花咲くは秋の夜空と傍らの
四十万・八千代 2022年9月24日
京都奈良奪還で沸くディアボロス達の秋祭りとは別に、新宿島のとある場所で花火大会が行われていた。
夏の盛りの頃に遊びに行った際、知ったこの花火大会の開催。
これにも行ってみようかと互いに約束し、遊びに訪れたのが今日。
見るのに丁度良い場所を取るには早めに場所取りするべきだが、途中の屋台も楽しみたいと日が暮れる少し前に待ち合わせて……
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諷和・もこ 2022年10月25日
(内心こっそりがっくりしてるところで、パーンとひときわ大きな音に顔を上げる)
(桜色に色を変える花火が消える瞬間にかぶさるように、今度は大きなひまわりのような、鮮やかな山吹色の花が咲くのを見上げて、わ、と歓声を上げて)
は、花火ってそんなにお値段するんだ……と、いうことは、この花火大会だけで……
………………………
(指を立てたり曲げたり)(指の数が足りない)
(考える、というか、計算するのをあきらめた)
……花火のプレゼントは、おきゅーりょーさんかげつぶん、ってヤツなのかな!
(暗算失敗を誤魔化してから)
どうだろ、やちよお兄さんなら花火とか花火みたいな映像とかをプレゼントしたりとか、さりげなく出来ちゃいそうだし、似合いそうだと……
(無効票)
諷和・もこ 2022年10月25日
……。
……ひゃわ!?
(差し出されたたこ焼きに、)
(ぼふりと顔を赤くして)
…………
(視線をうろうろ)
(して)
(から)
(無効票)
諷和・もこ 2022年10月25日
あ、あーん……
(パクリ、と)
(目をぎゅっと瞑って一口で丸いあつあつを頬張る)
(この1年ちょっとの付き合いで、あーんくらい難なくこなせるもこになったのだ!)
(うそです、照れてます、恥ずかしいです)
(その証拠に、あつあつを一気に頬張ったせいで)
――ふぁふっ!?!?
(たこやきの熱さに涙目になってハフハフもこになっていた)
四十万・八千代 2022年10月26日
(硬い角が自分の腕に押し当てられる。角ではないが擦り寄る猫に似ている気がしてきた。いや、そんなに猫に擦り寄られた経験はないけれども……甘えているのかなぁ、と程よい熱さになったタコ焼きを飲み込みながらぼんやり考えて)
ジェットコースターとか胃が浮く感覚があるもんな。あれが駄目なのか……。
筋肉痛になるほど腹に力入れる……。
(自分が絶叫系に乗る時は結構脱力しているのであまり想像できない。ちょっと腹に力を入れてみたが疲れたので3秒で止めた)
(無効票)
四十万・八千代 2022年10月26日
……ん?
(何か言い難そうにしている。口に出したい言葉を何度も飲み込んでいるような。やっと出てきた言葉も多分その言えなかった言葉ではなかっただろう事はなんとなくわかる)
……絶叫系は……嫌いではない、かな。フリーフォールよりはジェットコースターの方が好きかも。怖さよりもスピード楽しむ感じで。
あ、だが観覧車とかのんびりしたものも嫌いじゃない。
(遊園地も花火も、ゆったりとした非日常感を感じられるのと周囲の楽し気な様子を見てるだけで自分も何だか楽しい気がしてくるのがあって好きだった)
千葉とか取り戻したらあの巨大なテーマパークとか行きたくないか?
(無効票)
四十万・八千代 2022年10月26日
(まさに夜空に咲く花、向日葵の様な大輪の花からカスミソウや小菊の様な小花を見上げ)
……夜空が花畑だな。
小さい何号玉とかだとそんなに料金でもなかったと思う。
ほんっと大きい奴だと何百万とかしたような……
そうなると給料3ヶ月分って言われてる婚約指輪よりも高くなるな。
……その分のお金使って色んなものを食べに行った方がよくない?
(頭の中でうな重だったら何個分、A5ランク牛ステーキだったら何枚分と食べ物算が始まった)
……確かにまぁ、ちょっと練習すればワールドハッカーだしそれっぽいもん出来るかもしれない。
前に行ったアクアリウムの、雪の結晶降らすのあったよな。あれは出来るようになったよ。
(今度見せるね、とさらりと言って)
(無効票)
四十万・八千代 2022年10月26日
あー……。
(食べさせたたこ焼きがほぐれて中の熱々トロトロ生地が口の中に溢れているのだろう、オロ……と戸惑った後)
口の中、空気入れて、沢山入れて冷まして……
(うっかり食べ物ばかり買って冷たい飲み物等用意していない事に気が付き)
……とりあえず、活性治癒で口の中の火傷は治そう……。
何か俺、ひとっ走りして飲み物買ってこようか?
(残留効果を有効活用。流石に水源使って川を出現させる気にはならなかったので追加買い出しを申し出る)
諷和・もこ 2022年11月3日
はふはふ……すーー、はーー……
(言われたとおりに深く息を吸ってはいて)
(ある程度冷ましてから、コクリと飲み込む)
…………っふは、び、びっくりしちゃったんだよ。
中からすっごく熱くてトロトロのが出てきたんだよ。
(でも飲み込めたよ、と、ペロっと舌を出して見せる)
(無効票)
諷和・もこ 2022年11月3日
(買い出しを申し出てくれた彼に少し慌てたように)
(立ち上がろうとすればするりと解けるほどの強さで)
(そっと裾を摘んで引き止める)
わ、わ、え、えと、大丈夫なんだよ!
せっかく……その、花火、キレイだし。
だから……えと、えと……。
(離れたくないと言うように)
(もう一度、すり、と、角をすり寄せて)
(無効票)
諷和・もこ 2022年11月3日
あ、えとえと、やちよお兄さんがスピード系好きそうなの、ちょっとわかる気がするんだよ。
この前のプールのスライダーも楽しそうだったし、それによく【飛翔】で移動してるって言ってたし。
(引き止めるように話題を戻して)
(【飛翔】って意外とスピード出るよね、とクスクス笑って)
観覧車も、好きなんだ。
えへへ、お揃いなんだよー。
夕方とかに乗ると地平線に沈んでいく様子が見えてとってもキレイだし、お昼なら遠くまで街並みが見えて……えと、ユーダイ?ってやつなんだよ。
(無効票)
諷和・もこ 2022年11月3日
千葉の……(と言えばと。思い出して大きな耳が特徴のネズミのマスコットを思い出し)
(ぱぁ、と顔を輝かせて)
……ん!行きたい!
弟が小学生になった記念に行ったっきりだったからまた行きたいんだよ!
あの時は家族で……
……、
…………
(と、途中まで言いかけてから、ふと一瞬瞳を陰らせて)
……えへへ、チュロス美味しいよね!
また遊びに行くためにも、がんばって千葉を取り返さなきゃなんだよ!
(すぐに何もなかったかのように、パッと笑顔を咲かせる)
花火ってそんなにするんだ……
(値段を聞いて呆然と、今まさに打ちあがっている花火を見上げる)
(今は連弾花火なのだろうか。ほうき星のように尾を引いて次々撃ちあがっていく花火が、キレイだけど札束のように見えてきた)
(ふるふると頭を振って、浪漫のないイメージを振り払い)
でも、そんな花火で告白とかするって、それだけ本気ってことなのかな。
(金額じゃなくてその覚悟にドキドキしそうだ)
(無効票)
諷和・もこ 2022年11月3日
わ、やっぱり花火みたいな映像出来るんだ!
すごいんだよー
……
……えっ!?
(さらっと言われた発言に、一瞬気づかずスルーしかけて)
(目を丸くしてパチパチと瞬きながら、思わず顔を見上げる)
あのアクアリウムの?
触れるとパーって雪が弾ける奴?
えっ、す、すごい!すごいんだよ!
(素人からするとすごく難しそうな――それこそ、魔法みたいな空間で)
(見たい見たいと、頬を紅潮させながら何度も頷く)
四十万・八千代 2022年11月3日
……口の中火傷しなかったか?
(立ち上がりかけたものの、裾を引く手を見れば座り直して)
たこ焼きって中がとても熱いんだよな……冷めてから食べれば火傷の心配はないんだがアツアツなのが美味しいというか……うん。
(擦り寄せられる角の部分を「大丈夫」とでも言いたげに軽く撫で)
花火が終わったら帰りにかき氷とか、ラムネとか……何か冷やしたり喉を潤すものも買っていこう。
(無効票)
四十万・八千代 2022年11月3日
風を切る爽快感みたいなのがちょっと好きなのかもしれない。
(確かに【飛翔】は新宿島での移動手段としてよく使ってしまう。早いし、本当の歴史ならば経験出来ない『自力で空を飛ぶ』事がとても楽しい)
観覧車はな……空に近い分普通なら見れない景色が見渡せるからな。
君も好きなんだ?
スケルトンな奴に乗った事があるんだが、あれはちょっと逆に外からも見られ過ぎてかなり落ち着かないから気を付けた方がいい。
(無効票)
四十万・八千代 2022年11月3日
夢の国と謳っているがなかなかのいい値段だったから……俺も高校の時に行ったっきりだったかな。
…………。
(少女が一瞬言葉に詰まった。楽しかった家族との思い出と、変わってしまった家族の辛い思い出、離れ離れになった弟の事を思い出してしまっているのだろう)
……全部取り戻せばきっとまた全て元通りになって、優しい家族と一緒に行く事が出来るようになる。
完全に全部取り戻す前に俺とも一緒に行こう。
(空を見上げながら、少女の頭に手を置いて軽く一度撫でた)
(無効票)
四十万・八千代 2022年11月3日
……花火は綺麗だが、俺だったらあれだ……なんか美味い手料理貰った方が嬉しい。
結局あれだよな、ロマンチストな相手にだったら花火とか効果あるって事だ。きっと。
(某テーマパークにしろ、花火にしろ……夢のある演出って金がかかるなぁ……と夢の無い事を考えて)
夜空をスクリーンに見立てて元ある花火の映像を投射するのが一番楽そう……。
(楽そう、ではあるが実現できるかはトライ&エラーを繰り返した練習の先にありそうで躊躇する)
……そう、スノーアクアリウムの。
(キラキラとした光る雪の結晶を降らせるのも、こっそり何度も練習した先に出来るようになったパラドクスだった)
あの時は蛍光塗料が降って来るかも、なんて話してたが……ちゃんと発光する雪の結晶が降るようにできた。
ま、触ると凍ってしまうけどな。
諷和・もこ 2022年11月5日
ん、だいじょぶ。
(ディアボロスになってから怪我の治りも速くなった。今はちょっとヒリヒリしてるけれど、すぐに治るだろうと頷いて)
(角を撫でられて気持ちよさそうに瞼を伏せる)
ラムネ!あのビー玉をポンって押し込むの楽しいし、美味しいよね。
えへへ、ラムネを飲みながらお家に帰りたいんだよ。
(無効票)
諷和・もこ 2022年11月5日
やちよお兄さんは、……どー、……ドータイ、シリョク?っていうのがいいのかもしれないんだよ。
ボク、スピードが速くなると目が追い付かなくなっちゃうんだよ。
早い乗り物に乗ったときの爽快感はちょっとわかる気がするけど。
(だから走ったりするのは好きなのだと)
(うんうんと頷いて)
ん、観覧車はお空が近くなるのも素敵だよね。
遊園地に遊びに行ったら絶対最後に乗ってたんだよ。
(無効票)
諷和・もこ 2022年11月5日
……て、え、スケルト……透明なの!?
(今はスケルトンに座ってるわけでもスカートでもないのに、条件反射で思わず浴衣の上から手でお尻のあたりを押さえてしまう)
そ、それは……ちょっと怖そうだし、す、スカートで乗れなさそうなんだよ……。
(無効票)
諷和・もこ 2022年11月5日
(頭を撫でる優しい労わるような感触に、心配させちゃったかなと小さく苦笑して)
(大丈夫、と言うように、体重を預けて)
距離が近くても、なかなか頻繁に行けないんだよね。
年パスとか持ってたら別なんだろうけど。
(クスクスと笑ってわざと少し明るい声を上げる)
ん、一緒に行こうね。
それで、チュロスとかポップコーンとか食べながらアトラクションに並ぶの。
約束。
(そう言って)
(曲がりにくそうな指の小指以外を不器用に曲げて)
(小指を差し出す様に青年の前に片手を向ける)
(無効票)
諷和・もこ 2022年11月5日
多分、花火がどうとかそういうのじゃなくて、そうやって喜ばそうって思って考えてくれる気持ちにドキドキしちゃうんだと思うんだよ。
……そういう点では、手づくりのお料理とかも同じことなの、かも?
(コテン、と小首を傾げて)
(だからきっと、花火の映像だって、それを作ろうと頑張ってくれることが、完成したものを一緒に見るということが、嬉しいのだろうと)
(そう思いながら)
(今、現実に。夜空に咲いている花火を見上げる)
(そろそろラストなのだろう。最後の〆の大技花火の準備中なのだろうか、中小様々な花火がぽつぽつと上がって場を盛り上げている)
四十万・八千代 2022年11月5日
(角にも神経が通ってるんだったか、と撫でた時の様子を見てふと思い出し)
夏祭りだと結構ラムネ売ってる事も多かったが秋祭りだとどうだろうな。
ちょっと探して歩いてみよう。
帰るのが少し遅くなってしまうが……花火の日は特別。
(遅い時間に連れまわすのは気が引けるが夜しか楽しめないイベントの日なのだから固い事は言わないのが吉だろう)
(無効票)
四十万・八千代 2022年11月5日
飛翔の時は遠くを見てる事が多いから。
物凄く早く動いている時に近くを見てると目が回るよな、わかる。
振り回すわけにはいかないから君と遊びに行った時はジェットコースターはそこそこに、だな。
今はさ、浮遊とかもあるから観覧車乗らなくても高い所から景色見渡せる……でもあのゴンドラに乗ってゆっくりと同乗者と語りながら景色を見るのがきっといい思い出になるんだろうね。
(驚きの声を上げる少女に、ふふっと小さく笑みを漏らし)
そうそう枠組みは金属で透けてないが後は全部透明な奴……。乗っている時立ちあがったりしなければスカートの事は気にしなくても大丈夫だが、確かに怖い。
(無効票)
四十万・八千代 2022年11月5日
長い行列だろうが食べ物食べながら君と並んでいるのなら退屈せずに過ごせそうだ。
……俺の方があまりしゃべりが得意じゃないから君を飽きさせないか心配だが。
……。
(差し出された小指。指切りだろうと察して自分の小指もその少女の硬く真っ赤な指へと絡め)
ゆーびきーりげんまん、嘘ついたらハリセンボンのーます
(ゆらゆらと指を絡めたまま手を上下に揺らし)
ゆーびきった
(あの約束の歌の終わりと共に指を外す)
消化しきれていない約束が増えてしまっている気がするな。
頑張っていかないと……
(無効票)
四十万・八千代 2022年11月5日
金をかけなくても、手間ひまかけていなくとも、自分の事を思ってしてくれた事にたいする気持ちが大事って事かね。
(そしてその気持ちの重さと大きさが目に見えてわかりやすいからこそお金をかけたり時間をかけたりするのかもしれない、とぼんやり空を見上げながら思う)
お……そろそろラストかな。期待してしまうなこれは。
(小さな声ならかき消されてしまいそうなほどの連続した花火のはじける音。少し声を大きくし)
見逃さない様に、よそ見と瞬き厳禁だぞ。
(空を見上げたまま、手探りで少女の紅の手を見つけ出し握って)
(一瞬――他の花火が止まり沈黙が落ちる)
(静寂の中、ひゅうっと一筋の光が空を昇って行き)
(無効票)
四十万・八千代 2022年11月5日
(終わりに向けての最初の一発目、今までで一番大きな花火が空に大輪の花を咲かせ、周囲を明るく照らした)
諷和・もこ 2022年11月6日
ラムネがなかったらその時は別の飲み物とかかき氷とかでも美味しいから大丈夫なんだよ。
(二人で一緒に飲んだら、なんだってきっと美味しい)
(それよりも、いつもより長く一緒にいられることが嬉しくて、思わずやったと声を上げて)
(無効票)
諷和・もこ 2022年11月6日
ひゅってなるのは苦手だけど、ジェットコースターは嫌いじゃないんだよ。
弟とよく乗ってたし。
でも……そこそこ、ね。
ん、ゆっくり上がっていく感じがたのしいんだよね。
景色もきれいだし、ゴンドラの中ってなんとなく距離が近くなる気がするんだよ。
全面が透明っていうことは、アクアリウムで見た海中トンネルのお空版みたいな感じ、かな。
あっちは……ちょっとふわふわしたけど、そこまで怖くなかったけど、観覧車だとちょっと怖く感じそうなんだよ。
(不思議、と、小首を傾げて)
(無効票)
諷和・もこ 2022年11月6日
(指切り。離れた小指を逆の手で大切そうに抱えて、嬉しそうにはにかんで)
ボク、やちよお兄さんとお話するの楽しいから、きっと大丈夫なんだよ。
えへへ……約束たくさんなんだよ。
ゆっくり一つずつ叶えていこうね。
(無効票)
諷和・もこ 2022年11月6日
わ、もう最後なんだ……。
ちょっと寂しいけど、最後の花火はきっと凄そうだから楽しみ……
……!?
(わくわくと空を見上げていた、その時)
(握られた手の感覚に跳ねた心臓と同時にぴょこんと飛び上がり)
(思わず、隣の彼の顔を見上げてしまう)
(無効票)
諷和・もこ 2022年11月6日
あ、あ、あの、えと……えと、あの……
(そんな時、タイミングよく花火が途切れる)
(まるで世界に二人きりになったような気持になって)
(なってしまって)
(無効票)
諷和・もこ 2022年11月6日
ボ、ボク、あの、あのねっ、ボク……
(言うつもりがない言葉が)
ボク、本当は、本当はね、ボク、
や、やちよお兄さんの、
(思わず口から)
(無効票)
諷和・もこ 2022年11月6日
(「ことが」と)
…………!
(口を動かしたと同時に、大きな大きな花火の音が鳴り、我に返った)
(無効票)
諷和・もこ 2022年11月6日
(我に返れた)(返れてしまった)
(あ、あぶなかったんだよ……!)
(ほっと息を吐いて首を振り、再び空を見上げる)
(無効票)
諷和・もこ 2022年11月7日
……なんでもないんだよ。
花火、キレイだね。
(最初の大きな一発目を引き金に、次々と大小様々な花火が咲き乱れていく)
(ほんのり残念なような、安心したような。不思議な気持ちを抱えながら、握られた手をきゅっと握り返して)
四十万・八千代 2022年11月7日
(最後の花火たちを見るため雑談の途中だが言葉を止めて)
………………。
(少女の手を握りながら固唾を飲んで空を見上げる。表情は変わらないが特別な花火が来るだろうとワクワクしている様子で)
…………?
(花火が途切れ静かになった時。隣の少女が発した言葉に、空を見上げていた視線を隣へ移す)
(無効票)
四十万・八千代 2022年11月7日
(どぉん、と一際大きな音と周囲を照らす眩い花火の光が相手の声と此方の表情を隠した)
(無効票)
四十万・八千代 2022年11月7日
………………。
(なんでもない、という少女の言葉を受けて再び空を見上げる)
本当、綺麗だな。
これで終わりなのが名残惜しい。
(ラストスパートとばかりに空を彩っては消える沢山の花火にひとつの季節が終わる瞬間を感じる)
もしも…………
(ぽつり、花火の音で聞こえるか聞こえないか分からぬ程の声量で呟く。同時に手を握っていない方の手でアイテムポケットを探り、今川焼きをひとつ手に取って)
(無効票)
四十万・八千代 2022年11月7日
……君が来年もまだ今と同じ気持ちだったなら、また花火を見に行こう。
(手にした今川焼きに齧り付く。空を見上げていた為視認せずに取った今川焼きの中身は栗餡。秋の味がした)
諷和・もこ 2022年11月8日
……ん、ちょっとだけ寂しい、よね。
一瞬で散っちゃうのも花火のダイゴミ?ってやつだって、わかってはいるんだけど。
(一瞬だからこそ、こんなに心に響くのだと。頭では理解していても、やはり寂しい。永遠にこの時間が続けばいい、なんて、そんなことまで思ってしまうくらいに)
(彼は消えてしまわないのかと)
(確認するように、もう一度、手を握りなおして)
(無効票)
諷和・もこ 2022年11月8日
(ふと、隣から甘い香りがして、視線を向ける)
(連発する花火の音に掻き消えそうなその声が届いたのは、もしかしたらそのおかげなのかもしれない)
(偶然でも、その声が届いたならそれは必然で)
(パチパチと、二度、瞬いて)
(無効票)
諷和・もこ 2022年11月8日
……!
うん!……うん!
行こう、来年も。
来年だけと言わずに、来年の次も、その次の年も!
(嬉しそうに、赤い花火の光に照らされているせいなのか、頬を赤く染めて)
(花火と同じくらい大輪に咲く笑顔で)
(何度も何度も、頷き返す)
四十万・八千代 2022年11月9日
(握り返される手から、何処か不安な気持ちを感じ取れて)
…………。
(自分の気のせいか、それとも花火の華々しさと共にある儚さのせいだろうか……理由も分からぬままに「大丈夫」と静かに笑いかける)
(最後の花火がきらきらと光の余韻を残して空に溶けていく。わっ、と地上から歓声と、拍手の音が流れてきた)
(無効票)
四十万・八千代 2022年11月9日
……また約束が増えてしまったね。
(握っていた手をそっと離して手にした今川焼きの口をつけてしまった部分をちぎって、残りを少女へ差し出す。忘れないように、同じ味を共有しようとばかりに)
(来年も再来年も、更に先の年も……色んな相手と出会って知って、少女が一人の女性として成長した後でも今日の気持ちと同じでいてくれるだろうか……)
……今地上に戻るとすごい混雑してるだろうし……ここでゆっくり食べてから何か飲み物探しに行こうか。
(花咲くような笑顔に対して浮かんだ不安は顔に出さずに心に秘めて)
諷和・もこ 2022年11月15日
(向けられた笑顔に、少し恥ずかしそうにはにかみ返して)
(再び夜空へと――最後の火花がパラパラと雪のように落ちて消えた空へと、視線を向ける)
……終わっちゃった、ね。
ちょっぴり寂しいけど、次の約束があるから、その時を楽しみに待つことが出来るんだよ。
(続く)
諷和・もこ 2022年11月15日
ん、人が空くまでランチタイム?だね。
(ランチというにはあまりにも遅いけど、ディナーと呼ぶには少し早くて)
(花火に夢中で手を付け損ねていた焼きそばの蓋を開きながら、ふふりと笑い)
……あ!
(と、何かに気づいたように声を上げる)
諷和・もこ 2022年11月15日
(見上げた先には、)
(先ほどまで華やかに咲いていた眩い大輪たちの光で隠されていた)
(優しい光の満月が浮かんでいて)
(華々しい花火の光とはちがう優しい光が、二人を照らし出している)
(――まさに、)
……月が、きれいなんだよ。
四十万・八千代 2022年11月16日
……終わってしまったなぁ……。
(名残を惜しみ、少し間をあけた後に同じように呟く)
来年また見に来る以外にも色々と出掛ける約束あるからね。
(うっかり忘れていたらちゃんと教えてくれよな、と言いながら……差し出していた今川焼の半分をそっと相手の焼きそばの上に乗せた。半ば食べることを強要気味)
夕食も兼ねてるからしっかり食べないと。
(特に今川焼は全種購入しているのだ。出来れば家に持ち帰らずに食べておきたい。ハムたまごは特に)
…………ん?
(次の今川焼を食べようとアイテムポケットに手を突っ込んだ所で少女のあげた声にそちらを見遣り……少女の視線を追って空を見上げる)
(無効票)
四十万・八千代 2022年11月16日
…………今日、満月だったのか。
(夜空を丸く切り取った様な白い月が静かに光り輝いていた)
(花火のように色鮮やかさや派手さは無いが、暗闇を照らす消えることの無いこの灯りはどこか心が安らぐ)
(───月が綺麗)
(少女の口から思わず零れた言葉には、裏の意味など無いのだろうけれど)
……綺麗な月が見れて嬉しいね。
(月見も出来て今日はお得だな、と空を見上げたまま呟く)
(続く)
四十万・八千代 2022年11月16日
(月が鳥居に座る二人を照らしている)
(今日の花火の事やまた次に遊びに行く予定など話し合っているのか、愉しげな声は月が空の高い位置に昇るまで聞こえていた)
(〆)