【個】勝ちと価値
日日日・らんか 2022年6月24日
試合に勝つために勝ちを捨て、
勝負に勝つために試合を捨て、
得られたものは虚しさだけ
だって、最初から見ていなかった
見ているものが、違っていた
眼中にすら入ってない
見られてすら、いなかったのだ
次は、絶対無視させない
真っ直ぐ見つめて、向き合って
見せて、視せて、魅せて
あたしから目を、逸らさないで
◆書き込み可能◆
#日日日・らんか
#奉利・聖
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日日日・らんか 2022年6月24日
(目を開く。胸に手を置いて、一息つく。手の中に温かさと鼓動を感じる。生体活動が電子情報へ変換され、こうして再現されている。)
日日日・らんか 2022年6月24日
……よし。
(視線を上げる。前を見すえた)
(無効票)
奉利・聖 2022年6月24日
(本気でやれと、彼女は言った。ならば応えるまでのこと)
(彼女の視線の先、背の高い金髪の男は)
奉利・聖 2022年6月24日
(不壊の龍骨、特性銃のFARBLOS)
(その他仕込んだ武器、暗器が多数)
奉利・聖 2022年6月24日
いつでも。
(フル装備だ。相変わらず、物腰は穏やかである)
(無効票)
日日日・らんか 2022年6月24日
コードネーム“Raptor”
(白銀と黒銀、2色で染められた背中の両翼を広げ)
“TAKE OFF”
日日日・らんか 2022年6月24日
(ビジュアルインターフェイスを下げる。縁が展開し、マスクを形成する)
行きますっ!
(スラスターに点火。空中へと飛び立ちながら、腰のホルスターから抜き取った2丁のマシンピストルを師匠に向けて乱射する)
(無効票)
奉利・聖 2022年6月24日
(彼女の戦いの利点は、空中にある)
(これは完全に覆しようがない、大きなアドバンテージだ)
『硬』
(肉体硬化。鋼のような防御力を我が身に宿し、そして)
奉利・聖 2022年6月24日
(飛び立つ彼女の真下目掛けて、力任せにダッシュ!)
(弾かれる弾丸が鋼にぶつかるような音が、キンキン!!と鳴り響く)
『衝』『拡』
『破空ノ顎』
(二種の気功の融合。衝撃浸透、そして──拡散)
(空気を叩くように、前に拳を突き出していた)
(衝撃は、空気に浸透し。拡散し。超広範囲の空気砲と成る)
(無効票)
日日日・らんか 2022年6月24日
(アレは——硬気功。全身に気を巡らせて、肉体とその肉体を通じて武器の強度を上げる気功だ。さすが師匠。やはり銃弾程度は通じないか……。)
日日日・らんか 2022年6月24日
(銃弾の雨をばら撒きながら、飛翔を続ける)
——!
(師匠が何かをする気だ——!)
硬気功——!
日日日・らんか 2022年6月24日
(何かは分からないが、拳を突き出した。空を殴る気か。となると恐らく——)
(チタンの合金金属を磁場によって強化・結晶化した分子配列マトリクスでさらに強化した金属の翼を、盾へと変形させる。全面に広げ、全身を包み込むように、繭のような形へと。それを硬気功でより強化したのだ。しかも拡散する衝撃派は、指向性を持つそれより弱まる。金属が響く音を発しながら、彼の空掌を耐え切り、その状態のまま肩部に搭載されたポッドからミサイルを数発発射した)
(無効票)
奉利・聖 2022年6月24日
(正しい判断だ。広範囲化した代償は威力の低下である。しっかり防御を固めれば──もっとも、あんな風にしっかりした防御態勢は想定以上だが)
二成の錬気に磨きがかかってます。
素晴らしい。
奉利・聖 2022年6月24日
『軽』
(機動力をブースト。前の戦いでも見せた、空中を蹴り叩いて跳躍する空中駆け。それを迎え撃つように、複数のミサイルが迫っていた)
(袖の下からナイフを出して投擲。これには『穿気功』が付与され、強大な貫通力を持つ。複数を撃墜するが、2つほどまともに食らった。ドカン!!!)
(しかし)(この男は)(その程度では止まらない)
奉利・聖 2022年6月24日
(一気に、肉薄)
『衝』『爆』
『流星撃』
(あの時は、蹴りで出した技だ。今は違う。漆黒の龍骨を振りかぶり、一回転するように繰り出す)
(威力は、あの時と同じくらい──ではない)
奉利・聖 2022年6月24日
(あの時、この男は複数のプランを持っていた)
(余力を残し、どのプランにも即座に対応できるように)
(だが今回は違う。使える分を、この一戦で全部使うつもりでいるが故に)
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ、、、、、、、
(速度も、威力も)(比較にならない)
(無効票)
日日日・らんか 2022年6月24日
こんなのまだまだ!
(ヘッドマウントディスプレイには透過された外の様子が映し出されている。軽気功に寄る影響か。空気を塊として捉えて蹴り、空を正しく駆け登り、ミサイルを撃ち落とす師匠の姿に驚きながら、更に気功を強く練り始める)
ナイフ如きでミサイルを!?
——ていうか、やっぱり空も跳べるんじゃん!!!
日日日・らんか 2022年6月24日
(これはあの時と同じ——いや違う!武器が違う。あの時は素手、今はこのなんだか分からないが素手よりは確実に力の伝道性もそもそもの硬度も上なはず!
どうする。翼は硬くした。でも衝撃を通してくる。考えろ、考えろ——)
(……一か八かだが……っ!)
日日日・らんか 2022年6月25日
(2つの気功を同時に使うのは初めてだ——しかも、使ったことの無い気功を相手の攻撃のタイミングに合わせて行わなければいけない——!)
(一息吸い込み、吐き出す。)
……あたしならやれる。
(手を構える。練り合わせた気功は『衝気功』と『凝気功』。それを漆黒の竜骨が触れる瞬間、相手に合わせて流し込む。衝撃に衝撃で対消滅を起こさせ、それでも消えない時には流れを滞らせて対峙する。何とかなるかは分からないが、やるしかない——!)
日日日・らんか 2022年6月25日
——今だっ!
(翼にダメージが行き、リソースも減るかもしれない。それでも活路を見いだせるなら、そこに賭ける。何より、あたしの力を見せてやる、魅せたいから——!)
日日日・らんか 2022年6月25日
——その結果、
日日日・らんか 2022年6月25日
(金属で出来た繭は、ボールのように飛んでいき、衝撃音を響かせながら壁に穴を開けてめり込んだ。)
(無効票)
奉利・聖 2022年6月25日
(──この気運、まさか)
(錬結を為そうとしているのか!?)
(二成到達者だからこそ行える、2つの錬気の融合)
(難易度は当然、段違いに跳ね上がる)
(既に二成の錬気を使用できているとはいえ、まだ彼女のそれは成熟し切っていない。上手くいくとは思えないが───)
奉利・聖 2022年6月25日
(衝撃同士がぶつかりあう。ズガンッ!!)
(対消滅を狙ったであろうそれは、確かに本来の威力を損なわせたが──錬気の精度が及ばない。このまま押し切れる、と思ったが)
『凝』を!?
(完全ではない。自分のそれには及ばないが、これは)
(掴んでいると言うのか。この戦いで。土壇場の成長で)
が───甘い。
奉利・聖 2022年6月25日
(もう少し見ていたくはある)
(だが手は抜かぬと約束した。力を籠め、振り切る──!)
セァッ!!
(そして結果は、御覧の通りだ)
奉利・聖 2022年6月25日
…驚きました。
詳しく教えたわけでもないのに、あそこまで。
(武器を構え、呼吸を深くする。VR空間の制約上、リソースは限りがある。それなりに消費はしてしまった)
(無効票)
日日日・らんか 2022年6月25日
(壁の破片が舞い散る中、繭は解かれ、羽化と言うには余りにもボロボロな中身が出てきた。打撲に骨折、痣も複数。内出血もしているだろう。——それでも、“バラバラ”にはならなかった。それだけで土壇場としては及第点のはず。打撲傷を検知。インターフェイスからAIの声がする。)
あたしも今検知した……ッー……。
(呼吸をするだけで痛みが生じる。……だが、まだ動ける。)
(ウイングから2機のドローンが飛び立つ。本来は3機の筈だが、どうやら動作不良を起こしているらしい。1番表面に近かったからか。リルートを施さねば)
日日日・らんか 2022年6月25日
……見て、覚えたからね。やったことは……なかったけど。
(咳き込みながら、辛そうな声で答える。)
日日日・らんか 2022年6月25日
簡単に倒されるほど、あたしもヤワじゃない……え"ほっ……まあ、上手く練り合わせられなかったから、ふたつを別々に使ったのが良くなかったかな……。それでも、選択は上出来。それに、初めてにしてはマシな練度だったし。
(冗談めかしたように、自画自賛の台詞を述べる。——実際、そのお陰かウイングは壊れずに、機能も稼働している。こうして話しながら、ドローンを師匠の死角となる位置に配置し、その最中に搭載されたミニミガンの乱舞とミサイル4基を放つ。少しでもリソースを削るために!)
(無効票)
奉利・聖 2022年6月25日
───一つコツを教えましょう。
奉利・聖 2022年6月25日
違う種類の錬気とはいえ、根源は同じ。
本質的に同一のものである、と言えるのです。
つまりは──練り合わせるのではなく、2つの体積を合わせるようなイメージがより近いと言えます。
いちばん難しいのは、2つを同時に成すこと。
集中力と、熟練がものを言います。
奉利・聖 2022年6月25日
さて、弟子に追撃をかけるのは師として大人げないかもしれませんが。
本気でやれと仰るからには、そこも加味してやらせてもらいます。
<守護と光。完全なる護り。我らが主は、此処に在る。──変則第三位階>
(ドローンの位置には、気づいている。気の網は広く張り巡らされているのだ。たとえ無機物だろうと、空気の流れに影響を及ぼす。それに引っ掛かった形だ)
奉利・聖 2022年6月25日
(マジックアイテムリリース。魔法を発動。三層で構成されている赤紫色の障壁が死角の攻撃を防ぐ。──とはいえ所詮第三位階。全て耐えられるわけではないし、この行為自体リソースも消費している。避けられない時点でしてやられた部分だ)
起動──では、行きましょう。
(愛銃、FARBLOSを抜く。超常遮断式の名を冠すこれは、魔法やサイキック等の超常的能力に対する特攻を持つ、結界弾を射出する。故に硬気功で受けるのは、お勧めしない)
(BLAMBLAM!!数発撃ち込んで、追うように肉薄した)
(無効票)
日日日・らんか 2022年6月25日
……なるほど。つまり同時に練れてなかったわけね。ただ足せば良かった。ただし同質量で。
……まだまだね。
(肩を竦めようとするも、痛みで取り止める)
日日日・らんか 2022年6月25日
!?
(明らかに気功とは違う性質の何かで銃弾が防がれた。ミサイルの衝撃は通っていると信じたいが……。)
陽動出来れば御の字思ってたけど、これはちょっと……。
日日日・らんか 2022年6月25日
……また後で聞かせてもらいますからね、師匠!
(……でも時間稼ぎはできた。両手首に填めていたリストバンドがアーマーグローブに変形する時間を。)
(懐から何かを抜きとる動きが見えた。銃か、手榴弾か。何方にせよ——)
日日日・らんか 2022年6月25日
——!
(身を投げ出し、弾丸を避けつつ、避けきれないものをアーマーで弾き飛ばす。そして——)
銃も使うのには驚きましたけど、やっぱり近づいてくるのは読めてましたよ!
……それにもうリソースもギリギリのはず、でしょう?
(肉薄された瞬間、グローブアーマーからフラッシュバンの様に閃光が瞬いた。ここまでは前の戦いで見せていた部分。そしてここからは——)
日日日・らんか 2022年6月25日
(——新たなギミック。勿論、魔法やサイキック、そして気功の力などでは無い。自分の本分、というよりこの装備の本質は——技術力。)
あたしも全て、これに込めます——!
(両掌を前に突き出す。すると強力なエネルギーがリアクターから提供され、高出力の指向性レーザー、プラズマ化された、鋼鉄をも容易に溶かし、コンクリートすらも容易く貫通する両掌のそれが一対となり師匠を襲った——!)
(無効票)
奉利・聖 2022年6月25日
───素晴らしい。
こちらも大分リソースが削れている。
そちらが出し切るなら、応じましょう。
もっとも──こちらは攻撃ではありませんが。
(彼女は、素晴らしい可能性を示した)
(ならば師として、先を行く者として。行く末に待つものの一端を見せてやりたい。そして何より)
(手本を見せ、格好をつけたいでしょう?)
奉利・聖 2022年6月25日
2つの錬気を合わせるのは、理解したと思います。
でも別に、2つじゃなきゃいけない決まりはない。
組み合わせられる数に
、、、、、、、
上限なんて無いんですから。
奉利・聖 2022年6月25日
(などと言ってみたが、それができるというのを思い出したのは結構最近だ)
(───3つの錬気を成す。現状では同時に出来る数は、これが限界)
(あのとんでもないレーザーを避けるのは難しいし、普通の防御もあっけなく貫通できる。ならばここまでしないと対抗はできない)
(最も、3つの合一を為すのだ。当然リソースはこれで、切れる)
『硬』
奉利・聖 2022年6月25日
『朽』
『奪』
『三重錬結───不落』
(最早お馴染みの、肉体硬化。だがこれだけでは貫通される)
(そこに、『朽気功』──触れたものをなんでも朽ちさせる気功と)
(触れたものからエネルギーを奪い取る、『奪気功』を組み合わせ)
(攻撃を受けながらも、その力を朽ちさせ。さらにエネルギーまで奪い取るという、悪辣なる防御。本来ならこれで、カウンターを狙えるところだが)
(奪気功で回復できないリソースという制約上、これが限界だ)
奉利・聖 2022年6月25日
──まだまだ、奥が深いですよ。
よく鍛えてください。
(両掌から放たれたレーザーを、食らいながら)
(リソースアウトを示すように、消えかかっていた)
思いもよらない発想で、道を切り開いてくる。
僕も…とっても影響を受けています。
奉利・聖 2022年6月25日
弟子として、貴女が一番ものにできている。
誇らしく思います。
(そうして笑いかけた)
(───もうすぐ、消えることだろう)
(演出終了)
日日日・らんか 2022年6月25日
(レイを放出しながら、師匠が何をするのか考えていた。攻撃ではない、と言っていた。硬気功だけでは足りない……と思いたい。それなら後、何を足す?凝気功なら通用する?あるいは、あるいは、あるいは……。)
日日日・らんか 2022年6月25日
ええ。
……まさか。
(3つ、いや下手したらそれ以上の練気を行える——。一体、どの気を……)
日日日・らんか 2022年6月25日
(ひとつはお馴染み、だが他のふたつは聞き馴染みのない物だ。)
一体何を——
(彼に触れた端からエネルギーが減衰し始めた。エネルギーの減衰を起こす、そんな便利な物があるなら……次までには覚えておかないとな。)
(そんなことを思いながら、リアクターからさらにエネルギーを廻す。リソースなんて気にせずに、尽きる限界まで)
日日日・らんか 2022年6月25日
……全くね。ほんと、まだまだだった。
……勝ち誇れはしなかったけど、師匠に……あなたにそう言って貰えただけで、価値はあった。
……ありがとう、師匠。精進します。
(そう笑いかけながら、デジタルデータと化して消えていきました)
(無効票)
日日日・らんか 2022年6月25日
(誰もいなくなったアリーナには、静寂が残るのみ。誰も見ていない戦いでしたが、2人だけはしっかりと、お互いのことを見据えて居ました。)
日日日・らんか 2022年6月25日
【〆】
(演出終了)