【個】海と、さくらの君と
竜城・陸 2022年6月15日
卍奪戦という大きな転機を控えていても、日々は変わらず流れるもので。
息詰まるような書類仕事の合間、いつもの場所へ抜け出した。
梅雨時ながら雲が切れれば、すっかり長くなった陽が差し込む。
そんな、穏やかな放課後のこと。
場所:
訓練区画・船着き場
書き込み可能:
#夢境・イドラ
#竜城・陸
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竜城・陸 2022年6月15日
(いつも通り、西の海を臨む桟橋の上)
(釣り糸を垂らして、遠くの空を見上げていた)
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夢境・イドラ 2022年6月15日
陸兄さま~っ!
(ふと、あなたの頭上から降ってくる声)
夢境・イドラ 2022年6月15日
やっと見つけたのじゃ!
(翼をはためかせた少女が、ひょこっとあなたの目と鼻の先に現れた)
(無効票)
竜城・陸 2022年6月15日
わ、……(それに目を瞬かせて、)
竜城・陸 2022年6月15日
……っと、
(緩んだ手を、しっかり握り直して)
イドラ?
こんにちは、どうしたのこんなところで――――、やっと?
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夢境・イドラ 2022年6月15日
うむ。ごきげんよう。
(あなたへ、にこーっと微笑んで)
(桟橋へと降り立てば、あなたの隣へとちょこんと腰を下ろして)
夢境・イドラ 2022年6月15日
陸兄さまのいそうな場所を巡ってのう。
やっと見つけたのじゃよ。
…………気になることが……えっと、聴きたいことがあってのう……。
(最後のほうは、どういうわけか、たどたどしい口調で)
(無効票)
竜城・陸 2022年6月15日
俺を? …………。
(紫のクラスだったよな)(アンジェが俺を呼……ないな、自分で来る気がするし)
っと、……聞きたいこと?
構わないよ、俺でわかることならだけれど……。
(無効票)
夢境・イドラ 2022年6月15日
(あれ? 意外そうな顔をしている?)
(自分が来たら、要件も想像がつくかなと思ったのだけれども)
…………うむ。ひとめ姉さまのことじゃよ?
(直球で名前を出してみた)
(無効票)
竜城・陸 2022年6月15日
ひとめのこと??
(ますます不思議そうな顔をした)
(だって、妹であるイドラの方がずっとよく、彼女のことを知っているはずでは、と)
…………授業中の様子とか、そういう話?
(なんて、彼女にとっては不可思議な問い返しをした)
(なにせ例の話が妹である彼女に伝わっていることなど想像もしていないものだから)
(無効票)
夢境・イドラ 2022年6月15日
ち、ちがーうっ!
(思わず不満そうなに声を荒らげて)
(名前を出せばさすがにわかると思ったのに!)
…………まあ、姉さまの授業中の様子も気になるけれども!
(それはそれ。これはこれだ)
(無効票)
竜城・陸 2022年6月15日
最近はちゃんと出ているし、話も聞いているみたいだよ。
(とは律儀に答えつつ、)(それでもないならなんだろうな、と考えて――)
……この間出かけた時の話とか?
危険はなかったし、……色々と吃驚はしたけれど、問題はなかったよ?
(
(無効票)
夢境・イドラ 2022年6月15日
おお、ちゃんと授業に……それは褒めてあげねばならぬのう……。
(その情報は、それはそれでありがたかったようで、興味深そうな顔をして)
夢境・イドラ 2022年6月15日
(ずずいっと前のめりになって)
えっ、出かけたのかえ?
色々とびっくり……うむ、うむ! その話も気になるのじゃ!
花占いの結果があれであったしのう……。
(ぽつり、と付け足した)
(無効票)
竜城・陸 2022年6月15日
……なんだか、どちらがお姉さんかわからないような発言だな。
(なんて、ちょっとその物言いにくすっとして)
竜城・陸 2022年6月15日
ん、あれ、イドラには言っていなかったんだ?
そう、前に約束していたからね、キングアーサーの方へ…………
…………、(花占い、)(という言葉を聞いて、)
竜城・陸 2022年6月15日
ああ、……そういうこと。
(釣竿をいったん引き上げ、脇に置いて)(少女の方へ向き直る)
それは、まあ、気になるよね。お姉さんのことだもの。
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夢境・イドラ 2022年6月15日
うむ……うむ……! そうじゃ、そういうことじゃよ!
(やっと自分の言わんとすることが伝わったようで、ほっとしつつも)
(これから聴くことへの緊張で、そわそわして)
…………陸兄さまは……
夢境・イドラ 2022年6月15日
――――姉さまのことを……どう想っているのかのう……?
(波に攫われそうなほどの、小さく呟くような声音で)
(無効票)
竜城・陸 2022年6月15日
(少しばかり、どう答えたらいいか、と考えて、)
……勿論、好きだよ。大切な人だと思っている。
でも、多分。
ひとめが俺に対して向けてくれているそれとは、違う形として。
竜城・陸 2022年6月15日
……ひとめは、“好き”に違いなんてない、と言っていたけどね。
俺は、あるんだ。
自分の中で明確に、“好き”という気持ちに区別がある。
(無効票)
夢境・イドラ 2022年6月15日
…………、
夢境・イドラ 2022年6月15日
そうであったか……。
(緊張で張っていた尻尾が、へなへなと力をなくしていく)
うむ……陸兄さまの言わんとすることもわかるのじゃ。
わらわは、まだ好きの違いはわからぬがのう……。
夢境・イドラ 2022年6月15日
(少し考えるようにしてから、あなたを見上げて)
……陸兄さまの“好き”に区別があるのなら、
その中で一番特別な“好き”を抱く相手は……今、いるのかえ?
(無効票)
竜城・陸 2022年6月15日
俺も、人間一般の抱く“好き”の区別は、わからないけれどね。
(――ひとが好きで、世界が好きで)
(いとおしく、守りたいと思う)
(それは――“神”であり、“自然”であるがゆえのもので)
(ひとの言う、“好き”とは、明確に異なるものだ)
竜城・陸 2022年6月15日
…………、まだわからない。
そうと思いたいものがあっても、変えてしまうのが、変わってしまうのが怖いという気持ちの方が、今は強くて。
手を伸ばしきれないのなら――それは、そういうものではないんじゃないかって。
(だから、わからないけど、と)(一度、言葉を途切れさせて、)
竜城・陸 2022年6月15日
…………でも。
今までわからなかった、“ひと”として誰かを好ましく思うことの意味は、少しわかって。
だから、……前までと違う意味で。
遠い憧れみたいなそれじゃなく、近しい人として、友人として、大切な、“好き”な人が、今は――何人か、いて。
そこに、あの子もきっと入っている。
……それだけは、わかるのだけど。
(無効票)
夢境・イドラ 2022年6月15日
(自分も好きの区別がわからないけれども)
(あなたの言う区別がわからない、とはまた意味が違う気がして)
(それだけは、幼い頭でもなんとなく理解ができた)
夢境・イドラ 2022年6月15日
陸兄さまでも、わからないことがあるのじゃのう……。
(優しくて、聡明で、頼りがいのある番長――という姿からは意外な言葉)
…………うむ……なんというか……
好きという気持ちは、そう言葉で表せるものなのかのう……。
(そう難しく頭で考えるものではないのかな――なんて)
うむ、でも……そうか……
夢境・イドラ 2022年6月15日
そっかーっ! そうであったか!
陸兄さまも、姉さまのことを憎からず思っているのじゃの……!
うむ! ……うむ! 少し安心したのじゃ!
(先程までの憂い顔から一転。桜色の双眸がキラキラと輝き出して)
姉さまは言っていたからの。
ぜったい『我の虜にしてみせる』って!
(姉の言い方を真似してみせてにっこり)
(無効票)
竜城・陸 2022年6月16日
わからないことだらけだよ。
こうやって、人の中で生活することなんてなかったからね。
話に聞いた世界の光景や、人々の暮らしへの遠い憧れだけがあって。
……初めてこの目で見た世界を美しいものと思って、守りたいと願った。
だから、そこに住まう全てのものがいとおしくて、大切だと思って。
……それが“ひと”の言う、“好き”とは違うんだってことも知らなかった。
竜城・陸 2022年6月16日
……でも、今持っている気持ちは、そういう――目線の高さの違うものじゃなくなってきたことは、自覚してる。
だから、……うん、そうだね。
“ひと”として、彼女のことを好ましく思っているのは事実だとは思うよ。
(そして、それが)
(今は、彼女の向けてくれるそれとは明確に違うということも)
――という答えで、安心してもらえたのならいいのだけれど。
竜城・陸 2022年6月16日
…………、そうなん、だ。
(それは――)……手強そうだな。
(嬉しい、と思うべきなのだろうか、)(今は、まだ、戸惑うほうが大きくて)
(だけど、)
(……そうして、想われることを)(嫌ではないな、とは、思う)
(無効票)
夢境・イドラ 2022年6月16日
(なんというか――――)
陸兄さまは、姉さまと似ているのじゃ。
(好きの形は違えども、そういう上から目線の傲慢な在り方は、姉と似ているな――なんて)
(少し思ってしまった)
夢境・イドラ 2022年6月16日
(ふぅん……なるほどな……)
(要は似た者同士ということだろうか)(くすり、と微笑んで)
きっとそういう気持ちも学んでいけると思うのじゃ。
――――姉さまと一緒ならの。
(二人でわかりあっていけたらいいんじゃないかな、と)
うむ。安心したのじゃよ。
夢境・イドラ 2022年6月16日
だって、姉さまの言うことは絶対じゃからの!
(それは姉への絶対の信頼からくる言葉)
(彼女がそう言うのならば、運命はもうそちらへ傾いている)
(“十桜ひとめ”とは、そういう少女だから)
くふふ。もう陸兄さまに逃げ道はないのじゃよ。
覚悟されよ――なんての。
(冗談めかして――されども、本心でそう口にした)
(無効票)
竜城・陸 2022年6月16日
それは少しわかるかな。
似ていないところも多いけど、似てるところは確かにある気は、してる。
(なんて、言いつつ――)
竜城・陸 2022年6月16日
(――――でも、)
(きっと、彼女とは根本的なところが違う、と思うし)
(もし、自分が、)
(――心の底から、誰かの傍にいたいと思ってしまった時は――)
竜城・陸 2022年6月16日
…………さてね。
君や、彼女が望むような“絶対”になるかは、わからないけれど。
俺なりに、きちんと考えて、向き合うつもりではいるよ。
……そんなところで、ご満足いただけるかな。
(無効票)
夢境・イドラ 2022年6月16日
(隠された真意になんて、当然この幼い少女は気付くはずもなく)
(満ち足りた笑みを深めては、あなたへと頷いて)
うむ。満足したのじゃよ。
陸兄さまになら、姉さまのことも任せられるとわかったしの。
夢境・イドラ 2022年6月16日
――――これからも、姉さまのことをよろしくの?
あっ、でも何かあったらわらわにも教えて欲しいのじゃよ!
力になれることもあると思うからの。
(▼)
竜城・陸 2022年6月16日
本当かなあ……?? 俺でも手に負えない気がするけどなあ……??
(なんて、少し冗談めいたように言って、)
竜城・陸 2022年6月16日
ま、でも。
君にそう思って戴けているくらいなら、俺も少し安心かな。
言われるまでもなく。
……俺が好きで関わっているのだから、そのつもりだよ。
竜城・陸 2022年6月16日
勿論、何かあった時は君に相談することも、あるかもしれないけど。
……さしあたって、好きな食べ物、とか。
(▼)
夢境・イドラ 2022年6月16日
くふふ。でも姉さまに振り回されるのも嫌いではないじゃろう?
(こちらも冗談――いや、本気かもしれない――で返して)
夢境・イドラ 2022年6月16日
うむ! うむ!
相談ごとでなくとも、土産話は期待しているからの!
姉さまの好きな食べ物かえ? 美味しいものが好きなのじゃよ。
最近は綿あめがお気に入りのようじゃが……。
(なんて、参考になるのか首を傾げる返答をしながら)
(穏やかな放課後は過ぎていった――――)
夢境・イドラ 2022年6月16日
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