【個】成果の確認
奉利・聖 2022年8月14日
錬気の修練方法を教えてから、月日がたち。
さて、あれからどうなったと気になったある日のこと。
成果の確認をしてみようと、思い立った。
#藤永・えみり
#奉利・聖
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奉利・聖 2022年8月14日
(夏真っ盛りの時期だ。一応屋外は気を遣って無しとし、空調が効いた武道場を指定しておいた)
奉利・聖 2022年8月14日
さて……彼女はどこまでいけたのか。
(相性の問題もある。身に付かなくても嘆かない)
(無効票)
藤永・えみり 2022年8月14日
(空調のきいた武道場の扉をゆっくりと開かれて、学校指定の体操服姿の金髪碧眼の少女が入ってきて)
(そして、目標の相手がすでにいることを目視して)
こんにちは、奉利先輩。
(ぺこりと頭を下げれば、長いポニーテールが揺れて)
藤永・えみり 2022年8月14日
(肩にかけていたスポーツバックを同乗の傍らに置き、立松利先輩に向き直り)
……少し早めに来たつもりでしたけれど、お待たせしてしまったでしょうか?
(無効票)
奉利・聖 2022年8月14日
いえいえ、全然。呼び立てなのはこちらですから。
用件はある程度分かっているでしょうけど……修練の成果はいかほどか、というところでして。
奉利・聖 2022年8月14日
相性もございますから、これ以上見込めないようであればお時間を浪費させてしまう結果になります。
うまくいったか、いっていないか…教えて頂けますか?
(無効票)
藤永・えみり 2022年8月14日
修練……わざわざ武道場で、という事からわかっていましたけれど、そういう事でしたか。
藤永・えみり 2022年8月14日
相性という意味では、その……予想外に良かったみたいです。個人的には一定の成果が得られています。
(奉利先輩をまっすぐに見て答え)
……ただ、それが奉利先輩が意図している方向にあるのかというのは、正直わからないところがあります。
(無効票)
奉利・聖 2022年8月14日
……ほう、予想外に。それは僥倖ですが……
(意図しない方向とはいえ、成果があるのは喜ばしいことだ)
実際にお見せいただくことは、可能ですか?
(無効票)
藤永・えみり 2022年8月14日
見せるのは、そうですね。
(わずかに思案顔になり)
……実践してみるのが一番でしょうか。
(そういって、奉利先輩に正対するように立ち)
藤永・えみり 2022年8月14日
その、これから奉利先輩に正拳突きを放ちます。それで、私なりに『気』を使わなかった場合と、厚かった場合での差を見てもらうというのはどうでしょうか?
(普通であれば、彼女の義体の出力での正拳突きはそれだけで十分な凶器でありましたが、この金髪碧眼の少女としては、『それぐらいならばこの先輩は問題なく受けられるだろう』という一種の信頼がありました)
(無効票)
奉利・聖 2022年8月14日
…なるほど、論より証拠というわけですか。
ではやってみましょう。遠慮なく。打ち込んでみてください。
(深呼吸。身体に気を巡らせて)
(鋼の壁の様に、腰を落として立つ)
いつでも。
(無効票)
藤永・えみり 2022年8月14日
ありがとうございます。
(ぺこりと会釈し)
(左手を前にして右手を腰にやっり、足を開いてわずかに腰を落とした構えをとり)
それでは、行かせてもらいます!
(その言葉を発してすぐ、完全義体の出力を向上、数歩の距離を一気に駆け、教科書に載るような綺麗な身体連動をもって、全身義体の出力を載せた重い正拳突きを奉利先輩に向けて放ちます)
(無効票)
奉利・聖 2022年8月14日
(ずどんっ!!!と重たい衝撃が腹に突き刺さる。しっかり受け止める覚悟をしてなければ、中々にキツイ一撃となっていたことだろう)
…流石、そのままでも十分なパワーですね。
この威力を覚えておきましょう。
次の一発、お願いします。
(無効票)
藤永・えみり 2022年8月14日
(自分の放った拳から帰る鋼のようなそれでいてそうではない何とも言えない感触を受けて)
……純粋なパワー重視の義体ではありませんから、これぐらいではやっぱり普通に受けられてしまいますね。
(言ってから、拳を引いて、バックステップで再び同じように距離をとり)
藤永・えみり 2022年8月14日
それでは、次が、今の私の本領です。
(そう言ってから、その完全義体の身では本来は、一種の『生身の偽装』でしかない、大きな呼吸を行い)
(そうすることで、自らのうちに『気』と呼ばれるエネルギーが巡る――そう強く想起して)
藤永・えみり 2022年8月14日
【――Cサーキット順転――】
藤永・えみり 2022年8月14日
(脳裏にそんなシステムメッセージが表示され、自身の『身体』の内に刻まれた人の内側にあると仮想される一種の『経路』、それを模した『回路』に一瞬、火が入り)
行きます!
(その声とともに、少女の身体は先ほどを遥かに上回る速度で加速して、まったく同じ同じ動きでありながら、より早く、より重い正拳突きが奉利先輩へと突き放たれ)
(そして、その拳を受ければ、その拳から『気』、または、それに似た何かとがわずかにあふれ出ることを感じるでしょう)
(無効票)
奉利・聖 2022年8月14日
────これは。
(錬気に近いが……似て非なる何か。気の探知で今まで感じた事の無い気配がある。一体彼女の中で何が……)
奉利・聖 2022年8月14日
(───ずっ、どんっっ!!!)
(先ほどよりも強烈な衝撃に、ずりずりと畳の上を後退する)
……なんと、ここまでとは。
この気配、とても奇妙です。しかし確かに効果が出ている。
これは…一体?
(無効票)
藤永・えみり 2022年8月14日
(拳を突き出した状態から、自然体の立ち姿に戻り)
……訓練を続けていた結果、私の『身体』、完全義体“Archetyp”の新しい機能が解放……いえ、解放された、というよりも、私の望む方向に構築された、というのが正しいかもしれません。
藤永・えみり 2022年8月14日
『Cサーキット』と呼ばれる、外部から気を取り込み、循環増幅して完全義体の出力に上乗せする機構です。
……もともと、成長するという不可思議な義体ではあったのですけれど。そういった機能拡張までなされるものとは思っていませんでした。
(と、自分でも未だ半信半疑といった様子で言って)
(無効票)
奉利・聖 2022年8月14日
……つまり。
藤永さんの義体は、習得したものに応じて最適化されるわけですか。
ある意味どんな要素も受けいれられるかもしれない…と。
奉利・聖 2022年8月14日
確かに僕の想定ではありませんでしたが……。
どのような形で身になるのであれば、幸いなことです。
見たところ、出力としては一成の習得段階と遜色ありませんし。
修練は成功、としてもいいでしょう。
そのうえで……二成の修練に進むかどうかですね。
ここで一気に跳ねる部分ですが、難易度もまた然り。
如何でしょう?
(無効票)
藤永・えみり 2022年8月14日
もともと、私の『身体』、“Archetyp”は残されたデータ上は『人の成し得ることは、人以上に完全に成し得る』と記されていました。
私はそれをいわゆる身体動作一般という事かと考えていましたけれど、それよりも広い意味であったようです。
藤永・えみり 2022年8月14日
……その、実を言えば、今の一撃は大分うまくいった方で。いまだに出力が安定しないというのが実情ではあります。ただ、繰り返すうちに安定して言っているという実感もあります。
(恥ずかしげな様子で言いますが)
藤永・えみり 2022年8月14日
……そんな状況ではありますが、私は強くなるための手立てがあるのなら、それを知りたくあります。
……教えていただけるでしょうか。
(じっと、奉利先輩の事を見つめて)
(無効票)
奉利・聖 2022年8月14日
そんなことが……想像以上に凄い代物であるようですね。
(興味深い、と頷いて)
奉利・聖 2022年8月14日
大丈夫、繰り返し行って慣らしていきましょう。
さて……では、二成の修練を教えます。
とはいえこれ、今までの延長なんで方法が変わるわけではないんですが。これまで通り、自分のエネルギーと外部のエネルギーを混ぜ合わせるのは同じ。問題は、それらの比率にあります。
奉利・聖 2022年8月14日
完全なる1:1…この究極のバランスこそ、至上命題。
それを為した錬気は、この通り。
(武道場の設備である藁束に歩いていくと)
(手刀で、軽くそれを薙ぐ。それだけで──容易く切裂かれた)
魔法の様に、肉体を強化し…特殊な効力を発揮する。
(無効票)
藤永・えみり 2022年8月14日
……はい、自分でも思っていた以上に。
だからこそ、まるで使い切れていない自分を不甲斐なくも思います。
(根が生真面目な少女はそういって)
藤永・えみり 2022年8月14日
二成の修練。
(神妙な様子で奉利先輩の言葉を聞いて)
完全なる1:1ですか。
藤永・えみり 2022年8月14日
まるで刀で切ったかのようですね。(と、その断面を目にして)
本当に、魔法の様です……特殊な効力、ですか?
(無効票)
奉利・聖 2022年8月14日
このように、なんでも斬れるようになったり。
(拳と拳を打ち鳴らす──鋼がぶつかるような音がするだろう)
肉体を硬化させたり。
(ビュンッ、と彼女の背面に高速で回って)
超加速させたり、とかね。
奉利・聖 2022年8月14日
完全なるバランスとは即ち、自然との完全なる同化なり。
大いなる自然はあらゆる力を内包すると言われます。それと同化するということは、そこから力をもらい受けるということ。
成し遂げられれば……正しく、別次元です。
勿論、恒常的に働く肉体の賦活も段違いでしょう。
(無効票)
藤永・えみり 2022年8月14日
そんなことまでできるんですね……
(奉利先輩の成す動きに目を見張りつつ)
藤永・えみり 2022年8月15日
自然との完全なる同化、合一することで、より大きな力をもらい受ける……
恒常的な肉体の賦活、ですか。
奉利先輩……これは単純な出力を増大させるようなことも可能ですか?
(無効票)
奉利・聖 2022年8月15日
勿論、できます。
周天錬気…時間制限はあるものの、出力を跳ね上げるものがあります。
それをもう少し薄く延ばすような感覚でいけばいいでしょう。
奉利・聖 2022年8月15日
とはいえ、まずは完全なバランスを為さねば。
難しいですよ…僅かな乱れさえ許せません。取り込み、循環に至るまで完璧にこなさなくては。
それでも、やってみますか?
(無効票)
藤永・えみり 2022年8月15日
それがなし得れば、私にとって大きな可能性が開ける、かもしれないんです。
藤永・えみり 2022年8月15日
現状の錬気ですら安定することが難しい私には大きいハードルでしょうけれど……精密な測定と制御はこの『身体』の最も高いとするところの一つです。成し遂げて見せます。
(無効票)
奉利・聖 2022年8月15日
……よろしい。
では、今後の修練はそれを意識するように。
焦らず、ゆっくりとね。
(向上心に、笑顔で頷いた)
奉利・聖 2022年8月15日
さて……戦闘中でも絶えず錬気を為すことも重要です。
まだお時間あるのでしたら…組み手でもしてみますか?
(無効票)
藤永・えみり 2022年8月15日
はい!
(まっすぐに奉利先輩を見て返事をして)
藤永・えみり 2022年8月15日
そうですね……戦闘中に安定して状態を維持するのにも課題感を持っていますし、お手合わせ願えるなら是非ともお願いします。
(。)
奉利・聖 2022年8月15日
では……思い切りどうぞ!
(すっと、また腰を落とした)
奉利・聖 2022年8月15日
(そうして、武道場には拳の音が響いたそうな)
(。)
奉利・聖 2022年8月15日
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