【個】サマーバケーション・ライブラリィ
ズィーベン・フィーア 2022年8月4日
夏休みともなれば、わざわざ学校へ来るのは、この学園と言えど少数派。
そんな中でも、空調のよく効いた図書室は、時折足を運ぶ人もいるようで。
#十埼・竜
#ズィーベン・フィーア
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ズィーベン・フィーア 2022年8月4日
……期待に添えないことは、少し。
強者に届かないのは、前と、変わりませんから。それは。
十埼・竜 2022年8月4日
……カノンちゃん様だもんなぁ……(卍奪戦で目の当たりにした豪快な手管の数々を思い出してキュゥ……とする)正直ぼく自身には全く太刀打ちできるビジョンが視えないもの……ゲーム機に漬物石叩きつけるくらいしか……
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十埼・竜 2022年8月4日
……。
そこ、笑うとこじゃないよ、ズィーベンちゃんや。
ズィーベン・フィーア 2022年8月4日
今、もう一度戦えば、私も太刀打ちできないでしょう。
十埼先輩のような発想の仕方は、向いていると思いますが。
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ズィーベン・フィーア 2022年8月4日
……失礼。
新宿島に来てからは、そういう機会も減っていましたけどね。
十埼・竜 2022年8月4日
問題はどこから漬物石を調達するかなんだよな、彼女の領域を掻い潜ってさ……
それに、なんていうか。情報の黄クラスの頂上決戦、決まり手が漬物石……ってのも締まらないじゃない。やっぱ向いてないよ、ぼく。
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十埼・竜 2022年8月4日
……そういう機会? って……
(敗北と、敗走の)(……ああ、尋ね返したのは悪手だったかも知れないな、と、今更後悔した。)
でも、笑ってやり過ごしてたわけじゃないだろ、きみは。
ズィーベン・フィーア 2022年8月4日
「第三次世界大戦で使われる武器はわからないが、第四次世界大戦で使われるのは石と棍棒だ」
……なんて言葉を聞いたことがあります。
決まり手が石なら、それもまた寓意に富んでいると言えるかもしれません。
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ズィーベン・フィーア 2022年8月4日
……もう終わった話ですから。
私も、あの世界も。
(あの時はそれしか知りませんでしたしね、と。)
十埼・竜 2022年8月4日
きみの世界でも既に生まれてたのかなあ、アルベルト・アインシュタイン。(くすくす笑って)……情報戦と電子戦の果てに空すら飛べなくなる、なんてマンガもあったっけな。
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十埼・竜 2022年8月4日
(じ、と)
(群青の瞳が覗き込む。)
……少なくともきみの方は、終わっちゃいないだろ。
ズィーベン・フィーア 2022年8月4日
居たのかもしれませんが……私はあちらでは学ぶ機会がなかったので、分かりませんね。
こちらの歴史を見ると、年代は重なっていたと思いますが……
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ズィーベン・フィーア 2022年8月4日
(無機質な機械の眼が、その綺麗な瞳を見る。)
……あの世界の、機械化ドイツ帝国との戦いは。ですよ。
あの世界で戦う事も負ける事も、もうありません。
十埼・竜 2022年8月4日
……よくよく考えるとアインシュタインと親子程度の年の差、ってすごいんだな、きみ……(時代の隔たりを感じる……)
十埼・竜 2022年8月4日
(可愛らしい少女の眼窩に嵌り込んだ、カメラ・アイの感情は、生身のそれよりもずっと読みにくい)
(しばらく見つめて、それから傍らの本に視線を移した。)
そうだね。
…………そうなんだけど、きみはずっと延長線上にいるみたいな顔するからさ。
ズィーベン・フィーア 2022年8月4日
居たとしても、名前を騙ったクロノヴェーダかもしれませんしね。
名前に関してはその点、やや複雑です……
(視線に合わせる様に、机の上に置いた本を見る。)
(物理学を学ぶ以上、その名前に触れることは多い。)
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ズィーベン・フィーア 2022年8月4日
……こちらに来て、凡そ1年。
あの戦いが終わって、凡そ四か月。
……長い時間です。
けれど、そう見えますか。
十埼・竜 2022年8月4日
あー。……ドイツ軍とは相容れないひとだから、クロノヴェーダとして存在したらそれこそ悪い夢だな……
……正直そう見えてるよ。体に染みついた癖って、抜けるのに倍の時間いるらしいぜ。
気晴らしとか、気分転換とか。そういうのに興味ない子もいるのは知ってるけどさ。……娯楽産業側としては、求めてほしいし、心配になっちゃうんだよね。
ズィーベン・フィーア 2022年8月4日
倍となると……10年か、20年か。でしょうか。
あの世界が無くなっても、復讐者としての職務は残っていますしね。
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ズィーベン・フィーア 2022年8月4日
…………
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ズィーベン・フィーア 2022年8月4日
……別に、私がそれだけで生きてるわけではないのは。
十埼先輩が、一番知ってくださっていると、思いますが。
十埼・竜 2022年8月4日
そこを個人の意識でもう少し短縮……
……(耳が痛い、って言うんだろう。痛むのは耳じゃないにしろ。)
そうだね、知ってる。……ごめんね。
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十埼・竜 2022年8月4日
また馴れ馴れしくしすぎてる?
(何故きみは、これでも、やめてくれって示さないんだろう)
(言葉でも、そうじゃなくても。)
(……そう思ってしまうことが、あまりに、狡いけれど)
ズィーベン・フィーア 2022年8月4日
(……言うべきではなかったことを、言ってしまったかもしれない。)
(けれど。)
そんなことは、ありません。
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ズィーベン・フィーア 2022年8月4日
ただ……
……無かったことには、できません。
十埼先輩の望みに、反するかもしれませんが。
十埼・竜 2022年8月4日
無かったことにしろなんて言わない。
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十埼・竜 2022年8月4日
……ただ、「世間一般的に」「それを抱えているのは辛いこと」……だって、聞くからさ。
(ぼくはそれを、まだ、世界中から集めた伝聞でしか語れない)
ぼくが苦痛の原因になるのは真っ平なんだ。……身勝手な、我儘だけど。
(息を吐いて)……でも、きみ。
強いもんなぁ。
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十埼・竜 2022年8月4日
この気持ちに関しては、きみに先を行かれたんだろうね。“先輩”。
ズィーベン・フィーア 2022年8月4日
嫌ですよ。
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ズィーベン・フィーア 2022年8月4日
この点に関して、“後輩”になんてならないでください。
十埼・竜 2022年8月4日
……それってどういう意味?
ズィーベン・フィーア 2022年8月4日
「その気持ち」を感じる必要は、ないほうがいいですから。
……なんて。抱えたままの私が言えることでは、ないですけどね。
十埼・竜 2022年8月4日
…………やっぱ強いよなあ…………(嘆息混じりに、笑う)
きみ、ぼくがいつか失恋してめちゃめちゃ凹んでメソメソしてたら盛大に嘲笑ってくれよ。
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十埼・竜 2022年8月4日
(きみが)
(きみの納得できる勝利をつかめればいいと、心から願っている)
(それは来年の、夏の手前かも知れない)(もっと手前かも知れないけれど。)
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十埼・竜 2022年8月5日
…………きみの気持ち知ってて態度悪いの承知で言うけど、でもさ。
ぼくが唯一の娯楽コンテンツ、てのも結局味気ないと思うんだよね。
夏休みだぜ。もう少し……冒険などいかがでしょう……?
ズィーベン・フィーア 2022年8月5日
なってほしくは、ありませんけど。
……そうですね、もし“後輩”になったら。
“先輩”らしく話ぐらいは聞きますよ。
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ズィーベン・フィーア 2022年8月5日
どういうことが「らしい」のかが、中々。
夏休みなんて初めてですしね。
……幸いにも、お誘いをくださる方がいますし、学校の行事もありますから。
そういうことは参加しようかとは、考えています。
十埼・竜 2022年8月5日
……きみってやっぱり頼もしいな。
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十埼・竜 2022年8月5日
あ、どっか遊び行くんだ。やっぱ夏はそうでなきゃ!
夏休みってのはねぇ……多くの学生が8月31日なんて来なけりゃいいのにって永遠を望む楽園だよ……!
体育祭もあるし、なんか水着コンテストみたいなのもあるっぽいしね!
ズィーベン・フィーア 2022年8月5日
とはいえ。この学園以上に優れた設備もそうはありませんからね。
大半は学園に来ることになりそうですが。
夏漣祭に水着コンテスト、でしたか……準備も、必要そうですね。
やはり、色々と催し物があるようで……
……そういえば。
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ズィーベン・フィーア 2022年8月5日
十埼先輩はどうして学園に?
(今更と言えば、今更。休みを歓迎するような言葉から、疑問を。)
十埼・竜 2022年8月5日
…………………………補習デス………………(キュウッ)
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十埼・竜 2022年8月5日
……まあ、それが終わったからここに涼みに来たんだけど。
ここ、静かだし……夏休みはなおさら人がいないからね。たまには小説でも借りるのもいいかなーって……
ズィーベン・フィーア 2022年8月5日
成程。
休みですからね、学問に手が回らない人が、他者と合わせるのには良い機会です。
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ズィーベン・フィーア 2022年8月5日
確かに、図書室までくる人は中々……
調べ物をするには、便利なんですけどね。
……小説ですか、自分からはあまり読まないのですが、どのような物を?
十埼・竜 2022年8月5日
…………柔らかいコメントありがとう……(ただサボりのツケを払ってるだけなんだ)(耳が痛い 痛いのは心だけど!)
(演出続行)
十埼・竜 2022年8月5日
簡単な調べものなら、今時はネットで済ませちゃう人が多いだろうからね……おや、興味ある?
サイエンス・フィクションが好みなんだけど……そうだな、レイ・ブラッドベリの短編集なんか読み易くて――――
(と、嬉しそうに笑いながら)
(静かな書架の森の奥へと、きみを誘う。)
ズィーベン・フィーア 2022年8月5日
便利ですからね。目的次第ですが……
(机の上に置いていた物理学の本を本棚に戻すと。)
(十埼先輩の後についていき。)
(演出続行)
ズィーベン・フィーア 2022年8月5日
(図書室には、小さな話し声が残された。)
ズィーベン・フィーア 2022年8月5日
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