【個別】私のメイドは同級生
天乃川・星子 2022年7月15日
突如、深夜に彼女のラインに向けてメッセージを送った
「明日、遊びに行きましょう」
「明日はスィーリさんはメイドさん禁止デーです」
「1日私と同級生のともだちとして遊びに行ってもらいます」
「待ち合わせ場所はこちらです」
(待ち合わせで有名な公園を指定して、連投に継ぐ連投
珍しく相手の返しを見る間もなく)
そんなわけで、今日は初夏の、街中の公園にて。
彼女は、待ち人をしているのだった。
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#天乃川・星子
#スィーリ・ラウタヴァーラ
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スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年7月16日
……!
(星子の印象とは全く違う選曲に聞き入り)
(無効票)
天乃川・星子 2022年7月16日
(あまりに激しく、あまりにクリアに歌い上げられるその歌は。
王に愛された少女が、玉座を奪う。
所謂、ボカロ曲だ)
(人の歌わぬ原曲を、見事に再現してみせた)
you are KING!
(ここで終わりのようだ)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年7月16日
(パチパチパチ)
(思わず立ち上がって拍手してしまった)
すごく、上手だったよ。
初めて聞いたけど、熱がこもってて。
ちょっと星子が歌うのは意外な内容だったけど。
(無効票)
天乃川・星子 2022年7月16日
ふふ、ありがとう。
(パチッ、とウインクをしてみせる)
ボカロ曲っていうの、大好きだから覚えたの。
いくつか持ってきたんだ。
じゃあ、次はスィーリちゃん、聞かせて?
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年7月16日
ぼかろ曲……今度聞いてみるね。
(彼女の好みの曲だということだ。知っておいて損はない)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年7月16日
私の番ね。
(大丈夫。検索していた中に、知っている曲があった。これなら──)
(デンモクを操作して入れた曲は)
https://www.youtube.com/watch?v=GiiCT3imk1c
(無効票)
天乃川・星子 2022年7月16日
あら……。
(不思議な曲調が流れてきた)
……民謡かな……?
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年7月16日
(自分の故郷の民謡。なにやら日本では一部有名らしい)
(検索結果の上位に出てきたので、マイクを取ったのだ)
(軽快で、だが時折テンポを変えて)
(綺麗に歌いきるのだった)
(無効票)
天乃川・星子 2022年7月16日
あら、素敵……。
民謡をそんなふうに歌えるんだ。
(クスクスと笑って、パチパチと拍手をしてみせた)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年7月16日
こ、こほん。お耳汚し失礼。
(そっとマイクを置いて)(耳を赤く染めながら)
(無効票)
天乃川・星子 2022年7月16日
すごく素敵だったよ。
(パチパチと手を叩いて拍手を送る)
……スィーリちゃん、外国の曲のほうが得意なんだね!
じゃあ、次、私だね。
えっとねぇ、この季節にピッタリの、これ!
(電目を操作して流れてきた曲は)
https://youtu.be/JW3N-HvU0MA
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年7月16日
外国の曲の方がと言うよりは、日本の曲をまだあまり聞いたことがなくて。
(だからこそ、こうして聞く星子の歌はどれも新鮮で)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年7月16日
(流れてきたのは夏?の曲のようだが)
(無効票)
天乃川・星子 2022年7月16日
(爽やかな曲調。
優しく穏やかに流れていくメロからサビは高音が突き抜けるように映える美しくクリアな、夏の青空のような曲)
(しかし、よく聞けばあまりにおどろおどろしい言葉の数々。
それは、好意を寄せる相手にいじめを仕掛けた学生のストーリーのようだ
高音のクリアさと相まってより響くストーリー性)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年7月16日
(耳に届くのは爽快なメロディーと狂気的な歌詞の波)
(相反するはずの2つが融合した一曲は、耳によく残る)
(無効票)
天乃川・星子 2022年7月16日
なーつが消し去った
白い肌の少女に
哀しい程
とり憑かれて、仕舞いたい
(曲が終わる、そして)
天乃川・星子 2022年7月16日
透明な君は僕を指差してたー
(意味深に、終わりを告げる曲)
天乃川・星子 2022年7月16日
はい、どうだったかな?
ちょっと怖い曲だよね、これ
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年7月16日
えぇ。一度聞いただけでは全容は分からないけど、滲む怖さがあったわ。
きっと何度も聞いたら、もっといろいろ分かるんでしょうね。
(無効票)
天乃川・星子 2022年7月16日
ふふ、ボカロ曲の深みにハマってくれそう。
じゃあ、次はスィーリちゃん、どうぞ!
(マイクを差し出す)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年7月16日
ま、また私!?
(マイクを渡され、慌ててデンモクを操作し)
え、えぇと、ならコレで
(入れた曲は、なんとも長い前奏から始まった)
https://www.youtube.com/watch?v=vJz9pfsZxkg
(無効票)
天乃川・星子 2022年7月16日
(聞いたことない曲だ……
とじっと彼女を見て)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年7月16日
(流るはエジプト神話をモチーフとした曲。綴られるのはやはりフィンランド語で)
(一部を抜粋して和訳するならば)
(お前の心臓を私の手のひらにお乗せ)(冥界が口を開けて追ってくる
お前を欲しがり口を開けている)(自分たちの弱さを隠すために強いものに憧れる)
(エジプトの神々をモチーフとした、勢いのある曲調が続いていった)
(無効票)
天乃川・星子 2022年7月16日
(神々が追ってくる
まるで、自分が追われているかのような勢いの曲だ)
(その勢いで気圧されそうだ)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年7月16日
(その勢いのまま歌いきり)
……ふぅー。
(無効票)
天乃川・星子 2022年7月16日
お見事!
勢いたっぷりで凄かったよ
(パチパチと拍手を送って見せて)
次は……。
(部屋の電話が鳴る)
天乃川・星子 2022年7月16日
あら、後十分……。
(延長はしないようで)
次で最後だね。
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年7月16日
なんとか聞かせられるレベルで歌えたかな。
(かなりの早口だったので自信がなかったが)
……そっか、もうそんな時間。
(無効票)
天乃川・星子 2022年7月16日
ふふ、楽しいことはあっという間だね。
……最後の曲、聞かせたい曲があるの。
聞いてくれる?
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年7月16日
もちろん。
聞かせて頂戴。星子の歌を。
(無効票)
天乃川・星子 2022年7月16日
絵を描くときに、いつも、この曲を思い出すの。
……聴いて。
(電目を操作して流れてきたその曲は。)
https://youtu.be/Y4nEEZwckuU
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年7月16日
(星子が絵を描くとき。つまり星子の一番大切な時間に思い出す曲)
(しっかり耳に、心に刻もう)
(無効票)
天乃川・星子 2022年7月16日
(静かに歌い始められるその曲は。
夜明けを示すような曲で)
知らず知らず隠してた、本当の声を響かせてよほら
見ないフリしていても、たしかにそこにある
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年7月16日
(寂しく、上手くいかず)
(だけど止まることはできず。前に進む)
(これは歌い手の、歌詞を紡ぐ奏者の物語か)
(それとも、星子の──)
(無効票)
天乃川・星子 2022年7月16日
感じたままに描く
自分で選んだその色で
眠い空気まとう朝に
訪れた青い世界
(感情を込めて歌い上げられていく)
天乃川・星子 2022年7月16日
(感極まって少しずつ涙は流れていく)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年7月16日
(感じたままに、彼女は描けているだろうか)
(変わってしまった世界。変わってしまった彼女の絵)
(その筆は、自らの望むを作り上げて)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年7月16日
(すっと立ち上がるメイド。いや、友人の自分は)
(何も言わず。ただ彼女の頬を濡らす感情の発露を人差し指で拭うのでした)
(無効票)
天乃川・星子 2022年7月16日
(涙は拭われた
もう少し、もう少しまだ、歌える)
天乃川・星子 2022年7月16日
好きなものと向き合うことで
触れたまだ小さな光
大丈夫行こう
あとは楽しむだけだ
(彼女の声が響き渡る)
天乃川・星子 2022年7月16日
(最後まで歌い上げられる。
最後の最後まで、彼女の感情がこもり続けていた)
(歌い上げた彼女はとても心地よさそうだった)
(無効票)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年7月16日
(そう、安心して進めばいいのだ)
(彼女の望むままに、思うがままに)
(その背中は、隣は、笑顔は)
(私が守るのだから)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年7月16日
素敵だったよ、星子。
(静かな。しかし確かな称賛を込めた拍手を贈って)
(無効票)
天乃川・星子 2022年7月16日
(そっと立上って、彼女へ手を差し伸べて)
今日は、付き合ってくれてありがとう。
そろそろ帰る時間だよ。
……たくさん、息抜きさせてくれてありがとう
天乃川・星子 2022年7月16日
寮に帰る前に、元に戻らないとね。
カラオケショップを出たら、またお嬢様とメイドだよ?
(演出終了)
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年7月16日
私の方こそ、ありがとう。
私の知らない星子。
ううん、お嬢様ではなく一人の友人としての星子と。
出会わせてくれて。
スィーリ・ラウタヴァーラ 2022年7月16日
元に戻るんじゃない。
(そっと差し伸べられた手を取って)
今、始まったんだよ。
今を共有した、私と星子。2人の確かな主従の形が。
(演出終了)
天乃川・星子 2022年7月16日
私は、刻逆で友達がひとり残らず消えてしまった頃から。
お淑やかで静かな画家の卵として、閉じ込めてた
それを。少しだけ解き放てた気がするの。
ふふ、ありがとう。スィーリちゃん
天乃川・星子 2022年7月16日
(そっと、振り返って)
今後とも、よろしくおねがいしますね。
私のメイドさん。
(普段の自分へ。上品に微笑んでみせたのだった)
天乃川・星子 2022年7月16日
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