【戦】黄泉と氷獄
竜城・陸 2022年5月14日
いつものごとくグラウンドに出現した円形の闘技場の中心。
もはやすっかり生徒たちには見慣れた姿だろうか。
青のクラスの頂点に座す竜は、その中心で本日の相手を待っている。
場所:
グラウンド・簡易決闘場
書き込み可能:
#カノン・ダウンワーズ
#竜城・陸
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竜城・陸 2022年5月14日
(雷の刃が氷剣を砕いてゆくのを、ただ見過ごすつもりもなく)
(――自身の魔力制御を緩める。それと同時に周囲に満ちるは、涯てより来る静寂、“停滞”帯びた竜の氷域)
『白彩の亡空』『冬告の氷輝』
(それに重ねるように、異国の言葉で紡ぐ詩でみちびくのは“天候変化”。極低温の冷気を帯びた氷雪が、最初はひらひらと緩やかに。やがてその威を増して降り注ぐ)
(その中を――)
竜城・陸 2022年5月14日
(くるりと翻した右手に、柄のない柄を握って)
(真っ直ぐ、彼女の方へと突っ込んでいく)
(無効票)
カノン・ダウンワーズ 2022年5月14日
(さて───)
(考える。いっそのこと、一発受けるくらいのほうがスリルがあって楽しいかもしれない、が)
(そんな理由で喰らった一撃を、目の前の厄災は喜んじゃあくれないだろう)
(そも、頼まれたのは「強みを目一杯見せてくれ」というオーダー。ならば──)
折角だ。たまには使ってみるか──
カノン・ダウンワーズ 2022年5月14日
. Master's Order
───指 揮 官 命 令:【絶対回避】
【仲間一体の回避率を最大にする。T/終】
(空間そのものが、歪むような感覚。本来では有り得ないはずの回避速度と、軌道)
(本来食らっているであろう一撃を“奇跡的に”回避して──)
カノン・ダウンワーズ 2022年5月14日
──そら、当たるといてーぞ?
(白雪──否、猛吹雪の中、雷の収束した手のひらを、叩きつけるように振るう。スタンガンのようなものだが、軌道は単純だし、速度も大したことはない。文字通り、小手調べといった様子の一撃)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月14日
――――!
(手元の柄に、刃を形成したのは彼女の目の前。刃渡りも形状も悟らせないところからの一撃――を)
(避けられた? 否、)
(……どちらかというと“避けさせた”だ。何らかの力で無理矢理自分の身体を――否、空間自体を動かしたような)
竜城・陸 2022年5月14日
(魔力の供給を断って、刃を霧散させた。叩きつけられる掌の射程からは十分に逃れた先で、剣を引いて距離を取る――その傍らで氷剣を牽制に投じて)
(“神”の権能が使えない以上、平時敷いている障壁も恐らく機能不全だろう。魂の在り様に根付くものは、魂の一部を封ぜられれば当然その形を変えるのが道理だ)
(だから近接距離に留まる択は排して、上空、逃れた先で、)
竜城・陸 2022年5月14日
(すう、と息を吸い込んで)
――――――!!
(声にならない音を吐き出すとともに、)
(竜の咆哮――氷雪と“停滞”帯びた超高圧のエネルギーを、彼女へ向けて放つ)
(無効票)
カノン・ダウンワーズ 2022年5月14日
おわ──ドラゴンブレス! ずるいぞ、そんなかっけーの!!
(手を伸ばし、放ったのは雷の鎖)
SELECT──No. 2011【[ライトニング・カリギュラ】!
戦場内に【炸裂する稲妻の鎖】を放ち、命中した対象全員の行動を自在に操れる。ただし、13秒ごとに自身の寿命を削る。
(鎖に繋がれた氷剣を手元に手繰り寄せ、その支配権を強引に奪う。腰に携えるように構えると、キッと視線を空へ向けて)
カケル
×───
カノン・ダウンワーズ 2022年5月14日
SELECT────
カノン・ダウンワーズ 2022年5月14日
No.56────
カノン・ダウンワーズ 2022年5月14日
. アウロラ・レプリカ
────【剣刃一閃:Re】。
【近接斬撃武器】が命中した対象を切断する。
(氷剣の刃が、闇に包まれる。藍から黒。移りゆく夜空の剣。
地の底、冥界から放つは天墜の一撃。迫りくるソレ等を、等しく無に還して───)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月14日
あるものはせめて使わないと勿体ないからね――
(掌握された氷剣に干渉する――が、彼女の言う通り平時ほど自在に自身に属するモノを掌握しきれない)
(――そこも“神”に根付いているんだろうか?)
(浮いた疑問は脇に置くとして、問題は彼女の次手だが――)
竜城・陸 2022年5月14日
――――うわ、そういうことする。
(困ったな、と独り言ちた)
(ちょっとどう切り崩すか考えないといけないか)
(くるりと手を翻す)
(柄のない柄の代わりに手元に引き寄せた銀の短剣を数本、彼女へと投擲した)
(――平時ほど狙いは精確ではない。大雑把に当たりはするだろう程度で、どこに当たるとも知れない)
(無効票)
カノン・ダウンワーズ 2022年5月14日
手癖が悪いもんで──ッ!?
(振り抜いた氷剣が砕けて消えたところで、銀の短剣が迫り──)
カノン・ダウンワーズ 2022年5月14日
(なんてことのない一撃だ)
(普段よりも精度の悪い投擲が、偶然頬を掠めて)
(たった、それだけ)
ってぇな……銀の武器かよ…!
(それだけの攻撃で、姿勢が一瞬崩れ)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月14日
なんでも手札にできるのはいいことだと思うけどね。
俺の持っているものは規模が大きいけどあまり発展性がないし――
竜城・陸 2022年5月14日
――――、
(明確な異変が目の前にあった)
(明確に、彼女の様子がそれまでと違っていた)
(魔力を纏わせず投げたそれは、殺傷力という観点で言うのなら今まで差し向けたどの攻撃よりも些少な、“ただの物理攻撃”だ)
(これは――――)
竜城・陸 2022年5月14日
(――精査は後。“通じる可能性がある”ということが今は肝要)
(再び数本の短剣を引き寄せて――なにせこれに関しては様々な仕込みに使うので単純に数がある――)
・・・・・・
(それに魔術を載せる)
(やり方は、氷剣の投射と変わらない。氷剣の生成時にプログラムする射線を、武具に付与する魔力に載せて貼り付ければいい)
(次に投擲された数本は、先に比べれば驚くほどに精確に彼女を狙い打った)
(――同時に投射する氷剣。これは牽制の為と割り切っているが)
(その二者は)
(“どちらかに完璧に対処しようとすれば、どちらかには必ず当たる”ように計算されて弾道を引いてある)
(無効票)
カノン・ダウンワーズ 2022年5月14日
(──結論から言えば、突き刺さったのは氷の刃だった)
(自らに飛来する銀の剣を、伸ばした雷の糸が正確無比に打ち払って。それを咎めるように、「停滞」が腕を貫いて)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月14日
――……。
(“停滞”の魔力は)
(近づくだけでも容易く熱を奪い、力を奪い、生命力を奪う)
(程度のほどは受けた個人の資質に依存するが、少なくとも、しばらくは使い物にならないだろう)
(それを織り込み済みでも、あちらを避けるべきと考えた?)
(打ち払われて落ちていくそれらを一瞥してから)(彼女の方へ、向き直る)
(無効票)
カノン・ダウンワーズ 2022年5月14日
(滴る血が地面を赤く染める。震える手で、深々と突き刺さった氷剣に触れて)
……───SELECT
(──悪魔が、嗤った)
カノン・ダウンワーズ 2022年5月14日
No. 2008──【フリーダムブレイズ:Re】
状態異常や行動制限を受けると自動的に【稲光る雷のオーラ】が発動し、その効果を反射する。
(発動したのは、反射の力。
技そのものではなく、効果と、結果。
力を奪う停滞と、生命を侵す激痛。それ、そのもの)
───ばぁん。
(氷剣を返したのであれば。銀剣を映したのであれば。それは、たやすく避けられていただろう。
氷剣の突き刺さった右腕に走る激痛と傷跡が、陸の腕に、まるで映し鏡のように──)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月14日
(握った刃が、手を離れた)
(手放したのではない。把握する指に、手に、力が入らない)
(――それに、遅れて)
竜城・陸 2022年5月14日
っ――!?
(“平時では考えられないほどの激痛”が右腕に走った)
(――平時、防護的に纏わせている“停滞”の権能を、反射された“停滞”の権能が相殺した結果)
(平時鈍い痛みしか感じないはずの身体に、受けた負傷に相応の痛みが生まれ)
(刃など触れてもいないのに引き裂いたような傷がその腕に走った)
(滴る血が、滴るそばから凍って、紅い氷晶となって――)
竜城・陸 2022年5月14日
(――それを“掌握”する。“自分の身体”だ。扱えない道理はない)
(紅い氷を薄く引き伸ばしたような刃を形成して、左の手に携える)
……このためにわざと受けた、の?
危ないことをするね――腕、上がらないでしょう。
(無効票)
カノン・ダウンワーズ 2022年5月14日
(右手)(動かない)
下手に数撃って当たる的じゃねぇ。
(左手)(微妙。余波はある)
デカい技撃てるほど隙があるわけでもねぇ。
(脚──動く)
昨日もどうせ、そうだったろう?
トリックスターがトリックスターなりに──カノン様がカノン様なりに、使えるもん使っただけさ!
(地面を蹴る。高く、高く)
SELECT──
カノン・ダウンワーズ 2022年5月14日
──No. 513【クレセント・スラッシャー】
速度マッハ5.0以上の【極超音速蹴り】で攻撃する。軌跡にはしばらく【三日月型の衝撃波】が残り、追撃や足場代わりに利用できる。
(──早く、速く、疾く。少なくとも、常人では捉えられない速度で放たれる、時速にして6,000kmを超える稲妻キック)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月14日
――高く評価してもらえているようで何よりだ。
(滴る血は止まらない)(零れ落ちる傍から凍りついて、紅い氷晶を生んでいる)
それでも、結構痛いのを貰ったよ、昨日も。
反応が間に合ってなかったら今日ここにいなかったかもね。
(直撃していたら簡単に頭部が砕けていたと思う)
竜城・陸 2022年5月14日
(それは、さておき――)
(平時、この竜が扱っている“停滞”の魔力。魔術に落とし込み、或いは領域として展開されるそれは)
・・・・・・・・・・・
(術式によって希釈されたものである)
(本来のその権能は、あらゆるものを近づくだけで沈黙せしめ、停滞の淵で死に至らしめる程に苛烈なもので)
(それを以てして少年は、外界との隔絶を余儀なくされた過去がある)
(つまり――)
竜城・陸 2022年5月15日
(――この竜の肉体、ひいては体組織のそれぞれには)
(希釈されないままの“停滞”が秘められているということであり)
・・・・・・・・・・
(当然、血液とて例外ではない)
竜城・陸 2022年5月15日
(零れた血の氷晶を凝縮して、紅い刃は次第に形を変え)
(――やがて、槍を象った)
(彼女が地を蹴り、達した上空に照準を合わせて)
(手にしたそれを迷いなく、投げ放つ)
竜城・陸 2022年5月15日
(“投げ放ったものは標的を誤ることはない”のは、“神”の権能)
(だからそれはただ彼女へ向けて飛んで行くだけの槍だ)
(因果を捻じ曲げて彼女の肉体に突き刺さったりはしない)
(無策で飛ぶわけがないと信じていたから)
(そこから放たれる攻勢を予期していたから)
(それを迎撃するために、手を打ったというだけ)
(投げ放たれた槍は――――)
竜城・陸 2022年5月15日
(真向から向かい来る“それ”の目前で破裂して)
・・
(熱も、力も、命も凍て付かせ、殺す、“停滞”の領域を作り出す)
(希釈されない、あらゆるものを留め眠らせる、涯ての氷獄の権能は)
(当然、向かい来るそれの持つ“速度”をも殺す――――)
竜城・陸 2022年5月15日
(大幅に速度を減じたその軌道を逃れるように、交差するように、その下を潜り抜けるように回避して、)
(彼女より低空から、彼女の方へ再度、接近を試みる)
(握り締めたのは銀の短剣、)
『破魔の蒼星、』『破穿の氷軌――』
(その刃に、威力を高める魔力を纏わせて)
(無効票)
カノン・ダウンワーズ 2022年5月15日
(炸裂)
(広げた停滞に阻まれ、留められて)
(視線が交差する)
(迫りくる一撃を回避するための速度は──ない)
(ならば)
カノン・ダウンワーズ 2022年5月15日
. Master's Order
───指 揮 官 命 令:【武力介入】
【仲間一体は任意のモンスターの通常のメインプロセス前に行動する】
(作るだけだ、その間隙を)
(世界を騙せ)(相手を騙せ)(自分を騙せ)
(歪な嘘を───現実にしろ)
カノン・ダウンワーズ 2022年5月15日
(世界が軋み、修正される)
(停滞を貫き、跳ね除けることで生み出した一瞬で──)
(左手を振るう。卓越したネット・ワーク。首に、強靭な糸を回して──)
カノン・ダウンワーズ 2022年5月15日
─────これ以上やると、殺し合いになるな。
(ピタリ、腕を止めた。そのまま振るえば、糸が首を落とす前に、銀の刃がカノンを貫く。互いの致命傷は避けられないだろう)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月15日
――――、っと。
(首に感触)(違和感)
(そこで、刃を突き出そうとした手を止めて)
竜城・陸 2022年5月15日
そうだね、ちょっとこれ以上は、負傷も嵩みすぎるか。
(短剣を還し、腕から零れる血を外側から凍りつかせて止血)
(――周囲に満ちていた“停滞”の氷域も、その鳴りを潜めて)
……手合わせありがとう、カノン。
やっぱり君の力、すごいな。興味深いというのもそうだし……対応力が広い。
(無効票)
カノン・ダウンワーズ 2022年5月15日
(サァ───と髪色がピンクに戻って)
(とん、とん、と怪我にふれると、表面上の傷が消えていき)
ま、縫うのはあとでいいか……
いえいえ、こちらこそありがとうございました!
蒼海くんの能力も一筋縄ではいかなくて大変でしたよ!
あの手この手をつかってようやく、って感じで凄い楽しかったです!(ぴょんこぴょんこ)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月15日
ああ、……傷……はともかく、いやよくもないけど……
身体は大丈夫? 俺の魔力、結構普通に悪影響だから……。
(対してこちらはといえば、“神”の権能さえ戻ればその“浄化”の力で自身を侵す“停滞”の影響は容易く取り除けるし)
(“自然現象”に擬えられた神の魂の影響で、“在るべき姿”に戻る――負傷を復元するのも容易だ)
そう? そう言って貰えるなら少しくらいはこなれて来たかな……。
でもやってると、普段結構“神”の方に頼ってたなっていうのは痛感したね。いや、まあ、どちらも俺で“僕”だから、頼っておかしくはないんだけどさ。
(無効票)
カノン・ダウンワーズ 2022年5月15日
大丈夫ですとも、なんせカノンちゃんただのニンゲンじゃないですからね!
電池食べればなんとでもなります、多分!
ふふ。特訓したいな~ってときはいつでもお付き合いしますよ?
なにかあったとき、慣れてる慣れてないで差が出ることもありますからね!
(無効票)
竜城・陸 2022年5月15日
そうは言うけれど、俺の力もただの人間のものじゃないからね。
変だなと思ったらすぐミーレに相談するんだよ。
(恐らくなんとかできるだろう、という信頼がある)
おや、それは嬉しい申し出だね。
そうだな、十全に力を揮うためには自分の力をよく知っておかなければならないものね。
また機会があったらお願いしようかな。
少しでも長く、皆と一緒にいたいからね、俺も。
竜城・陸 2022年5月15日
さて、それじゃあ俺はこれ片付けてから戻るけど……
保健室とか寄らなくても平気? あれだったら、運んだりもできるし……
(大丈夫かな、と心配そうに――特に右腕を――見て)
(無効票)
カノン・ダウンワーズ 2022年5月15日
おやおや、こんな年端も行かぬ子を送り狼ですか?
(無効票)
竜城・陸 2022年5月15日
おや、サーバールームで第二ラウンドする?
晴といくらか対戦ゲームやったことあるけど。……腕前は期待しないで、って感じだけどね。
(無効票)
カノン・ダウンワーズ 2022年5月15日
それなら他のみんなも呼びつけてパーティーゲームしましょうよ!
初心者でも楽しめますからね! ほらほら、善は急げですよ!
ごーごー!
(言い出したらもう決定事項らしい。片付けなんて忘れて、左手を振り上げてどんどん歩いていく)
(▼)
竜城・陸 2022年5月15日
ああ、いいね。皆予定が空いているといいんだけど。
(取り出したスマホで、まずはメール)
(“しとらへ 後で闘技場片付けるからそのままにしておいて”)
と、カノン、あまり急がないで。
まだ体の調子戻ってないだろうし――
(なんてちょっとお小言めいて言いつつも、表情は楽しげに)
(彼女の後に続いて、歩いていくのだった)
(▼)