿勢を見せた)
奉利・聖 2022年10月2日
っと……食べましょうか。
(持ったままのおにぎりの包みを開いて、ちょっと子どもっぽく笑っていた)
(。)
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
ふふ。
ご一緒ならどこだって、構いませんけれど。
(なんて、少し婉曲的な「好きなもの」の表明は――伝わらなくてももちろん、構わない)
そうですね、音楽――はもうわかりきったことでしょうし。
敢えて挙げるなら……この土地じゃないと楽しめないものとか。
あとは、何かのイベントなんかがあれば、そういうのとかもいいですねえ。
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
ええ、食べましょう。
……食べながら少しトライデントの打ち合わせもしましょうか。
最終調整は竜くんともお話しなくちゃですけど、幾らかの戦略的な諸問題はあらかじめ二人で話しておいてよさそうですし。
(なんて言いながら、)
レイチェル・セレナイト 2022年10月2日
(いつもの、どこか達観したふうじゃない)
(子供みたいな、年相応の笑みを見て)
(自分もきっと、同じように笑っていたのだろう)
(。)
奉利・聖 2022年10月2日
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