【個別】人の金で食う飯は美味い
奉利・聖 2022年5月30日
気付いた時には──集られていた。
上層階の一番高いパティスリーで、パフェを奢っている。
#アオイ・ヘヴングレース
#奉利・聖
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奉利・聖 2022年5月30日
(同じようにした)(それは、その通りだ)
(上層階のマダムにだって同じようにしただろうし)
(ガラの悪い連中相手だって、そうしていただろう)
(平等。分け隔てない)
(転じてそれは、誰でもいい…特別性の無いもので)
奉利・聖 2022年5月30日
そう……ですね。
仰る通り、誰であろうとそうしていたでしょう。
(苦手だった?僕が……?いやいや、まさかそん───)
(バチッ)(電流が走るように、脳が熱を帯びる)
奉利・聖 2022年5月30日
(昔を…特にまだ死んだことのない頃を思い出そうとすると)
(阻まれるみたいに、視界が弾ける)
(だからくらりと、立ち眩みするみたいに身体が傾いだ)
(無効票)
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月30日
(──正解かぁ、そっかぁ)
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月30日
て、わ。
(ぐら、と傾ぐ体が見える。そのままにしてたらテーブルの上にどしゃーってなんのかな。)
……
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月30日
(指先を、くい、と、引くようにする)
(それだけで、見えない糸で繋いだみたいに、キミの体が不可視の何かで支えられて)
(そして、席を立って)──まーーったく
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月30日
突然どしたぁ?
座ってるのに立ちくらみ~?
(まだ、中途半端に宙吊りにされてるかのようなキミの身体を)
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月30日
(頭を抱え、胸元に抱き込むようにして支えようと。)
…………暫く、こーしててあげよっかぁ?
(甘く、囁くみたいな声で。耳朶に言葉を注ぎ込む。)
(無効票)
奉利・聖 2022年5月30日
(記憶を掘り起こすなと、何かが抑止しているような感覚)
(真実から遠ざけられるような感覚に思わず───)
奉利・聖 2022年5月30日
(あ、れ?)
(何かに吊られている感覚がして)
(次いで来る、甘い香りと柔らかさ)
奉利・聖 2022年5月30日
(何をされているかを理解するのに、数秒かかって)
─────んっ!?
奉利・聖 2022年5月30日
いやあの、ちょっと。
まずいですって。
(ぐいっ。思わず身体を離そうと)
(無効票)
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月30日
(──きっと、異様なほどに)
(力が強く感じられるんだろう。)
(小柄な150cmに満たない、どちらかというと線の細いワタシには似つかわしくないほど──少し押した程度では、びくともしない。まるで樹齢数百年の木を押したかのような感覚を覚える筈。)
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月30日
(──その感覚も、束の間。)
おっと、起きた?
(抵抗を感じれば、すっとキミを離す。)
いきなりガクンってなったから何かと思った。
……寝不足?お腹でも減ってた?
…………それとも、
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月30日
思い出したくない事でも
思い出した?
(無効票)
奉利・聖 2022年5月30日
(───動かない?)
(こんなにも力が強いものだろうか?こちらも力を…いや、やりすぎてけがをさせてしまうのはまずい)
(そう思った矢先)(かくん、と力が抜けて)
あぁ、いや……体調は問題無いのですが。
奉利・聖 2022年5月30日
………思い出した、というより。
こう……思い出せぬようにされたような感覚というか。
(無効票)
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月30日
……ふぅん? 変なの。
(──なんていうか、キミもきっと)
(似てるのかな、なんて思ったり)
(……すたすたと、さっき座ってた席の椅子を)
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月30日
(からからと引いて、もっとキミの近くの方に位置を直して)
(ぽすっと座って)
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月30日
……はい、あーーん。
(パフェを掬って、キミの方へと。)
なんだかんだ疲れてんじゃないの?
甘いものはいいぞー。味だけでも癒されるぞぅ。
(無効票)
奉利・聖 2022年5月30日
や、疲れてなんかは───。
(あれ?なんででしょう)
(椅子が近くなったような)
奉利・聖 2022年5月30日
(…………んん?)
……えーと。
(流石に気恥ずかしいものがあるが…とはいえ無下にはできないし…………)
いただき、ます。
(あー、と口を開いて。遠慮がちに、はむ)
奉利・聖 2022年5月30日
(甘みを転がして、飲み込んで)
(美味しい)
………その。
なにゆえそこまで?
(どうしてそうも構うのかと、疑問を浮かべる)
(無効票)
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月30日
ん、ヨーシえらいえらい。
(遠慮があったな今?と思いつつ)
(でもまぁ、結局食べるんならまぁいいとしよう。)
ん?
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月30日
そこまで?
(主語がわかんないぞ。)
(──構い方?的な?)
……言うほど構ってる?ワタシ。
(どっちかっていうとあけすけになりつつある気もする。……ある意味こっちが「ワタシ」の素面だけどさ。)
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月30日
…………ま、あれかなぁ。
強いて言うなら────
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月30日
──お互い
「マトモなフリは大変だねぇ」 、ってトコ?
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月30日
(けらけらと笑って、パフェをまたつつく。)
(やけっぱち混じりの、何かを諦めてるみたいな笑い方をしながら)
……はぁ。今日はねえ。
お客さんが「ハズレ」だったの。
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月30日
……まぁ、うん。
だから今日の奢らせも半分八つ当たり。(我ながらクソ女だなぁ。)
まーーでも、パフェ美味しかったから許せる。
明日からもまたフツーにやってこーって思えるよ。
だから……
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月30日
(こう言うのが正解かは知らないけどさ)
キミも、おつかれさま。
(無効票)
奉利・聖 2022年5月30日
結構、構われてる感じはします。
そこまでされるほどの理由が僕には見当たらなくて……。
奉利・聖 2022年5月30日
(マトモなフリ)(あぁ、うん)(それはなんだか、しっくり来る)
(どこかがおかしくて、壊れてて、それでも人の営みの中に居るからには、まともなように見せなくちゃいけなくて)
(彼女もそう。学園の彼女は、此処とは全然違う。互いにおかしいところを、出来るだけ隠そうとしている)
……………………。
奉利・聖 2022年5月30日
あのですね、実を言うとなのですが。
奉利・聖 2022年5月30日
僕にも一応、人の好き嫌いはあるんです。
自覚したのは結構最近なのですけども。
確かに僕は、分け隔てなく望みを叶えたがるような男です。
ただ………………。
奉利・聖 2022年5月30日
好きに寄った人の望みを叶えた時は。
特に嬉しいのです。八つ当たりでもなんでも。
今、何かの助けになれた事を知って。気分が良くなりました。
(無効票)
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月30日
そぉかな?
……ま、こっちのワタシ知ってる数少ないヒトだし?
(あとあんまり深い詮索しなくて助かるし。)
(──理由なんて言っちゃえば、今はその程度だけど)
ん、なーに?
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月31日
……へぇ、そう。 イイ事じゃん?
(変に博愛なのよりは、よっぽどいいや。)
────、
(いやいやただの八つ当たりに等しい行いぞ。)
(お人好しが過ぎない?)
(でも、)
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月31日
(まぁ、キミが良かったんなら、「ボク」も良かったカナ。)
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月31日
(──そう思いつつ)
(今は「ワタシ」だしな。うん。)
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月31日
(すーぅ、と手をキミのほうに伸ばして)
えいっ。
(お鼻をむぎゅーー、と摘んでやる訳であります。)
生意気。
(そう言って、キミを真っ直ぐ見ながらお鼻をぎゅーとワタシの方に引っ張って)
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月31日
(──そんでお顔が近くにあるので)
(少し立ち上がるようにして)
(額に唇を落として)
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月31日
(ぱ、とお鼻を離してあげます。)
結構ワタシの唇は高くつくんだけど。
ツケでいいよー、ミスタ。
また集ってやるから。
(無効票)
奉利・聖 2022年5月31日
な、なんですか!?
(突然花を摘ままれるわ、引っ張られるわ)
(何をされるものかと、身構えて)
(ちゅ、と)(額に柔らかい感触)
奉利・聖 2022年5月31日
(なんだかもう、意義を挟む気すら無くなって)
……やっぱり構い過ぎだと思いますけど。
(ちょっと顔を逸らして、大げさな咳払いを一つ)
奉利・聖 2022年5月31日
………承りました。
また何か、むしゃくしゃしたら集りに来るといいと思います。
暫くの間、宿泊はこっちなので捕まえやすいでしょうし。
(無効票)
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月31日
ワタシはねぇ、こう言うやつなの。
(悪びれもせずに言って、)
……ありゃ、なんか事情あり?
そいえばどっかの寮が倒壊したんだっけー?
なんなら安いホテルでも紹介しよっか?
(なんて言いつつ)
アオイ・ヘヴングレース 2022年5月31日
ま、でもそーだねぇ。
またロクでもない事あったら
付き合ってもらおかなぁ。
(そう言って、にししと笑いつつ──心ゆくまでパフェを味わうワタシだ。)
(。)
奉利・聖 2022年5月31日
まぁ、はい…寮が倒壊しまして。
今は上層の拠点で寝泊まりしてるんです。
そこらのホテルより快適ですから、大丈夫ですよ。
(そうして、彼女はパフェを堪能するのを眺めて)
奉利・聖 2022年5月31日
ロクでもないこと、起きないといいんですけどね。
(でも起きないと、集れないのだから)
(妙に難儀だな、なんて笑ってしまうのだ)
(。)
奉利・聖 2022年5月31日
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