【戦】メイド・アンド・ドラゴン
竜城・陸 2022年5月13日
グラウンドに姿を現したのは円形の闘技場。
本日の対戦カードは、青のクラスの頂点に座す竜と、緑のクラスの頂点に座すメイド。
――普段からその戦いを、間近で眺めてはいるけれど。
相対して見て初めてわかることも、あるだろう。
場所:
グラウンド・簡易決闘場
書き込み可能:
#クリスタ・コルトハード
#竜城・陸
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竜城・陸 2022年5月13日
(そうなんだ――?)
(とでも問うように、僅か首を傾げてみせて)
『――朔夜の蒼刃』
(紡ぎ上げる二節目と共に、その右手に握った短剣に蒼い光が宿り――)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月13日
『裂き散らせ』
(胴を薙ぐように、その刃を振り抜けば)
(刃の延長線上の空間すべてを裂くかのごとく、蒼光が奔る)
(その、極低温の冷気を帯びた斬撃波に加え、)
(――頭上から叩きつけるような氷剣の雨はなおも健在。剣閃を避けた先で、彼女の身体を捉えんと)
クリスタ・コルトハード 2022年5月13日
(蒼く光る短剣。それが視界に入るやいなや、生存本能が背筋に悪寒を走らせる。これに触れては、いけない)
───ッ!!
(胴の高さで、横に一線。躱すならば、上か、下か)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2022年5月13日
(手にしていた三節棍を上で回して手を離し、同時に自身は、脚を180℃に開いて身を屈める。氷剣のすべてを躱すことはできずに、いくつかが手足を切り裂いて)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2022年5月13日
(蒼い閃光が頭上を掠めていくのを確認してから、滑り込むようにして下から陸へと迫る。三節棍は先程放り投げた。だがクリスタにとってもとより武器とは己の身ひとつ。指先を揃えて陸の脚の腱を穿たんと、強力な螺旋とともに繰り出される)
竜城・陸 2022年5月13日
――!
(その動きは素直に予想外だった)
(避けるのならば上だろう、と踏んでいた。ゆえに氷剣の射線もそれを見越して引いてあり、彼女の身を切り裂いたそれも致命傷に至るには程遠く)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月13日
(何よりそこから即座の反撃に移る――というのは“完璧に慮外の動き”だ)
(そのくらいはできて当然だろうという納得も同時にあれど、対応の一瞬は驚嘆の方が勝る。視点の高さから視認が困難であったことも相俟って、対応には確実に劣後した)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月13日
(それゆえに)
(穿つような貫手は狙い過たずその足を捉えて)
(――――“見た目の割に”か。或いは、見た目通りと映るだろうか。いずれにせよ、)
(彼女の指先にはさしたる手応えもなかったろう。肉を断つような感触すらないほど、あっけなく、布でできた人形を裂いたみたいに、その足は千切れて、落ちて――)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月13日
(――零れ落ちる血に混じる“停滞”の魔力が溢れ出す)
(それは先までの氷域よりも明確に、明白に、そして急速に命そのものを侵していくようで)
っ――。
(当の本人は痛みに奥歯を噛み締めて、バランスを保てない身体を無理矢理片足と尾で支えて、強く羽搏く)
(風を伴い上空へと逃れると同時、眼下を見据えて)(牽制代わりの氷剣は先よりもやや数を減じて、彼女へ迫る)
クリスタ・コルトハード 2022年5月13日
(腱を切って歩けなくするつもりであったが、肉を貫いたというよりも、引き千切ったような感触が指先に伝わる。僅かな動揺を、す、と短く息を吸って振り払い、地面を強く蹴って弾かれたように起き上がる)
(同時に、指先がしびれていることに気付いた。停滞の魔力の塊に直接触れた部分が、クリスタの熱をもってしても凍結しているのだ)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2022年5月13日
っっっ!!
(認識した途端に、激痛が走る。常人なら悲鳴を上げるほどの痛みではあるが、わずかに眉を揺らすのみに抑えて)
(空へ逃れた陸を見上げる。攻撃を加えた脚は容易に切れていた。胴体に一撃でも加えれば、戦闘不能に陥らせることができる自信がある。だが、一方で厄介なのはこの停滞の魔力だ。広く展開されれば穿つまでに時間を要するし、なによりも、最も得意である徒手空拳では自らを傷つけることにもなる)
本当、厄介ですねぇ……仕事だったら断っているところですよ
(凍った指先で氷剣を弾くのは危険だ。コンコン、とつま先で地面を叩いてから、回し蹴りと巻き込んだ空気の塊で、氷剣を一気に弾く)
竜城・陸 2022年5月13日
――……。
(氷剣の対応に手を取られた刹那、目を閉じて)(息を吸って、吐く)
(彼女の足元に落ちた、千切れた足が、氷の粒に溶けて消えるのと同時)
(逆回しみたいに砕けた骨が、千切れた筋腱が、裂けた皮膚が――襤褸切れのようになった服でさえ――元通りに“復元”される)
(“世界は在るべき姿を保とうとする”のが世の摂理)
(ゆえに“神”――自然そのもの、ひいては“世界の一部”――として擬えられた竜の身体も、“在るべき姿を取り戻す”ことだけなら容易だ)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月13日
(しかし――だからといって別段、余裕があるわけではない)
(復元自体はできると言えど、致命傷に至る箇所に打撃を食らえば恐らく僅かならぬ隙を晒す羽目になるだろう。その時点で敗着は明白となる)
(近づかせないのが最善だが、先のような動きに対応しきれるほどに対人戦闘に熟達しているわけでもなく)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月13日
(ただ――)
(攻め手を止めることが得策でないことだけは、確かだ)
(羽搏き、もう一度)
(高度を上げるとともに、巻き上げられた風が氷雪を帯びて、乱流めいて相手へ迫る)
クリスタ・コルトハード 2022年5月13日
(再生していく陸の脚と、消えていく脚を交互に指差して)
ああーっ、ずるい、ずるいですよ陸様!
(などと糾弾しつつも、首か心臓を狙わなかったからだと、心の中で自らを諫める)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2022年5月13日
(続いて、空から降り注ぐ氷雪。腕で顔にかかるのを防いで、赤い瞳がじっと見上げる。雪のかかった身体が重い。手足の傷から漏れる血と熱。このまま受け続けるのは、あまりにナンセンスだ)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2022年5月13日
(一度身体を屈める。それは、傍から見れば猫化の動物が走り始める前の動作に見えただろう)
(ぐぐ、と溜めを作ったかと思うと、跳ねた。氷雪の中を、まっすぐに。身体にかかる雪が、風が、最も厚いところをだ。指先だけでなく、腕や肩まで感覚が鈍くなっていくのを感じた)
竜城・陸 2022年5月13日
俺にしてみれば君の身体能力の方がよっぽどずるいんだけどな??
(なんて律儀に抗議を受け止めてみせて)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月13日
(見下ろした先)(赤いひとみは氷雪の中を照らす篝火よりも、ずっと鮮やかで)
(――ぞっとするような美しさに思えた)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月13日
(跳躍の軌道は、最短距離)
(それを迎え撃つ“停滞”の剣も、最短距離。風雪を切り裂くようにして、彼女へ迫り)
『空虚の黒氷』『暗夜の影刃――』
(再び紡ぐ、耳慣れぬ異国の響きとともに)(影の如き黒がその両腕に一瞬、浮かび上がって――)
クリスタ・コルトハード 2022年5月13日
(飛びながら見上げた空で剣がこちらへ向かってくる。空気を〝叩いて〟空を駆けても良いが、遠回りはその分だけクリスタに熱を失わせる。だから、そのまま身体を捻る、捻る、捻る)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2022年5月13日
(ぐるんと両腕を広げて駒のように身体を回すと、そこに生じたのは強烈な遠心力。腕を広げたことで剣が左腕を〝落として〟いったが、些細なことだ。既に勁はクリスタの脚へと移っている。高度が追いつくと同時に、回転の力を最大限に込めた蹴りが、陸の頭を横から襲う)
竜城・陸 2022年5月13日
(高度を、)
(上げよう、と思った。追いつかれるのは必至だ。全速の跳躍と飛翔では前者に軍配が上がるのは、もう散々思い知っている。特に、彼女や広報の少女に代表されるような法外な身体能力を持つ者ならば尚更)
(だけれど――)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月13日
(――――弾丸のように追いすがってくる彼女の、)
(左の腕が、なかった)
(一瞬。それに思考を奪われた)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月13日
(そして、この相手にはその一瞬が致命的だ)
(叩きつけるような蹴りを、ほとんど無防備な状態で迎え撃つことになる)
(障壁が――)
(間に合うかどうかわからないから、咄嗟に腕を挟んだ)
(深藍色の鱗に覆われ、硬度を増した腕、咄嗟に魔術で補強した膂力で、その蹴りを受け止め――――)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月13日
(――――切れず、叩きつけられるように地に墜とされ、ながら)
(その蹴りが叩きつけられた刹那。受け止めた腕を覆うように黒い氷が這い伸びて)
(それが、根付くように彼女の脚へと侵食を及ぼそうとするのを、相手は感じたかもしれない)
(当人は、壁だか、地面だか、自分でも何処かわからないところまで思い切り吹っ飛ばされていったが)
クリスタ・コルトハード 2022年5月13日
(クリーンヒットとは言い難いが、確かな手応え。吹き飛んでいった陸を見やりながら、ふわりと着地する、つもりだった)
(蹴った脚の感覚が、ほとんどない。直接触れた部分にいたっては、皮膚がガラスのように割れ、肉が砕けているにもかかわらず、痛みすら感じなかった。着地の衝撃を殺し切ることができずに、その重量で地面を砕き、土煙があがる)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2022年5月13日
(鮮血が凍える脚を少しずつ溶かして、血が流れ始める。それも意に介さずにクリスタが歩いて向かったのは、左腕の落ちた地点。接合部を軽く手で払うと、傷口にぐっと押し付け、腰から取り出した針と糸で素早く表面を縫合する)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2022年5月14日
(流石に指は動かないかと、左腕を見ながら陸が吹き飛んだ方へと歩いて向かい)
うーん、綺麗な切断面ですね。やっぱりただの刃とは違うからでしょうか
竜城・陸 2022年5月14日
(咄嗟に受け身は取れた)(……と思う)
(まったく平衡感覚がなくてわからないが)
(痛みはない)
(“停滞”の魔力の強い影響下にある肉体は、もともと痛みをあまり感じない)
(しかし、視点が定まらない)(咄嗟に腕を挟み込んだとはいえ、少なからず頭部に衝撃を食らったせいだろう)
(起き上がろうと突っ張った手がどこに触れているのかもわからない)
(白く、黒く、明滅する視界に何があるかも――)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月14日
――ぅぁ……あ、あー……
(舌もなんだか縺れたような感じがする。不明瞭な発声を何度か繰り返しながら、瓦礫の中から這い出てきた)
…………君、無茶しすぎ。
(開口一番、文句だった)
クリスタ・コルトハード 2022年5月14日
(肉が裂け、ほとんど骨が見えてしまっている右脚。強引に縫い付けられた冷たい左腕。それから小さな傷もいくつかあって)
ちょっと無茶しないと届かなそうなのが悪いんじゃないですか?
(理不尽に頬を膨らませてみた)
それで───
(、)
クリスタ・コルトハード 2022年5月14日
(一歩、また一歩と近づくたびに、ギラついたクリスタの命の熱が地面に移り、まるでマグマが煮え滾るかのように、滴った血がぐつぐつと弾けていく)
もう少し、やりますか?
(満身創痍とは思えないほど冷静な表情で、少しだけ目を細めて、口角を上げた)
竜城・陸 2022年5月14日
(息を吸って)(吐いて)
(――“世界は在るべき姿を取り戻す”)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月14日
(視点が定まって)
(彼女の声も今度は湾曲した不可思議なトーンではなく、いつも通りの声音で聞こえた)
それに関してはお互い様だと思うんだけどね。
同じ土俵で戦ったら、かなり無茶をしないと難しいだろうな。
(なんて、軽く肩をすくめるような仕草をしてみせて)
(無効票)
竜城・陸 2022年5月14日
(――その視線を、受け止める)
……ううん、ここまでで大丈夫だよ。
これ以上やったらさすがにミーレとカノンに怒られてしまいそうだ。
(握り締めた手の震えを、隠せていると信じたい)
(――――どうにもまだ人を傷つけることには、慣れない)
クリスタ・コルトハード 2022年5月14日
(対照的に、人を傷つけ慣れた手をぱっと開いて)
…………そう、ですか
(しゅんと眉尻を下げると、身体の芯から発せられる熱が引いていって)
ううん、そうですねぇ、先日ミーレ様から、あまり大きな怪我はしないようにと釘を刺されたばかりでしたし……
竜城・陸 2022年5月14日
まだやりたかったの……?
(そんな表情を見遣って、むう、と眉根を寄せ)(つつも、なんだか申し訳ないような気持ちにもなってくるもので)
……もうちょっと俺が強くなったら、もうちょっと付き合えるようになると思うから、その時ってことで。
(無効票)
竜城・陸 2022年5月14日
っていうか、もう既に大きな怪我だよねこれ。
いやでも俺のせいなわけだしな……さすがに一人で行かせられないし、保健室まで付き合う…………
いや、ミーレに来てもらう方がいいかもな……さすがに皆がびっくりしそうだ……
クリスタ・コルトハード 2022年5月14日
ちょっとだけ……
(ぜんぜんちょっとじゃなさそうな顔)
大丈夫、これくらいなら歩けますから。あっ、でもそうですね、流石に見た目が……カノン様に傷口と出血だけ誤魔化してもらって──
(スマホを取り出すと、ひょこっと顔を出した天使のほっぺをタップすると、皮膚と衣服にテクスチャが貼られていく)
竜城・陸 2022年5月14日
君も大概戦うの好きだな……?
(ちょっと呆れたように溜息を吐いて)
いや歩けるからって無理はさせられないよさすがに――ってなにそれすごいな。
ともあれ、えーと、手は貸さなくてよさそうだけど、何かあってもあれだし。
保健室までは付き合うから。
クリスタ・コルトハード 2022年5月14日
こういう、戦うっていうのは……あんまりなかったもので
(くすりと笑って)
変なところで律儀ですねぇ。そこまでするなら抱きかかえていくくらいの甲斐性を見せてくださってもいいんじゃないですか? 俺、かなり重いですけど
竜城・陸 2022年5月14日
ああ、……うん、そういうことなら俺もわかるかも。
人と手合わせする、なんて昔じゃ絶対になかったしね。そういう意味では、楽しいって思うところもあるけど。
(トライデントとかね、なんて続けて)
ただこう、加減の出来ない相手とだとどうにも……やりにくいというか……。
(無効票)
竜城・陸 2022年5月14日
ん、抱えていく? 構わないよ。
グスタフより軽かったら、抱えるのも多分大丈夫だと思うし。
クリスタ・コルトハード 2022年5月14日
オモイカモ、デス……
竜城・陸 2022年5月14日
……???
(無効票)
竜城・陸 2022年5月14日
聞かなかったことにしておくね……。
でも、せめて肩くらいは貸すよ。右脚がそれだと歩けてもつらいでしょ。
クリスタ・コルトハード 2022年5月14日
そうですね、それくらいなら……
(陸の隣にいって、腕を肩にかける。常人の3倍以上の重さがずしりとその肩にかかって)
竜城・陸 2022年5月14日
???????
(、)
竜城・陸 2022年5月14日
(よろけながら、尾とか魔術とかフル稼働でなんとか肩を貸しながら保健室まで歩きつつ)
(肩に寄りかかった想定をはるかに超える重量に関しては、女性の名誉の為墓場まで持っていくことにしようと誓ったのだった――)