【個】箱庭の、虚
一恋・花束 2022年8月27日
箱庭。
それは“もう一つの学園”。
「お前、なにか知ってるんだろ?」
シィ・ユゥが珍しく早く寝付いた日の夜。
そう問われた花束は――――
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一恋・花束 2022年8月27日
あっちでは、どうもそうらしいですね。
……本来、「箱庭」とは花束達のバックアップなんです。
《刻逆》への対処が失敗したときの――“赫眼”が正常に機能しなくて、居るべき者たちがここに至れなかったときの代役。
……だから、その役割は終わっていますし。
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一恋・花束 2022年8月27日
それ故に関わってくることもない…………はずだったんですけど。
、、、、、、、、、、、、、、
うまく処分出来てなかったのはこちらの落ち度ですし。
一恋・未樹 2022年8月27日
……代役。
(花束達…いやここでは全生徒か。
それが刻逆で正常に集まらなかった際のバックアップ。)
赫眼ってのが分からねえが……
要するに最善の対策がその赫眼で、次善が箱庭によるバックアップって事か。
んで、その使わなかったバックアップの吹き止まりが残っちたってる…
(確かに理屈は通る。
刻逆の影響範囲が想定以上でも世界の危機に対抗できる為の対策。その残り)
(無効票)
一恋・未樹 2022年8月27日
その「こちら」ってのは誰までの範囲だよ。
準備した騎士団か?生徒会か?
それとも団長として、か?
聞いてる範囲で花束に落ち度はねえだろ。
未曾有の危機への対策が一個想定外の挙動したってだけなんだろ?
事前に分からなくて当たり前じゃねえか。
一恋・花束 2022年8月27日
…………彼らは彼らで、あがいているんです。
でもね、未樹くん。
考えても見てください。
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一恋・花束 2022年8月27日
世界は奪われ、大事な人達は失われ、怒りを持って、全てを取り戻すために、復讐者となった生徒たちは。
「お前たちは予備として用意したけど、もう不要だから消去します」と言われて。
納得すると思いますか?
一恋・未樹 2022年8月27日
するわきゃねえな。
今この学園で同じこと言ったらどうなるかなんて考えるまでもねえ。
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一恋・未樹 2022年8月27日
……で、警戒しても意味が無い理由ってのはなんだよ
そこまでなら、はらわた煮えくり返った奴らがいる、ってだけだろ?
一恋・花束 2022年8月27日
そう、納得しない。
してないから、彼らは「こっち」に出てきて、「本来の自分」と入れ替わろうとしています。
…………なんですけど、
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一恋・花束 2022年8月27日
本来、こっちから向こうにも、向こうからこっちにも、干渉できないんですよ。
世界が違うんです……擬似的なディヴィジョンといいますか。
移動手段も干渉手段も存在しないはずなんです。
一恋・未樹 2022年8月27日
……だが、なんらかの方法で関わってる。
又は移動があり得る。
(事前の知識を考えたらそうとしか思えない)
でなきゃシィが関わったり出来ねえもんな。
それがどういう理屈なのかは分かってねえのか?
一恋・花束 2022年8月27日
…………わかりません。
知恵の果実を使っても、わからないんです。
そして、花束にわからないということは、それはありえないこと……のはずなんです。
だから――警戒しても仕方ないんですよ。
一恋・未樹 2022年8月27日
……
出たとこ勝負するしかねえ、って事か。
花束にも分からない方法がある、ってのは気になるが……
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一恋・未樹 2022年8月27日
……
・・・・・・
あっちのオレは
あっちの花束より弱いとして。
お前自身よりも強い可能性、ってのは。
あるのか?
一恋・花束 2022年8月27日
いえ、逆です。
、、、、、、、、
花束以外の花束は、あらゆる力を持ちません。
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一恋・花束 2022年8月27日
それは断言してもいいです。
仮に何があったとしても、向こうの花束が驚異になることは、ありえません。
一恋・未樹 2022年8月27日
……それってどういう……
(花束以外の花束は、弱い?
弱い花束がいる?
というのが上手く理解出来ずに飲み込んだ。
むしろ気になるのは
)
(花束がその事に、自覚的な事だ。
遺産で知ったのか?)
じゃあ、あっちのオレは脅威なのか?
というか向こうは番長もいるのか?
……分からないって事は聞いても意味が無いかも知れねえけどよ。
一恋・花束 2022年8月27日
生徒会も、番長もいますよ――卍器はありませんが。
そして、戦闘力的な面でいうなら。
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一恋・花束 2022年8月27日
あっちの会長と、花束は。
おそらく互角だと思います。
一恋・未樹 2022年8月27日
……。
互角なのかよ。
未樹会長と、花束会長は。
(あえて会長と付けた。)
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一恋・未樹 2022年8月27日
(バックアップの自分)
(自分が居なかった場合の自分)
(そいつは会長で、こっちの花束と同じぐらい強くて)
(でもオレが居るからこっちには来れない。)
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一恋・未樹 2022年8月27日
…その箱庭が本格的に攻めて来るなり
こっちにとんでもねえ被害を出すとして
…そのあっちの会長の相手すんの。
オレがやって良いか?
一恋・花束 2022年8月27日
客観的に見て、そうですね。
“知恵の果実”が教えてくれる限りでは…………未樹くん。
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一恋・花束 2022年8月27日
彼らは、総体で見たら「敵」ではないんです。
目的は同じ、世界を取り戻すことですから。
けれど、彼らが復讐者としての土台に立つためには、
こちら側にいる「自分」を斃し、その立ち位置を奪い取らないといけないんです。
つまり。
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一恋・花束 2022年8月27日
一恋・未樹生徒会騎士団長が狙ってくるのは、もとより未樹くんです。
…………負けたら、未樹くんは、消えます。
一恋・未樹 2022年8月27日
……ハ。
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一恋・未樹 2022年8月27日
ハハハハハハハハハハハハハ。
(軽く笑った。
軽い笑い声だった。
感動した訳でも悲嘆した訳でもなく。
ただの冗談を笑い飛ばすような)
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一恋・未樹 2022年8月27日
上っ等じゃねえか。
花束と同じぐらい強い会長がオレだぁ?
んなもんお前を倒す前哨戦に丁度良いじゃねえか。
願ったり叶ったりだぜ。
時期が来たらあっちから来やがるってのはよ。
ハハハハハハハハハハ。
一恋・花束 2022年8月27日
…………立場的には花束が相手をするべき、なんですけど。
そもそも、繰り返しますが、彼らがこっちに来るのはほぼほぼ不可能ですよ。
例外は例外、特例は特例です。
仮に一部がすり抜けてきても、生徒会、番長クラスはまずもってこれない……そう考えてください。
一恋・未樹 2022年8月27日
強え奴ほどこっちに出て来れねえのか。
……
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一恋・未樹 2022年8月27日
…向こうの花束は、脅威ではねえって花束自身が判断する程なんだろうが
シィは向こうのシィがなり代わりに来たら危ねえって事か。
ただそれも、シィ自身がどうにかするべき…というよりしなきゃならなくなる可能性が高えと。
…シィの登下校ぐらい見張るか…?
でも意味ねえかもしれねえか……
難しいな…
一恋・花束 2022年8月27日
…………基本的には、個人を注視してもあんまり意味は無いと思いますよ。
起こるとすれば、大きな現象と、それに付随する流れのはずです。
コレに関しては、後手の対応をするしかありませんし。
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一恋・花束 2022年8月27日
そもそも、対応するバックアップがいないこともありますからね。
シィちゃんは経緯も特殊ですから、箱庭に相手がいるかどうか。
一恋・未樹 2022年8月27日
ままならねえなぁ……
(本当に、今はどうしようもないってことか。聞けば聞くほど確かにそう思う)
でけぇ攻めが来るのを待つしかねえってのは。
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一恋・未樹 2022年8月27日
……そこまでままならねえ事抱えてるなら、愚痴っても良かったのによ。
まあ、立場上言えねえのかもしれねえけどよ。
一恋・花束 2022年8月27日
だから、花束の持っている情報からすると、「来る」事自体がありえないんですって。
抱えているっていう寄りは、単に秘密にしておかないとだめなことなんです。
だって――――――
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一恋・花束 2022年8月27日
――――やってることは、外道の所業ですから。
一恋・未樹 2022年8月27日
(あり得ないと確かに花束は何度も念を押す。)
(だが本当にあり得ないのなら、ここまで詳しく話を聞かずに一笑に伏して終わりではないのか)
(あり得ないだけで否定するには、知覚出来てないという事柄が邪魔をするか。)
……勝手にバックアップとして仕立て上げて、
バックアップだからいなくなれ、ってのは。
そうなるか。
そんな事を学園がしています、は公表出来ねえ……か。
(無効票)
一恋・未樹 2022年8月27日
この話を知ってる奴はどれぐらい居るんだ?
生徒会と番長辺りには伝えてあるんだろ?
一恋・花束 2022年8月27日
、、、
いいえ
(無効票)
一恋・花束 2022年8月27日
殆どの生徒は知りません。
存在のかけらすら、知りません。
だから――――絶対秘密にしてください。
もしかしたら…………
(無効票)
一恋・花束 2022年8月27日
「自分達があっちに行っていた可能性もある」、なんて。
知らないに越したことはありませんから。
一恋・未樹 2022年8月28日
…そんなもんか。
まあ聞きたかねえ話なのはそうかもしれねえけど――
オレは、聞いて良かったと思ってるけどな。
少しはすっきりしたし――
あっちにオレが居た可能性なんてどうでも良いからよ。
お前がいるからな。
一恋・花束 2022年8月28日
……花束も、よかったですよ。
未樹くんが、未樹くんで。
やっぱり、弟は、世話焼きで、口うるさくて、心配性に限ります。
一恋・未樹 2022年8月28日
褒めてんのかよそれ。
だいたいなあ――
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一恋・未樹 2022年8月28日
お前がこっちにいるのが
絶対に正しいんだよ。
何がどうなろうと、天地がひっくり返ろうとな。
一恋・花束は生徒会団長であり、学園の頭を張るべきだ。
だから、「オレ」がこっちにいる。
団長様の口煩い弟として、オレ自身がテッペン取らねえでここにいる。
それが正しい。
オレはそう思ってる。
それだけは絶対変わらねえ。
絶対な。
一恋・花束 2022年8月28日
…………ふふ。
じゃあ、せいぜい裏切らないようにしなくては。
期待も、信頼も。
(ああ)
(💐 続ける ⚔)
一恋・花束 2022年8月28日
ありがとうございます。
(どう思うんだろう、未樹くん、あなたは)
信じてますよ。
(あなたの知っている一恋・花束が)
未樹くん。
(もうとっくにこの世界に居ないなんてことを知ってしまったら)
一恋・未樹 2022年8月28日
じゃあ、散々喋ったしそろそろ休憩するか。
麦茶で良いよな?
(なんて、踵を返して冷蔵庫へ向かう。)
(💐 続ける ⚔)
一恋・未樹 2022年8月28日
(守るのだ。)
(一恋・花束を、たった一人の姉を、家族を守るのだ。)
(どうやらその為の役割が自分に回ってくる番が来るらしいのだ。)
(親父としたいつかの約束を果たせる。)
(「家族」を、守るんだ。)
(一恋・花束を守る力の証明は一恋・花束を倒す事でしか手に入らないと思っていた。)
(それがどうやら、同格の相手がオレ目掛けてやって来るのだ。)
(その為なら、なんだってしてやる。)
・・・・・
(オレがオレで無くなっても。)