【戦】未だ完うならざる者達の
一恋・未樹 2022年9月15日
夏に翳りが見え始めた9月中旬。
秋口を迎えてもまだ葉は紅葉せず、しかし空気は確実に夏の色を失う時期。
要するに、今日もまた一段と、
喧嘩日和だ。
書込み可能
ズィーベン・フィーア
一恋・未樹
0
ズィーベン・フィーア 2022年9月15日
(眼鏡を通し、少女は眼前の炎を見つめる。)
(瞬間、少女の姿が消えたと錯覚する速度で掻き消え。)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年9月15日
(亜音速に至る速度で炎を回り込み。)
(未樹先輩の背後に現れる。その動きは……)
七天の青、青脚。
(その速度を維持した蹴りが、未樹先輩の翼へ向けて振るわれる。)
一恋・未樹 2022年9月15日
――!
(眼前のズィーベンが、瞬きの間に掻き消えて。)
(背後から、超速の蹴りが直撃した。)
っっっっっっっっっがっっっっ!!!!
(嗚咽を上げながら竜人は先程までズィーベンがいた方へと吹き飛んでいく。)
(無効票)
一恋・未樹 2022年9月15日
(吹き飛ばされたままに、しかし。)
ライトハンド
右腕開放――
ブロードキャスト
強制送信
ドラゴンロア
竜咆伝心
(右手の革手袋が光る。未樹の遺産、
竜播だ。
左右で違うものを広げる遺産であり、右が広げるのは)
《――――――――がぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァぁぁぁァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!》
(未樹の思考そのものだ。
攻撃を受けた際の叫びを遺産に載せて、ズィーベンの思考へ直接響かせようとする。
自分のものでない思考が脳内で響けば、大抵の人間は意識せざるを得ない。)
(無効票)
一恋・未樹 2022年9月15日
―――らぁ!!!!
(右手の遺産で絶叫を頭の中へ届けながら、炎による反撃も繰り出した。)
(「青」が使えるとはいえ、集中出来なければ回避は出来ないかもしれない、という反撃の為の一手だ。)
ズィーベン・フィーア 2022年9月15日
(振り抜いた足の着地際、思考への叫びに体勢を崩し地面へ倒れ込む。)
(地面を滑るように減速しながら、脳内に響く叫びに耳を傾ける。)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年9月15日
単純な声ではない。
脳内、拡散。ならば。
「指向性を持たせる余裕がある。」
(脳内が真に咆哮に染まれば、道具の併用する余裕などないはず。)
(過剰な情報は、この“眼”を得てからは常だ。)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年9月15日
世界はより小さく。
(「自己」と「世界」を定義する機能。)
視野はより広く。
(七天の青による、情報の移動。)
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=31699
(名を名付けるなら、青却。)
(ズィーベン・フィーアを構築する要素を定義し、不純物である咆哮を棄却。)
(切り捨てられた咆哮は、未樹先輩の思考へと送り返す。)
(未樹先輩の思考には、自身の咆哮を2重に響くことになる。)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年9月15日
(とはいえ。)
……こちらまでは、ですね。
(急所を庇うように体勢を低くするも、体に燃え移った火を地面に転がり、強引に消す。)
(服や髪に、焼けた跡が残りつつも立ち上がり。)
一恋・未樹 2022年9月15日
――は!?
(自分の叫びが、倍化して聞こえてくる。
脳内が楽器にでもなったかのようだ。
ギリギリで思考しつつ出した叫びが倍になり、瞬間頭を抑えて膝をつく)
――レジストされた、って事か。こういう対処もあるのかよ。
(ようやく反射された思考が脳内から消えると、それだけ答えて。)
(無効票)
一恋・未樹 2022年9月15日
……悪い、どっかで舐めてたかもしれねえ。
(前にやった時は我慢勝負に持ち込んで勝ち、だったが…
あれはズィーベンが「青脚」を習得する前だ。
同じ事は難しいだろう。)
つっても、だ。
(無効票)
一恋・未樹 2022年9月15日
吐いた唾飲む訳にもいかねえ。
(今度は左の手袋が輝き出す)
レフトハンド
左腕開放――
エリアインストール
強制改変
ドラゴンドライブ
竜胎界変
(瞬間、未樹を中心に数m程度の結界が構築される。
右の手袋が思考を拡散させるなら、左の手袋は存在を拡散させる。
薄く広げた未樹の「存在」を、暴走状態の巨大龍の型をした結界とするのが左の遺産だ。)
今からここは――オレの胎の中だ。
(告げるや否や。
ズィーベンの周囲に炎が噴き出した。
この結界は未樹が使用する魔術
インストール
「属性装填」の制約を緩める。即ち符に力を込めずとも、結界内に対してであれば魔術を即座に起動出来る。)
ズィーベン・フィーア 2022年9月15日
未樹先輩は一恋団長と比較するな、とは申しますが。
このように、比べ模倣し得るものもあります。
生徒会上等を掲げる未樹先輩が比べるなと念を押すのは……
(言いかける、その最中。)
(「存在」が塗り替わる。取り込まれる。認識した「存在」の内である以上、「世界」の内であり、弾けない……)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年9月15日
いえ、余談でしたね。
吐いた唾をのむ必要はありませんが。
胎の中なら……より、吐いてもらいましょう。
(ポケットの中のPachel=BELLがテザリングを行い電波を拡散させ。)
(その電波が形を成し、炎を貫くように無数の網が広がる。)
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=26413
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年9月15日
(結界内に無数に張り巡らされた網。すべてに繋がった手元の網に、拳を叩きこむ。)
(それは、わくわくトーナメントにおいて、一恋・花束が振るった一撃の模倣。)
(七天の赤。「赤拳」の威力が、結界内に無数に張り巡らされた網を通し、拡散する。)
(その衝撃は、少女を狙う炎を弾き。「一恋・未樹」の体内と定義された結界全体を揺るがす。)
一恋・未樹 2022年9月15日
……比較すんなってのが何だって……。
言いかけて辞めるのか……
(悪態をつきながらも、ズィーベンの返し手を見つめる。
電波を網に変換し、結界全体へと網が広がった。
結界は特にダメージフィードバックがある訳では無いが……
存在を拡散されている都合、この結界の破壊は即ち封印の解除につながる。
普段であればそのまま封印を解除して勝ちを目指すのだが……)
今結界壊されんのは、違えな。
(それは先に告げた宣言とは異なる。
つまり手を打つしか無い)
(無効票)
一恋・未樹 2022年9月15日
―― 我が力、依代に宿りて形を為せ。宿るは記憶。無窮にして、連綿の記憶なり。
(木刀から符を引き剥がし、新たな力を込める。
込めるのは今見た、「胎の中で感じた力。」――赤拳の衝撃波。
胎の中にある以上、自分の属性だと定義したソレを付与し、木刀を地面へと叩きつけた。)
っっっっっっだっらぁ!!!!!!
(無効票)
一恋・未樹 2022年9月15日
(衝撃波が斬撃に従ってズィーベンへと直進する。
途中にある網を食い千切るようにして。)
ズィーベン・フィーア 2022年9月15日
一恋団長を誰より特別視し、同じ土俵に上がれないと考えているのは未樹先輩では。
というだけですよ。良し悪しも正誤も分かりませんが。
(眼前に迫る衝撃波が、無数の網を引き千切っていく。)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年9月15日
(その衝撃波に対し、拳を叩きこむ。)
(同じ属性、同質の衝撃がぶつかり合い、対消滅する。)
(強引な相殺により、その拳から血を流しながら。)
……どちらにしろ。私のことは打倒していただかなければ。
一恋・未樹 2022年9月15日
(未樹の「赤拳」も、あくまでズィーベンの模倣である。
威力は無論、姉のものには及ばないしズィーベンのものと比べても下がるだろう。ただ、こちらは木刀で、あちらは拳で打つのだ。)
(無効票)
一恋・未樹 2022年9月16日
………ァン??
(などと考えている所に、ズィーベンの言葉が耳に届く。)
(無効票)
一恋・未樹 2022年9月16日
(少なくとも、視覚を中心にしてる筈だ。てぇ事は。)
これなら、どうだ。
(指を受けに向ける。)
(ズィーベンの足元から、赤拳を模倣した衝撃波が噴き出した。)
(
ズィーベン・フィーア 2022年9月16日
(足元からの衝撃が、直撃する。)
(少女の肉体が宙に浮かびながらも、視線は未樹先輩へ向けて。)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年9月16日
(宙に浮かびながら、遺産の名を呼ぶ。少女が身に着けた眼鏡。)
「ヴィジュ・メーニャ」
https://tw7.t-walker.jp/garage/item/show?item_id=35416
(一恋団長から授かりし遺産。)
(レンズを通し未樹先輩を映すその視界に、銃弾の映像が再現される。)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年9月16日
(ヴィジュ・メーニャは。)
(映像から「威力」や「速度」を取り出す、七天の「赤」と「青」の補助具として与えられた。)
(この場においても、レンズに移った銃弾から、「赤拳」の原理で「威力」を取り出し。)
(取り出した威力を、再び映像の……「レンズに移った視界」に威力を与える。)
(迂遠な技術だが、結論として。)
(未樹先輩の指先のある地点に、銃弾が命中したような衝撃が発生する。)
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=31323
一恋・未樹 2022年9月16日
直撃はしてねえか!!
――!
(ズィーベンの挙動を見る。視線に意味がある。
意図が違―!!)
――痛っっっっ!!!!
(木刀を掴む指に対して、撃ち抜かれたように痛みが貫く。)
隠し玉おおいじゃねえか………!!
(無効票)
一恋・未樹 2022年9月16日
(結界内で使われた技術であれば、ある程度は模倣出来る。
ただし、前提条件がある場合は別だ。)
(ズィーベンが使った技で「ズィーベンの視界」が絡まねえのは赤拳くらいか……!?模倣するにしろ動作と意図と結果が分からなきゃどうしようも…!!)
(一恋・花束とズィーベン・フィーアにあって一恋・未樹に無いもの。
それは単純に「知覚」だ。
一恋・未樹の視野も耳も人並だ。
発生した事象を再現するには、それでは足りない。)
(無効票)
一恋・未樹 2022年9月16日
(――だから)
チッッッ。
結局、イチバチのこれに頼るっきゃねえのかよ。
(指が痛む。もう木刀は上手く握れない。
左手で木刀の符を破棄してから)
――我が力、為す形を変え新たなる姿を見せよ。
――蝶の如くに羽開け。
(瞬間、未樹の黒い木刀がズルリと溶けて未樹の身体に纏わりついた。)
し、んわ、ざ!!!
(黒い流体のような木刀だったものは未樹の両手の肘から先、靴、翼、頚椎周りに張り付いていく。)
(無効票)
一恋・未樹 2022年9月16日
――――!!
(途端、空中のズィーベンまで未樹が
「吹っ飛んで来た。」)
(青脚を真似したのでも、翼で飛んだ訳でも無い。
身体中に貼り付けた木刀が変質した装甲の各部から、引き絞った炎を無理やり蒸して文字通り「吹き飛びながら」
拳を構えてズィーベンへと突き出した)
ズィーベン・フィーア 2022年9月16日
(着弾。したのち、宙に浮いたままのズィーベンの肉体が、落下……)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年9月16日
(しない。)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年9月16日
(かつて一恋団長が言っていた。)
(銃に弾を込めるより、「歩く」は頻繁に行う。)
(より身近な速度は意識しないだけである。と。)
(では最も身近な速度とは何だろうか。「歩く」だろうか。否。)
(私はそれを、「重力」と考えた。)
(「人体が地上に縛り付けられる速度」。)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年9月16日
(それは、卍奪戦においてカノン番長が天地を返したことから起因し。)
(一恋団長と言ったプールのウォータースライダーにおいて重力を体感し……理論を組んだ。)
(青脚の原理において、ズィーベンの体にかかる「重力加速度」を制御。)
(迫る未樹先輩へ向け、傷ついた足を向け。)
(「重力加速度」を集中させ、高速で拳に向けて「落下」した。)
一恋・未樹 2022年9月16日
―――っっっっっっがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
(握れなくなっていた右拳を手甲で覆い、ぶつけた。
青脚を模倣しなかった理由は、原理を理解出来ていない未樹の模倣ではただズィーベンが行った距離までへの高速移動までしか模倣出来ず、威力が足りなくなると判断したからだ。しかし。)
(無効票)
一恋・未樹 2022年9月16日
(ぶっつけ本番で行った炎による加速は無駄が多く、姿勢制御と維持にも炎を噴射させ続ける事を意味し、結果。)
(右腕にかかるズィーベンの「青脚」に対して対抗しきれなかった。)
(未樹の右腕が衝撃に撃ち負けて後ろに押し出されると、その勢い引き摺られて未樹自身もまた、空から弾き出されたように地面へと落下していく。)
(ズドン、と大きな音がしたかと思えば。
地面でどうにか倒れずに済んだ未樹が、土煙を上げて膝をついていた。)
ズィーベン・フィーア 2022年9月16日
(重力の勢いを借りたその、蹴りとも言えぬ足は。)
(確かに未樹先輩の拳に押し勝ち。)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年9月16日
(同時に、その拳は先の衝撃で傷ついた足を、捕らえ、砕いていた。)
(再び重力を制御する余裕もなく、加速した勢いのまま、地面に衝突する。)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年9月16日
ッ――……!
(地面に落ちた少女は立ち上がれないまま、視線を未樹先輩へと向ける。)
一恋・未樹 2022年9月16日
………。
(無理やり立ち上がる。
立ち上がるが、右腕がもうダメだ。
しかも腕がダメなだけでは封印は解除出来ない。命に別状は無いからだ。)
(、)
一恋・未樹 2022年9月16日
………どうする?
(ぷらぷらと力が一切こもっていなそうな右腕を左腕で押さえながら)
正直、こっからさらに、はやれなくはねえけど……
最後の撃ち合いで押し負けた時点でオレの負けみてーなもんだ。
お前が決めていい。
ズィーベン・フィーア 2022年9月16日
(逡巡。懐に持った銃へと意識を向けて。)
(動けないながらも、引き金は引ける……)
……これが、トライデントを意識した訓練というのであれば。
(、)
ズィーベン・フィーア 2022年9月16日
双方動けない時点でもう盤面としては価値がないでしょう。
(銃に手を伸ばすことは無く、決着を主張する。)
一恋・未樹 2022年9月16日
まあ、だな。
トライデントならそろそろリソース切れで落ちてる。
…封印がどうこう言ってる場合でもねえな。
純粋に更に強くなれなきゃダメだ。
というか前に闘った時に比べたらめちゃくちゃ強くなってんな、お前。
ズィーベン・フィーア 2022年9月16日
以前はまだ正式に一恋団長から教わる前でしたし……
トライデントで同じ戦場に居た時は、正面から戦いはしませんでしたしね。
半年以上、師と経験に恵まれれば私でも多少は成長します。
未樹先輩も行えること、増えていましたしね。
一恋・未樹 2022年9月16日
増えたには増えたが――赤拳や青脚程強みのある力、ではねえよ。
オレも模倣は出来るが、花束の技の理屈までは完全に理解出来る訳じゃねえ。
起きた事を劣化再現出来る、って言った方が正しいな。
立てるか?
必要なら運ぶぞ?保健室まで。
ズィーベン・フィーア 2022年9月16日
赤拳、青脚の原理もその「再現」が近いのですが……
(あるいは当人の中では違うのでしょうか。)
(内心、首を傾げ。)
……
(ゆっくりと、足を引きずるように立ち上がると。)
保健室ぐらいまでは、なんとか歩けると思います。
一恋・未樹 2022年9月16日
オレが出来る再現は「オレの記憶」をベースにオレから引き出してるだけだ。
加減が効かねえんだよ。
何食うにも箸使って、何処へ行くにも飛行機に乗るようなもんだ。
「起きた事の再現」じゃあそこまでが限界だ。
そうか。
行けるなら、手は要らねえな。
先に保健室行ってるぞ。
(いつの間にか左手に握られていた木刀を持って、その場を後にした)
ズィーベン・フィーア 2022年9月16日
なる、ほど。
それは確かに不便ですね。
ええ、お互い、多少無茶をしていますから。
お大事にしてください。
(去っていく姿を見てから、足を引きずるように保健室へと向かっていった。)
一恋・未樹 2022年9月16日
(このスレッドは終了しました)