私立MM学園

【戦】同じ光を見上げて

天城・冬樹 2022年6月15日
始めのきっかけは些細なこと。
自分と似ていると、そう聞いたからで。
住むところが同じで、同じようなことを考えて、バカなことも一緒にして。
気づけば、もっと大事なライバルになっていたんだ。

そんな君を呼び出したのは立候補期間が始まってからほどなくして。
二人で挑む、と約束はしたけれど背負うならばどちらか一人が正しくて。

用意したフィールドは荒廃した市街地、繁華街から一本道をそれたような場所。
ごみごみしたビルや止まったままの自転車。日常を切り取ったような構造物はどれも白一色。
そんな中で少年は相手を待っていた。
不思議と、緊張はしていなくて。


#新堂・亜唯
#天城・冬樹




それでね
2
2

新堂・亜唯 2022年6月15日
――………… (無効票)
0

新堂・亜唯 2022年6月15日
――――…………〝お前〟……。 (無効票)
0

新堂・亜唯 2022年6月15日
(成程。そうか。それが、『天城・冬樹』の切り札か)
(本当の意味で、自分の全てを。全身全霊を込めて……)

(……ならば) (無効票)
0

新堂・亜唯 2022年6月15日
(翠色のオーラが、より強く、眩く、激しく燃え上がる)

俺も逃げない。

(ばち、ばち、と周囲の大気をスパークさせながら、振りかぶる。拳の捻りと、体全体の捻り、二つの運動が生み出す螺旋の動き)

螺月流――――〝奥義〟。 (無効票)
0

新堂・亜唯 2022年6月15日
――――〝臥竜〟!!!
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=27434

(その光へと叩きつけられる、闘気を纏った奥義の拳)
(〝冬樹へと届かせる〟という因果を握りこんだその拳で、迫りくる光を正面から押し返さんと言う――全くの力技。愚直なまでの、正面からの押し合い!!)
0

天城・冬樹 2022年6月15日
どちらも僕で、どちらにしても君の友人だよ、亜唯くん。
……あ、さっき勢いで親友言っちゃったけどよかった?

(なんて軽口は小さく零すように) (無効票)
0

天城・冬樹 2022年6月16日
(光の奔流と、神秘をも断つ鎌。拡散させていた光を収束させ一点に束ね、全ての魔力を刃に込め、振り下ろした鎌と拮抗する気迫)
(ぶつかる衝撃に周囲の構造物が震え、砕けて)

いいね、真っ向勝負。
……この間は相打ちだったっけ。今度は、届かせるよ。

(いつかの一戦。お互いに決めたカウンターを思い返しながら)
(鎌がひび割れ、模造の体が散り、出力に耐えかねて光球が爆ぜ。それでもなおも、逃げないとばかりにただまっすぐ拳と、その向こうにいる少年を見据えて)
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
っ…………!!
(流石に、相手は容易くない。彼とて、頂を見据えて力を磨いてきた。間違いなく今この瞬間、最強の好敵手。奥義の拳を以てなお、届かない)
(さらに、体が軋む。〝森羅の一颯〟の負担が大きい)

……もっと……!
(分かっている。〝いい先生に恵まれた〟なんて言っても、模倣は模倣。借り物の力では、全てを曝け出して挑んで来ている目の前の男には、届かない) (無効票)
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
(今この瞬間、必要なのは――〝自分だけの呼吸〟)
(眩く燃え上がっていた、翠の闘気が、さらに輝きを増して、研ぎ澄まされていく。そして)
  
螺月流……さらに〝奥義〟っ!!!
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=27435

(さらに、拳を捻りこむ。〝奥義・臥竜〟に、〝奥義・閃吼〟を乗せて、二つの奥義を束ねる)
(その無理を、実現するために) (無効票)
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
(研ぎ澄まされていく呼吸で、闘気が、眩く、眩く、輝いて) (無効票)
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
……――。 (無効票)
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=27439

(その姿は彼と同じ、白銀色に染まる) (無効票)
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
当たり前だろ、親友。

(拳が生み出した螺旋の動きが――彼の放つ光球を呑み込み、自分の闘気へと取り込みながら)

行くぜ。螺月流―――― (無効票)
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
――――〝螺月〟ッ!!!! (無効票)
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
(彼の光をも、優しく暖かな輝きとして纏ったその拳が――決して命を奪うことのない活人拳が)

(今度こそ、届いた)
0

天城・冬樹 2022年6月16日
(奥義、そしてさらに重ね掛けるような奥義)
(その時に、彼の纏う闘気がまた姿を変える)(眩いその色は黄を越え、さらに眩く、白く)
(白に包まれた光の中で)

あぁ―――― (無効票)
0

天城・冬樹 2022年6月16日
……そんなとこまで似た者同士だったんだ。早く言ってよ、親友。

(くすくすと、おかしそうな笑みがこぼれる)
(白銀色のその拳が迫りくる)(殺気も、恐怖もない、ただ暖かさがそこにあり) (無効票)
0

天城・冬樹 2022年6月16日
(放つ光が消え去ってもなお、優しさすらある拳が)
(すべてを包んで、どちらの“天城冬樹”にも届いたのだった)
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
(拳の手ごたえは、確かなもの)

(相手を打ち倒しながらも、殺さない。叩きながらも折りはしない。その手ごたえを、噛み締めるように、残心。やがて、拳を下ろして) (無効票)
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
……ばっかだなぁ。
言わなくたって分かってくれよ。 (無効票)
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
……ずっと一緒の景色を、見つめてきたんだろ?

(その手を、差し出して)
0

天城・冬樹 2022年6月16日
(二つの影は再び一つへと戻り、とさりとその場へと倒れ込む)
(死んだりはしない、致命傷ではない、殺すための拳ではないその力)

……あはは。
そうだねぇ、もうすっかり分かってることだったよ。
0

天城・冬樹 2022年6月16日
……同じ景色を、見てたんだからね。

(そっと差し出された手を取って、しっかりと握り)
(立ち上がる) (無効票)
0

天城・冬樹 2022年6月16日
……完敗、かな。
でもうん、不思議とね、悔しさはそんなにないんだ。


……伝わったかな、なんて聞かなくてもいいくらいにはさ。
(青い瞳をじっと見つめて)
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
……繰り返すようだけど、前は相打ちだったから。
やっと、〝届いた〟……って、そう感じてる。

(しっかりと握りしめた手を引き、立ち上がったその姿)
(どこか自分に似た、友の姿を見つめ) (無効票)
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
……伝わったよ。

冬樹が、今までどれだけ技を磨いて、歯を食いしばって、研鑽してきたか。
あの加速、あの斬撃、あの姿……。
今日俺が戦った全てが、はっきりと目標を描いてた。
0

天城・冬樹 2022年6月16日
……よかった。

君なら、きっと託せるっておもってたから。重すぎるかも、しれないけどさ。
連れてってもらえたら嬉しいな。
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
…………。

……同じ景色を、見つめてきたんだものな。 (無効票)
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
……ようやく、ようやく冬樹に拳が届いたよ。
俺たちだって、頑張れば出来るってさ。俺たち自身で、実感してると思う。

……でも……。 (無効票)
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
(同じ景色を見つめていた。ライバルだって、言い合えた人だから)

………勝ったのに、すこし、嬉しくないのは……。

(願わくば、託されるのではなく――) (無効票)
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
…………ちょっと、涙が出てくるのは……なんでだろうね。
0

天城・冬樹 2022年6月16日
………。

そうだね、同じところを目指して競ってきて、ここまで来られた。
頑張れば、できるんだって。報われるんだってそう思えて。 (無効票)
0

天城・冬樹 2022年6月16日
(本当は、本当はまだ)
(諦めれなくて、競い続けたくて、挑んで……見たくて)
(追いついて見せるなんて言葉を、果たせなくて)

…………なんだよ。 (無効票)
0

天城・冬樹 2022年6月16日
そっちが泣いて、どうするのさ。
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
(ぐすっ、と)
(鼻をすする音は聞こえたか、どうか) (無効票)
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
(拳を、とん、とその胸に。心臓にあてて)

連れて行くから。今は。 (無効票)
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
……今だけだから。

その後は、自分で届けに行って。目指す場所に。
0

天城・冬樹 2022年6月16日
(ごし、と乱暴に顔を拭って) (無効票)
0

天城・冬樹 2022年6月16日
……そう、だね。まだここに残って燃え続けてるものは変わらない。
後でまだまだ持ってくから、今は、うん。連れて行って。
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
〝冬樹たち〟の想いは、〝冬樹たち〟のものだから。
そう言ってくれるなら、大丈夫。 (無効票)
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
確かに、預かった。

約束、だからね。
0

天城・冬樹 2022年6月16日
やくそくだよ。二人分だから重すぎるって捨てるようなやつを親友にした覚えはないからさ。
こっちも守るよ。ほら。

……天城さん嘘は言わないしね。
(いつもの言葉を添えて) (無効票)
0

天城・冬樹 2022年6月16日
……頑張っておいで。
本番までに手伝えることがあったら、するからさ。どんなことでもね。
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
重てぇ~~~~。
砂袋握りこんだくらい拳重たくなるわ~~。
逆にパワーになるわ~~。

まー俺は嘘言うけどね。(いつぞやのトライデントのこととか、軽口叩いて) (無効票)
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
……じゃあ、そうだね。さしあたり…… (無効票)
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
……帰ったら焼きおにぎり食べたいなあ、おれ。
0

天城・冬樹 2022年6月16日
あの時はすごかったね、ずるいなぁ、もう。
うんうん、このパワーをのっけて、えいってしにいっちゃってよ。
(くすくすと可笑しそうに笑って)

……さしあたり? (それでね)
0

天城・冬樹 2022年6月16日
あはは、いいよいいよ。なんならパンケーキもつけちゃおう。
勝者の特権、ってね。

(じゃ、行こうか。なんて帰りの道を歩き出して)
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
まーまー、そういうのも努力と研鑽の内、みたいな。
てか冬樹のほうがそういうの得意じゃん?
うんうん、まかせてよ。
(なんて、笑い返しつつ、歩き出し) (それでね)
0

新堂・亜唯 2022年6月16日
へへ、やったぁ。
冬樹の作るパンケーキ、美味しいもんなぁ。

(歩いていく後ろ姿は、ただの、仲の良い子供同士――)
0