【個】代わる変わるとき
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月27日
温泉迷宮、迷い込めばそこは直ぐ様湯に辿り着く。
此処はどこかな露天の湯、岩盤と庭と木と。混浴マークのステキな場所だ。
今日は此処でのんびりと
※温泉には『温泉が○○になる湯』と看板があるとかなんとか。
#御廟羽・眠兎
#リュヌ・ドゥートランキルテ
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リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月27日
あった。【温泉が元通りになる湯】だ！
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御廟羽・眠兎 2022年9月27日
「あれ、男子の声聞こえた？」
「許せないわよね……」
「捕まえて食べちゃおっか♥」
リュヌ、不味いから……！
（離れていくリュヌ）
（囲むようにこちらに向かってくる裸体の女性たち）
（もう逃げられない……！）
御廟羽・眠兎 2022年9月27日
……はっ。
（気づいたら普通の温泉になってた）
リュヌが神っぽいなにならなくてよかった
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リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月27日
………え？どうしたの。ミント。
(湯から立ち、振り向いた。光を浴びて輝く金の髪を煌めかせ、少年は何もなかったように君をみていた)
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御廟羽・眠兎 2022年9月27日
（立て札を見た）
【周りが宇宙になる温泉】
（何故か空気のある宇宙）
（大銀河の中、彗星を背に光り輝くリュヌ）
……ご利益ありそう
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リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月27日
…！？
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月27日
宇宙だーーー！！！
見ろよミント、ほら、ほら！宇宙だぜ！！！
(たしたしと君の肩を叩いて楽しそうに周りを見るのでした)
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御廟羽・眠兎 2022年9月27日
宇宙だねぇ……。
（男の子って宇宙好きだよね、って顔）
宇宙でやってること温泉に入ってるだけだけどね
（重力もそのままのようだ）
御廟羽・眠兎 2022年9月27日
……
（遠く見えるスペースシャトル。
……もうすでに無人のようだ
これが宇宙漂流の成れの果てか……と）
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リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月27日
フゼーってのがあっていいじゃーん！ ね、ね？
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月27日
お、シャトルだ……きっと夢を叶えたのかな。
役目を果たして、きっと満足だよ。
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御廟羽・眠兎 2022年9月27日
流れ星はそこら中にあるから願い叶え放題だね。
（宇宙にたぷん♥と胸を張る）
御廟羽・眠兎 2022年9月27日
…………そうだね。
（彼女の青い瞳は冷たい光を宿した。
言葉を飲み込んだのだ。
こんな宇宙の真ん中にシャトルがいるのだ。
飛行するわけではなく、完全に宇宙漂流をしている。
……結末はもう見えていた）
宇宙での湯浴みは気持ちいいねぇ。
（誤魔化すようにふわふわと笑って見せて）
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リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月27日
(なんで胸張ったんだろ)
うーん、オレの夢が叶いまくっちゃうな……！
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月27日
(彼女の瞳に灯る、どこか悲しい光に目が行った)
目的地を目指して向かう船も。目指す先で潰えたら、きっと朽ちていくよね。
でもさ。それでも、夢を目指した道は無駄じゃないよ。
夢を想った気持ちは、決して徒労になんてならないよ。
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月27日
夢の果ての。その果ての先。
迎えたか、終えたのか、それを確かめる方法はないけれど
オレは進んだ先だけが全てだなんて思わないし、思いたくはないかな。
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月27日
(君の頬を両手で触れて、瞳を自身の中におさめ)
ミントって、ふわふわしてるけど。辛いなって、思った時はいつも以上に誤魔化そうとするよな。
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御廟羽・眠兎 2022年9月28日
（はぁ、とつまらなさそうにため息を吐く）
…………叶わなきゃ意味ない。
叶えられない人間の気持ちなんて分かる必要もない。
こっち見ないでよ。
（彼の前向きな瞳に少しだけ、苛立った声を上げる）
御廟羽・眠兎 2022年9月28日
ほら、早く立て札探して。
もとに戻るの、あるでしょ？
（宇宙なんて。何もない。
空の果てだ。
生命なんてそこに存在できないのだ）
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リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月28日
むぅー、後ろ向きになっても楽しくなきゃよくないぜー。
(見ないで、と言われたので素直に後ろを向いて)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月28日
はーい、、どこにあるかな……？
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御廟羽・眠兎 2022年9月28日
私はずっと前を向いてるよ。
（潰えた道をちゃんと見てきた。
後ろを向いたってチャンスは戻ってこない
自分の目の前にはずっと何もない）
ほら、そこにあるよ。
そこにも、あそこにも。
（冷静になってみてみれば立て札だらけだ。
目にしたものだけが変化をもたらすようだ）
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リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月28日
いっぱいあるな、本当だ。
(そのうちの一つを見る。望むようなものを見つけ、それだけを見た)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月28日
(その視界には『温泉が月と星満ちる空を下にある湯』が見えた)
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御廟羽・眠兎 2022年9月28日
（因みに別の立て札を見ておいた）
【水着だけを溶かすお湯が満ちる温泉】
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リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月28日
おぉー。(満点の星々、輝く月。未知なる世界とその果てを夢想させてくれる最高の空だ)
ほら、ミント。見てみなよ──
(こちらもまた、満面の笑みで振り向いた)
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御廟羽・眠兎 2022年9月28日
（そっとお湯に肩まで浸かって動いていなかった）
綺麗だね、そのまま絶対空から目を離さないでね
（透き通る透明なお湯から全裸の彼女が見えることだろう
いや、見るな、とばかりに空を示す）
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リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月28日
えー、なんだよつれないなあ。
(湯の奥に君の体が見えた気がしたけれど──元から白の競泳だった。だからそれが見えたのだと納得した)
この星空の星たちみたいに。たくさんの夢があるんだろうなあ。(再び見上げる空は、キラキラと希望に溢れていた)
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御廟羽・眠兎 2022年9月28日
みたいならいいけど。
代償になにか払う覚悟があるなら。
（にこっ、と威嚇の意味をはらんだ笑顔）
……夢なんて。
（物理的に夢を見れない人間に夢が星の数、なんて。）
はぁ……。
（そっと、彼の背中に忍び寄って）
御廟羽・眠兎 2022年9月28日
（その夢に満ちた目も。希望に突き進む姿勢も気に入らない）
（でも―――）
（彼は結局、男児だ）
（むにゅん♥むにゅん♥）
（結局水着はなくなってしまったのだ）
（彼の背中に、豊かなその胸を押し付けた）
静かに、そのまま。
（耳元に囁く）
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リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月28日
えっ、何が？
(空を見ていた。その笑みは見えなかった。だから声だけが聞こえてきて、)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月28日
わっ──(静かに、と告げられ口を紡んだ)
な、なに…！？(耳元には彼女の囁き、背中には柔らかく弾力のある感触。即ちそれは──)
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御廟羽・眠兎 2022年9月28日
（くすっ、と。
いつもとは違う蠱惑的な笑みが聞こえたことだろう）
ふふ……ううん。
思ったとおり。ほら、静かになってくれた。
（クスクスと笑って）
ほら、きれいな空でしょ。
ちゃんと見上げてみて。
（その間も、ぐいぐいと背中に押し付けられる）
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リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月28日
いやまあそうなんだけどミントあのちょっとこれはさ(早口)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月28日
そ、空を見ていられないけど……！？(その間も柔らかい感触がやってくる。頬が赤面し、照れてしまいそうだ)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月28日
むむむっ、……なんか思い通りにされてるみたいでイヤだぞ。
ミント、ミント。これして楽しいの。
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御廟羽・眠兎 2022年9月28日
リュヌ。
（そっと離れる）
これは悪戯でもからかいでもなく、君のための警告なんだけど。
絶対こっち見ないほうがいいよ。
（そりゃこちらは今産まれたままの姿だ
思いどおりが嫌なら逆張りでこっちを見ればいいだけの話だろう）
御廟羽・眠兎 2022年9月28日
（水着は溶けて消えてしまったので。
このままでは、一生全裸のまま少年と混浴してることになる
普通にまずいだろう）
そのまま振り向かず、空を見てて。
それが君のためだから。
（正直夢がどうのと真っ直ぐすぎるその姿勢にあてられて悪戯してしまったが、割と本心である）
（今の状況で少女の全裸を見たらおそらく良い思いを通り越してそこそこトラウマになるのではないだろうか）
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リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月28日
えっ、どうしたの急に──引っ付いたらやめたりして
(どっちなんだろう。混乱してしまいそうだ).
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月28日
まあミントはいい奴だし、さっきのはきっと──ちょっと気に障ったんだよね。わかるぜ。
(オレも走れない時はちょっとむずむずしちゃうし)
だから──まあ、そうだなー。言う通りにするぜ
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月28日
でも折角だしさ。こんないい空なんだから────ミントも一緒に見ようよ。
(じゃぶ。湯船に浸かって、空を見上げるのでした)
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御廟羽・眠兎 2022年9月28日
……いいやつじゃないわよ、私は別に。
（ため息混じりで小さく呟いて）
ありがと、きっと君のためにいいことあると思うよ。
御廟羽・眠兎 2022年9月28日
（こちらを振り返られる前に、そっと静かに後ずさる）
こんないい空だから。
私よりももっと、いい人と見てね？
私は、君が思うほどいい子じゃないから。
（そう、今留まるとまずいのだから。
静かに更衣室へと向かって歩き出す）
逆上せないうちに、君も上がるんだよ？
（全裸を見られる前にそそくさと去っていくのだった）
(。)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月28日
……気まぐれでも、何でも、オレのことを気にしてくれたミントはいい奴だぜ。オレが保証する。
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月28日
──なんて、カッコつけすぎかなあ。(そもそも保証なんて、きかないか)
うん。それじゃあ、今度は学校で見ようぜ。
(振り向かず、手を振って彼女を送るのでした)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月28日
………。
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月28日
……うーん
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月28日
難しいよなあ。(空から目を落とし、下を見る。どうしたものかと悩む中、そのまま更に下を見た)
………あれっ。
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月28日
オレの水着が溶けてる！？！？！？
(すっぽんぽんになりそうだ。これはいけない直ぐ様出よう。男子の脱衣所へ向けて走り出しました)
(。)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年9月28日
【〆！】
