【個】水面ゆらゆら
由良・凛子 2022年8月29日
潮騒は遠く、そして近い
はしゃぐ生徒たちの声も近く、そして遠い
そんな砂浜でのひと時
#由良・凛子
#遠近・怜
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遠近・怜 2022年8月29日
ん、これってもしかして……?
(違和感の正体。視界に広がる光景と、指先に伝わる感触。その2つの差が……)
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遠近・怜 2022年8月29日
……ぇ?
(ぽすっ)
(抵抗する、なんて考える間もなく)(覚悟した岩との接触もなくて)
(青空と凛子ちゃんが、視界一杯に広がるのでした)
由良・凛子 2022年8月29日
(ぱさり、とつば広の帽子が落ちて)
まったく、もう少し溜めを作っておきたかったのだけどね。
なかなか思った通りに事は運ばないものだ。
(と、どこか可笑しげにキミを見下ろして)
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由良・凛子 2022年8月29日
どうかな、怜くん。
これで釣りあいの落としどころにする……というのは。
(彼女の顔の両側に手を置いて)
遠近・怜 2022年8月29日
ぇ、いや……その……。
(見上げる凛子ちゃんの笑みが、どこか獲物を捕まえた動物のそれに見えてしまって)
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遠近・怜 2022年8月29日
(視線を逸らせば、そこには大きく主張する2つの果実)
凛子、ちゃん……っ。
(きゅっと目をつむって)(哀れなガゼルはその身を差し出すのでした)
由良・凛子 2022年8月29日
(そんな彼女の姿を見て――)
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由良・凛子 2022年8月29日
……?
怜くん、なんで目を瞑るんだい?
(きょとん、と不思議そうな顔を浮かべてそう尋ねた)
遠近・怜 2022年8月29日
……ふぇ!?え、だ、だって、その、凛子ちゃんが……っ!!!
(きっと食べられてしまうのだろう、そんな覚悟を決めていた少女は)
(自分の想像力の豊かさと相手の反応に、羞恥から耳を真っ赤にするのだった)
由良・凛子 2022年8月29日
……?
………………(考え中)
ああ、なるほど。
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由良・凛子 2022年8月29日
なるほどなるほど。(彼女の反応と、この目に見えた羞恥。)
つまり怜くんはぼくが「そういうこと」をすると思ってしまったんだね。
その結果がアレ……と。
(体勢を変えないまま、じぃっと目を見つめて)
遠近・怜 2022年8月29日
~~~~っ!!
(気づかれた!)
そ、そんなこと……っ
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遠近・怜 2022年8月29日
(凛子ちゃんの真紅の瞳に見すくめられ)
凛子ちゃんみたいな、綺麗な子にこんな風に押し倒されたら
……ちょっと想像しちゃうよ。
由良・凛子 2022年8月29日
ふふ、それは嬉しいことだけれど……
(右頬に触れるように手を添えて)
だとしても、あんなに簡単に許しちゃあダメじゃないか。
これがぼくでなかったらどうするつもりだったんだい?
遠近・怜 2022年8月29日
それは……。
(頬に触れる凛子ちゃんの手に、そっと自分の手を重ね)
凛子ちゃんだったら……信じて、いいかなって。
他の人なら、蹴っ飛ばしてるよ。
(たぶん、力では敵わないかもしれないけど)
由良・凛子 2022年8月29日
本当かなぁ。
さっきみたいに簡単に覚悟決めちゃったりしないかい?
(さすさす、と手を重ねられたまま頬を撫で)
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由良・凛子 2022年8月29日
もちろん、ぼくならば……と言ってもらえるのはとても光栄で嬉しいことだけれどね。
ぼくは今とても心配なのさ。
こんなにも綺麗なものが、その価値も分からない誰かに心なく奪われてしまいやしないか……とね。
遠近・怜 2022年8月29日
しないよ!僕にだって相手を選ぶ権利ぐらいあるさっ。
(んっ、と。頬を撫でられ吐息をもらし)
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遠近・怜 2022年8月29日
……ほんと凛子ちゃんってさ。ほんとにさ。
(どうしてそんなに口が達者なんだろうか)
(そんな風に言われると。本当に自分に価値があるかのように、勘違いしてしまうじゃないか)
由良・凛子 2022年8月29日
ふふ、そうかいそうかい。
(今度は子犬を撫でるように撫でて)
ん、なんだい?何か言いたそうな目で見ているね。
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由良・凛子 2022年8月29日
言っておくけれど、ぼくは産まれてからこれまでにお世辞という物を言ったことがないんだよ。
なぜなら、褒めるまでもないものは興味すら湧かずに忘れてしまうからね。
ああそれとも……ぼくには見る目がないと、そう言いたかったのかな。
(なんて、ちょっと意地悪気味に。)
遠近・怜 2022年8月29日
うぬぬ……。
(撫でられ方になんとも釈然としない表情で)
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遠近・怜 2022年8月29日
……ずるいよ、もぅ。
そんな言われ方したら、信じるしかない。
ううん、信じたくなっちゃうじゃないか。
僕の身体にも価値があるんだなって。
(きゅっと撫でる手を握った)
由良・凛子 2022年8月29日
信じてもらわなければ困る。
他ならぬキミ自身がその価値を理解していなければ意味が無いのだから。
なあに、はっきり言ってぼくの見る目は誰よりも確かさ。
(それは自惚れとも言われるかもしれないが、それでも構わない。自分の感じた価値が絶対なのだから)
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由良・凛子 2022年8月29日
(そして傲慢だ。自分が価値あると信じたものは、それ自身が己を価値ありと認めなければ気が済まないから。)
キミはとても綺麗だよ。
だからぼくはこんなにも親愛を寄せているのさ。
(握られた手を持ち上げ、握る手の甲に口づけを)
遠近・怜 2022年8月29日
ふふ、凛子ちゃんは自信家だね。
でも、うん。凛子ちゃんの言葉なら信じられるよ。
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遠近・怜 2022年8月29日
その親愛に応えられるよう、僕ももっとがんばらないt……ひゃわっ!?
(不意に落とされた口づけに、耳まで真っ赤になり)
由良・凛子 2022年8月29日
うんうん、ぜひそうしてくれたまえ。
(口付けに赤くなる彼女に満足げに微笑み)
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由良・凛子 2022年8月29日
……では。
先にぼくも親愛の証しを見せておこう。
見逃し厳禁だよ?
(にこ、と悪戯な笑みに変化する)
(周囲に人がいないことを確認して)
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由良・凛子 2022年8月29日
(そうしてキミは目の当たりにするだろう。)
(漆黒の水着から色が剥がれ落ちて、純白と透明へと変わっていく様を)
.
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由良・凛子 2022年8月29日
これがぼくの真の姿…………なんてね。
遠近・怜 2022年8月29日
親愛の、証?
ぇ、ぁ、うん。
(見逃し厳禁、という言葉に。じっと彼女を見つめて)
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遠近・怜 2022年8月29日
(烏羽色が宙に溶けていく)
(先ほどの違和感の正体はこれだったのだ)(見えていたものと触れていたものの違いが)
(でも、もうそんなことはどうでもよくて)
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遠近・怜 2022年8月29日
(純白と透明に包まれた天使がいた)
(その美しさから目を逸らすことができない。天使のような悪魔が、僕の前に)
綺麗……。
由良・凛子 2022年8月29日
ふふ……ありがとう。
キミの心からの賛辞を聞けたようだ。
(とても、とても満足気に微笑み)
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由良・凛子 2022年8月29日
これはね、本当に極一部の親しい人にしか見せるつもりは無いんだ。
今の所は……アスカくんとかね。
(それだけ、普通の人に見せるには恥ずかしいという事でもあり)
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由良・凛子 2022年8月29日
だから今のこの由良・凛子を見られることを、幸福に感じてもらいたい。
それがぼくの、親愛の示し方さ。
(見下ろす瞳はどこまでも、キミの瞳を見つめている事だろう)
遠近・怜 2022年8月29日
そっか。そう、なんだ。
(凛子ちゃんから聞かされた言葉。その言葉の重みに、愛情に、優しさに。幸せを感じる)
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遠近・怜 2022年8月29日
ありがとう。
今この凛子ちゃんを、僕に見せてくれて。
最高の親愛表現だよ。
(この光景を、美しさを。絶対に忘れないと)(しっかりと見つめ返した)
由良・凛子 2022年8月29日
ふふ……
どういたしまして。
今日見た中で、今のキミが一番綺麗だよ怜くん。
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由良・凛子 2022年8月29日
……では、名残惜しいけれどいつまでも押し倒したままにしておくわけにもいかないね。
(そう言って体を起こし、同時に怜もひっぱりあげて、再び彼女の横に腰掛ける)
ふふ、なかなか刺激的だったよ。
遠近・怜 2022年8月29日
まったく……ありがとう、そう言ってもらえると嬉しいよ。
(否定するのではなく、お礼を)(信じる彼女がそう言ってくれたのだから)
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遠近・怜 2022年8月29日
よっと。
(引っ張り上げられ態勢を戻して)
ほんとだよ。
もうドキドキしすぎて、心臓が破裂するかと思ったんだからね。
由良・凛子 2022年8月29日
はっは、胸を好き放題されたぼくだって同じようなものさ!
(全く悪びれず)
(無効票)
由良・凛子 2022年8月29日
さて、そんな刺激的体験のあとだけれど……
このままぼくと、しばらく海を見ながら語らってくれるかな。
それと、キミの水着もね?
(自分の水着はそのままに、尋ねる)
遠近・怜 2022年8月29日
うぐ……それはまぁ、そうだけども。
(申し訳なさも、ちょっぴりあったようだ)
(演出継続)
遠近・怜 2022年8月29日
あぁ、もちろん!
(まだまだ語りたいことはある)
(そっと彼女との距離を拳1個分詰めて)
(肩と肩を触れさせながら、一緒に海風を感じよう)
由良・凛子 2022年8月29日
うん、いい返事をありがとう!
(触れ合う距離もまた親愛の証し。微笑み、その距離を楽しんで)
(演出継続)
由良・凛子 2022年8月29日
(キミを近くに感じながら、遠くの海に思いを馳せよう。)
(まだまだ日は高い。時間はたっぷりとあるのだ。)
由良・凛子 2022年8月29日
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