【個】祭りの裏の裏で
一恋・未樹 2022年7月10日
卍奪の頃。
その裏であった兄妹の模擬戦。
その後で、彼女を呼び出した。
夜の屋上に。
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マガミ・ゾーリンゲン
一恋・未樹
1
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月10日
──未樹。
あなたのほしい強さって、どういうもの? そう、はっきり訊いてみたらどんな答えが返ってきます?
一恋・未樹 2022年7月10日
(また溜息をついて)
……オレ以外の誰かを守れる力。
オレがオレを守れるだけじゃ意味がねえ。
花束を、シィを、ミサゴを、ルクスにルリアに……それにダチのあいつらまで。
守ってやれるような力が、欲しい。
(無効票)
一恋・未樹 2022年7月10日
お前も含めてな。マガミ。
……オレの力はどこまで行っても、「オレ」を拡げていくような力だから
守るのには全然向いちゃいないんだがな。
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月10日
………。
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月10日
未樹。
(言って。白い細い指が、)
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月10日
(あなたの耳を掴んで、そっと唇が寄った)
──……前に。あなたとケンカ、したときに私が最後に言ったこと、覚えてます?
一恋・未樹 2022年7月10日
……「次」は、オレがたじたじになるまでやる、って奴か。
(耳がこそばゆい。
一生懸命ポーカーフォイスを保つ。
近い近い近い近い。)
(無効票)
一恋・未樹 2022年7月10日
――やるのか?喧嘩するならいいぞ。
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月10日
そう。
誰かさんの言葉を借りるなら。
「本気は、出させるもの」だから
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月10日
花束でも。
もちろん、兄さんやアクアボトルや。私でも、いいんですけれど、
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月10日
(不意に。ぐい、とネクタイを引っ張って。真正面から覗き込むように)
「拡張していく力」だから。「守るのに向いてない」から。
それって。
───私たちが、そういうあなたを受け止められない、とでも思ってます?
一恋・未樹 2022年7月10日
(たまたま今日来ていた制服のネクタイが引っ張られる。
首が締まり、マガミまでの距離が一気に狭まる。)
(無効票)
一恋・未樹 2022年7月10日
ち、げ、え、っつの!
受け止めきれねえとも思ってねえよ。
ただオレの力は突き詰めていったら
オレと「それ以外」を切り分けていくんだよ。
そういうやり方してったら守るのに向いてるわきゃねえだろって話だよ。
爆弾抱えてるから周りに迷惑かけたくねえ、だなんて言ってねえ。
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月10日
………。
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月10日
……なるほど。
(くすっと笑って)(意外とあっさり手を放す)
(わりに狭まった距離から離れない)(ぐいぐい、と間近から覗き込むように)
(そのせいで押し付けるような姿勢になるのはまったく気にした様子がない)
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月10日
まぁでも言いたいことは変わらないんですけどね?
だったら。
「それ」も御しなさいな。
一恋・未樹 2022年7月10日
(近え近え近え近え近え!!あと当たってるし絶対当てに来てるしこれリアクションしたらダメだろ負けだろこれは!!)
アイス溶けんぞ。
(捨て台詞のようにそれだけ言った。)
(無効票)
一恋・未樹 2022年7月10日
他人を守れるようにしろ、ってか?
そりゃあ、その方が方向性として合ってはいるが……
難しいんだよな方向性ごと変えるって…
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月10日
(実際、溶ける。胸元、開いた谷間にぽた、と落ちた滴を指で掬って)
(舐めとって笑って)
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月10日
あら。そういう既成の事情に突っ張る気概もなくて、特攻服を纏っていたの?
一恋・未樹 2022年7月10日
…それ分かっててやってんだろ。
(抗議の目線を送る。)
そんなんしても動揺しねえからな。
(目はちょっと逸らしている。男子中学生には目に毒そのものである。)
(無効票)
一恋・未樹 2022年7月10日
マガミだって魔術使うなら理論構築の前で切り替える面倒くささは分かるだろうによ…
オレのトッブクは生徒会の花束に喧嘩売るなら必要だから着てるんだっつの。
(形から入るタイプである)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月10日
あら、そう?
ほんとうに、誘惑してるかもしれないのに?
火中の栗を拾う度胸はありません?
(くっ、と。短く喉を鳴らして笑って)
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月10日
もちろん、わかりますよ。でもそれをできない理由にする理由がないし……
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月10日
本気で喧嘩を売る気概があるんだったら。
花束の予想なんて、超えていきなさい。
学園の規則なんて、覆すくらいの気持ちで臨みなさい。
あなたが本気でぶつかったことがないから。本気を返さないだけですよ。
一恋・未樹 2022年7月10日
……本気で、ぶつかってねえからか。
かもな。
(そういう所が、花束には無い訳でもない。
本気でぶつかる為のハードルが高いのは仕方ないが。)
(無効票)
一恋・未樹 2022年7月10日
出来ない理由を探すよりは出来るようにした方がいいのはそりゃそうだが……。
(そこまで飲み込んでから)
(無効票)
一恋・未樹 2022年7月10日
(逸らしていた眼を、マガミの方に向けて。)
そこまで度胸無しではねえよ。
それに…
(無効票)
一恋・未樹 2022年7月10日
どんだけオレで遊んでると思ってんだ。
いい加減、本気か遊びかなんて分かる。
マガミが本気でやるなら逃げ道潰してくるだろ。
誘惑だって狩りなんだからよ。
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月10日
…………
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月10日
………
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月10日
…………
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月10日
………そうね。
思ったよりも。ため息ばっかりついて、落ち込んで諦めてないんだ、ってわかりました。
(ゆっくりと離れて、くつくつと笑ってから)
そうやって、ね。ちゃんと身構えて。言いたいことをいったらいいの。
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月10日
そうでなければ、張り合いがないでしょう?
一恋・未樹 2022年7月11日
溜息と愚痴は吐くけど、それでも諦めたりはしねえよ。
溜息は癖になっちまったけどな。
言いたい事は誰にでも沢山ある。
言い始めたら止まらねえから言わねえようにしてる。
(無効票)
一恋・未樹 2022年7月11日
(離れたので、少し溶けているアイスの続きを食べ始める。)
張り合いは持つつもりだけどな。
喧嘩にだけは。
そういう方で張り合い持つ気はねえんだけどなぁ…
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月11日
へぇ。じゃあ、今夜はずいぶんと。口が滑ったものね?
一恋・未樹 2022年7月11日
………。
吐き出しときたかったんだよ。
(無効票)
一恋・未樹 2022年7月11日
今出しとかねえと、焦りとイライラでどうにかなるかもしれねえからな。
それに……
姉や兄貴に愚痴るよりは、
まだ下の姉にだけ吐き出しときたい日もあんだよ。
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月11日
そう。
いいんじゃない? 突っ張るのが悪い、とは私は思わないけれど。それは自分の限界を解ってる人の話で、
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月11日
あなたは、ちゃんとわかってる。って素直に言葉にしたのは悪くないから。
(言って、軽くぽんと背を叩いて)
(話は済んだ、という風に。呼び出された側が勝手に踵を返し)
……あぁ。
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月11日
──再戦はいつでも受け付けているし。
もし、溜まったものを吐き出したいときがあるなら。付き合うくらいはしますよ。
海でもいく?
(そう、くつくつと笑いながら、尾を揺らし)
一恋・未樹 2022年7月11日
――ありがとよ。
付き合ってくれて。
(無効票)
一恋・未樹 2022年7月11日
海行くなら少し待ってろよ。
学園やらで何かイベントやるかもだからな。
船に招待してくれる、ってんなら行くけどな。
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月11日
いえ? 面白かったし。
(そう、くすっと笑い……)
(、)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月11日
……そうね。
じゃあその時は、
きょろきょろしないで、日焼け止めくらいは塗れるように、頑張ってくださいね。
(言って、校舎へ続く扉を開けて、)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年7月11日
(ぱたん)
一恋・未樹 2022年7月11日
(また一つ大きな溜息をついてからアイスを食べ切って)
(、)
一恋・未樹 2022年7月11日
だからハードルが高えって……
(硬直しきった表情筋を触ったあと)
(欄干を飛び降りて翼を広げて帰っていった。)
一恋・未樹 2022年7月11日
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