私立MM学園

【個】アイズ オン リップ

リップ・ハップ 2022年6月2日
6月の陽がステンドグラスで眩く色づく。
放課後の静かな礼拝堂。
クラス管轄の縄張りのお掃除を、今日は彼女が担当していた。

個人的にもよく利用する場所、勝手知ったる厳かな空気。
軽やかにマイペースに清掃は進められている。

そんな折、礼拝堂の扉が開かれて――。



#新堂・亜唯
#リップ・ハップ




演出継続
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新堂・亜唯 2022年6月2日
んー、まーぶっちゃけ推薦票も欲しいわけだけど。
(頷きつつ)

それを踏まえて、我より筋を通しにきてんのはね?
仮にできたとして、直接の影響が出るのはウチのクラスだけど、卍奪戦って行事自体はウチのクラスだけの行事じゃないでしょ?

なんつーか……「ちゃんとやるものだぞ」ってことを見てほしい人は、内外にいるわけよ。 (無効票)
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新堂・亜唯 2022年6月2日
大げさなくらい形式ばったほうが、「番長が気に食わないからぶっ倒す」だけで済むもんじゃないって
他の卍奪目指してる生徒にも伝えやすいでしょ。
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リップ・ハップ 2022年6月2日
いやーー、あれはあれでいー風吹かしたと思うけどね。
私も俺もてアツくなった奴は居るでしょ。

放っといてもそうなってたろうけど、早いうちに勢いが付いたのはいい事だったって思うよリップちゃんは。
(確かにすごい勢いで挑んでた、そして返り討ちにもあってたなと笑い) (無効票)
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リップ・ハップ 2022年6月2日
(彼の話のその途中から、モップ掛けの手を止めて静かに耳を傾け)

…………つまり目指してんのはそーゆー番長なわけだ。作ってきてーのはそゆクラスなわけだ。亜唯は。
(クラスという枠。番長、生徒会という立場。それらを意識しながらも視野も、行動も、分け隔てなく全てに届かせるような)

(大げさな話だが、一挙手一投足はその人物の表れだ。こんなちょっとした話に対する姿勢であっても。もし仮に彼に自覚がなくとも、彼が番長になればそんな人物に、そしてそんなクラスになっていくのだろうなと自然と思える)
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新堂・亜唯 2022年6月2日
いやー、元から血の気多かった連中もいっぱいいると思うけどね!
とはいえ、「あ、番長に挑んでた子」みたいな感じにそのまま喧嘩吹っ掛けられんのも楽しかったけどさ。

まーでも、良くも悪くも、そうした自覚はあるつもりー。 (無効票)
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新堂・亜唯 2022年6月2日
のぞみに話に行ったのも一環だけど……そういう理由で、リップめがけて来た意図も分かるでしょ?
リップと小熊先輩が戦うことになった一件、ミーレも飛び込んでいったけど、俺はあの時は、することもかける言葉も無かった。

でもこの機会は、単に番長に挑む一生徒として、姿勢を示すってことはできる。 (無効票)
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新堂・亜唯 2022年6月2日
……それと、大それたことを言うけど。
(箒を持ち替えつつ、頬を掻いて)

作っていきたいのは、そういう〝学校〟。
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リップ・ハップ 2022年6月2日
(あー、あん時。それからこっち、亜唯も亜唯で思ことあったってことか。)
(どんな姿勢も示すことのなかった一件と、ありようの全てで示すことになるだろう卍奪。そしてそこまでの過程。対比は易い) (無効票)
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リップ・ハップ 2022年6月2日
ししし。大きく出んね~~。
……まそれも理想通り進みゃそうなってくかもね?
学園の主役は生徒だ。生徒の変化はそれそのまま学園の変化だ。
亜唯のなりてー、やりてーの先にそれはきっとあるよね。
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新堂・亜唯 2022年6月2日
まーウチのクラスの理想図もあるけど、ぶっちゃけミーレは文句つけられない番長だよ。
ウチのクラスを良くしたいってだけなら、そのままミーレに伝えりゃ良いしね。

〝番長〟って仰々しい肩書が本当に必要なのは……内向けより、ウチのクラスの外や、リップたち生徒会まで手を伸ばす時だろ? (無効票)
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新堂・亜唯 2022年6月2日
……まあ、リップの言う通り、理想通り進めばね。
(ちりとりに集めたごみを、くずかごに入れて行く)

のぞみにも聞かれたけど、「勝つイメージできる?」って聞かれたら
「わかんない」って言っちゃった。
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リップ・ハップ 2022年6月2日
実力故の称号、立場だしね。
その迫が言葉や行動に力を持たすってのも、そりゃもっともだ。
(一生徒として理想に向けて動くのとは雲泥の差だろう。肩書通りの実力があれば当然、それも理想を作るための大きな力となる) (無効票)
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リップ・ハップ 2022年6月2日
(……が)

(仕上げのモップ掛けを再開して)

それもほら、言っちゃえばミーレ口説き落とせれば出来る目があるわけじゃん?? 別にミーレ白のクラスだけ良ければそれでいいみてーなスタンスじゃねいし。 (無効票)
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リップ・ハップ 2022年6月2日
勝つイメージできるかがわかんねーって状態でそれでも挑む
亜唯の目的、理想を実現さす手段として卍奪に臨む

その根っこってのは
(これはただの、これまでの話による彼女の想像だが) (無効票)
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リップ・ハップ 2022年6月2日
やっぱミーレ? (無効票)
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リップ・ハップ 2022年6月2日
(生徒会室での一件。姿勢を示したミーレとそれをしなかった亜唯)
(例えば今度はそこに並び立ちたいという気持ちがあってもおかしくないだろう)

(クラスや立場を越えて分け隔てなく与するという理想)
(例えば守るためなら、その対象より強くあらねばならないはずだ)

(彼が卍奪に拘るのが肩書を引っ提げる力を示すことであるなら、それは何のために。これはそんな想像による話)
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新堂・亜唯 2022年6月2日
そうでもないよ? クラスの中ならともかく、外へ向くってなると、同じ格と力を持った番長や、極端な話リップと争うことになる可能性もあるだろ。
クラスの中だけで済む話とは、負担も労力も違ってくる。

それでもミーレなら、それが正しいと思えば、矢面に立ってくれるだろうけど―― (無効票)
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新堂・亜唯 2022年6月2日
まあぶっちゃけ俺の理想なんで、それは俺がこの手でやりたいんだよね。 (無効票)
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新堂・亜唯 2022年6月2日
…………。

(「その根っこってのは――」から続く話には、一つ瞬きをして) (無効票)
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新堂・亜唯 2022年6月2日
そだよ? (無効票)
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新堂・亜唯 2022年6月2日
……。(まあ、リップがそこを言い当ててくるのは、当然と言えば当然というか、むしろ驚きはないのだけれど) (無効票)
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新堂・亜唯 2022年6月2日
……………。 (無効票)
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新堂・亜唯 2022年6月2日
……でもね。

(箒を離した手、掌を上に向けて。一つ、二つ、三つ、四つ。順番に指折りしていく)

もう、それだけじゃなくなっちゃった。
それだけじゃあ、なくなっちゃったから。こうして指折り数えた理由の、もうこれ以上、指を折れないぶんだけ―― (無効票)
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新堂・亜唯 2022年6月2日
(根っこの理由だけならば、シンプルな話、手を伸ばすだけで良かったのだろうけど)

捨てられないもの全部まとめて、拳を握ることにした。
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リップ・ハップ 2022年6月2日
(そこはやはりそうなのだろう。聞いた側にも驚きはなく、だろうと思えた想像だから口にしたのであって)

(しかし)

(「でも」と続く彼の言葉に開きかけた口を噤む) (無効票)
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リップ・ハップ 2022年6月2日
(折られていく指の数は彼のこの学園での足跡だ)

(築き上げてきた数え切れない程の関係性だ) (無効票)
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リップ・ハップ 2022年6月2日
拳握ったなら、そりゃもうあとは叩っ込むしかねいよな。。
(捨てられないもの。彼が指折り数えたもの。これまでと今)

(仮に彼が番長となったとして、そこにあるのはさらなる向上だろう。今代番長ミーレ・ベルンシュタインの作り上げたものを継承しつつ、発展させるに違いない)

(クラスにとって――いいや学園にとってプラスになっていくのなら) (無効票)
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リップ・ハップ 2022年6月2日
亜唯。お前は「わかんない」のまま突っ走れ。
私は楽しみにしてる。
(それを止める理由はない。行けという言葉はつまるところ推すということだ、彼の卍奪への挑戦を)
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新堂・亜唯 2022年6月2日
……――――。

(その言葉が耳に響いて、少し遅れて、意味を飲み込む) (無効票)
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新堂・亜唯 2022年6月2日
……。

(「わかんない」のままでいい。それはたぶん、どんな理想への同意よりも背中を押された気分)
(自分の挑戦を肯定する言葉に、胸に湧いてくるのは安堵と歓喜、それも否めないが、何より大きいのは――) (無効票)
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新堂・亜唯 2022年6月2日
……色々言ったあとで、今だけちょっと、なっさけない話すんだけどさ。
ぶっちゃけ、「挑むから頼むよ」って言いに来るだけなら、俺の器が足りてなきゃ断られるだけだから、意外と平気なんだけど……。 (無効票)
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新堂・亜唯 2022年6月2日
……「行け」って言ってもらった後が一番、おっかない。 (無効票)
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新堂・亜唯 2022年6月2日
(と、こぼした弱音を嚙み切るように、口を結んで微笑んで)

でも、行ってくる。
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リップ・ハップ 2022年6月2日
(奥から入口へ。二人して向かう先は同じなのだ、先に清掃にひと段落付けた彼の、今は目の前)

おーん? (無効票)
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リップ・ハップ 2022年6月2日
お、
(――いおいおい頼むぜ。)

(彼のリアクションに口をついてそう返しかけるが) (無効票)
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リップ・ハップ 2022年6月2日
――う。
(強引に舌を捻じ伏せる)

(彼が番長になってもいい。そう思えたから推薦を決めた)

(しかし彼が番長になれる目があるかどうかは、別問題だ)

(現状で知っているところまでの彼であれば……) (無効票)
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リップ・ハップ 2022年6月2日
他の誰が何と言おうと、勝つイメージが「できない」って言わなかった自分を信じてけ。
(しかしその先を知っているのは彼以外に他に無く、そしてそれが示される場所が卍奪だ。彼の力についてを今はとやかく言うまい)
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新堂・亜唯 2022年6月3日
(今、若干……若干? 割と不安にさせたな、とは察しつつ)
(なんかけっこう力技で言葉を飲み込んでくれたので、頷いた)

……ん、まあ。 (無効票)
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新堂・亜唯 2022年6月3日
……だな。結局、一番大事な推薦票は俺自身か。
(にこりと笑いながら)

ありがと、リップ。
改めて、見てて。 (無効票)
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新堂・亜唯 2022年6月3日
……あ。
(はた、と思いついたように)

それと、改まって会うことが久々なんで、ついでに伝えたい。
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リップ・ハップ 2022年6月3日
そゆこと~~。

……はいよ。亜唯のことも当然ミーレのことも見てっから。
(好きにやればいいなんて口にはしていたが、卍奪への無関心では決してなく。むしろ一生徒以上に関心は向いている) (無効票)
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リップ・ハップ 2022年6月3日
んー??
授業の質問から愛の言葉まで何でもウェルカム。
(掃除用具を片付けようかという動きのまま、視線は彼に向け続けて)
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新堂・亜唯 2022年6月3日
少なくとも、かっこ悪いとこは見せらんないねえ。
(なんて言いながら、掃除用具を片付け始めつつ――) (無効票)
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新堂・亜唯 2022年6月3日
陸にいの顔色が前より良い。

これはクラスメイトでも生徒でもなく、家族からのご報告。
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リップ・ハップ 2022年6月3日
(がっちゃん。用具入れを締め)

おーん。
(検診をしているのが当人だ。彼女自身としても経過を知る所ではあるが) (無効票)
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リップ・ハップ 2022年6月3日
(それは彼女の目の届く範囲の話だ。そうではない、同寮生、家族だからの気づきを聞けば)

そか。よかった。
あいつの事だからみんな色々気付いてくれっだろけど、こやって「なにもない」っての教えてくれる奴居っと助かるよ。
(無事が続いているという知らせに相好を崩した)
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新堂・亜唯 2022年6月3日
こっちこそさんきゅ。

番長だろうと、そうでなかろうと。
クラスメイトとして、そういうリップを頼りにしてる。 (演出継続)
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新堂・亜唯 2022年6月3日
そーいうことで……これからもよろしく。

(そう言って、きれいさっぱりした礼拝堂を長めながら、出口へ足を向けた)
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リップ・ハップ 2022年6月3日
いいぞ~~。してけしてけ。
分かりやすくパワー出るタイプだかんねそゆので。私。わはは。
(朗らかな言葉を受け取って気持ちよく) (演出継続)
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リップ・ハップ 2022年6月3日
(お掃除のお手伝いさんきゅ。卍奪ではいい戦いをよろしく。そんな言葉が小さく外から響き)

(礼拝堂は再び静けさを取り戻すのだった)
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