私立MM学園

【個】流れるプールでイカダに乗って大冒険したら

三隅・彩乃 2022年8月25日
沈没しました。

数多の遊具が水飛沫を上げるアスレチック区画。
沈没しても沈没しても続ける不屈の女子と、それに付き合わされた男子の組み合わせ。

まだまだ午前中にも関わらず、すっかりヘトヘトになって休憩です。
多数のアスレチックに囲まれて、そこかしこから悲鳴や歓声が聞こえて。
そんな場所でぺたんと座りながら足を投げ出すのも、きっと夏漣祭の楽しみかたのひとつでしょう。

書き込み可能
枯井戸・ミチル
三隅・彩乃




演出終了
2
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枯井戸・ミチル 2022年8月25日
("ぼく"は姉さんのことが大好きだった)
(もちろん、姉以外の父や母……この夢の時期にはまだ生まれていなかったけど、妹も)
(だけど、姉さんは特別だった)
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枯井戸・ミチル 2022年8月25日
(気ままに笑う人だった、気ままに怒る人だった)
(喜怒哀楽を素直に表現する人だった)
(人が持つ感情を、素晴らしい物だと確信させるように)

(姉さんは……歌と踊りの才能を持っていた)
("ぼく"は、そんな姉さんに魅了されていた)
もっと……きかせて……みせ、て……。
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枯井戸・ミチル 2022年8月25日
(姉さんが「好き」と言ったものが"ぼく"の好きなものだった)
(姉さんが「嫌い」と言ったものが"ぼく"の嫌いなものだった)

(そして、この夢の行く先は、姉さんが大好きなもの……)
いちばん、きれいな……みちた、つき……。

(そして、その満月の光をステージに、歌い踊る姉さんを見るための道程で……) (無効票)
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三隅・彩乃 2022年8月25日
……。
(すうっと目を細めます。眇めます。ミチルの様子は曖昧な影絵でしかわかりませんが、彼の様子をしっかりと観察するために。声の様子も)

(『ねえさん』『もっときかせて』『みせて』音に出さない程度に彩乃もつぶやいて記憶していきました)
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三隅・彩乃 2022年8月25日
(ああ、どうしてここにメモがないのでしょう。きちんとした形で記録に残したいのに)

きれいな、満ちた月……?
(月。月。たしか彼と初めて会ったとき彼は夜の屋上で星空を見上げてませんでしたか。あのとき月を見ていたのでしょうか) (無効票)
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枯井戸・ミチル 2022年8月25日
………………。
(冬の澄んだ空気に落ちる月光。煌めく長い銀色の髪が宙を舞い)
(手は星を指し示し絵図を描き、足は大地を蹴り律動を生み)
(律動に合わせて声は歌となり、物語を紡いで)

(満点の星に彩られた夜空、だけど主役は月、そしてその月の下で踊り歌う少女)
(そうして、"ぼく"の中に刻まれたその光景は―――)
ねえ、さん……ごめん。

(悲しみと後悔の記憶で、黒く黒く影を落とし……途切れ……)
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枯井戸・ミチル 2022年8月25日
(―――現実のミチルの閉ざされた目から、涙がこぼれ落ち……)
(夏の日差しで、煌めいて。その煌めきが貴女に見えるかわからないけれど) (無効票)
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三隅・彩乃 2022年8月25日
(くしゃっと歪んだような声。今にも泣いてしまいそうな、辛そうな声です。とても)
(これは罪悪感でしょうか。後悔でしょうか。謝る相手はきっと姉のはずで、しかし一体何を指しての謝罪なのでしょう)
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三隅・彩乃 2022年8月25日
(彩乃の胸中に迷いが咲きました。迷いは驚きと混ざって、ぐるぐると思考を掻き回していきます)

(いままで、夢から紡がれる記憶の手がかりはすべて彼に届けるつもりでした。記憶を求める彼に、大事なものだからと余すことなく)
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三隅・彩乃 2022年8月25日
(でも。『これ』は伝えるべきなのでしょうか)
(あなたには辛い記憶があるよと言うべきなのでしょうか。彼はそれはどう思うのでしょう)
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三隅・彩乃 2022年8月25日
(でも)

(でも。)

(これが彼の求めるものなら)
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三隅・彩乃 2022年8月25日
……ミチル。
(努めて優しく柔らかく、彼の求める姉を想像して)

ミチル。
どうしてあやまるの? 理由をおしえて?
(彼の姉は、一体どんなふうに言葉を交わしたのでしょう。このように頭を撫でたでしょうか。僅かでも似るといいのですが) (無効票)
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枯井戸・ミチル 2022年8月25日
ぼく、は……。
(現実と夢が混じり合い。ぽつりと声を返して)

おれ…………は……。
(夢の中の影が少し薄れ……遠く、遠く、像を結び)
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枯井戸・ミチル 2022年8月25日
(あの満月の冬の日から、しばらく時が経ち……)
(それでも、"オレ"と姉さんの関係は変わらずに……変わらずに……)
(だから、それが……きっと……)
ゆるされない、ことだから……。
ぜんぶ、けして……やり、な……。
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枯井戸・ミチル 2022年8月25日
(言い終える直前で……ミチルの影が、ひとりでに歪み)
(小さく開いた口を覆い、閉ざし、口をつぐませ、終わらせて)

(その影は耳と、目にも)
(見えない、聞こえない、喋らせない、これ以上は)
(そう……"別の誰かの意図がある"かのように伸びていき)

(やがて、ミチルの寝言が穏やかな寝息へと替わると、影もミチルの下へと帰っていき、何事もなかったかのように) (無効票)
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三隅・彩乃 2022年8月25日
(返事をしました!)

許されないことって?
全部消すって?
(何を消すのでしょう。罪を消すのでしょうか。それとも贖いのために消すのでしょうか)
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三隅・彩乃 2022年8月25日
ミチル、おしえて?
ミチル……?
(でも、それきり)

……。
(彼の返答はなくなってしまいました。もうこれ以上、静かな眠りを乱すことはできませんでした)
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三隅・彩乃 2022年8月25日
……おやすみなさい。
ミチルさん。 (無効票)
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枯井戸・ミチル 2022年8月25日
(夢は夢。現は現。)
(忘れなさい。忘れなさい。わたしのかわいい―――。)
(それが、わたしが上げられるたったひとつの救い。)

(いつか、現の貴方がわたしを忘れる強さを手に入れたら、その時にまた―――)
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枯井戸・ミチル 2022年8月25日
(―――)
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枯井戸・ミチル 2022年8月25日
ん……。
(金色の瞳を何度も瞬きさせて)
(彩乃と遊んで、疲れて、休んで……つい、眠ってしまって)

(それから、どれぐらいの時間が経ったのか……)
彩乃……?
(ちょっと心細そうに、友達の名前を呼んで) (無効票)
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三隅・彩乃 2022年8月25日
!?
(名を呼ばれた彩乃は肩を跳ねさせました)
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三隅・彩乃 2022年8月25日
あ、彩乃です! お姉さんじゃないです! (無効票)
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枯井戸・ミチル 2022年8月25日
…………?
(慌てる彩乃を不思議そうな顔で見返して)

なんかあった? (無効票)
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三隅・彩乃 2022年8月25日
……ミチルさんが寝言で私のことをお姉さんと言ってたわ。
ミチルさん、私の弟だったのね。

いい? ミチル。ダッツさんを私に寄越すのよ。
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三隅・彩乃 2022年8月25日
ふたつ!
(これはちょっと。おどけてみてるだけ。呼吸を整えるだけ。です、きっと) (無効票)
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枯井戸・ミチル 2022年8月25日
はあ。
まあ……食いたいなら買ってくるけど?
お代は貰うからな。
(ダッツは高校生にとって決して安いものではないのです)
(そして、ちょっとイタズラ心が湧いてきて)
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枯井戸・ミチル 2022年8月25日
何味がいい?
―――姉さんっ。
(にやり、と頬を緩め。いつもよりスタッカートの聞いた声で、そう呼んでみて)
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三隅・彩乃 2022年8月25日
(『姉さん』)
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三隅・彩乃 2022年8月25日
……。
(『姉さん』)
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三隅・彩乃 2022年8月25日
ミチルさんって。
なんだか末っ子感があるわね。兄や姉がいたんじゃないかしら? (無効票)
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枯井戸・ミチル 2022年8月25日
…………?
まあ、かもな。寝言でも言ってたん……。
あれ、彩乃のことを呼んだんだっけ?

……でも、彩乃のことを姉と間違える要素は………………。
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枯井戸・ミチル 2022年8月25日
……あるか、ときどき年上みたく余裕たっぷりにからかってくるし。

なんだかんだ相談事とかに真剣に乗ってくれるし。
頼りには……してる。
でも彩乃が姉……姉かあ。 (無効票)
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三隅・彩乃 2022年8月25日
(すうっと息を吸って、深く吐きます。準備はこれでおしまい)

私を姉と間違えてたのは冗談だけど。
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三隅・彩乃 2022年8月25日
ミチルさん、寝言をいってたわ。

……お姉さんに謝ってた。
ミチルさん。あなたはお姉さんがいたのよ。 (無効票)
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枯井戸・ミチル 2022年8月25日
…………姉。
(反芻するように、つぶやいて)
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枯井戸・ミチル 2022年8月25日
(記憶喪失で、寝ている間の記憶なんてものも当然無い)
(そう伝えられても、いまいち実感は無いけれど)

そっか。謝ってた、か……。
なんか悪いことしたのかな、オレ。
その……姉?お姉さん?に。
(それだけが気がかりで、自分の髪をくしゃりと撫でて) (無効票)
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三隅・彩乃 2022年8月25日
それか、それだけ大事な人だったのかもしれないわね。
(謝るときの、彼の悲しく苦しそうな様子までは言えませんでした。あなたの過去には苦悩があります、なんてやっぱり告げられなかったのです)
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三隅・彩乃 2022年8月25日
『ねえさん』
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三隅・彩乃 2022年8月25日
その呼び方だけでも覚えておいてあげて。
きっとあなたの大事な人だから。 (無効票)
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枯井戸・ミチル 2022年8月25日
…………うん。
家族、だもんな。
(彩乃が伝えてくれた言葉を、心に刻みつけるように、頷いて)
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枯井戸・ミチル 2022年8月25日
人の寝言に聞き耳を立てていたことは
ねえさんのこと、教えてくれた分で許してやろう。
…………ありがとう。


で、ダッツ何味食べたい?
彩乃。 (無効票)
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三隅・彩乃 2022年8月25日
ええ、大事な家族だもの。
(頷き返します。彩乃には真に家族と呼べるものはありませんでしたが、新宿島に来てから得た家族や、いくらか受け継いだ瞳子の記憶から家族の暖かさを知っています。いつかミチルが家族の記憶を取り戻しますようにと願わずにはいられません)
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三隅・彩乃 2022年8月25日
マカデミアナッツ。チョコレート。抹茶。あとチョコチップクッキーがほしいわ。
(4つ) (無効票)
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枯井戸・ミチル 2022年8月25日
さっきはふたつって言ってなかったか……?
ったく……ま、いいや。
(積み上がっている彼女への恩を考えれば。イカダ乗りに付き合ったり、アイスの一つや二つ、安いもので)

オレにも、一口くれな。 (無効票)
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三隅・彩乃 2022年8月25日
しょうがないわね。
優しいお姉さんに感謝するのよ?
(勝って貰う立場ですが威張ってみます)

アイス食べ終えたらもう一周ね。
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三隅・彩乃 2022年8月25日
さあ、急いで買いに行きましょう。
ゆっくりしてたら遊ぶ時間がなくなっちゃうわ!
(果たしてアイスはどこにあるでしょう。方向がわからず店も見えない彩乃ですがなんとなくで駆け出してしまいました。迷いを振り切るように、遊びへ飛びつくように) (演出終了)
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枯井戸・ミチル 2022年8月25日
やさ、しい……?
(そういう一面が有ることは否定しないけれど、今の彩乃には不適切だろう言葉に、呆れたような表情で)

やれやれ……手のかかる姉ばかりだな。
(続くように立ち上がり、明後日の方向へ走り出す彩乃を追いかけて)
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枯井戸・ミチル 2022年8月25日
………………。
まさか、姉さんも彩乃みたいなわけじゃないだろうな?
(自然と自分の口からこぼれた言葉に、驚いて……)
(でも、不思議と悪い気はしなくて)

(疲れはすっかり癒え、まだまだ夏を楽しもうと足取りは、軽く…………) (演出終了)
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三隅・彩乃 2022年8月25日
(このスレッドは終了しました)
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