【個】言いたいこと
グスタフ・カツラギ 2022年5月17日
日付と、時間と、場所と。
たったそれだけを書いたメールを、彼に送った。
休日、いつかの店にて。
発言可能
#グスタフ・カツラギ
#竜城・陸
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グスタフ・カツラギ 2022年5月17日
(そこはいつぞやに紹介された店、あれ以来――当然この男は外食をしないので当たり前だが――来てはいなかった。)
(つまるところ、ここに呼び出すのには「話がある」ということだ)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月17日
(――メールを受け取ってから、何度も確認するようにそれを見遣って)(呼び出された場所まで歩む途中、無意識に握った掌に汗が浮いていることに気付いて、らしくないなと小さく苦笑した)
竜城・陸 2022年5月17日
(――それでも)
……やあ。
すまないね、本当は十分前には着いているべきだったのだけれど、少し仕事が長引いて。
(声音は、表情はいつも通り。定型のような挨拶をして、軽く手を振ってみせた)
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2022年5月17日
……。
(到着を見て、店の扉を開ける。『いらっしゃいませ、何名様ですか?』「二名で」『ではこちらのテーブル席にどうぞ』なんてありきたりなやり取りをして、店の奥へ。いつぞやと同じ風貌に気を遣ってくれたのか人目につきにくい席に案内してくれた)
新入生来ても人足りてねぇのか?
(無効票)
竜城・陸 2022年5月17日
(それについて歩いて、前と同じように対面に腰を下ろす)
(相変わらず余りがちな尾は、きちんと巻いて椅子の上に)
職人にだって見習い期間があるのと同じさ。
一人で作業を任せられるようになるまでは、先達の支援がいるだろう?
来月からは独り立ちしてもらえるようにカリキュラムは組んでいるから、まあ、一時的かな。
(今後はもう少し楽になると思うよ、と)
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2022年5月17日
残念ながら私にはそんなものはなかったもんで。
データで仕込まれて使えなかったら今頃鉄くずだ。
(ドイツ帝国に拉致されて、体を組み替えられ、記憶が飛び、知らぬデータを叩きこまれた。わからないながらも機械の腕はそれを実行できた)
(たったそれだけの、独学とも呼べぬ成り立ち)
(メニューを2冊取って片方を向こうに投げる。自分は適当にぺらぺらとめくって、もう机に置いた。)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月17日
――そうだね、そうやって必死でどうにかしなければならなかった人もいることは、わかっているよ。
でも、今はそうでなくて、折角助け合えるのだから。
……そちらの方がきっといいだろうし、そうしてあげたい、と思うだけ。
半分くらいは俺の我侭もあるけどね。
(――人に何かを教えられる立場であることが嬉しいと思っている)(ここに来なければ、そんな機会すらなく、独りで朽ちるだけだった)
……気に障る言い方だったなら、ごめん。
(小さく息を吐いて)(投げ渡されたメニューを受け取って、開く)
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2022年5月17日
別に?
やり方だって人それぞれなら、教えるのも人それぞれだろうよ。
(緑のクラスはよく言えば個性的、悪く言えば……超突飛な人間たちの集まりでもある。過度な芸術肌は時には一代だけのことも多い)
(だから、きっとあの人は自主性重視なんだろう。自分のご主人様探しに奔走していてとかではないはずだ。)
(本当に、良くも悪くもこちら側は自分本位なんだから)
グスタフ・カツラギ 2022年5月17日
我儘言える立場で、我儘通せる人望があるなら我儘すればいい。
少なくともこっちのリーダーさんはそうだ。
(無効票)
竜城・陸 2022年5月17日
……まあ、俺個人の我侭を抜きにしても、正しく伝えていきたいところではあるかな。
連綿と続いた人の営みの、基礎となる部分だからね。
(安住できる場所と、生きるに足る食があることは生存の要件で)(古来、人はそれを得る為に争い合った)
(それが今は、争わずとも飢えず、死なぬというのだから――)
誰も死ななくても、生きるに足る。
……自分の生きた先にこんな歴史があるというのは、素直に嬉しい。
竜城・陸 2022年5月17日
まあ、幸い、猟兵の子たちにはそれなりにご信頼を戴けている……と思うのだけれど。
(メニューに視線を落として、暫し)
……うん、こちらは大丈夫。
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2022年5月17日
戦わずに済むなら、それが良い。
でも、戦争が豊かにしたものも事実だからな、何とも言えねぇ。
(手を上げて店員を呼び、注文を告げる。)
ブレンドコーヒー一つ。砂糖とミルク抜きで。
(無効票)
竜城・陸 2022年5月17日
それは、まあ。別に戦を否定する気もないし。
――そもそも俺だって、戦を是とする時代の人間だしね。
(関わったことなどついぞない立場では、あったけれど)
アイスティーと、フルーツタルトで。
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2022年5月17日
第三次世界大戦はきっとその頃に逆行だろうな、天下じゃないか。
(注文を確認し店員が去っていく。)
(メニューを閉じて、端に寄せて)
……随分と食べるようになったようで。
グスタフ・カツラギ 2022年5月17日
じゃ、本題にいくか。
(無効票)
竜城・陸 2022年5月17日
またそういう意地の悪いことを言う。
否定する気はないけど、進んで関わる気もないよ。人の命を守る分には吝かではないけれど。
まあ、お陰様で前よりは余程。
竜城・陸 2022年5月17日
ん、……ああ。そういえば用向きを聞いていなかった。
卍奪の話? そういえばそろそろ近いな、と思ってはいたのだけれど。
(なんて、首を傾いで)
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2022年5月17日
……謝らなきゃ、いけねぇなって話。
遺産とか、諸々とか。
グスタフ・カツラギ 2022年5月17日
聞きたい、って言ったのは私で。
実際に聞いたのも私で。
その結果飲み込まれかけたのも私で。
勝手に暴走しかけたのも私。
なのに、焦り過ぎてさも貶されたかのように感じて、そうあってしまった。
グスタフ・カツラギ 2022年5月17日
……悪かった。
(無効票)
竜城・陸 2022年5月17日
――――、
竜城・陸 2022年5月17日
……遺産の件に関しては、気にしていないよ?
事情をよく知らなかったとはいえ、俺の口にした言葉が君を傷つけ、君の家族を貶めるように聞こえるものであったのは事実でしょう。
類推できる材料が、あの時点で全くなかったわけでもないのだし。
――君を、君の家族を、貶めるつもりで発した言葉ではない、と。
わかってくれたのなら、それで十分。
竜城・陸 2022年5月17日
うん、でも。君がそれを謝るべきだと思ったのだったら。
それは、受け止める。
――こういう時の返答って、どう言えばいいんだろうね。
俺、わからないのだけど……「気にしていないから、君も気に病まないで」……で、合ってるかな。
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2022年5月17日
だとしても、不当に貶したのは間違いがない。
それをあなたがどう受け取ろうとも、そもそも受け取らなくても、どっちも構わない。
ただ、こっちがそうしておいて謝らないのは無「礼」だから、そうする。
グスタフ・カツラギ 2022年5月17日
……知らんよ、私だって人に謝る事なんてまずない。
謝る必要が内容に取り繕ってる。
……それでいいと思うなら、自信たっぷりに言えばいい。
(無効票)
竜城・陸 2022年5月17日
……“遺産の件は”、正当な反論だったと思ってるけどね。
それ以外の――諸々? の部分の話であれば、確かに俺としても引っかかることがあったのは事実だけど。
(まあ、そちらもある意味正当ではあったかもしれないけどね)(と、苦笑交じりに言って)
うん、でも、君がそう思ってこう言ったことを否定するつもりは勿論ない。
竜城・陸 2022年5月17日
……まあ、そういう風にしてるのはわかる気はするけどね。
じゃ、この件に関しては「気にしないで」ってことで。
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2022年5月17日
じゃあ気にしない、ってことで。
(はぁ、と一つため息をついて頬杖をついて)
……諸々はどれがどれだけ当てはまるかわからねぇよ……廊下走ったこと?武器に自爆機構つけたこと?隕石を保管しておく場所のこと?生徒会長にバカみたいな銃作ったこと?体力測定の機材のこと?それに使った金額と会計との問答のこと?購買で新しく出た乳酸菌食料品のこと?
(どれもこれも問題ではないとは思っている)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月17日
あー。
(そっか、と溜息とともに呟いて)
君の中であの一件は全部一括りなわけだ。道理で……。
竜城・陸 2022年5月17日
まあ、地続きと言えばそう、か。
……気にしないでって言った手前、蒸し返すのも変だな。
ひとつだけ聞いてもいい?
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2022年5月17日
どうぞ、ご自由に。
答えるかはわからねぇけど。
(無効票)
竜城・陸 2022年5月17日
“嫌い”なのはまだそのまま?
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2022年5月17日
どれの何についてかは知らねぇが……、
グスタフ・カツラギ 2022年5月17日
……多分、きっとそのままじゃいられないんだろうな、とは思う。
(無効票)
竜城・陸 2022年5月17日
前にグスタフが俺のこと嫌いだって言ってたから……
(そういうのは共通じゃないんだ? とか首を傾げつつ)
……そう。
竜城・陸 2022年5月17日
……じゃ、あの時俺が傷ついたあれこれの話は、今後ないようになる……と期待して。
やっぱり「気にしないで」でいい、ってことにしておくよ。
やっぱり嫌いが治らなかったらその時はあらためて殴り合おうか。
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2022年5月17日
……そのうち変わっていくもんだろ、なんだって。
変わっていったものが好きになるか嫌いになるか、はたまたどうでもいいか。
わからないだろ。
グスタフ・カツラギ 2022年5月17日
殴り合いで勝てると思うなら、いつでもどうぞ。
(人影に気づけば、運ばれてくるのはコーヒーにタルトにアイスティー。それぞれを注文した側に分けて)
……いただきます。
(無効票)
竜城・陸 2022年5月17日
…………ひとつだけ言わせてもらうけど、そうやって難しい言い方で明言を避ける癖はよくないと思うよ、君。
先のことはわからなくても、今の話はわかるだろうに。
竜城・陸 2022年5月17日
おや、そっちこそ簡単に勝てると思ってたら足元を掬われると思うけど?
(注文を運んできた店員に、会釈で礼を述べて)
いただきます。
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2022年5月17日
明言してまた変に泣かれるとめんどくさいからな。
どっかの呉服屋みたいな情緒は対応するのが骨が折れる。
(しれっと言ってのけて)
グスタフ・カツラギ 2022年5月18日
(白い器の真っ黒な液体を、口に運ぶ)
(芳醇な香りと苦みが、口いっぱいに広がって)
(少し前までは――これを楽しめもしなかった。)
(演出終了)
竜城・陸 2022年5月18日
それ言ってるようなもんじゃない?
別に今更いいよ、君がどうだろうと俺は君のこと、好きに考えるし。
ていうか、さすがにあそこまで情緒不安定ではないと思うけど俺……。
(思わず)
竜城・陸 2022年5月18日
(――まあ、でも)
(言われなくちゃわからない、のはそうだけど)(煙に巻くのも、相変わらずだけど)
(“嫌い”なら)
(対面して、こんなに穏やかな調子でいてくれることなんてきっとないだろうから)
(――もしかしたら、自分が思っているほどに、怖がる必要はないのかもしれない)
竜城・陸 2022年5月18日
(運ばれてきたタルトを切り分けて、口に運ぶ)
(「美味しい」――なんて思わず声に出した表情は)
(いつも通りのようでいて)(いつもより少し幼げな、気を許したような、安堵しきったような)
(そういう、笑顔だった)
(演出終了)
グスタフ・カツラギ 2022年5月18日
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